宇宙戦艦ヤマトの世界で地球人類をできるだけ生き残らせたい 作:アッポラピッタポン
彗星下部にあった謎の砲を一旦無視し、先を急ぐ突撃部隊、何故か敵艦隊が出現しないが、無駄な戦闘をしなくて済む為、好都合ではあった。
できる限りの全力で重力源の方向に向かい、重力源のあるところに着いた突撃部隊は、遂に重力源と合間見えることになる。
「あれが重力源か・・・」
「どこか幻想的ですね・・・」
「敵じゃなければな!全艦、波動砲発射用意!目標!重力源!」
「了解!波動砲発射用意!」
「エネルギー充填率・・・」
波動砲艦数十隻による一斉射によって重力源を破壊しようとしたその時
どこかでガコンという音が鳴り響いた気がした。
「後方より高エネルギー反応!先程の砲かと!」
「なんだと!?ッく!全艦!波動砲充填やめぇ!回避〜!」
波動砲口に集まっていた青白い粒子が消えていき、波動砲口が閉じた艦隊は、
即座に側面のスラスターを吹き、その場から離れようとする。
しかし、直前までほとんどのエネルギーを使っていた為、思うように速度が上がらない。
それを見た艦長は即座に判断を下す。
「重力子スプレッドの中の波動エネルギーを持ってこい!」
「はっ!?エネルギーが逆流しますよ!?」
「空になった波動コンデンサに突っ込んでから使うんだ!急げ!」
「了解!」
艦長の判断によって波動コンデンサから側面のスラスターにエネルギーが流れ、速度が上がっていく。
後の歴史家はこの芸当はアンドロメダ型の中でも、最もコンデンサ容量の多い、アマテラスタイプにしか出来なかったし、アンドロメダだったなら撃沈していただろうと言われている。
何はともあれ、なんとか砲の加害範囲から外れたアマテラス、アマツマラ、駆逐艦だったが、安心したのも束の間、エネルギー弾が宙域を通過し、艦隊は光りに包まれた・・・
「グッ・・・ここは・・アマテラス艦橋で・・・俺は・・艦長か、っ!大丈夫か!?」
「いったたたた・・艦長・・っは!」
「良かった・・・他に起きてる奴はいるか!」
艦長の声が響き渡るとそれを皮切りに次々と船員達が目を覚ます。
「被害報告!」
「了解!被害報告急げ〜!」
「機関出力低下!右舷砲塔融解・・」
「通信設備破損、通信しにくくなりますね・・」
「そうか・・・後少し遅れていたら・・・」
「アマツマラより入電、損害はコンデンサは破損したものの、航行に支障なしとのこと、駆逐艦は全艦回避に成功していますが・・・ブラックアンドロメダは壊滅です、7割持っていかれました、現段階で航行可能な艦は40隻程です」
「壊滅か・・痛手過ぎるな、現状の火力では重力源を破壊するのは難しいだろう、一度態勢を立て直す必要があるな・・・全艦、撤退するぞ!」
「了解」
『了解』
残った艦艇はスラスターを噴かして回頭し、地球艦隊の元に帰還しようとする。
先程自分達を撃った巨大な砲を睨みながら横切ろうとした時、突如として砲が光を帯び始める。
「全艦停止!停止!」
「いったいどこに撃つ気だ?」
「俺達の進行方向と同じってことは・・・」
「連合艦隊か!通信士!通信出来ないのか!?」
艦長がなんとかして危機を知らせようとするも
「ダメです!先程の砲撃でイカれています!もう少し艦隊に近づければ・・」
「クソっ!ブラックアンドロメダに引っ張らせる!出来るか?」
「出来ますが、ブラックアンドロメダも出力ギリギリですよ?」
「構わない、今は報告する事が優先だ!」
「発射まで、約40秒程かと!」
ブラックアンドロメダからアンカーが射出さし、エンジンから黒い煙を吐きながらもアマテラスを引っ張る。
「発射まで後20、19、18、17、16・・・」
「まだ繋がらないのか!」
「13、12、11、10・・・・・」
「繋がりました!通信可能!」
「こちらアマテラス、アンドロメダ聞こえるか!?」
『こちら山南どうし「作戦は失敗だ!更に白色彗星内部より高エネルギー反応!目標は恐らくそちらの艦隊だ!急いで散開してくれ!」なっ!?』
「3、2、1、来ます!」
内容を通信し終わると同時に艦隊に向かって突き進んでいく極太のビーム、突撃部隊は予めそれていた為、被害はなかったが、自分達も何も出来ずにただ見ることしか出来なかった・・・
場面は戻り、地球艦隊
アマテラスからの通信を終えた瞬間、高エネルギー反応が迫ってくるのが確認された。
「全艦!重力子スプレッド!撃てぇ!」
アンドロメダ級から次々と重力子スプレッドが放たれ巨大な壁を作る。
「高エネルギー着弾します!」
光の塊が遠くから凄まじい速さでこちらに向かってくる。
山南は冷汗をかくが、出来ることはもうない、重力子スプレッドが防ぎ切るのを願うしかないのだ。
そして、光が重力子スプレッドと触れた瞬間、凄まじい揺れが艦隊を襲う。
「ぐっ!重力子スプレッドは!?」
「ダメです!突破されます!」
「なんだと!?惑星破壊兵器を防ぎきれる代物だぞ!?」
そう叫んだ時に光の塊は重力子スプレッドを貫通し、地球艦隊を襲った・・・
「アケルナル大破!第17艦隊・・・全滅です・・・」
光はちょうど砲の目の前にいた第17艦隊に襲い掛かり、旗艦以外を全て撃沈してしまう。
「そうか・・・アケルナルの乗員は退艦、艦を放棄せよ・・・しかし、想定より被害が少ないな・・何があった?」
「はっ!恐らく重力子スプレッドを貫通した際に範囲が収束されたのかと」
「重力子スプレッドに救われたな・・・しかし、あれは危険だ、早急に破壊しなければな・・全艦波動砲発射用意!目標!彗星中心核!二度とあれを撃たせるな!銀河、アスカ、ヒバリは波動砲を増幅せよ!」
「了解!」
地球艦隊が全艦一直線上に並び、波動砲口に光が溜まっていく。
「突撃部隊、白色彗星より脱出!地球に帰還させ緊急修理を!」
「許可する。トランスワープさせろ、彼らは良く頑張ってくれた」
突撃部隊は艦隊の前で回頭し、ドレッドノート級と共に消えていった。
そうしている間に、波動砲は発射用意を完了していた。
「エネルギー充填120%!」
「対ショック、対閃光防御」
しかし、それでは足りない、いくら数万隻の一斉射とはいえあのバリアを突破するのは無理に近いだろう、だが
それを可能にできる艦がいる。
「CRS作動!」
「波動共鳴導波装置、作動!」
後方で放たれた黄金の光は艦隊を包み込んだ。
「波動砲撃てぇ!」
金色の光はそのまま彗星へと向かう、彗星は3重のバリアで身を守ろうとするも、光と触れた瞬間に一瞬拮抗したが、すぐに貫通し、彗星を襲う。
そして、黄金の光がゆっくりと彗星を包み込み
彗星の足の部分が取れた
この時、会議室で「マジかよ〜」や「これで壊れるのかよ・・」という声があったりなかったり、しかし事態は転生者も予想していなかった方向に進む。
「す、彗星内部に艦影あり!推定全長122000メートル!」
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