宇宙戦艦ヤマトの世界で地球人類をできるだけ生き残らせたい 作:アッポラピッタポン
上層部によって承認された、第二次アルテミス計画は殆どが転生者達によって解決されたものの惑星シールドの建築は難航を極めていた。
「時間断層は残ってるから、時間はなんとかできるが・・・」
「ヤマトクルーに気付かれるなってのが難しいなぁ」
「まぁ、イスカンダルから帰って地球が覆われてたら古代君にぶん殴られそうだし・・・」
「いやぁ、でも理に適ってるしなぁ、これから現れる敵勢力に関する牽制って意味でも、分かりやすい象徴だ」
「収容艦艇約600万隻・・・これでも所属艦が全て400メートルクラスの場合で実際はこれの二倍近くだ・・そんなに造る気は無いけど」
「更に多数対空、対艦兵器を満載・・周囲には重武装型攻撃衛星やジャミング機雷を多数・・地球は何と戦うんだろうな?」
「これでも、まだ上層部は巨大戦艦には力不足だと感じているらしいな・・」
と、会議という名の愚痴大会をしていた訳だがここで転生者達の結論は一致する。
ヤマトクルーにバレないは無理では、と
「今、地球の保有艦艇数ってどのくらいだっけ?」
「多少持ち直して、1万2000ぐらい」
「時間との勝負だ・・9000は動員したいが・・」
「そんな規模を動かすと確実にバレるしな・・」
「つまり?」
「2205年のイスカンダル表敬訪問に全てを賭ける、チャンスは一度だけだ」
「それまでに必要な資材、人材、艦艇を集めておこう」
「また暫くは書類の山と睨めっこか・・・」
「今度観艦式でもしようぜ、春蘭・・じゃなくてオロチできたらさ」
「なんなら、それが楽しみで仕事頑張ってる」
少しずつ話題が逸れていく中、艦長が一枚の手紙
爆弾
を議長に差し出す。
「何だコレ?」
「招待状だって言われたけど・・」
艦長は気まずそうにつぶやく
「何の?」
「結婚式の・・・」
「・・・山本とクラウスの?」
「いや、昔あった技術主任と技術士官の人達・・・」
「無人機動甲冑の?」
「はい・・・挨拶のスピーチに出て欲しいって・・・」
ここに来て、艦長はやっと自分がクッションにされていたと察した。
「いつ付き合い始めてたんだよ・・・」
「まぁまぁ・・喜ばしい事ではあるけど・・・」
「何日だ?式は」
「○月×日だった筈・・・」
軽く、カレンダーをチラ見した議長はため息を吐く
「空いてるな・・・」
「俺もだ・・」
「この中で誰も結婚どころか彼女居ないのヤバくね?」
「うるせぇ!戦役中にそんな暇あるわけねーだろ!!」
「技術士官の人は結婚するのに?」
「ok Google 指定座標を波動砲で消し飛ばして」
『わかりました』
あまりの彼女いない煽りで、ついにキレた1人が適当な小惑星に波動砲を撃ち込もうとしてしまう。
「わー!!バカバカ!ってかなんでお前自家用の波動砲持ってんだ!?」
「誰がアンドロメダに秘匿通信つけたと思ってんだ!?」
「技術の無駄遣いヤメロォ!?」
「てかアナライザーのことGoogleっていうの止めろ!」
後日、殆どの転生者が結婚式に参加し、大量のコネクションを持ったせいで技術士官の同僚達はドン引きしてた。
尚、上空を無人機が羽を振りながら飛んだり、三式弾にクラッカーを入れたものがあったとか無かったとか・・・
某日 火星宙域にて
今、この場所にはとある船が訪れていた。
他の地球連邦の船とは違う異形の船
見たものからは、武装配置がメダルーサ級に似ているとも言われた。
武装実験艦『ユウバリ』である。
銀河を波動エネルギーの研究艦だとするならば
ユウバリは既存の兵器の試運転を担当する艦だといえた。
そんな、ユウバリはとある兵器の試験の為に宙域を訪れていた。
「それでは、これより仮称『4式』の性能試験を行う」
「了解、試験飛行隊は全機発艦せよ」
「以下、試験飛行隊はコールサイン『ヴィクトリー』とする」
『ヴィクトリー1了解、発艦する』
『ヴィクトリー2了解、緊張してきたな・・』
「試験飛行隊は予定宙域に到着次第、性能試験を開始せよ」
『『了解』』
オペレーターからの指示を受け、発艦する二機
その二機は、人型に上下に伸びる翼がついた様な見た目をしており、翼からは
青白い光が放たれており、幻想的な空気を感じさせた。
『ヴィクトリー1、予定宙域に到着した、これより性能試験を開始する』
『ヴィクトリー2、こちらも同じく』
二機の到着報告と共に、研究者と思われる人物から通信が入る。
「気をつけてくれよ、機動兵器に超小型の波動エンジンを二機積んでるんだ。
加速力はバカにならない、装甲にも新素材の『ナノメタル』を使ってるんだ、多額の開発費用がパァにならない様にな」
『わかってるさ、シミュレーションで何回もしたさ』
『まぁ確かに、このスラスターの量は目が回りそうですがね、上手くやりますよ』
2人のパイロットが自信満々に答えると
「わかってるならいいさ、頼んだぞ・・・」
と、通信が切れ、性能試験が開始された為二機は阿吽の呼吸で火星宙域に飛び出していった。
ユウバリ級 武装実験艦
全長212.4メートル
全幅40.2メートル
武装
試製40.6センチ5連装収束圧縮型衝撃砲×2
誘導波動砲×1
対空パルサーカノン×8
ミサイル発射機×12
試製無人機発射管×6
試製小型無人対空機銃×12
重力魚雷×4
搭載機数
8機
設定
ガミラス戦役による人員不足を解消するための
無人兵器の実験艦である。
他にもブルーノア級空母の誘導波動砲や他艦に搭載されている小型無人対空機銃や対空パルサーカノンの実験を担当していた。
なお、主砲の試製5連装収束圧縮型衝撃波砲は
高い攻撃力と連射力があるが、かなりの重さで
加速力が低下する。
仮称『4式』
武装
???
???
???
???システム
設定
艦載機で初めて波動エンジンを積むことに成功した機体
小型化した分値段が跳ね上がり、エンジン部分だけでドレットノート級3隻近く
の価格になっている。
しかし、性能試験では凄まじい性能を発揮し、仮装敵機の0式戦闘機に対して
キルレシオ126:1を叩き出した。
この結果を受け、上層部は近々新設される艦隊に配備する事を決定した。
——追記——
性能試験の際に2号機が???システムを起動した際
あまりの負荷に気絶してしまう事故が発生した。
これを受け、開発部はパイロットには強化宇宙服を着用する事を義務化した。