絶死ちゃんは冒険者になりたい   作:なら小鹿

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れ、れれ、作者復活(レイズ・デッド)
一年ぶりの更新です。もう待ってくれてる人とかいないかもしれないですが、生暖かい目で見守ってくだされば幸いです。



第7話 絶死ちゃん、八欲王と対峙する

「またはぐれちゃったわね」

 

 アンティリーネはぐるりと周囲を見る。見知った顔になった『フォーサイト』の面々は三人しかおらず、チームメイトの無限魔力も姿が見えない。

 どうやら、さっきの魔法陣で別々の場所に〈転移〉させられてしまったらしい。

 

「……魔法職二人を持っていかれたか」

「分断が偶然なのか作為なのかは不明ですが、後者なら嫌な相手ですね」

「もう、ヘッケランもロバーも暗い顔しないでよ。こっちまで辛気臭い顔しないでしょ。ねぇ?」

 

 イミーナから同意を求めるような目を向けられ、アンティリーネは兜の下でしばし考える。

 

「どうかした? ああ、そうよね。あなたの相棒も連れてかれたんだし、そりゃ心配よね」

 

 どうなのだろう。無限魔力のことだ、今頃アンティリーネから解放されて素の顔に戻っているのかもしれない。

 だが、考えていたのはそれではない。

 

「この場合、最優先するのは仲間との合流、でいいのよね?」

 

 誰も使わないのを見るに〈伝言(メッセージ)〉を使える者はいないようだ。

 

 危うくいつもの癖で——といっても直近で戦場に赴いたのは半年も前だが——単独行動する前提で考えてしまうところだった。

 むしろ、アンティリーネにとって戦いとはそういうものだった。互いに全力を出したと見せかけて、最後に隠しておいた切り札を切る。考えるべきは自分と相手のことだけ。

 

 しかし、それだと味気ない戦いになってしまう。飽きてきたと言い換えてもいい。だから、今回はこうして冒険者チームとして任務にあたることにしたのだ。

 

 これでも人類の守り手なんて呼ばれている身だ。仲間を守りながら戦う自信はあった。けれども、それだとチームで戦うのとは違う気がした。

 

 ちらり、とフォーサイトのチームリーダーに目を向けると、頷きが返ってきた。

 

「そうだな。あんたが合流を目指して動いてくれるなら俺たちは協力するぜ。あんたの相棒と一緒なら、さして心配もないだろうが」

「だといいけど。あんまり呑気にもしていられないみたいよ」

 

 アンティリーネは腰に携えていた氷刃のハルバード二丁を引き抜く。さっと冷気が漂い、空気を緊張させる。その意図が理解できないフォーサイトの面々ではない。

 

「盗み聞きだなんて、趣味が悪いのね」

 

 兜の下から視線を投げかける。すると暗闇が人の輪郭をとった。

 いや、そもそもそれは暗がりではなかった。闇と同じ色をしたローブの背中。こちらは武器を抜いているというのに、ローブの背中は天鵞絨(ビロード)のような布地を揺らしながら、おもむろに振り返った。

 

「……なんだ、また奴のゴーレム風情が魔方陣を踏んだのかと思えば。……生者ではないか。……余計に耳障りな」

  

 同じく闇色をしたフードの奥から細面の男がアンティリーネを見た。

 肩にまで垂れた長髪のせいで一瞬女と見間違いそうになったが、声色は男のそれだった。その顔は上半分が額から角の生えた髑髏(ドクロ)の仮面に隠され、下半分は病的なまでに色白な肌を晒している。見れば左手と右手の指にはそれぞれ宝珠をくわえた髑髏(ドクロ)の指輪がはめられている。

 

(無限魔力がいれば、見定められたんだけど……)

 

 恐らくローブも仮面も、そして指輪も、どれも超級のマジックアイテムだろう。ここまで漂ってくる強者特有の自信——あるいは慢心というべきか——からアンティリーネはそう判断する。

 格好は魔法詠唱者(マジックキャスター)のそれに近しいが、生気も表情もない顔はどこか死人を思わせる。血のように赤い宝石を連ねた首飾りから、アンティリーネはネクロマンサーだろうか、と当たりをつける。

 

「……ロバー、イミーナ」

「ええ」

「わかってるわ」

 

 ヘッケランの囁きに、ロバーデイクが警戒の色を濃くする。イミーナにいたっては弓に矢をつがえ——下を向けて入るものの——いつでも射れるようにしている。それもそのはず。

 

(そういえば、ワーカーは同業者との鉢合わせを嫌がるのよね)

 

 財宝の奪い合いが命の奪い合いになることも珍しくないと聞くし、彼らが警戒するのも無理はない。ある意味でモンスターより遭遇したくない相手、なのかもしれないが、しかし——

 

「警戒してるところ悪いけど、あいつは冒険者でもワーカーでもないわよ」

「どうしてそう言い切れる?」

「冒険者なら首にプレートがあるはずだし、ワーカーならあなたたちみたいにもっとこっちを警戒するはず。でしょ?」

「なら、あいつは何者なの? まさかダンジョン主のアンデッド?」

 言いながらイミーナが弓を引く手に力を入れる。

 

 フォーサイトは依頼主から、ここが無人になって数百年の古代都市としか聞かされていないらしい。それなら死者の大魔法使い(エルダーリッチ)の一体や二体いても不思議ではないが。

 

「いいえ。彼からは死の気配を感じますが、アンデッドではありません。歴とした人間です」

「人間だと? 間違いないのか」

「……ええ」

 

 ヘッケランに尋ねられ、ロバーデイクはネクロマンサーらしき男から目を離さず頷く。神官の彼がいうのなら、その見立ては確実だろう。

 

 無人になって数百年の古城になぜか人間がいる。しかもアンデッドや長寿種のエルフ——これはアンティリーネの見立てだが——でもない。

 

(となると、もしかして——)

 

 アンティリーネは兜の顎に手をやる。

 あまりに馬鹿げていて考えるまでもないが、六大神の遺した言葉に習えば『論より証拠』というのだったか。法国からこの王城の主が誰か、事前に聞かされていた身としては真っ先に考えるべき可能性があった。

 

「ねぇ、知ってる? ここ、元々は八欲王の居城だった、らしいよ」

「……何が言いたいんだ?」

 

 尋ね返してくるヘッケランも薄々は勘付いているようだった。他のフォーサイトの二人も同じ。ここからは言わずもがなだが、アンティリーネはあえてその先を口にする。

 

「だからね、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、でしょ?」

 

 粘体(スライム)でもわかる理屈ね、とアンティリーネはひとり笑みを深くする。

 しかしフォーサイトの面々はそれどころではないようだ。声を震わせながら反論したのはイミーナだった。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ。八欲王ってただの伝説でしょ。それに……」

「ああ、伝説じゃ八欲王は()()()()()()()()()()()はずだ」

「らしいわね。確か、五百年前だったかしら?」

 

 何人か子孫は残したようだけど、と言いかけてアンティリーネは首を振る。心の底から嫌いな奴が頭をよぎったからだ。

 

 八欲王。巷では伝説やおとぎ話の類として語られるらしいが、実はアンティリーネもその詳細はもよく知らない。

 確かなのはかつて神にも匹敵する逸脱者が八人いたこと。そして、ここエリュエンティウを首都として大陸を支配するほどの国を築きながらも、最期は互いのものを奪い合って全滅したこと。

 

 あくまで伝説だが、仮にそれらが間違っていたとしても疑問が残る。

 八欲王のほとんどは人間だったと伝わっているからだ。

 そんな彼らにとって五百年という歳月は長すぎる。例え仲間割れの争いを生き延びたとしても、とうに寿命が尽きているはず。

 

 魔法で老化を遅らせることもできなくはないが、帝国のフールーダがそうであるように、二百年も生きれば皺だらけになってしまう。

 だというのに五百年前からここにいる——かもしれない——男の顔には皺もなければ髭も生えていない。むしろ病的な色白さを除けば若々しくすらある。

 

「で、結局のところどうなの?」

 

 こういうのは本人に聞いてみるのが一番手っ取り早い。わざわざ言うまでもないことを口にしたのもそのためだ。

 もし本当に八欲王が生き延びていたら——、とそこまで思考を巡らせたタイミングでローブの男がおもむろに口を開いた。

 

「……蠱毒(こどく)を知っているか」

孤独(こどく)?」

「……(ひと)(さみ)しいではない。……(むし)の毒だ」

「壺の中に毒虫を閉じ込めて共食いさせる、邪悪な魔法儀式のことです」

 

 ロバーデイクが耳打ちしてくる。知らない魔法だ。アンティリーネ自身、あまり魔法には興味ないが、見るからに陰湿なあの男には似合いそうな魔法だった。

 

「なるほど。つまり、ここはその壺の中ってとこかしら」

「どういうことよ?」

 

 眉間に皺を寄せるイミーナに、アンティリーネは足下にあったものを蹴る。半ば土に埋もれていたそれが全身鎧(フルプレート)の爪先に蹴られて、ごろりと全容を露わにする。

 

 人間の頭蓋骨、だった。

 

 しかも頭をかち割られている。骨の顔に表情はないが、もしあれば壮絶な顔をしていたに違いない。

 

「こいつ……! まさか私たちを同士討ちさせるつもり⁉︎」

「……貴様らを共食いさせる、か。……さして得られるものもない、不毛な実験だ。……合理性の欠片もない」

「そう? だったら誰を共食いさせる気?」

 

 アンティリーネが問いかけると、男はゆらりと片手を持ち上げた。

 まるでそれを合図にしたかのように、次々と暗闇に火が灯っていく。照らし出されたのは帝国にあるような円形闘技場。そこまでは予想していた通りだったが。

 

(うわぁ……、悪趣味……)

 

 その全容を目の当たりにして、アンティリーネは眉をひそめる。

 燭台を備えた石壁には大小様々な四角い窪みがあった。展示棚のような造りは三六〇度すべてを覆っており、その窪みの中には——

 

 カタカタと歯を鳴らす髑髏頭(スカル・ヘッド)がいた。

 鎧姿で兵士のように起立する首なし騎士(デュラハン)がいた。

 眼球をギョロギョロと動かす集眼の屍(アイボールコープス)がいた。

 青白い炎を揺らめかせる鬼火(ウィル・オー・ザ・ウィプス)がいた。

 裂けた腹の中で腸を蠢かせる内臓の卵(オーガン・エッグ)がいた。

 

「こ、これは……」

「アンデッドの、陳列室、ですか……」

「みたいね。しかもどれも()()()()

 

 いや、死者(アンデッド)なのだから既に死んではいるのだが。それでも陳列棚の中で身をよじる姿は憐れな実験動物を思わせた。もっとも同情の念なんて、これっぽっちも湧きはしない。あの男への嫌悪感がやや増したぐらいだ。

 

「……人の蒐集物(コレクション)にケチをつけるな。……どこぞのゴーレムマスターのような輩どもめ」

「ゴーレムマスター? あなたの他にも八欲王がいるの?」

「……その名を口にするな。……首を()ねるぞ」

 

 苦言を呈する男の両手には、いつの間にか人間の頭蓋骨が乗っていた。一瞥(いちべつ)するなり危機を悟ったのだろう。ヘッケランがすぐさま指示を飛ばす。

 

「イミーナ!」

「わかってる!」

 

 既に弓は引き絞られていた。イミーナは素早い動作で男に向かって矢を射る。風を切り宙を駆ける一条。狙いは完璧。しかし遅かった。

 

「……〈中位アンデッド作成〉……出でよ、死の騎士(デス・ナイト)……」

 

 どろり、と男の両手から黒い汚泥が滴る。それは頭蓋骨を飲み込み、地に垂れ落ちながら人の形をとった。黒々とした巨躯。横薙ぎにしたタワーシールドが矢を弾く。もう一方の手に握られているのは波打った剣(フランベルジュ)だ。全身を覆うのは禍々しい大鎧。兜の下の顔は腐り落ちており、まさにデス・ナイトと呼ぶに相応しかった。

 しかも頭蓋骨は二つ。よってアンデッドも二体。

 

 どうやら敵がネクロマンサーであるというアンティリーネの見立てに間違いはなさそうだった。問題なのは髑髏の仮面から向けられた眼差しが、実験動物を見るそれであることだ。

 

「……ちょうど新鮮な死体が足りなかったところだ。……()れ、デス・ナイト。……頭は不要だ」

「オオオァァァァ——!」

 

 そのひと声で、デスナイトの一体が駆け出す。二メートルを超える巨躯とは思えぬ身軽さだ。走り迫ってくる姿はまさに武装した死神だった。

 

「ロバー!」

「ええ! 〈不死者退散(ターン・アンデッド)〉!」

 

 ロバーデイクが胸の聖印を掲げる。そこから発せられるは聖なる輝き。アンデッドには効果覿面な神聖属性だ。しかし光を浴びてもデス・ナイトはひるみすらしない。

 

「へぇ、意外と骨がありそうね。アンデッドだけに」

「そういう冗談はスケルトン相手に言ってくれないか。イミーナ!」

「言われずとも!」

 

 イミーナが再び弓を引き絞る。つがえられた矢には魔法的な輝きがあった。どうやらロバーデイクが神聖属性を付与したらしい。

 

「援護するわ!」

「それはどうも」

 

 どうやら、アンティリーネの前衛宣言は承諾されていたらしい。射られた矢はまたしてもタワーシールドに防がれる。ならば、とアンティリーネはハルバードを両手に駆け出す。接敵するまで一秒とかからなかった。そして、それはデス・ナイトも同じ。

 

「オオオァァァァ——!」

「アンデッドなのに元気なのね」

 

 頭上から振り下ろされる剣はアンティリーネの背丈ほどもあった。

 氷刃のハルバードを振り上げる。ガキンッと硬質な音を響かせ、剣がわずかに凍る。しかし拮抗は一瞬。ハルバードを横薙ぎにして剣を振り払う。

 

「でも隙だらけ」

 

 敵のアンデッドは大柄である分、狙いもつけやすかった。

 ガラ空きになった胴にもう一丁のハルバードを叩き込む。だが、これは敵も想定していたらしい。ハルバードの氷刃がタワーシールドの表面を凍らせる。

 

(へぇ、頭の中まで腐っちゃってると思ってたけど、防御する能はあるみたいね。それなら——)

 

「オオオァァァアア——!」

 

 憎悪すら感じる咆哮。再び振り下ろされる剣を、アンティリーネは後ろへ飛び退いて回避する。切先が兜の寸前をかすめていった。だが動揺することなく、アンティリーネは着地と同時に身を低くする。そして——

 

 ——武技〈能力超向上〉

 

 地面を蹴って一気に加速。再び剣を振り上げていたのでは間に合わないと判断したのか、デス・ナイトはタワーシールドを構える。その防御に、アンティリーネは小さく笑う。

 

(そうくると思ったわ)

 

 走る勢いをそのまま、再び地面を蹴る。ただしそれは跳躍のための一歩。武技で強化された脚力で、アンティリーネは瞬時に敵の頭上をとる。デス・ナイトが咄嗟に顔をあげた。しかし、それは悪手だった。

 

 ——武技〈剛腕剛撃〉

 

 ハルバードの氷刃を、朽ちた顔面へ叩き込む。

 腐肉と骨を同時に断つ音。武器越しに確かな手応えが伝わってくる。アンティリーネの修めているエクスキューショナーの職業(クラス)致命的な一撃(クリティカルヒット)のダメージが増す。しかし、そうでなくとも決着は着いていた。

 完全なオーバーキル。糸の切れた人形のようにデス・ナイトが鎧の膝を…………折らない。

 

(……は?)

 

 空白は一瞬。しかし致命的だった。ズドンッ、と衝撃がアンティリーネの全身を襲う。叩きつけられたのはタワーシールド。シールドバッシュだ。体格差から弾き飛ばされたアンティリーネは空中で体勢を整えて着地する。

 

(あれで致命傷じゃないの?)

 

 件のデス・ナイトを見れば、兜の隙間からハルバードが顔面に深々と突き刺さっている。氷属性の影響でその顔は凍結しているが、依然として動きは鈍らない。

 

 一部のアンデッド——確かスケルトン系だったか——は冷気に対する耐性をもっているらしいが、目の前のアンデッドはどう見てもゾンビ系だった。さらにいえば耐性を抜きにしてもあれは致命傷のはず。

 

(これでも私、法国の切り札なんだけど?)

 

 内心で愚痴りながらアンティリーネは振り下ろされる剣を避ける。顔面が凍結して視界を奪われたせいか、デス・ナイトは剣筋はデタラメだった。回避は造作もない。しかし攻撃が通用しないとなると——

 

(……ちょっと不味いわね。これがいわゆるピンチってやつ?)

 

 打開策を思案しようとしていたところに、再びイミーナの援護射撃が飛んでくる。デス・ナイトは防御らしい防御をしない。ただ剣を振り回すばかりだ。

 

 矢が剥き出しの肋骨を貫いた。

 がっくり、とデス・ナイトが膝を折る。

 そのまま地面に突っ伏し、動かなくなった。

 

「…………え?」

 

 半開きになった口から間の抜けた声が漏れる。もしここに肖像画家がいたら、目が点になったアンティリーネの似顔絵ができていただろう。

 

 それくらい状況が理解できなかった。

 いや、理解はしている。しているのだが。

 

(なんでかしら。敵を倒したはずなのに釈然としないわね)

 

 うつ伏せになって倒れたデス・ナイトをハルバードの柄でツンツンしてみる。ぴくりとも動かない。ちょっと強めにツンツンしてみるが、うん、やっぱり死んでいる。

 

 くるり、と振り返ってアンティリーネはイミーナを見た。ヘッケランもロバーデイクもイミーナを見ている。

 

「えっ、なに、私?」

 

 そして当の本人は鼻先を指差しながら、きょとんとしていた。うんうん、とアンティリーネが頷くのに合わせて、フォーサイトの二人も首を縦に振る。

 

「あなた、強いのね。今度、私と模擬戦してみない?」

 

 微笑みながら——もっとも兜で表情はまるで見えないが——アンティリーネはイミーナを問いかける。え、そんなんだから他の漆黒聖典に怖がられるのよ? ……うるさいわね。

 

「模擬戦? 弓でならいいけど……」

「けど?」

「なんであなたの相棒があそこまでヘコヘコしてるのか、ちょっとわかった気がするわ」

「……」

「……」

「うるさいわね」

 

 いけない、心の声が漏れてしまった。あとそこの男二人、うんうんじゃない。揉み手までするようになった無限魔力についてはちょっと反省している。

 

「ご歓談中のところ悪いが、あのデス・ナイトとかいうアンデッド、もう一体いるぞ。それに……」

 

 見渡せば、次なる異変がすでに起こっていた。

 

 




補足
オバロ本編を読まれている読者さん方はご存じかもしれませんが、死の騎士(デス・ナイト)には致命傷を受けてもHP1で耐える能力が備わっています。
絶死ちゃんのクリティカルヒットを食らっても動いていたのはそのためで、イミーナの矢で倒れたのは1だけダメージを受けたからです。
まぁ本人たちはそんなこと知る由もないのですが。
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