宇宙戦艦ヤマトの世界で地球人類をできるだけ生き残らせたい 作:アッポラピッタポン
突如として現れた巨大戦艦、その衝撃は戦勝ムードに包まれていた転生者達を凍り付かせるには十分であり、会議室は騒然としていた。
「クソッ!なんでアイツが居るんだよ!?」
「しかも10倍近く大きさが違う!主砲撃たれただけで全滅するぞ!」
「今の艦隊戦力で対応出来るのか!?」
「波動砲一斉射で装甲を破れるなら勝機はあるが・・・」
ざわついていた転生者達だったが
「落ち着け!」
リーダーの一喝によって会議室は静まり返った
「騒いでいる場合ではない、対策を講じなければ・・」
「しかし、艦隊が全滅するのは時間の問題です!今は散開していますが・・・」
「だからこそ、落ち着いて対処しなければならないんだ」
リーダーはそう言うと
「技術部!今地球にある中で巨大戦艦の装甲を貫通させられる兵器はあるか?」
「なんとも・・・波動砲でいけるか、いけないか・・・エネルギー量的には問題ないのですが」
「わかった・・なら内部からならどうだ?」
「誘爆するならば、なんとか」
「そうか・・・なら、希望はあるな」
「はっ?」
「時間断層で専用砲弾を作るのに何分かかる」
リーダーは時間断層工場の責任者に聞く
「1発ならば30分も掛かりません」
「遅いな、通常の砲弾から流用すればどうだ?」
「10分程度です」
「ならば、今から言うものを生産してくれ、1発有れば十分だ」
「艦隊に通達!10分間時間を稼いでくれと」
「リーダー、貴方は何を!」
転生者の一人が我慢できずに立ち上がる
リーダーはなんとでもないように
「狙い撃つんだよ」
と言って会議室から出て行った。
この後、後に「絶望の10分」と呼ばれる、地球艦隊総力戦が始まる。
「司令部より通達!『10分稼げ』とのことです!」
「そうか・・・なら信じよう!全艦攻撃開始!」
「攻撃開始!」
命令を受け地球、ガミラス連合艦隊は攻撃を開始した
しかし、ショックカノン、ミサイル、魚雷などの通常兵器撃ち込むも、効果は見られず、逆に副砲などで撃沈されてしまっていた。
「圧倒的だな・・・」
「しかし、砲塔の上に砲塔とは・・・」
「珍兵器ですな・・・」
「その珍兵器にやられているわけだが」
アンドロメダ艦橋クルーが話している間にも
「艦隊損耗率3割を突破!」
「第七艦隊消滅・・・」
「航空機隊は攻撃を続けよ!艦橋を狙え!」
オペレーターの悲痛な報告が鳴り響く
「無人艦J26からM68まで波動砲発射準備完了!」
「撃てぇ!!」
無人艦から放たれた波動砲は的のデカい巨大戦艦に突き刺さるが・・
「・・・効果認めず!」
「クソッ!バリアを張ってないってことは装甲だけかよ・・・」
有効打を出せず削られ続ける艦隊だったが・・
「アンドロメダより撤退信号!以下の宙域で待機せよとのことです!」
「撤退!?正気か!?こんなんが地球に来たら・・」
「しかし、命令ですので・・・」
「チッ!もし、地球が滅んだら、山南さん一発殴ってやる・・・全艦撤退!
撤退!」
今の艦長の様に撤退を疑う艦長もいたが、結局は全艦が宙域を離脱した
しかし、その時悲劇が起こる、巨大戦艦の放ったビームの一発が地球にむかってしまったのだ。艦隊は重力子スプレッドを張り威力を抑えはしたが、くいとめきれずにある地点に落ちてしまったのだ、その場所は・・・
ーーーストーンヘンジーーー
今、この場所は地下で警報が鳴り響いていた。
「被害報告!」
「装弾システムがやられました!」
「余波で自動照準システムもイカれてます!」
「目視射撃でだと!?」
「あの距離を?冗談じゃない!」
まさかの事態に士官達は慌てていたが
転生者達は
「装弾されていて良かったな、人力で運ぶのは無理だろうからな」
と、落ち着いている者と
「言ってる場合か!照準システムがダメなら当たんねえだろうが!」
に分かれていた
時間が刻一刻と迫る中
砲座に座ったのは・・
「テメェ何病院から抜け出して来てんだ!艦長!」
そう、彼(元ナチ艦長)である
「第一お前は片目が・・」
彼はイージス級でワープする寸前に背後から一斉砲撃を受けており、艦自体に損傷はあまりなかったものの、艦内は衝撃が伝わっており、左目を負傷していた。
「大丈夫だ、多分」
「大丈夫じゃねえよ!お前は病院で「わかった、撃たせよう、「なっ!?」だが、絶対に外すな!」おいっ!ふざけてんのかお前!?」
激怒した転生者が怒鳴り声を上げるが
「ならば、この場で彼よりも長距離射撃に精通している者がいるのか?」
冷静な者に正論を言われ黙り込んでしまう
そして
「あぁー!もう、わかった!撃てよ!だがホントにアタんだろうな」
転生者に問い詰められた彼は目視射撃用のスコープを覗きながら、まるで独り言を話すかの様に言った。
「・・教えてやろう、俺がキリシマの砲術長をしてた頃の話だ・・」
「磁気嵐の中数万キロ先のガミラス艦を狙って撃ったことがある」
「ひどい嵐でな、それでも2発に1発は当たった」
「だからこそ、この手で!数十万キロ離れた敵兵を!殺す!」
「目標!火星宙域!巨大戦艦!」
「「「・・・・」」」
普段の彼とは違う姿を前に唖然とする転生者達だったが直ぐに気を取り直した。
「いいかこの砲弾は後部に小型波動エンジンが付いていて、ワープ寸前の超高速で敵に突っ込む、後は中に仕込んである、重力子スプレッドがボカンだ、破壊力は保証するが、当ててくれよ」
「わかっている」
「巨大戦艦!射程内まで10、9・・・・・」
音が遠く聞こえ、スコープを除く右目は真っ赤になっていた、昔のメ号作戦の時の様に、手が震えた、緊張で変になってしまいそうだったが、スコープを覗いた先に居たのは
巨大戦艦相手に時間稼ぎをしている無人艦だった
まだ、AIが完璧ではなく、次々と落とされていく、彼にはその光景がメ号作戦の時、身を挺して自分を守った、金剛型と重なって見えた。
手の震えはまた、止まっていた。
「・・・・ぃ、1!」
カチッ
地上より一筋の光が放たれた。
光は加速し続けて戦艦に突き進む、誰かの思いを乗せた『銀の弾丸』は青白い光を放ち、敵戦艦の艦底部に・・・
この時刻、地球のある地域を、青白い光が覆い尽くした
2203年5月28日 ガトランティス戦役終結
誤字脱字報告ありましたらよろしくお願いします
そして、今回をもって、一度作品を区切らせていただきます
理由としては、第三者視点による作品は作者にはまだ難しかったことがあります。
今までアイデアをくれた皆様、自分で集めといてすみません。
しかし、一時的に区切るだけで、使わないわけではないのでご安心ください。
これからは、練習用に、〇〇×宇宙戦艦ヤマトの様な物を考えております
これに関しては〇〇とクロスオーバーして下さいという、意見を頂いても、自分が知らない話だと、グダグダになってしまうので受け付けられません。
それでは、これからも見かけたらでいいので、作品をお楽しみ下さい