デジモンアドベンチャー 〜魂の咆哮〜   作:すなぎも

10 / 40
あれ?これってデジモン小説じゃなかったっけ?


第十話 謎の声

-------龍明-------

「さて、始めようか。ヴォルクドラモン」

俺は目の前の巨大な竜へと言葉を投げつける

「お前は、そこのゴミよりも強いんだろうな」

ヴォルクドラモンのエテモンを悪く言う言葉に体が反射的に動く

すぐに顔近くまで飛び上がりヴォルクドラモンを蹴り倒す

「・・・ゴミ?俺の友を、汚すんじゃねえよ。」

いつものようにブチ切れてはいない、なのに体がそれに呼応するように変化していく

「Dモード、オン」

そう呟くと体を全体的に赤い体毛が多い額からナイフのような鋭いツノが生え、背中に2対の翼が生えてくる

次々と体が変化し、それに合わせてどんどんあの時のデジモンの姿に近づいていく

「なんだ、それは」

ヴォルクドラモンが疑問に埋まりきったような顔でこちらを見てくる

「関係ないだろ。【鋼(メタル)】+【速(スピード)】、ブースト」

そう呟き体を硬質化、そして足に力を目一杯溜め込み地面を蹴る

そして空中で向きを変えヴォルクドラモンに蹴りを入れる体勢を取る

筋肉も強化されるため相当なスピードでなんとか立ち上がったヴォルクドラモンの首元に思いっきり突っ込む

「ぐああ!?」

そしてヴォルクドラモンは再びかなりの勢いで地面に倒れそのまま地面を転がる

「くっ・・・ヴォルカニックフォーン!」

「【鋼】×【鋼】ブースト」

ヴォルクドラモンのマグマ弾に対し周囲に鋼鉄の壁を展開してマグマ弾を弾く

「はあ!?クソが!サークル!オブ!デス!」

再びヴォルクドラモンはあの行動をエテモンを無力化した行動を起こす

「【円(サークル)】×【円】」

「なんだそりゃ!無駄だ無駄だ!」

無駄でないからやっているのだ

「分かったよ、その攻撃の正体、多分有毒な火山ガスだろ?」

「!?」

ヴォルクドラモンが驚いたような顔でをする

ようなじゃなく驚いてるが

「【円】はエネルギーを見分ける為の能力、それは気体だろうと関係ないね」

「火山ガスは避けれんだろう」

避けなくても平気なんだがなあ・・・

「【旋】」

風を巻き起こす【旋】を発動しガスを全て吹き飛ばす

「悪いね、お前じゃ俺には勝てないよ」

「くそっ!ヴォルカニックフォーン!!!」

ヴォルクドラモンは一発だけマグマを飛ばしてくる

「【鋼】×【鋼】、ブースト」

先ほどマグマ弾を避けた時のように周囲に鋼鉄の壁を展開しマグマ弾が逸れるように回避する

しかし、甘かった

マグマ弾の数を一発に減らすことで相当熱を上げていたのだろうマグマ弾は壁を溶かしながら体スレスレを通っていく

「あちっ、あちちっ!あっぶねー・・・な!!」

「【鋼】+【速】ブースト!ホーンストライク!!」

鋭い角を振りかざし【鋼】で体を硬質化し、【速】でスピードを上げ超高速でヴォルクドラモンへ突っ込む

 

「かかったな!マグマウォール!」

突然マグマの壁が地面から現れヴォルクドラモンを覆う

「ちっ、【鋼】×【旋】+【速】、ブースト!」

俺はさらにスピードを上げ体を硬質化し、体の周りに風を起こし空気の壁を作る

そしてそのままマグマの壁へと突撃する

それなりに厚さがあるらしい中々貫通できない

「あっちいいいいいいいいい!!!!」

ギリギリ体が燃え上がる寸前でマグマの壁を貫通することに成功する

そしてスピードは落とさずそのままヴォルクドラモンの首めがけて突撃する

「ぐおおっ!!!」

もちろんかなりの速度のためこれを食らえばまずタダでは済まない

ヴォルクドラモンはバキバキと鈍い音を鳴らしながらマグマの壁を貫き、スピードが少し落ちるまで飛び続ける

「ぐ、ぐ、ぐ・・・」

ヴォルクドラモンは首の皮、直撃した辺りに関しては肉が吹っ飛んでいた

しかし、こちらも対価はあった。

背中の羽がマグマの熱で燃え、焼けてしまった

おそらくもう飛べない

「めんどくさっ・・・【速】!」

【速】でスピードを引き上げ高速でヴォルクドラモンの周りを駆け抜け度々邪鉄斬魂剣でヴォルクドラモンの足を斬りつけながら牽制をする

「ぐ、がっ、ぐぅっ!」

斬りつけるたびにヴォルクドラモンは小さく呻きながら体勢を崩していく

「ぐ、ぐ、ぐぞぉっ!!」

ヴォルクドラモンが思いっきり駆け出す、華音とエテモンのいる方角だ

いくら吹っ飛ばしたと言ってもヴォルクドラモンのスピードがそれなりにある。

おそらく数秒でそこまで辿り着くだろう

そうなればヴォルクドラモンの取る行動は目に見えている

「ちっ・・・【速・・・痛っ!?」

足に電気のような痛みが走る

「くそっ!【速】の使いすぎかっ!」

痛みが中々引かない。

このままではエテモンをかばいながら闘わなければならない華音が相当不利な状況になってしまう。

エテモンを人質に取られればそんなものもってのほかだ

「構うもんか!【速】!」

足はもう壊れ始めている

このまま【速】を掛けながら闘えば確実に壊れる

しかし、友の為、足一本なんて惜しくもない

頭にはそんな考えしか浮かばなかった

「うおおおおおおおおおお!!!!」

間に合え!!間に合え!!間に合えっ・・・!!!

「【鋼】×【鋼】×【鋼】+【速】!!!!」

【速】をさらに重ね掛けし、【鋼】を三回重ね掛け、再びヴォルクドラモンへそのまま突っ込む

「邪魔を・・・ずるなぁぁぁぁ!!!」

ヴォルクドラモンがもはや悲鳴に等しい咆哮を上げながら尻尾を振りつけてくる

もちろん空中に居るため躱すことは出来ず地面に叩きつけられ地面を削りながら転がる

「華音!エテモン!」

友が、家族が、このままでは死んでしまう。

嫌だ、嫌だ、嫌だ

「ううううああああああああああ!!!!!!」

頭を抑えながら絶句する

頭が割れるように痛い

 

ーもうやめろよ、体が壊れるぞ

 

頭の中に声が響く

「関係ない、家族を、友を、助けるためなら体なんて壊れたっていい」

 

ーふーん、じゃあ手助けしてやろうか?

 

幻聴だろうか?

随分とはっきり聞こえてくる

 

ー進化、デ・・・・・・・・

 

 

-------???-------

「龍明、体を少し借りるぜ」

「【速】×【速】×【強(ブースト)】」

地面を踏み砕きとてつもない速度でヴォルクドラモンの元へと走りこむ

そしてそのまま速度を落とすことなくヴォルクドラモンの首に蹴りを入れさらに連続で何発も蹴りを入れる

そしてその反動でそのままヴォルクドラモンから距離を置く

「お前、本当にざっぎのガキか?」

ヴォルクドラモンが俺に対しての疑問を息を荒げながら呟く

「さて、どうだろうね、お前が知る必要はないよ、もう死ぬんだからな」

俺はヴォルクドラモンに死の宣告をし、刀を取り出す

「【破(ブレイク)】オン」

刀の鍔から光の線が切っ先に向かって伸びる

「【速】」

スピードを上げ刀を構え、ヴォルクドラモンの首を斬りつける

刀から線は消えている

 

「弱い攻げ・・・き」

そしてすぐに大量の斬撃でヴォルクドラモンが細切れになり、そしてデータ崩壊を始め消えていく

 

「ったく、俺をだす必要ねーだろーがよ」

 

-------龍明-------

気づけばデータ崩壊を始めて消えていくヴォルクドラモンの肉片が転がっているだけだった

どうして、何が起こったのかは俺には理解できなかった

今、俺は華音たちの元へと体を引きずるように移動している

幸いそこまでは遠くなかった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。