デジモンアドベンチャー 〜魂の咆哮〜   作:すなぎも

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はい、どーも砂肝です
最近色々と忙しくなってきててなかなか投稿できない状態に陥ってます
更にネタ切れも相まって割と真面目に佳境突入中です(爆笑)
でもまあ2週間〜3週間に一度くらいのペースまで落ちてしまいますがしっかりと更新していくので首を長くして待っていただければなぁと思います!


第三十話 光、陰る

「ああぁ!」

紫色の鎧を纏ったデジモン、クレニアムモンが敵の砲撃を受け止める

 

「ぐあっ!」

 

しかしそれを止める事は叶わず砲撃は威力を緩める事なくクレニアムモンを吹き飛ばし直進を再開する

「クレニアムモン!大丈夫?」

桃色の鎧を纏うデジモン、ロードナイトモンは敵の前に立ちはだかりクレニアムモンの容体を尋ねる

「問題ない、それよりも早く2人に加勢しろ!」

目の前で暴れ狂う暴獣を睨み据えクレニアムモンはロードナイトモンを加勢に向かわせる

 

「天竜斬波!」

エグザモンが体を回転させながら敵の脳天目掛けて槍を構え突撃する

しかしその槍は甲高い音を立てて弾かれエグザモンの体勢が大きく崩れる

ーガアァッ!

獣が腕を高々と振り上げ即座にエグザモンに向け振り下ろされる

「シャイニングVフォース!」

その腕にV字のレーザーが撃ち込まれ獣は腕に引きずられるような形で吹っ飛ばされていく

「おい、エグザァ!相手は千年魔獣、ミレニアモンだ!舐めてかかってんじゃねーぞ!」

「舐めてねーよ・・・」

蒼の鎧を纏ったデジモン、アルフォースブイドラモンとエグザモンはそう言って二人同時にミレニアモンに向け飛びかかる

 

「ペンドラゴンズ・・・」

「シャイニング・・・」

 

二人は空中でホバリングし、エネルギーを一点集中させる

しかし当然ながらミレニアモンはそれを許さない

ミレニアモンの背中の砲台が光を放つ

それと同時に射線上にクレニアムモンが飛び込みその手に持つ巨大な盾を構える

「ゴッドブレス」

盾から発生したバリアのようなものがミレニアモンの砲撃を弾きかき消す

 

「「どけ、クレニアムモン!」」

 

その声が聞こえると同時にクレニアムモンはその場から立ち退き直後にその場所をV字のレーザーと波動砲のような太いレーザーが通りミレニアモン目掛けて撃ち込まれる

 

その一撃がミレニアモンの胸を貫きミレニアモンの巨体が背後に向け揺らぐ

その時、ミレニアモンは一瞬、口の端を吊り上げた

 

「!?」

ーア・・カリモ・・さ・・、あと・・少し・・・

 

ミレニアモンの巨体がデータ崩壊を起こし空へと散らばっていく

しかしエグザモンの胸中には何か謎の胸騒ぎが起こっていた

直後はるか彼方の空が光りかなりの強風が吹き荒れ地が揺れ悲鳴をあげる

 

「な、なんだ!?」

クレニアムモンが首を右往左往させながら叫ぶ

その時空中では、アルフォースブイドラモンが口を開け、目を見開いていた

 

「アルフォース、何が見える?」

エグザモンがアルフォースブイドラモンに尋ねると同時に彼の腕が小さく震え始める

 

「まずい・・・あの二人が・・・」

 

「どうしたの!?」

ぼそぼそと話し続けるアルフォースブイドラモンにしびれを切らしたのかロードナイトモンがアルフォースブイドラモンに向けて怒鳴る

 

「急げ!あの二人が・・・龍と、華音が、本気でぶつかりあってる!」

その言葉に三人は口を開き目を見開く

それと同時に光と地震の元である二人の現在地へと移動を開始する

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

「ウアァァァァッ!」

闘気の篭った叫びとともに華音の斧が振り下ろされる

龍明はその斧を躱し鞘から刀を抜刀し振り抜く

しかし華音もその刀を躱し力一杯に龍明の頬に拳を叩き込む

 

しかし龍明はそれを受けようとも後ろに倒れこむことなく踏みとどまり片脚を振り上げ華音の腹部に蹴りを入れる

体を捻りながら地を蹴り華音の頭の横目掛けて踵を叩き込む

しかし華音はそれを腕で受け止め龍明の脚を両手で掴み投げ飛ばす

 

龍明はただにやけながら木の幹に着地するも気を抜くのを許さぬかのように華音が追い討ちを仕掛けてくる

すぐに龍明はそこから飛び去り別の木の幹へと逃げる

その直後に斧が振るわれ斧と起こした風が先まで彼が立っていた木を切り刻む

「・・・」

互いに言葉を交わすことなく武器だけを構え互いの隙を探し続ける

 

龍明がわざと構えを緩め華音に隙を見せ攻撃を誘う

すると華音は罠という可能性も考えず即座に反応、地を蹴り斧を振り被る

しかし龍明は刀で華音の首筋と心臓を目掛けて突く

「甘いよ」

突然華音の鎧の装甲が変化し華音の目の前で丸みを帯びた壁のように展開する

華音は走る勢いを緩めることなく盾を出したまま盾突撃《シールドチャージ》し、龍明を木に叩きつける

「黄廻」

風が吹き荒れ鎌鼬のように固まりとなって龍明の体にむけ襲いかかる

 

「・・・」

途端に龍明の一つ一つの動きのスピードが速くなり風の包囲網を何事もないかのようにすり抜け華音の背後に現れる

その表情には何の感情もなく華音はそんな彼に今までの何よりも恐怖を感じ取った

すぐに華音は龍明との距離を置こうとするもそれは叶わなかった

退こうと考え行動するまでのコンマ数秒その時間は龍明が華音を捕まえられるかできないかの決め手になる時間だった

そして、その時間は前者だった

龍明の腕が華音の首を掴み直後に華音の脇腹に強烈な蹴りが入れられる

その一撃で華音の武装の腹周りが砕け彼女の体の方はゴムまりのように地面を転がっていく

華音は腹部に受けたダメージが相当効いているのか腹部に手を当て胃の中身を若干戻しながらむせ返っている

 

しかし龍明はその程度では止まらない

 

今度は華音の元へとゆっくりと歩み寄り華音の首根っこを掴むと近くの木へと叩きつけ空へと向け蹴り上げる

華音はもう意識を失いかけているらしく受け身を取ろうともせずただ空へと打ち上げられていくだけだった

そこへ、橙の竜人が華音をキャッチし蒼の狼が龍明へと集中砲火を浴びせかける

「ウォーグレイモン!早く華音を!」

ウォーグレイモンは華音を抱き抱えたまま太一たちの元まで全力で駆け戻り太一たちに治療を施させる

 

「とりあえずは大丈夫そうだ。」

丈が一通りダメージを受けた場所を診察し、特に異常がないことを伝えるとウォーグレイモンは安堵した表情を浮かべ直後思い出したようにすぐに1人龍明の足止めをしているメタルガルルモンの元へと駆け戻る

 

未だにメタルガルルモンの集中砲火は続いており巨大な氷の中では龍明が立ち尽くしていた

しかし、すぐに異変が目に見えた

突然氷に小さな亀裂が走り始め上から凍らせようとも次々と亀裂が広がっていく

 

「メタルガルルモン!離れろォ!」

 

ウォーグレイモンはそう言って龍明目掛けて即座にガイアフォースを投げ付ける

 

それと同時に氷を粉々に砕き龍明の姿が現れる

しかしそれも数秒のこと、すぐに灼熱の玉が周りの木々諸共龍明の姿を炎の渦で呑み込む

しかし、その炎が途端に弾け中から燃え跡どころか傷一つない龍明が出てくる

そして彼の右腕には先程までなかった手のような形の黒い紋様が這い上がるように絡みついていた

「メタルガルルモン、本気でやらなきゃ死ぬぞ」

ウォーグレイモンはそう言って腕につけた爪状の武器ドラモンキラーを構え龍明に斬りかかる

 

「ウオォォォアァァ!」

上方に右爪を振り抜きすぐに左爪を右側へと振り抜きさらに両爪で龍明を貫かんばかりに攻撃を仕掛ける

「メタル・・・」

ウォーグレイモンがメタルガルルモンを呼ぼうとすると同時に龍明はそれに物怖じすることなく右手の刀で爪を弾きウォーグレイモンの額へと自身の頭を振り下ろし頭突きを叩き込む

その一撃でウォーグレイモンの脳はぐらぐらと揺れ脳震盪を起こし意識が混濁する

そして、数秒後には動くことも出来ず気絶する

その様子を眺めていた龍明の額から血が流れ落ちる

恐らくウォーグレイモンの鎧の硬度が高かったせいだろうか。

額が少し切れそこから血は溢れていた

 

「ハハッ・・・ハハハハハハハハ・・・」

龍明が初めて声を出す。

狂ったような声ではあったがそれは明らかな変化だった

「・・・なんだ?呪いでも掛けられてるのか?」

メタルガルルモンはそう呟き身体中に仕込んだ武器を全て外に出し、敵目掛けて一斉に射撃を開始する

しかしその砲撃もまるで意味を成さずいくら何重に凍らせようとも彼は氷と爆撃の檻をいとも簡単に破壊して出てきてしまう

「力が明らかに違うじゃないか・・・」

メタルガルルモンはさらに砲門を増やし先程までよりも手数と威力の両方を増やし攻撃を続ける

しかし次はその攻撃は刀で吹き飛ばされ届きすらせずミサイルは全て空中で起爆する

「あああああああっ!!!」

叫ぶ彼の肩口付近からは濃い影のような黒い腕が具現化していた

その元は先程腕に絡みついていた黒い紋様から現れていた

「うぅあああああああ!!!」

紋様が更に伸び顔の半分まで黒く侵食し始める

しかし、そこで一時的に侵食が止まった

そして立ち尽くす彼の背後には彼を背中側から抱き締める華音がいた

「龍明・・・もう、もう・・・やめよう、不本意な戦いなんて意味ないよ・・・」

メタルガルルモンはふと思った

華音は、最初から気付いていたのだろうかと

華音自身、人体一つくらいなんなく粉々に出来る力を持っているはずだった

それはデジモンが体内に存在している龍明でも例外ではないはずだ

なのに華音は彼を一撃で葬らなかった

「か・・の・・・離れ・・」

彼の黒い紋様が少しの間だけ腕まで戻り意識を取り戻す

しかし、紋様は意思があるかのように無理やり這い上がり再び彼の体を奪い去る

直後華音の腕を振り解き龍明の腕が華音を投げ飛ばす

 

「ああああぁぁぁぁ!!!」

急速に熱エネルギーが集中、膨張し巨大な火の玉を作り上げていく

上空でも華音が同じような形で風を集め急速に大気を冷却し巨大な氷塊を作り始めていた

 

「「あああああああぁぁぁぁ!!!」」

 

二人の咆哮の後に二つの巨大な氷塊と火球がぶつかり合い閃光と爆発を引き起こし地が裂け、悲鳴をあげ、爆風が周りの木々をなぎ倒す

 

「・・・間に合ったか」

爆煙の中から龍明と華音、そしてその二人の前に立ちはだかるようにしてシールドを展開する二体のデジモン、クレニアムモンとアルフォースブイドラモンがいた

その甲斐あってか二人とも気絶してはいるが無傷だった

華音はアルフォースブイドラモンに小脇に抱えられ龍明はそのまま地面に倒れこんでいた

 

「エグザ、ロードナイトモン、すぐに来てくれ。

龍が奴と恐らく間接的にだが接触していたらしい」

クレニアムモンは無線機のようなものを取り出し他の二体、エグザモンとロードナイトモンに連絡を取り合う

しかし、今は何よりも気になることがあった

 

「・・・なあ、アルフォースブイドラモンは分かるんだが・・・クレニアムモンはどうやってここまで来たんだ?」

メタルガルルモンが自身の感じた疑問を率直に尋ねる

翼があり、なおかつ高速移動できるアルフォースブイドラモンがここまですぐに来たのはまだ分かる

しかしクレニアムモンに関しては翼も何もない

一体どうやってアルフォースブイドラモンと同着でここまで来たのかメタルガルルモンにとってそれは疑問でしかなかった

 

「ああ、簡単に言うと必殺技で、か?」

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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