宇宙戦艦ヤマトの世界で地球人類をできるだけ生き残らせたい   作:アッポラピッタポン

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ガトランティス戦役④

地球とガトランティスの航空戦は両者多数の損害を出しながらも引き分けとなり、艦入り乱れる艦隊戦へと突入した。

地球艦隊は原作の様に敵艦と衝突せずに、ある程度の距離を保ちつつ、砲雷撃戦を展開していた。

更に、アスカ、ヒバリの防壁弾やアンドロメダ級の重力子スプレッドを盾にしながら、損害を抑えていた。

つまり、ここでもガトランティスは苦戦していたのだ。

ガトランティスからすれば、圧倒的な数で圧殺するはずだったのに、想定していたよりも何百倍もの戦力が襲いかかり、たった1艦によって前衛艦隊の一部が

消し去られ、同級の艦が数百隻以上いるという、泣きっ面に蜂どころではなく、弾道ミサイルでも撃ち込まれたかの様な状況だった。

更に地味に厄介なのが、あのニードルスレイプに似たロボットだ、アレのせいでカラクルム級が撃沈まではいかなくとも、装甲が穴だらけにされ、撃破されやすくなってしまっている。

だが、だからこそ彼らは想定出来なかった。

これ以上の悪夢は無いと思い込んでいた。

まさか、あの艦の何十、何百倍もの数がいる小型船にも波動砲が搭載されているなど思ってもみなかかった。

 

そして、その思い込みの代償は高くことになる。

 

「リングの下方より高エネルギー反応!」

「なっ!」

 

土星の輪の下より放たれた波動砲は次々とカラクルム級を砕き、撃沈させていった。

そしてリングから現れた多数のドレッドノート級は目の前の敵に主砲を連射する。

 

「デブリに紛れ込んでいたのか!」

バルゼーは自分が油断していたことに苛立つが、苛立っても戦況は変わらない。

このままでは・・・と考え、大帝に通信を入れる。

 

 

「ありえないことです!ガミラスとの戦争で滅びかけた星がこれほどの戦力を・・・」

「無様だぞバルゼー!ガトランティス軍人なら、戦って死ね!」

「はっ!申し訳ございません!」

 

バルゼーとの通信を切ったズオーダーは静かに笑う。

 

「少しは・・・楽しめそうだな」

 

 

そして、原作に置いて地球艦隊を壊滅に追い込んだ白色彗星が動き出した。

 

 

 

 

 

 

ーーー同時刻 会議室ーーー

バルゼーの艦隊を下がらせ、前に出てきた白色彗星を見て転生者達は

「白色彗星が動いたか・・」

ある転生者は原作通りに進んだことに安堵し

「あの作戦?が成功すればいいのだが・・」

ある転生者は作戦の成功を願い

リーダーの男は

「今更心配しても仕方ない、後は、祈るだけだ」

と、不安そうにモニターの向こうの地球艦隊を見ていた。

 

 

 

 

ーーーアンドロメダ艦橋ーーー

司令部より、白色彗星を破壊せよと命令が下され、アンドロメダ艦橋では

波動砲一斉射への準備が整えられていた。

そんな中、艦長であり艦隊司令でもある山南は選択を迫られていた。

(どうするか・・・銀河と第三陣を待つか?それとも速さ勝負で・・・)

「白色彗星!移動を開始しました!」

「そうか・・・わかった」

時間がないことを悟った山南は軍帽を深く被り直し

 

「全艦隊!マルチ隊形!一斉砲撃を持って彗星帝国内部に潜むガトランティスの拠点を殲滅する!」

 

命令の伝達と同時にアンドロメダ級が縦に展開し、その横に次々とドレッドノート級、ドレッドノート改級戦闘空母型、ネメシス級が並び、後方には

多数のアルゴス級とゴーレム級、アスカ、ヒバリが待機しており、いつでも波動砲の増幅が可能になっていた。

 

アスカ、ヒバリに波動共鳴導波装置の使用を明示させようとした時、山南の座る席に秘匿通信が入る。

 

誰かと思い目を向けると『彼ら』からだった、いつの間に秘匿通信なんて出来るようになったんだと呆れつつ、通信を見る。

 

『アスカ、ヒバリはまだ、使用しないこと、又次波動砲を撃つ時は必ず例の作戦を使用すること』

 

訳がわからないが、ガミラス戦役当時から未来視をしているとも言われた彼らのことだ、何か考えがあるのだろう。

 

いつの間にかインプットされていた、彼らの言う作戦のデータを見て、山南は

溜息をついた。

 

しばらくした後に、山南は黙って作戦データを全艦に通達した。

 

「全艦、作戦に変更あり、詳細についてはデータを送る、確認されたし」

 

 

そして、数万隻の波動砲艦による、一斉射が始まる。

「重力子スプレッド展開!」

アンドロメダ級から多数の重力子スプレッドが艦隊の前面に展開される。

「全艦!波動砲発射用意!」

「彗星、更に増速!」

「重力フィールド、収束率予定値へ!」

「目標!彗星中心核!セット20、45!」

「セット20、45!拡散波動砲から収束波動砲へ!全艦連動!」

波動砲口に青白い光が集まっていく。

「エネルギー充填120%!」

「対ショック!対閃光防御!」

カラクルム級が攻撃を仕掛けてくるが、全て重力子スプレッドに防がれる。

「発射10秒前!9、8、7、6、5、4、3、2、1!」

 

「発射ぁ!」

 

地球艦隊から放たれた波動砲は重力子スプレッドに吸収されていき、数十もの

太い波動砲の束が彗星に突き進む。

 

途中でガトランティスの艦隊を消し飛ばし、束が合わさり、更に大きくなる。

原作の何十倍もの威力を持った地球艦隊の波動砲一斉射は彗星を覆う霧を吹き飛ばした。

 

 

 

 

が、その分結果がわかるのも早かった。

 

 

 

 

 

「踏み潰せ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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