なろう系な俺たち   作:ねこinu

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バトル系ハーレムの俺たち その3-7

 

 

裁判の時は思いっきり裁判長に叱られ続けた。

 

もうこれが罰則じゃねえかと思うくらい長い説教を延々と正座で聴かされた後、

黒札の首輪付きでの保護観察処分を判決で言い渡された。

 

⦅まさか、閻魔様が比喩表現でなくそのまんまの意味とは⦆

 

なまじ鬼の転生体で有るがゆえに獄卒の統括者の気配を

可憐な姿の中身より感じ、

精神の方が削られ切った男がよろよろと裁判所を出ようと背を向けた時、

 

「今回の事は、傘下に入った者の行いが遠縁でもありますから、

 そこは責めませんが、これからはガイア連合にも相談しなさい

 すくなくともあなた一人で背負い込むよりは良い道を切り開かれるでしょう」

 

閻魔でなく地蔵としての導きを与えられた。

 

振り返らずだが心の中で確かな感謝を示し男は外に歩いて行った。

 

 

 

・・・男がいなくなった裁判所・・・

 

「良かったんですか、もっと重い罰が普通だったら課せられるでしょ?」

 

「あの者たちの罪を責めるなら、それを犯させた者達・・・

 今所属している支部の下部組織達も裁かなければなりません」

 

「やったらあちこちの支部が機能不全すね、

 黒札たちも猛反発するでしょ

 誰も幸せにならない結末が目にみえてやんすね」

 

「身内がやったことを、地方の守り手として仕方なかったと見做すなら、

 それによって危険に晒された者たちが生きようと足掻いたことも

 仕方がなかったと裁定しないと身内びいきになってしまいます」

 

「禊中の組員の身内だからは理由でないと?」

 

「・・・閻魔は供養がどれだけされてるかも裁判での考慮に入れます」

 

「罪を犯しましたが、自分の為には侵さず利他の為に血を流しています」

 

「それを考慮に入れなくては公平な裁判と言えないでしょ」

 

裁判長は泣きながら助命懇願を縋る、贖罪中の支部員達と、

魔界経由で飛んできた鬼子母神からの神託を思い出し主人に回答した。

 

⦅己が業を拒み人として生きようとする者なら人として裁けか⦆

 

 

・・・保護観察役の黒札のマンション前・・・

 

 

「お勤めご苦労さん、裁判長の説教は効いただろ」

 

観察員役の黒札の元に行ったら、自分を完膚なきまでに打ちのめした男が

フランクに話しかけてきた。

 

⦅確かにこいつなら俺が馬鹿な事したら、すぐ仕留められるだろうが⦆

 

「良かった、立候補したらすんなり通って」

 

自分から立候補したことを告げた。

 

「何故だ?犯罪者の監視なんて煩わしいわりに旨味無いだろ?」

 

稼ぐなり、権力なりこいつならどっかの異界の一つでも潰した方が

楽で、旨味も大きいだろ?

 

「だってあんた悪い奴じゃないだろ?」

 

何を当たり前のことをと答える英雄。

 

「それに、絶対勝てないって思ってたくせに最後まで挑みかかってきた

 そのガッツが気に入ったから」

 

強くなりたいなら応援するぞ。

 

あっけらかんと答える。

 

⦅こいつ、俺の中の魂が悪魔と分かってるだろ?⦆

 

「強くなったらお前を殺すかもしれないのにか?」

 

皮肉気に笑う

 

「でもそれは、真剣勝負の立ち合いだろ?

 俺を貶めようとしたり、

 悪意をぶつける為に殺しにかかるわけじゃないなら別にOKさ」

 

むしろそこまで強くなって挑んでくれるならうれしいぞ。

 

⦅ああこいつあほだ⦆

 

だが、だからこそ最後と自分が覚悟決めた一撃を真正面から受け止めたんだ。

 

⦅完敗しちまったから仕方ねえな⦆

 

「おい、俺に新しい名前を付けろ」

 

覇王ニキは少しきょとんとし、その重要さに気づくと、

考え直せと少し慌てた。

 

「いいから、転生者なんていつ強力な別分霊に支配されるか分からん

 そんな奴に操られるより、俺に勝った奴に首輪を付けさせる」

 

「丁度お前は観察員だし、逆らわないと明確に示すさ。

 子分たちの立場を悪くさせないためにも」

 

だからと、熱さを秘めたその目で覇王ニキを見つめ

 

「勝者として責任を果たせ、その立場を俺がもぎ取りに行く時まで」

 

その言葉に気を引き締め覇王ニキは分かったと名を付ける。

 

「角行鬼、今日からお前は角行鬼だ」

 

その言葉により結ばれる契約を拒まず、強化する形で片膝を付きながら。

 

「角行鬼、強さを求めいつの日かアンタに挑む鬼だ、

 コンゴトモヨロシク 主殿」

 

主従の契約を己の魂に刻んだ。




仏教の戒名と言うか、名付けやら師弟やらの概念による上下付け、
覇王ニキに逆らいづらくなる程度ですが
簡易的に式になっているというか覇王ニキに使役される契約を交わして
本霊側から支配されなくしました。
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