そろそろヴァンデモン編終了が近づいてきたことをほのぼのと感じながらコタツでお茶飲みながら受験勉強しております
お茶?
綾鷹派です(聞いてない)
さて、前回は華音が龍明を呼び戻しに行きましたねー
今回はヴァンデモンの目的が少しだけ見えるかもしれません
まあ最後までバラす気はありませんがw
-------ヴァンデモン-------
「うぅおおおお!」
雄叫びを上げデクスドルゴラモンの懐へと入り込みブラッディストリームを叩き込む
華音が奴の精神内に入り込んだ
ならばあともう少し耐えるだけ
華音なら龍明を必ず呼び戻すはずだ
「邪魔をするなァ!」
そう言ってブラッディストリームでデクスドルゴラモンを縛り上げ振り回し勢いに乗せて地面に頭から叩きつける
「グ、グ、グゥゥアアアアア!」
頭を強打したというのにすぐにブラッディストリームを振り解き少し飛び退き苦痛の混じったような悲鳴をあげる
「華音め、何かしたな?」
ならばと胸の前で手を合わせエネルギーを溜め込む
あまり強烈に攻撃を撃ち込み過ぎれば龍明ごと粉々に吹き飛ばしてしまう
エネルギーの微妙な扱いが問われる場面だった
「ナイトメア・ウェーブッ!」
強烈な毒電波で相手に幻覚を見せ、自分を攻撃させる
そして幻覚により心をも衰弱させ心身ともに破壊し尽くすという技だ
しかし今は威力を弱めているため幻覚だけである
「グァ?グァ、ガ、ガガ・・・グゥルルルル、グォアアアアア!!」
突然謎の衝撃波が飛んでくる
「うおっ!?」
あくまで推測でしかないがそれは強烈な咆哮だった。
電波が吹き飛ばされ周りにあった瓦礫なども同時に粉々に砕けつつ吹き飛んでいく
「これは・・・アルカイオスとはいえ強すぎじゃないか?」
とてつもなく辛い現状にも関わらず自然と苦笑いが浮かんでくる
ギリギリで追い詰められているというのにこの状況を楽しんでいるのだろうか?
動きながらそんなくだらない思考をしているとデクスドルゴラモンは飛んで距離を置き右腕を焼き消されたあの時と同じように腕の甲殻を赤熱させながら大量のエネルギーを溜め込み始める
「やばいな」
食らえば今度こそ死ぬ
そう考えエネルギー消費は考えず相手のエネルギーの量を感じ取りそのまま全く同じ比率で右手にだけエネルギーを溜め込んでいく
「ガァ!」
そしてデクスドルゴラモンは腕の熱を全て攻撃に使用し破壊の炎と熱を解き放つ
それと同時にこちらも本気で迎え撃つ
「クラウドミニオンッ!」
右手からブラックホールのような別次元への入り口を開け熱も炎も全て関係なくかき混ぜ引き摺り込む
「生まれてからずっと戦いに身を置いてきたんだ」
そう言ってブラックホールの入り口を閉じる
「お前を引き止めるぐらい造作もない」
するとデクスドルゴラモンは突然頭を抑え唸り始める
どうやらまた中で何か変化があったようだ
途端にデクスドルゴラモンの放つ気配が変化する
「・・・どうやら少し面倒になりそうだな・・・」
ープログラムD-X始動
どこからかそんな声が聞こえた
その瞬間黒いデータの渦が起こりデクスドルゴラモンの体全体に巻き付いていく
『デクスドルゴラモン
デクスリューション
デクスモン』
まるで気配が違っていた
相当なレベルで力が上がったらしい
尋常じゃない瘴気と吹き飛ばされそうな強烈な気配が身体中に絡み付いてくる
恐らくウイルス種の完全体以上のデジモン以外はアルカイオスの究極体でもない限りワクチン種だろうと間違いなくすでに死んでいただろう
「やれやれ、こうなってしまっては・・・面倒だな」
するとデクスモンは重そうに腕を振り上げこちらに向けて思いっきり振り下ろしてくる
すぐに飛び退き空に舞い上がった状態で停止する
そしてそのすぐ後に地面にデクスモンの腕が打ち付けられ地割れが起こり建物が幾つか崩壊する
「まずいな、子供達にまで被害がいってしまう」
懐から5枚、札を取り出しデクスモンの周りに散らす
「多重詠唱は苦手なんだが仕方ないか。
・・・闇よ、闇の精霊の声の元に我が敵の元へと集まり埋め尽くし、闇に呑み込みて脚を拘束せよ。」
そう呟くとすぐに辺りの闇が集まりデクスモンの脚元に集結し拘束する
「炎よ、炎の精霊の声の元にここに集いて闇とともに我が敵の元へと集まり煉獄の熱にて脚を拘束せよ。」
そう呟くと地から炎が噴き出し闇と同じくデクスモンの脚元に集結し拘束する
「光よ、光の精霊の声の元に集まり合わさりて我が敵の元へと集まり、光の輝きにて右腕を拘束せよ。」
そう呟けば光がどこからともなく集まり太い縄のようになりデクスモンの右腕を縛り上げ拘束する
「水よ、水の精霊の声の元に動き流れて我が敵の元へと集まり、冷え固まり氷となりて左腕を拘束せよ拘束せよ。」
そう呟けばすぐに近くの地面から飛び出た水道管やらマンホールやらから大量の水が溢れ出しデクスモンの左腕に纏わりつき凍りついて拘束する
「木よ、木の精霊の声の元に土を割り砕き現れよ、我が敵の元へと集まり、地より命を授かりてその身で首を拘束せよ。」
とてつもなく長い5つの属性の呪文を唱え最後に術の名前を叫び術を発動させる
「五連縛(ゴレンバク)ッ!」
術の名前を唱え自分の持つ魔力を解放する
そしてすぐに周りから最後の一つ、大量の大木が生え檻のようにデクスモンを囲いそこから伸びた太い枝がデクスモンの首を縛り上げる
「・・・光の縛りが弱いな・・・光の魔力をあまり持ってないから仕方ないか・・・」
そう呟き額に冷や汗を流しながら術での固定を続ける
しかし、デクスモンは究極体、しかもそこらの究極体とはレベルが違う
5属性全てに最高レベルの力で縛られているというのに数秒に数ミリ単位で少しずつ前進していた
「早く、呼び戻せ、華音ッ・・・そう長くは持たんぞ・・・」
-------華音-------
「どうしたの?龍明、悟りでも開いたの?」
「これから消えるヤツに話すことはないさ」
そう言って龍明は刀を振りかぶりながら高速でこちらへ駆け込んでくる
もちろん、喰らえば確実に負ける
しかし、動かない
体の柔らかさを活かしブリッジで横薙ぎの刀を避けそのままバク転に移行し蹴り上げる脚で龍明の顎を蹴り上げる
そしてそのまま後ろに跳びしゃがみ気味で立つ
それと同時に龍明は床へと倒れこむ
「・・・、よし、入った」
龍明が何事もなかったかのようにゆらりと立ち上がりそう呟く
そしてそれと同時に私の肩から鮮血が零れ落ちた
「・・・!?」
傷口はそこまで深くは無かった
しかし当たらなかった筈なのになぜ傷が出来たのかという謎だけが残った
「まだまだァ!」
そう言って龍明は飛びかかってくる
その表情はいつもの優しさに満ちた表情では無かった
明らかなまでに彼は変わってしまった
「・・・」
もう、彼は龍明ではない
もう、仲間ではない
手加減をする必要は無いのだ
体から力が異常なほどに湧き上がる
それと同時に人としての人格と心によって封じ込められていた殺人欲がダムが決壊したかのように大量に溢れ出る
「そうだね、じゃあ、私も行くよ」
脚に力を溜め込み龍明に向けて飛び掛かる
そして右手に持っていた斧を両手で持ち振りかぶって龍明の頭目掛けて振り下ろす
もちろん片手で簡単そうに止められる
予測していたためにすぐ斧を手放し後ろに回り込む
「舐めてるの?」
そして振り返れないよう全体的に連続で本気の力で何度もその背中に拳を入れる
「それはこっちのセリフだよ」
そう言って龍明は振り向かず、何やら不気味な笑いを浮かべる
その瞬間背中から大量の刃のような鋭い爪が飛び出してくる
恐らくはだが先程の肩の傷は高速で伸縮するこれによってやられたのだろう
「つっ!」
すぐに飛び退くも躱しきれず何本か腕や腹に掠る
「お前は非情になれていない、だからその能力を活かせない」
そう言いながら龍明はこちらへ振り返る
「何が?」
すぐに回り込み地面に落ちた斧を思いっきり持ち上げ龍明の右脇腹から左肩へかけて斬り裂こうとする
しかし龍明の腹を斬り裂くことはなく当たったところからどんどん砕け最後には柄だけになってしまう
「!?なんっ・・・」
驚いて斧の柄に視線を移し立ち止まってしまう
龍明はその隙を見逃さず喉元を掴み軽く締め上げながら私の体を持ち上げてくる
「もう、つまらないし、殺してもいいかな?」
その目はもう龍明ではないという事を裏付けるかのように冷え切った冷たい色を見せていた
「・・・かっ」
どんどん首を絞める手の力が強まっていく
楽しそうな表情で自分を殺そうとする彼を見て涙が溢れた
とても、悲しかった
自分がそれだけの存在だったのかと思ってしまえた
しかし、そんな状況になっても大切だった、大好きだった人を殺すことなど出来なかった
出来るわけがない
そして涙は頬を伝い彼の手に落ちる
「じゃあな」
彼の口元が不気味に釣り上がる
「戻って・・・きてよ。
元に、戻ってよ・・・。」
首を絞められているため口からは掠れた言葉しか出せない
「悪いね、元に戻るって言っても、元がないんじゃどうしようもないんだ」
ああ、もう、だめだ
その時だった
首を絞めている龍明の背後の闇の中から誰かの手が伸びてきたのは
そしてその手が龍明の頭を掴むと同時に言葉が聞こえてくる
「確かに、届いたよ・・・
戻ってきたぞ。華音・・・」
それは確かに今、私の首を絞めているはずの彼の、龍明の声だった
そして私の首を絞めている龍明は驚いたような顔をして私の首から手を離す
突然離されたため床にそのまま尻餅をついてしまう
「バカな!なんでお前が戻ってこれた!?
闇に完全に閉じ込めたはずだぞ!?」
「答える気はない。俺の大切に手を出したんだ。
覚悟は出来てるんだろうなァ・・・」
その表情は今までに見たことのない殺気と怒気に満ちていた
その表情と先程の言葉から分かった
龍明にとって華音は本当に大切な人だったのだ
そのことを知り華音は涙目ながら嬉々とした表情で龍明を見上げる
そして彼はこう呟き偽物の頭を握り潰した
「消えろ」と
「悪かったな、華音。
俺の意思じゃなかったとはいえ、お前を殺しかけた」
龍明はそう言って私をとても強く抱き締めた
涙が止まらなかった
「おかえりぃ・・・龍明ぃ・・・」
弱々しく龍明に声をかけそのまま私も思いっきり抱き締める
「早く、戻ろう」
そう言って龍明は右手で私の手を引き立ち上がる
私もそれと一緒に立ち上がり龍明に手を引かれながら移動しようとする
その時だった辺りの闇が集まり龍明の左腕に絡みつく
「龍明っ・・・」
「デクスッ!!起きろオォォォォッ!!」
私が龍明に腕に何かが絡みついたことを言うよりも早く龍明はグッと息を吸い込み怒鳴る
・・・
ーりょ、うめ・・・い?
良かった・・・
戻ってこれたんだな?
何処からかとても弱々しいデクスの声が聞こえてくる
それと同時に龍明の左腕に絡みついた闇も溶けて消える
デクスが弱々しい声なのは恐らく暴走したため相当疲弊しているのだろう
「すぐに戻るぞ、華音も早く戻れ」
「へ?」
そう言うと龍明は左手で私の手を右手で私の腕を掴むと上へと向かって投げ飛ばす
「はっ!」
気づけば龍明の精神界に入り込んだ時と同じくデジモンの背中に張り付いていた
しかしいつの間にかデクスドルゴラモンは進化したようでデクスモンに変化していた
しかし全く動かない
急いでプラグを抜きデクスモンの背中を蹴り離れた場所へと降りる
それと同時にデクスモンの外殻が崩れ始め中から龍明がゆっくりと降りてくる
しかし、一つだけ彼とは違っていた
それは彼の髪は銀色になっていることだった
-------龍明-------
「・・・戻ってきたか」
ヴァンデモンが何事も無かったかのように服の汚れを叩きながらこちらへ歩いてくる
「悪かったな、全く必要ない力が戦いに水を差しやがった」
俺は華音を後ろに押し下げながら皮肉を若干込めながらヴァンデモンに謝罪する
ヴァンデモンはそれを聞きふっと鼻で笑う
「笑ってる余裕はないだろ!」
突然響いたその声とともに完全体が6体と成熟期一体メタルグレイモン、ワーガルルモン、ガルダモン、リリモン、アトラーカブテリモン、ズドモン、そしてエンジェモンが降りてきてヴァンデモンを取り囲む
そしてそれと同時に近くのビルの屋上から桃色の進化の光が立ち上る
「・・・ヒカリちゃんもか!」
俺はその光景を見て笑いが浮かんでしまう
そして輝きが収まると同時に空から女性天使型の完全体、エンジェウーモンが舞い降りてくる
「・・・我が友を殺した宿敵、ヴァンデモンよ!今、ここでお前を討つ!」
そう言ってエンジェウーモンは空に光の輪を作り出す
「みんな!あの輪に技を撃ちこめっ!」
太一さんがそう叫ぶ
その言葉に全員が頷き技を放ち始める
「ギガデストロイヤーッ!」
「カイザーネイル!」
「シャドーウィング!」
「ホーンバスター!」
「フラウカノン!」
「ハンマースパーク!」
「ヘブンズナックル!」
そして撃ち込まれた力が少しずつ凝縮されていく
「俺達もだ!ドルグレモン!」
そう叫ぶとドルグレモンは瓦礫の中から瓦礫を吹っ飛ばしながら頭を出し技を撃ち込む
「メタルメテオッ!」
「ヒシャリュウモン!私達も!」
そう言うと華音は武装化を解除しヒシャリュウモンを元の姿に戻す
そのすぐあとにヒシャリュウモンも技を放つ
「とっておきをくれてやろう!画竜点睛ッ!」
ヒシャリュウモンはそう言うと空中で回転を始め真空のかまいたちを大量に光の輪に撃ち込む
そして光の輪の輝きが一段と増しエンジェウーモンの手へと光が伸びる
「光よ!我が元へ集まれ! ホーリーアロー!」
エンジェウーモンの手元に光が全て凝縮され集まり矢の形を成す
手袋の羽が伸び弓の形になる
エンジェウーモンはその手に持った矢を出来た弓につがえた
そして間を置くことなくヴァンデモンへと向けて光の矢が放たれる
その時だった
奴の口から衝撃的な一言が放たれたのは
「ならば私も本気を出すとしよう!」
その時、時計は6:06:06秒を指していた
そう言って片手で当たり前のように矢を弾く
それと同時にヴァンデモンの体が急激な肥大化を始める
「知っているか!子供達よ!デジモンの進化の最後を!完全体の更に上をッ!」
そしてフジテレビ本社の2倍近い大きさまで肥大化するとそこで肥大化を止め、次は体が変化していく
赤い甲殻、赤い骨のような翼、巨大な甲殻のようなコウモリ型の画面、頭から生えた角、獣のような太い足
ヴァンデモンはまるで神話から現れたかのような悪魔の姿へと変貌した
「この体に敵う奴など!いるものか!」
そう言ってヴァンデモンは腕を振り下ろす
その瞬間に俺は爆風に備え地面のコンクリートに両足を打ち込み腕を顔の前で交差し急所をかばう
しかし腕を振り下ろしただけというのに地面が砕けデジモンたちは全員ある程度離れた場所に吹っ飛ばされる
爆風が収まる
爆風から身を守り役に立たなくなった両腕をだらりと垂れ下げながらヴァンデモンを睨みつける
「敵わない・・・?その進化をお前だけが出来ると思っているのか?」
「何・・・?」
ヴァンデモンは少し目尻を吊り上げいかにも嫌げな顔をする
「敵う敵わないの問題じゃない、俺は大切なものを護るために戦っていくんだ!仲間を!家族を!俺の宝物を護るためになァ!」
そう叫んだ途端近くの瓦礫をピョンピョン跳ねながらエネルギーを全て撃ち果たし退化してしまったドルモンがこちらへと向かってくる
「僕も、龍明に賛成だよ、龍明の宝物は僕のものでもあるんだ!」
ドルモンは楽しみを前にした子供のような無邪気な表情で俺のズボンの裾を引っ張ってくる
「ああ、俺もだよ」
もう腕は動かない
だがまだ出来ることがある
この世界を護ることが出来る
「ドルモン!」
そう叫ぶとデジヴァイスはそれに呼応するように銀色の輝きを放ち始める
今までの比では無かった
疲れが吹っ飛んでいくような感じだった
まあ傷は治らないが
そしてドルモンも形を残して銀色の物体に変わる
「ドルモン!ワープ進化ッ!」
ドルモンは粘土のように伸び形を変えていく
まず最初に伸びたのは二対の長い角
そしてそのあとに体が一気に巨大化する
そして剣のような骨の間に飛膜がはり翼となる
そして脚、腕が一気に伸びその姿を形作っていく
「空想より生まれし破壊の龍よ!
その破壊の熱を持って我が敵を消し去れ!」
そう叫び最後に龍の名を叫ぶ
「究極体、ドルゴラモンッ!」