デジモンアドベンチャー 〜魂の咆哮〜   作:すなぎも

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今回途中がネガティヴになります
シリアス下手で申し訳ありませんっ!!!


第十六話 過去

-------龍明-------

「太一さんたちはいつごろ来るのかな・・・」

俺はベッドの上で毛布にくるまりながら誰もいない部屋で呟く

今日は母さんも父さんも仕事でいないためのんびりと眠ることができる

正直な話夏休みなんて宿題が終わってしまえばやることがないのだ

しかも実は頭のいい華音がうちにいるため宿題なんてお茶の子さいさいなのだ

「じゃあ遊ぼうよ!」

いきなり机の引き出しからドルモンが飛び出してくる

ちなみにこの時こいつが出てきた引き出しは机の椅子入れのあたりにある引き出しである

・・・まあの○太の机でいうドラ○もんが出てきた引き出しと同じ位置といえばわかるだろうか

「眠い、寝る」

俺はそう言い残し顔まで毛布で覆い再び睡眠体制にはいる

もちろんドルモンも遊ぼうと言った以上そう簡単には引き下がらない

「遊ぼうよぉぉぉぉぉぉお!!!」

突然頭のあたりにかかっている毛布が引き剥がされ目が黒い風穴になったドルモンの顔が覗き込んでくる

「ぎゃああああああああ!!?」

突然変わったドルモンのホラー顏に驚きベッドを踏み台に後ろに飛び退きドアにぶつかりカーペットの敷いていないフローリングにどさりと落ちる

ドルモンもその反応にさすがに驚いたのかすぐにベッドから顔を覗かせる

すると俺の様子を見てドルモンは口を開く

「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ?」

ドルモンはどこかで見たことのある舌を出しミ○キーのペ○ちゃんのような口をして片目を瞑り額に握った拳を軽く当てる

「それハロウィンだから!今夏だから!てかその笑いイラつくからやめろ!」

俺はドルモンを指差しながら突っ込む

「何を言ってるこれ書いてる時は10月だぞ」

ドルモンはこれ書いてる時なんて言い出す

いくらなんでもやりすぎ感が否めない

「それ以上メタ発言はするな」

俺はドルモンを指差したまま静かに一言そういう

すると突然家の中にインターホンの音が鳴り響く

「はい、どなた?」

既に起きていたのだろう華音の声が奥の居間から響いてくる

そして俺は再びベッドに飛び込み毛布にくるまる

すると突然ベッドが揺れそのままひっくり返される

「ふぁっ!!?!?!!?」

俺は毛布にくるまったままドアの方向を向いてカーペットの上に落下し情けのない声を上げる

そして異変の元を調べるためくるまった毛布の中から顔だけ出す

目の前にはベッドの足を両手で持ち上げている華音が立っていた

「・・・あのー?華音・・・さん?なんで僕のベッドを持ち上げているんですかね?」

俺は苦笑しながら毛布にくるまったまま華音を見上げ質問する

「いたっ!?」

突然華音に頭を踏みつけられる

「え!?なに!?なに!?何かしました!?」

突然の出来事に気が動転し華音の足によって床に押し付けられたまま敬語で質問する

「太一さん達が来たよ」

!?

俺が踏まれたのは何故!?

「えーとなんで俺は踏まれているのかな?」

俺は踏まれたまま華音に質問する

「踏みたかったから!」

華音は笑顔で頭に手を当てながらミ○キースマイルを浮かべる

「そのスマイル流行ってんの!?つーかやめろや!」

俺は華音の足を無理やりどかしすぐに立ち上がる

そして華音のすぐ横をすり抜け玄関へと走る

そして急いでドアののぞき穴を覗き外の様子を伺う

外には子供が恐らく7人見えた

「すいません、遅れました」

そういって俺はドアノブをひねり半分くらいまでドアを開ける

すると話し合っていた7人全員がこちらを一斉に振り向く

太一さんが一歩前に出て話し始める

「龍明、話があるんだろ?どこで話す?」

太一さんの言葉に少し戸惑う

今思えば全く決めていなかったのだ

「じゃあ、うちの中で?」

俺は頭を掻きながらドアを全開にし全員を招き入れる体制をとる

全員すぐに玄関にはいろうとしてくる

しかしすぐに誰かが反論してくる

「おい、太一こいつは本当に味方なんだよな」

全員がその言葉に一斉に振り向く

声の主はヤマトさんだった

ヤマトさんの表情は不安の色がとても濃かった

「もしこいつらが敵で、中にヴァンデモンのところのデジモンがいたとしたら?俺たちはすぐ殺されるぞ!」

「じゃあ入んなくていいです、一人で闘ってさっさと死んでくれて結構です」

そういって俺は再びヤマトさん以外の6人に目を移す

ヤマトさんはおそらく焦れているような表情を浮かべているだろう

だが正直気にしている暇はない

「俺はあの時俺を殴る代わりに信用しろと言ったはずですが?そちらが信用できないならこちらも信用する必要はありません、信用し合う関係が出来てない人に裏切られても困りますからね」

そういって全員が入ったことを確認してドアを閉めようとする

するとヤマトさんはすぐに閉まり始めたドアの側面を掴みドアを閉めさせまいと力一杯引く

「なんですか?信用できないんでしょう?」

俺はコロコロと行動を変えるヤマトさんに呆れてしまう

するとヤマトさんはドアを引っ張りながら呟く

「仲間が殺されるのを見過ごせるかっ・・・」

その言葉でこちらも少しイラっとくる

ドアを思いっきり蹴り開け全開させ固定具をセットする

「あのなぁ・・・こっちは殺す気なんかねーんだよ・・・お前みたいなのがいるとこっちもいつまで経っても本題を話せないんだよ!分かったらさっさと帰れ!邪魔だ!」

俺はそう怒鳴りヤマトさんの首根っこを引っ掴みマンションの廊下に放り投げすぐにドアを閉め鍵とチェーンロックを掛ける

するとすぐにドンドンとドアを目一杯叩く音が響く

完全に無視して居間へと向かう

居間へ出るとみんなが円になって座っていた

みんなは俺が戻ってきたことに気づきそれぞれ振り向く

「龍明、ヤマトを入れてやってくれないか?」

太一さんは俺に向けて両手を合わせ苦笑いをする

さすがに太一さんの言葉には逆らう気になれない

仕方なく俺はもう一度元来た玄関への道を戻りドアへとたどり着く

未だにノックの音は続いている

「・・・・・・」

一瞬でドアノブをひねりほぼ同時にドアを思いっきり蹴り開ける

鈍い音が響き開いたドアの反対側、壁とドアに挟まれた空間で何かがずり落ち倒れる音が聞こえてくる

もちろん、ヤマトさんだ

ドアを半開きにしてドアの裏側を覗いてみる

裏側には目を回し完全にダウンしたヤマトさんが倒れている

気絶していることを確認するとすぐにヤマトさんの両脇に手を回し羽交い締めの構えでヤマトさんの体を玄関に引きずり込み誰も、もちろんヴァンデモンが操るコウモリも、何もいないことを確認してからドアを閉め鍵をかけチェーンロックを掛ける

そしてヤマトさんを引きずり居間へと向かう

「おう、お疲れ、じゃあ話してくれるか?お前の話を」

太一さんは爽やかな笑みを浮かべながら俺に労いの言葉をかけるとすぐに真剣な表情になり本題へと話を移す

もちろん話をするために呼んだのだ

話さなくてどうするというはなしである

 

「それじゃあまずは俺と華音がなんでヴァンデモン側にいたかってことから話そうかな」

俺はそう言ってフローリングに座る

華音もいつもの緩い顔が引き締まり覚悟を決めたような顔だった

「まず俺は・・・恐らくだが華音に命を助けられた」

俺は淡々と静かにゆっくりと言葉を出していく

「光が丘での出来事だった、オレンジ色の恐竜と鳥が闘っていた、俺はいつの間にかそこに立っていてちょうどそこにオレンジ色の恐竜が吹っ飛んできたんだ、その恐竜の体が近くの歩道橋にぶつかって崩れてきた瓦礫で俺の半身は全部潰れた」

俺の話を聞いた小さな緑色の男の子と女の子達は口を押さえ青ざめた顔をしていた

その中で2人、太一さんとパソコンを持った男の子は真剣に話を聞いていた

「俺はその後すぐに発見されて病院に搬送されたらしい、気付いたら病院のベッドに居たんだ、そしたら華音が来て、俺の体を治していった」

俺は必要なことだけを少しずつみんな(気絶者除く)に理解できるよう話す

「そしてその後すぐに俺の体は傷が癒えていったんだ、それからしばらく経って、また華音が来た、今度はデジタマを持ってきていた」

俺はそこで腰のベルトに装着してあるデジヴァイスを出す

「リロード、ドルモン」

そう言ってデジヴァイスからドルモンをリロードする

俺のだけなのかは知らないがデジモンをリロードできる事は最近発見した

「こいつは俺のパートナーのドルモン、華音が持ってきたデジタマはこいつのデジタマだった、その後すぐに俺は初めてデジタルワールドに行ったんだ」

そう言って俺はドルモンの頭をぽんと叩く

そしてそのまま俺は話を続ける

「最初はずっと訓練だった、華音相手にだけど、こいつも本気で殺しにかかってきたからなぁ・・・、それで俺は成熟期への進化をどうにか成し遂げた」

俺はそこまで言って言葉に詰まる

正直あの時のことは今でも鮮明に覚えている

たった一撃で地にねじ伏せられるヒシャリュウモン、退化したリュウダモンの名をただ、ただ呼び続ける華音、初めての完全体進化、あの時の敵、そして、腹へと突き刺さった・・・あのデジモンの角

「俺はその後また完全体進化を目指して訓練を続けていた、突然警報が鳴って、デクスドルグレモンっていうデジモンが来て、華音が負けて、ドルモンの完全体進化に成功した、ここからはほとんど君たちを監視する役目だった」

そこで俺は話を止めた

そして華音へと目配せをしてバトンタッチする

「次は私かな?じゃあパートナーの紹介をしようかな、リュウダモン!」

華音が彼女のパートナーの名前を呼ぶ

奥の華音の部屋からすぐにそのデジモンが姿を現す

「この子が私のパートナー、で、まあ私の過去に関しては・・・龍明と会うまででいいかな?」

華音はぽけーっとした笑顔を顔に貼り付けながらみんなに質問を投げかける

もちろんみんな首を縦に振る

華音はそれを見届けてゆっくりと話し出す

「私はずっと前に、両親と一緒に船の旅に出たの、4歳くらいの時だったかな・・・

だけどそれは調べてみたら50年近く昔の話だった、私はヴァンデモンの話だと海上で時空を超える嵐に遭ったらしいの」

俺も聞いたことのなかった華音の過去

それは俺なんかよりもはるかに辛い過去だったのだろう

だが華音は顔に貼り付けた笑顔を剥がさない

「その嵐に呑み込まれると普通は時空の歪みに押し潰されて死ぬらしいんだけど運によっては時間を飛び越えデジタルワールドに送られるらしいの、それで私は運良く約50年分くらいの時間を超えてデジタルワールドに送られた」

華音の笑顔が少し、ほんの少しだけ曇る

「そこで、私はヴァンデモンに拾われた、たった一人で歩いていて、お腹が空いて、餓死しかけてたところを助けてくれた」

華音は再び笑顔の曇りを消し笑いながら話を続ける

「すぐにヴァンデモンの城へ連れてこられて、リュウダモンと会って、ゲートの開き方なんかを学んだ」

華音はそう言いながら極小のゲートを見せるためだけに指先にゲートを作る

「私がヴァンデモンのところに行ってしばらく経って、外への外出許可が出たの

それまでは一度も城の外へは出してもらえなかった

もちろん私は大はしゃぎで城の外へ走り出した」

その時華音の表情はガラリと変わり今までの笑顔が消え、暗い辛みの篭った表情になった

「外に出てすぐ、私は一度死んだ」

華音は胸に手を当て心臓を握るように手を握り締めた

「突然、ピエロのような人型のデジモンにこの心臓を一度貫かれた

そこで、私の命は終わる

そのはずだった

なのに、なぜか私は生き延びた」

華音は再び顔に笑顔を貼り付ける

しかしその笑顔はあまりいつものような明るさはなかった

「まあ理由はわからないんだけどね、そのあと、復帰してすぐに龍明と会ったんだ」

華音はそう言ってニコリと笑う

そして華音は俺に目配せをして再びバトンタッチを頼んでくる

「それで、俺たちの過去の話は終わりです、次は俺たちが掴んだヴァンデモンの情報です」

俺はズボンのポケットから紙を取り出す

それを広げヴァンデモンたちの行動を太一さん達に見せる

すると太一さん達は口を開け驚く

「これに対しての策はあります、ただし、全員が協力しないと勝てません、もちろん、あと1人の選ばれし子供も含めてです」

俺は床に手を置いて一拍おきこういう

「最後の一人をヴァンデモンよりも先に探してください、ヴァンデモンはどうにかして俺が押さえます」

すると華音が立ち上がり移動の準備をしながら呟く

「俺じゃなくて俺たち、でしょ?私も協力するよ」

すると続々と他の人たちも立ち上がり準備を始める

そして準備が終わった人から俺に手を伸ばしてくる

私は僕はと自己紹介をしてくる

「・・・太一さん、空さん、光子郎くん、ミミさん、丈さん、タケルくん、俺たちを信じてくれてありがとう、ヴァンデモンは俺たちに任せてくれ、一刻も早く、最後の1人を頼む」

俺はそう言い頭を下げる

全員がそれを合図に玄関へと歩いていく

俺のそばを通る瞬間にある人は頭を、ある人は肩を叩いていく

そして、最後にはいつの間にか起き上がったヤマトさんも肩を叩いていった

「・・・やっと、これで分かり合えたかな」

俺は出す気のなかった言葉が自然にこぼれてくる

華音はそんな俺を見てニヤニヤと笑っている

それを見て苦笑いが浮かんでしまう

「はっ、お前らしいや、じゃあ俺たちはヴァンデモンを止めに行かないとな」

俺は鼻で笑いそういい青いジャケットを羽織り腰に二対の刀を差す

玄関へと一直線の道を歩きドアへとたどり着く

そしてドアを開け外へと出る

 

目の前には、ウィザーモン達が居た




はい、どーも砂肝です
ただいま体がありません
魂のみでここへ来ております
さて、今回は2人の過去の話でした〜
次回からはヴァンデモンとの戦闘が入るかなー(?)と思われます
それからうろ覚えなのですがたしか選ばれし子供達が現実世界へ帰ってきた日にパンプモン達が殺された記憶がありますが
時間を捻じ曲げたので問題しかないです
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