一万文字を書こうとするとグダるので諦めて5,000文字で行きました
予告よりはるかに遅れて申し訳有りませんでした!
これからも読んでいただけると幸いです
それからpixiv様の方に復活挨拶と同時にこれからの予定を書かせていただきました↓
http://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=4605872&mode=text#1
それでは第十九話をどうぞ!
現在夜9時30分・・・
布団がとても暑くなっているだろう
なぜなら布団の中には華音、ドルモン、デクスが入っているからだ
なぜこうなったかって?
よく夏休みに怖い話が夜9時頃にやると思う。
あれを見て窓が怖いとかベッドの下が怖いだの言って突然人の部屋に押しかけてきたのだ。
はっきり言ってベッドでデジ文字で書かれていた予言解読に勤しんでいた俺にはいい迷惑である
ちなみにされたことは以下の通り
ドルモン→いびき
デクス→寝ぼけて唸る
華音→寝ぼけて蹴りを入れてくる
華音の蹴りは並みの子供よりもはるかに強い
これを食らえば俺以外なら確実に死ぬのだろう
しかしそんなもの俺だって受けたくない
俺は床で毛布にくるまり眠るしかないのだ。
そう考え俺は毛布を片手に床にしゃがみこむ
気づけば意識は暗い闇の中に落ちていた
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「龍明、起きて、起きて!」
目を覚ますと珍しく焦った表情の母さんが目の前にいた
眠りから完全には醒めていないため体に残った気だるさを感じながら起き上がる
「一階の辺りに変なお化けみたいのがたくさんいるのよ!」
そう言って母さんは俺の首根っこを掴み窓際へ連れて行く
窓を開けベランダから顔を出してみるとバケモンやファントモンの群れが続々とマンション一階へと入って行っていた
「まずいな」
俺はすぐに母さんを部屋に引き込み窓を閉め寝巻きを着替えジャケットを着る
そして腰に刀を差してドアの表のドアノブに効果があるとは思えないがロザリオを引っ掛けじっとすぐ来るであろう敵を待つ
少しずつ聞こえてくる悲鳴が近づいてくる
少しの間にどんどん悲鳴は近づいてきてついにはうちの隣へと来た
そして、うちのドアもどんどんと叩かれる
しかし、開けようとはしなかった
どうやらロザリオは効果があったらしい
しかし、デジモンなのに聖具に弱いとは・・・
そう思い油断した瞬間扉が真っ二つに割れる
「玄関にロザリオなんざかけやがって!!ふざけてやがるな・・・!、お前は、りょ・・・」
率先して文句を言いながら侵入してきたファントモンが驚愕の声を上げる
その隙を見逃さずファントモンに刀を抜きながら駆け寄り首を斬り飛ばす
「ドルモン!」
「リュウダモン!」
どうやら華音も起きていたらしい
俺と同時に指示を出す
そして俺は指示を出しながら床に伏せ二人の攻撃を避ける
「メタルキャノン!!」
まずドルモンの鉄球が飛んでいく
その中で最後の一発にリュウダモンが乗っていた
『いたたたた!』
鉄球が大量に当たったバケモンたちが頭をかばいながら後ろを振り向く。
馬鹿め
「居合刃!!!」
そして最後に飛んで行ったリュウダモンが後ろを振り向いているバケモンたちを引き裂く
「よし!逃げるぞ!」
俺はそう言って母さんの手を引き走り出す
しかしマンションの通路に出てすぐに
全員で逃げるのは無理だと悟った
何百匹というバケモンと何十匹というファントモンが集まってきていたから
「・・・龍明、華音とその小さな恩人さんと一緒に逃げなさい」
母さんはそう言って何処からか短剣を二本取り出す
どうやら足止めをするつもりらしい
「はいはい、了解しましたー、デクス」
そういって俺は再びデクスと同化しドルモンとリュウダモンに肩にしがみつかせ左腕を華音の膝に右手を首に回し抱き上げる
「ちょっ・・!」
「悪いな、急ぎなんだ」
華音の言葉も聞かずすぐにマンションの踊り場の手すりを足場代わりに思いっきり跳びマンションから飛び降りる
そのすぐあとにバケモンが何匹か吹っ飛んでいくのが見えた
ざまあみろ。
そしてすぐに地面に着地し近くの家々の屋根を跳び近くのビル街へと向かう
「龍明!なんでお母さんを!」
華音が振り落とされまいという雰囲気で首に腕を回ししっかりと体を固定しながら怒鳴ってくる
「仕方がないんだよ、こっちが雑魚を何体倒そうが向こうには特になんの影響もないんだ、だけどこっちは選ばれし子供達の内誰か一人でも欠ければ負けが確定する」
欠ける、つまりは・・・誰かが殺された時
その時は本当にこちら側の負けになる
「その点、大人は選ばれし子供達全員を釣るための餌になる」
「・・・」
華音は珍しく悔しそうに歯噛みをしていた
そんな風に話しているとビル街へと辿り着く
とにかく急いで近くのビルの非常階段へと身を隠す
「・・・ふう」
俺は一息ついて抱き上げていた華音を地面に降ろす
すると聞きなれた背後から声が聞こえてくる
「・・龍明、華音ちゃん!」
声の主は太一さんだった。
背後には妹のヒカリちゃんもいた
ついでにヤマトさんも
恐らくは俺たちよりも先に逃げてきたのだろう
「太一さん・・・最悪の事態です。」
俺は外を睨みつけながら太一さんたちに話し始める
-------ウィザーモン-------
ーここは、この水は・・・?
塩辛い・・・?
ここは、海なのか?
少しずつ意識が覚醒してきて息苦しさを覚えた
急いで上へと上がろうともがく
なんとか浮き上がっていく木片に捕まり一緒に海面へと連れて行かれる
「・・・がはっ!!げほっ!ごほっ!はぁー、はぁー・・・」
そして、浮かび上がった先にはズドモン
そしてその腕には緑色の服の子供とおとなしそうな子供が乗っていた
-------龍明-------
「情報が来た、捕まった人たちは全員ビッグサイトにいるらしい」
俺は情報を届けてくれた母さんからの伝書トカゲの背中に入っていた手紙の内容を読みそう伝える
やはり母さんは捕まえて貰って正解だったようだ
「なら龍明と俺と華音ちゃんで殴り込むぞ!ヤマトは二時間経って俺たちが戻らなかったらすぐに移動してくれ!」
太一さんは腕を回しながら入り口へ向けてアグモンと一緒に歩き出す
その瞬間俺はふとあることを思い出し顎に手を当てる
「・・・そうか、お台場の大人全員が集まっているなら・・・あいつがいる・・・」
-------鉄 迅-------
「へっ、へぶしっ!!」
突然くしゃみが出る
風邪でも引いたかなと不安になるが正直、この現状でそんな緩い不安になれるとは思わなかった
周りには大量のデジモンたちがひしめき、自分たちを見張っているのだから
「母さん、今日は手榴弾とかは持ってないの?」
俺は横に座っている妻、沙乃に物騒ではあるが対抗物資の所持の有無を尋ねる
勿論首を横に振られる
「さっき捕まった時にナイフも手榴弾も地雷もC4も全部取られちゃったのよ〜・・・」
まずなんでC4を持ってたのかが不思議だがそこはいい
しかし、沙仍も対抗物資を持っていないとなればどうしようもない
そう考え頭を抱えていると背後から誰かに突然肩を叩かれる
「脱出するために力を貸してもらえませんか?」
-------龍明-------
「おらおら!早く吐け!」
「アワワワワワワワワワワ」
現在太一さんがバケモンに馬乗りになりビッグサイトのバケモンの配置の詳細を聞き出していた
その際、アグモンが口に手を当て、放しを繰り返しどこぞの原住民みたいなことをしていたのは言うまでもない
その時空から赤い鳥、バードラモンが飛来する
その足には肌が青色になったリリモンと空さんがいた
「空!どうしたんだ!?」
「今、ビッグサイトで暴動が起こって私だけだけど逃げる隙が出来たの!それでその首謀者が迅って人らしいの!」
空さんが最後にとんでもないことを言い出す
迅?
多分だが父さんだよな?
いや、暴れてる時点で父さんだ。
「すいません、太一さん!先にビッグサイトに行ってます!」
そう言って華音すら置き去りにして走り出す
もし本当に暴動が起こったならヴァンデモンも鎮静するために動くだろうと考えたからだ
首謀者が父さんなら恐らくは殺される。
予知がまた実現してしまう
それは絶対に阻止しなければならない
-------鉄 迅-------
「弱いぞ弱いぞ!?どうしたぁ!」
俺は纏わりついてくるバケモンを蹴り周りにいるバケモンに叩きつけたりファントモンから強奪した鎌で切り裂いたりしながらとにかく敵の総数を削っていた
「ファ、ファントモン様、こいつ強いですす」
一匹のバケモンがコソコソとファントモンに何かを報告していた
ファントモンはこちらを見て遠目でも分かるほど目を歪め醜い笑顔を浮かべていた
「なんだ、気持ち悪いな」
次の瞬間地面やら窓やらから大量のファントモンとタスクモンが現れる
「うおっ、やべーな」
次の瞬間タスクモンのパンチが降り注いでくる
そしてそれに合わせてパンチの陰からファントモンたちが襲いかかってくる
「邪魔だ」
俺はそう言ってまず一番近場のファントモンから鎌を奪い首をはね、二本の鎌で突撃してくるファントモンたちを切り刻んで行く
「悪いな、俺も以前からこうなることを予想して牙を研いでいたんでな」
ファントモンだったものが地面に転がりタスクモンだけが残っていた
「「グアアアアア!!」」
二頭が吼えそれに続いて他のタスクモンが突進してくる
とてつもないスピード、さらに油断していたのもあり、回避不能な距離まで接近されてしまう
「メタルメテオ!!!」
巨大な高速回転する鉄球が目の前を通り過ぎタスクモンを壁に叩きつけすり潰していく
そしてゆっくりと赤い竜が屋内へと侵入してくる
その背中には自分の子、龍明がいた
「大丈夫か!?父さん!」
「遅いぞ、まぁ、ちょうどいいか、ちょっとこっちへ来い」
俺は龍明の話を適当にあしらい手招きで龍明をこちらへ来るようにサインを示す
「なんだよ、どうかしたのか?」
龍明がそう言った瞬間に頭を鷲掴みし彼(・)に呼びかける
「デクス、いるんだろう?出てこい」
「・・・・・・やっぱりか、匂いが同じだから気になってたんだ、久しぶりだな、迅」
恐らく龍明と入れ替わったのだろう
そしてその後龍明と分離を始める
「ちょっとめんどくさいんだよ、手伝ってくれないか?」
「アレ(・・)は?」
デクスの質問の答えを右手に持ちデクスに見せる
それを見てデクスは鼻で笑う
「Xプログラム、ロック解除!ドルモン、デクスリューション!」
俺は右手に持った旧型デジヴァイスでデクスを暗黒進化させる
「ドルモン!デクスリューション!
デクスドルゴラモン!」
そして、デクスは紫色の甲殻に紅い羽、拘束具のようなものを所々につけたデジモンへと進化する
「グルアアアァァァァァァァッ!!!」
「デクスドルゴラモン!」
そう言って俺は吼えるデクスドルゴラモンを武装進化と同じように右腕に纏う
肩には鉄のような紫色の金属光沢を放つ甲殻、腕には爪のような鋼色の籠手、手には紅色の羽のような刀が形成される
「よしと、いっちょやるか、久しぶりだからちょっと力が制御出来るか心配だが・・・」
軽く刀を振ってみる
勿論慣れていない、つまりは制御が出来ない
そのため近くにあった柱が切れるというよりも削り取られ崩れる
「あっ、やべ・・・」
俺が壊れた柱を見なかったことにし、振り返るとなにやらタスクモンたちが井戸端会議をしている最中にその話の人が通った時のおばちゃん、まあようするに『うわ、こいつやりやがった』みたいな目でこちらを見ていた
「・・・よし決めた、ブチ殺す」
そう呟き俺は一番近いタスクモン目がけて跳ぶ
刀を鞭のように振るいタスクモンの頭を削り取る
「ラァァァァァァ!」
そしてそのまま近くの壁で方向転換しまた別のタスクモンの頭を削り取っていく
「死ねぇええええ!!」
地面に着地し怒声をあげながら刀を振る
その瞬間周りのタスクモンとともに柱が全て砕け天井が落ちてくる
これが落ちてくれば間違いなく逃げられていないみんなは潰れるだろう
「交代だ!デクス、戻ってくれ」
横から龍明の声がして右腕の武装が解除され龍明の体内へと戻る
そして龍明は紅い竜の背中に飛び乗り天井へと向かう
-------龍明-------
「・・・・・・」
あの時のように、デクスのエネルギーを破壊力に・・・
腕が加熱した鉄のように赤くなっていく
手を合わせ破壊の炎を閉じ込め抑え込みエネルギーを溜めていく
そして、極力人に害の出ないだろう温度で炎を解放する
「メタルインパルスッ!!!」
次の瞬間破壊の炎が天井に喰らいつきどんどん天井を溶かし、さらに燃やし尽くし灰にしていく
すぐに天井全て燃え尽き灰となって空へと舞っていく
そして地面へと着地し青い空を見ようと上を見る
しかし目に入ったのは青い空とは全く逆のとても暗い空と霧だった
「なんだこれは・・・?」
「・・・龍明、すまない、どうやらもう」
突然父さんが頭を抑えながら覚束ない足取りでこちらへ近づいてくる
目が虚ろでまるで死人のようだった
「どうした、父さん?」
声をかけた瞬間父さんが床に倒れこむ
慌てて近寄ってみるが呼吸はしていた
どうやらただ眠っただけらしい
「ずいぶんとしぶといな、龍明」
突然背後から奴の声が聞こえた
ヴァンデモンの声が。
振り向いた瞬間目の前にはブラッディーストリームの赤が視界を埋め尽くしていた
勿論躱せるわけもなく近くのビッグサイトの瓦礫に突っ込む
「げっ・・・」
どうやらドルモンも喰らったらしい
何かを吐き出すような音が耳に届く
「じゃあな、龍明、最後の一人はもう見つかった。」
そう言ってヴァンデモンは何処かへと去っていく
意識が遠のいていく
体が重い。
結局なにも守れず終わりなのだろうか?
意識が闇に落ちていく
ーまだだ。
突然頭の中にデクスの声が響く
ー力なんていくらでも貸してやる。
手助けだっていくらでもしてやる。
ーいつだって!無茶苦茶なパワーでどんなときだって乗り越えてきただろ!立て!
・・・そうだ、まだ、まだ終わりじゃない
体に力が湧いてくる
突然光が見えた
闇に落ちていっていた意識を照らし出し闇を消し去っていく
五感が、自分の体が全ての力を取り戻す
「ゔぅあああああ!!」
空へと向かって大きく吼える
まだ、負けるわけにはいかないのだ。
ドルモンもゆっくりとだが立ち上がる
「ドルモン・・・」
「何・・・?」
ドルモンは静かに応答した
そして俺は話し出す
「もう、ヴァンデモンには負けねーぞ。」
俺がそう言うとドルモンは不敵な笑いを浮かべてこう言った。
「当たり前だよ」