デジモンアドベンチャー 〜魂の咆哮〜   作:すなぎも

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はい、どーもすなぎもです
ある意味絶命してました←
まずテスト勉強に2週間
テストの結果から立ち直るのに1週間
ゲームに1週間を費やしてました

ゴキゴキ
ベキッ!

「あ゛っ!!!」

ボギン


しばらくお待ちください(ピー音)



第三十四話 魂の咆哮

「とうとう最後の敵のお出ましですか・・・」

龍明がのんびりとした口調でそう言うと横に華音が立ち話し掛けてくる

「これで最後なんだよね?」

華音は彼の横顔を見つめながら言った

しかしその言葉に彼はただ笑うだけで何も言わなかった。

 

「貴様らが・・・選ばれし子供とやらか。」

鉄球が喋ると突然子供達の間に悪寒が走り緊張感で張り詰める

 

「私はアポカリモン、この世界を憎み、消し去るべくして生まれた存在だ。」

 

アポカリモンはそう言って選ばれし子供達を見下し鼻で嘲笑う

「何故、この世界を消そうとする?」

龍明がそう言うとアポカリモンは片目を大きめに開き何を言ってるのか理解できないと言った様子を見せた。

 

「この世界に見捨てられたからだ。

進化できず、環境に適応出来なかった私達は、いつしかこのデジタルワールドから消えていった。

そんなことがあっていいはずがない。

この世界は平等であるべきなのだ。

だからこそ、神を乗っ取ってまでこの世界を手中に入れようとしているのだ。

2度と、私達の破滅が無いようにな。」

 

怨念の集合体

そう言うに相応しい禍々しさを纏っていた

恐らく本当に滅んだデジモン達の怨念で出来ているのだろう。

「進化する種がいるなら滅ぶ種がいても不思議ではありません!

それが自然の摂理です!」

光子郎が珍しく声を荒げアポカリモンに怒鳴る

しかし当のアポカリモンは聞く耳持たずと言った様子だった。

 

「・・・ああなるほど、要するに嫉妬か」

「なんだと?」

龍明が嫉妬と言って挑発を掛けるとアポカリモンは即座に反応、返答をしてきた

その目は充血し怒りに燃えていた

 

「事実だろ。

自分達が滅びたのはおかしい。

今を生きている奴らが許せない。

これを嫉妬と言わず何という?」

 

彼はただただ静かに自分の意見を述べていく

対してアポカリモンはさらにイラついた様子で目の充血だけでなく額にシワまで作っている

 

「甘えるなよ、阿呆が。

生きていても死にたいと思うほど辛いことだってある。

生きている奴はそれに堪えながら今を生きてるんだ。

未来を嫌う過去の亡霊が邪魔をするな。」

 

そう言って彼は刀の切っ先をアポカリモンへと向ける

同時にアポカリモンの怒りの限界も頂天に達したらしい

アポカリモンから伸びる鎖の触腕が彼に向けて振り下ろされる

 

それがぶつかる瞬間正に間一髪で間に槍が飛び込み鈍い音と火花が散らしながらアポカリモンの触腕が吹き飛ばされる

 

「そろそろくだらねえ神ごっこも終わりにしようぜ」

 

「偽の神の乱心の処理も無事済みました。」

 

「俺ら反乱軍もいい加減動くべき時だろ。」

 

「我らは我らの正義の元に動くまでだ、時など関係あるまいよ。」

 

そう言い異次元の扉から4体のデジモンが現れる

その中から現れたのは紅と銀の翼を持つ紅竜、蒼き鎧を纏う竜騎士、桃色の鎧と紫色の鎧に身を包んだ2体の騎士

 

ロイヤルナイツ達だった

 

「二代目達から継がれた神へのレジスタンス活動

それが今の反乱軍だ。

デジタルワールドほぼ全土の戦力はここの近隣に集結している。

お前に勝ち目は無いぞ?」

そう言って紅竜、エグザモンはアポカリモンへとその巨銃槍の切っ先を向ける

 

「いつの間に反乱軍なんて組んでたんだ・・・?」

 

ヤマトがぼけっとした表情で呆然と呟くとアルフォースブイドラモンがニヤリと不敵な笑みを浮かべる

 

「レジスタンス共が・・・ならば、この世界ごと反乱軍を消し去るまでだ。

デジタルワールドの全てのデータよ・・・

0と1の世界へと戻り無へと変われ!」

 

アポカリモンがそう叫んだ途端その場にいたアポカリモンを除いた全てのデジモン、そして選ばれし子供達の体が分解され始める

 

「何!?」

太一が驚いて手を見るもその手もすでに分解が始まり一部が消え去っている

 

「これは・・・ドットマトリックス!?」

「違う!あいつは何もしていない!」

ロイヤルナイツですら体の一部が分解され始め少しずつデータのチリとなり始めていた

 

「我が力、ここに極めり!

全てのデータは私によって統一され、1つの完全なモノへと昇華するのだ!」

そう豪語したアポカリモンの体が頭に引き摺られるような形で後ろへと揺らぐ

華音がデータを分解されながらもアポカリモンに飛び蹴りを入れたのだ

さすがのデジモン達、選ばれし子供達てそれを驚いた表情で見つめていた

 

「完全なんてあるわけないでしょ!?

不完全でこそ生きていると言えるんだよ!?」

華音はそう言って必死な表情でアポカリモンに訴える

だがアポカリモンは未だにその話に耳を傾けてなどいなかった

 

「五月蝿いぞ、ハエが」

アポカリモンがそう言うと全員のデータ分解速度が一気に促進し、あっと言う間に全員がデータと化しデジタルワールドの一部へと分解されてしまう

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

「何てことだ・・・」

エグザモンが青ざめた顔でそう呟く

「なんだここは?」

0と1が舞い踊る空間を眺めながらヤマトが呟く

しかし青ざめた表情のままロイヤルナイツは動きすらせず頭を抱え悩み込んでいた

 

「多分、私達はデジタルワールドに舞うゴミのデータと同じように分解されたんだと思う。

それに・・・紋章も破壊されたみたい。」

華音がそう言うとそれを後押しするかのように光子郎が立ち上がり余裕を含んだ口調で話し始める

 

「そうです。

この周りに浮かぶ0と1、これは恐らくは機械語

つまりは、プログラムをする上での言葉です。

それがバラバラに飛び交う中僕達がここにいるのならそう考えて間違いはないでしょう。」

 

「そんな!

じゃあ私達は死んだってこと!?

理不尽なまでの強力な力を持つロイヤルナイツでもここに来てるっていうの!?」

空が驚いて目を見開き光子郎の肩を揺する

しかしその手をロードナイトモンが掴み引き止める

 

「違うわ。

私達はまだ生きてる

だけど、このままバラバラにされていては死んだも当然ね。」

彼女がそう言うとそれに苛立った様子の半開きの目が特徴的になったエグザモンが突然呟く

 

「ま、龍は居ねえけどな。」

 

 

『え?』

 

 

その場にいたパートナーデジモンも含め21人全員が声を合わせ辺りを見回す

確かに周りをいくら見渡しても龍明とドルモンだけが見当たらなかった

 

「まさか、ドットマトリックスが効かなかったのか?」

「いや、あいつの事だしな。

どうせとんでもない回避の仕方したんだろ。

デクスの能力でさ。」

 

アルフォースブイドラモンとエグザモンはそう言って軽い表情ではっはっはと笑い出す

その様子に選ばれし子供とそのパートナー達全員がダメだこれはと考えたのは秘密である。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

「何故だ・・・?なぜお前たちだけが・・・」

アポカリモンが目を見開き驚きに満ちた表情で自身の最強の能力を無効化した敵を呆然と眺める

 

「いやぁ、デクスの力だけで無効化できるとは思っても見なかったよ。

ひょっとして・・・お前、意外と弱いの?」

龍明が顎を突き出し見下す体制をとり鼻で笑う

ブチリと血管の千切れる音が聞こえアポカリモンの腕や頭の甲殻の中からアポカリモンの血液であろう液体が流れ出す

 

「お前は・・・魂の者か・・・

腹立たしい・・・

魂の者はいつでも私を最後まで邪魔をしてきたのだからな・・・」

「へえ?

じゃあ俺も、お前の邪魔をしなくちゃな。」

アポカリモンの怒りの矛先は既に選ばれし子供という邪魔者全員から鉄 龍明という1人の少年へと向けられていた

 

「貴様は私自らの手でデータのクズにしてくれるわァッ!!!」

「ハハッ!みんなァ!祭りだ祭り!」

お互いに掛け声を上げアポカリモンは自身の触腕に神経を張り巡らせ、龍明はデジヴァイスに潜ませた4体のデジモンをリロードする

 

「ずぁっ!」

アポカリモンが叫ぶと触腕が変形しムゲンドラモンの砲台の形を取る

そしてその砲身からムゲンキャノンが放たれる

その攻撃に彼は慌てることなく仲間につけた名前を呼ぶ

 

「シード!ムゲン!」

「言われなくても!」

「承知している・・・!」

 

メタルシードラモン、通称シードラの鼻先の砲台からアルティメットストリームが

ムゲンドラモン、通称ムゲンの背中の砲台からムゲンキャノンが撃ち出されアポカリモンのムゲンキャノンを相殺する

 

「ならば!」

また別の触腕がゴキゴキと音を鳴らしながら変形しハンマーのような形となる

 

「ブリットハンマー!!」

「ピノ!」

ピノッキモン、通称ピノがハンマーからマシンガンのように大量の弾を撃ち出しアポカリモンのブリットハンマーを無理矢理弾き飛ばす

 

「図に乗るなァ!」

2本の触腕が同時に2本の剣を持った人型としなやかにうねる鞭を持った人型にそれぞれ変形する

 

「ブラッディストリーム!

トランプソード!」

 

「ピエェ!」

ピエモン改めピエが呼ばれるとほぼ同時に龍明とアポカリモンとの間に割り込みアポカリモンの攻撃を弾き飛ばす

 

「貰ったァァ!」

龍明が右腕を爪へと変化させアポカリモンの胸を貫く

どろりと粘ついた液体が飛び散りアポカリモンの断末魔が響く

しかし

アポカリモンはその程度で倒れる相手では無かった

 

「ああああああああああああああああああああ!!!!」

触腕がとてつもないスピードで振り回されそれぞれがピエ、ピノ、ムゲン、シード、龍明を殴りつける

それだけでデジモン4体はもう動けなかった

 

「痛っ・・・強すぎるだろうが・・・」

そう言って彼は先ほどの剛打で付けられた眉上の傷を左手で抑えながら膝をつく

目の焦点が合っていないのかゴミでも入ったのか空いている右手で目を擦る

しかしいくら目を擦ろうとも視界は良くはならなかった

よくならないほうがいいのかもしれない

これだけ強大な敵を見るだけ無駄かもしれないのだから

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

「最後の手だ。

紋章の力を解放してみるんだ。」

エグザモンが神妙な表情で囁く

しかしその言葉に子供達は首を傾げる

 

『紋章ってどうやって解放するのか分からない』

 

ここに来て打ち合わせしたかのようにぴったりと息が合う

子供達は自分達がいまいち息が合わないなと小さくふきだす

 

「心から自分の望む物を思い描いてみろ。

それこそがお前たちの紋章の力、すべての元となっているはずだ。」

 

この時、当然ではあったのだろうか

再び全く同時に全員が同じことを考えた

自身の大切なもの

それは・・・

 

するとタグにしまわれた紋章に強い光が宿る

 

全員が驚いた表情で呟く

 

『これが・・・紋章の力・・・』

 

とても暖かい

とても力強い

自分達を希望で満たしてくれる

優しい光だ

 

すごく心が安心しているのがわかる

 

全員がそっと目を閉じ念じる

 

この世界を、友達を、家族を守ろう

独りじゃないから

きっと、いつだって仲間がいてくれる

 

さあ、最後の戦いに行こう。

 

 

目を開ければ元の空間

アポカリモンの目の前へと戻っていた

傷だらけで血塗れになりながら膝をつく龍明とピクリとも動かないダークマスターズが横たわっていた

 

「やっと戻ってきましたね・・・

最後の戦いです。

気を引き締めてくださいよ。」

そう言って彼はダークマスターズ達をデジヴァイスへと戻す

デジヴァイスの中でダークマスターズ達を回復させるつもりなのだろう

 

そして途端にそれぞれの紋章の輝きに銀色の輝きが加わる

 

『みんな!僕達はまだやれるよ!』

パートナーデジモン達が雄々しく叫ぶ

 

「オオオオオオォォォォ!」

龍明が吼えると同時に輝きも強まる

 

今なら、更に先へ・・・

更なる高みへ・・・

究極体の更に上へ!!

 

『アグモン!

ワープ進化ァァァ!

ビクトリーグレイモン!』

 

『ガブモン!

ワープ進化ァァァ!

ズィードガルルモン!』

 

『ピヨモン!

ワープ進化ぁぁぁ!

ホウオウモン!』

 

『テントモン!

ワープ進化ぁぁぁ!

ヘラクルカブテリモン!』

 

『パルモン!

ワープ進化ぁぁぁ!

ロゼモン!』

 

『ゴマモン!

ワープ進化ァァァ!

ヴァイクモン!』

 

『パタモン!

ワープ進化ァァァ!

セラフィモン!』

 

『テイルモン!

ワープ進化ぁぁぁ!

オファニモン!』

 

 

『ドルモン!

リュウダモン!

ブラストエボリューション!!

 

アルファモン!

オウリュウモン!』

 

全員が究極体へと進化し既に究極体に進化できた者は新たな姿へと進化する

本来なら存在しない進化系が呼び起こされたのだ

彼の咆哮によって

 

「俺たちもだ!」

「先ほどのようには行きませんよ・・・」

「次こそは葬ってやるぞ、アポカリモン」

「老体と侮られては私も気が済まないのでな」

 

ロイヤルナイツが戦闘態勢を整えそれぞれの武器を構えながら歩み寄る

そして彼らを取り囲むように連合軍のデジモン達が現れた

 

 

「アポカリモン・・・最後だ

繋がりの力を見せてやるよ」

 

血塗れの少年はそう言って笑った

アポカリモンは苦虫を噛み潰した表情をして子供達を睨みつけていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第三十四話を読了いただきありがとうございます。
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