デジモンアドベンチャー 〜魂の咆哮〜   作:すなぎも

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珍しく今回は8000文字を超えましたとさ・・・
本当は8/1に投稿するつもりだったんですがバイトなどの面接があり投稿できませんでした

まあそれ以前に聞きたいことがあるんですがね。

その詳細はあとがきで!


最終話 また会う日まで

「これは・・・?」

太一が見慣れない姿へと変貌を遂げたパートナーデジモン達を見て呟く

「俺の魂の紋章の力、繋がりを強める力で太一さん達とそれぞれのパートナーデジモンとの紋章の繋がりを強化しました。

その結果、新しい進化を見出すことに繋がったみたいですね。」

フラフラと龍明が額を抑えながら立ち上がる

いつの間に傷が塞がったのか血は止まっており目にかかった血液を拭っていた

 

「鉄・・・貴様も、貴様も私の邪魔をするかァ!?」

「言っただろ。

俺も最後まで邪魔をするって」

「ふざけるなぁぁぁぁ!!!」

 

怒り狂ったアポカリモンの触腕が振り回されその怒りを体現しだす

しかしその触腕が突如砲撃によって粉々に砕かれる

 

「フルメタルブレイズ!」

 

1拍置いて大量の弾丸がアポカリモンの体を貫いていく

その弾丸の元はズィードガルルモンの全身の砲台だった

 

「まだまだァ!!トライデントガイア!!」

ビクトリーグレイモンの持つ巨大な刀が分解され両腕に装着される

そしてその先に集中させた熱エネルギーをアポカリモンへと投げ付けた

 

ジュワッと音がして一気に空間が蒸発し熱風が押し寄せてくる

熱風が吹きやみ目を開けると半身が融解して蒸発したアポカリモンが残っていた

しかし未だに生きている

 

「とんでもない生命力でんがなぁぁ・・・」

「こんなのが本当に倒せるのかしら・・・?」

ヘラクルカブテリモンとオファニモンがそう呟いてため息をこぼす

 

「やってみなきゃ分からないよ!

スターライトエクスプロージョン!」

ホウオウモンが4枚の翼を広げ黄金色の粒子を降り注がせる

それに続いてロゼモン、ヘラクルカブテリモン、オファニモン、ヴァイクモンが攻撃を仕掛ける

「ソーンウィップ!」

「ギガブラスター!」

「エデンズジャベリン!」

「アークティックブリザード!」

ロゼモンはアポカリモンの触腕を縛り上げるとヘラクルカブテリモンは電撃をオファニモンの槍に纏わせアポカリモンを電撃で麻痺させる

それに続いてヴァイクモンが絶対零度の風を起こしアポカリモンを風の檻に閉じ込める

アポカリモンのその体は冷気によって端々から凍りついていく

 

「その通りだ!セラフィモン!」

ズィードガルルモンがセラフィモンに呼び掛けるとセラフィモンが七つの光弾を作り出す

「セブンヘブンズ!」

アポカリモンに光の弾が撃ち込まれ彼の体内を破壊する

「グレイスクロスフリーザー!」

続けてズィードガルルモンが凍結弾を全身の砲門から撃ち出す

その影響であたりは爆音と冷気に包み込まれアポカリモンは氷と風の檻に完全に閉じ込められる

 

「消え去れ、アポカリモン!!

オメガバーストッ!!!」

 

ビクトリーグレイモンの剣から強烈な熱が発せられアポカリモンへ向け炎球を吐き出す

直後大爆発が起こり氷を含めアポカリモン周辺の空間ごと焼き払う

 

しかし、それだけではアポカリモンは消え去らず濛々と立ち込める爆煙から触腕が飛び出す

 

『ジョグレス進化』

戦いの背後で強烈な光が巻き起こり2匹、アルファモンとオウリュウモンが光の玉となり絡まり交わる

 

光が完全に同化するとその光からアルファモンが現れる

だが、今までとは違い背中からは金色の羽が生えておりその腕には華音の振り回す斧によく似た金と黒の斧を持っている

 

「デジタライズ・オブ・ソウル」

 

アルファモンが魔法陣を描く

するとそこから光り輝く鳥が飛び出しアポカリモンの触腕を貫く

 

「やった!」

タケルが笑顔でそう叫び駆け寄ろうとするとロイヤルナイツがそれを引き留める

 

「まだだ」

アルフォースブイドラモンがそう呟くとアルファモンもそれに気付いていたらしく更に輝く鳥を撃ち込んで行く

しかし、アルファモンは途中でそれをやめる

そして一筋冷や汗のようなモノを流す

 

「この気配・・・まさか・・・」

ロードナイトモンがそう言うと同時に爆煙が晴れる

その中から現れたのは先程までとは全く違う

ずんずんと膨張を繰り返していくアポカリモンの姿だった

 

「私はァァ・・・気付いていた・・・

貴様らとォォォ・・・正面からぶつかっては・・・・・・勝ち目はない・・・」

 

アポカリモンの顔が醜く歪む爆発の準備を始めた所為なのだろうか

 

「お前ラもモウ・・・終わりィィ・・・ダァァ

今回はァァァ、痛みィワァケェェ」

そこまで言った途端全員のデジヴァイスがそれぞれの手から離れアポカリモンを取り囲む

そしてそれぞれのデジヴァイスから光の線が伸びよくあるクリスタルのような12面体を作り出す

しかしその結界がバキリとアポカリモンの触腕によって破られる

 

「私をォ!こノ程度デ抑えラレると思ウなヨ!」

そう叫びアポカリモンが結界をこじ開け這い出そうとする

しかしアポカリモンは出る事は叶わず結界の中へと蹴り込まれる

 

龍明の手によって

 

「鉄ェェエァァェェエ!!!」

最早言葉になどなっていなかった

爆発が近いのだろう

 

結界が割れた箇所を修復し元へと戻る

すると外から声が聞こえた

 

「龍明!なんで!出てきてよ!」

華音が叫びながら駆け寄ってきていた

しかしそれ以上の速度で結界が遠ざかっていく

 

「このままこいつが死ねば、この世界は全てが崩れてしまう」

龍明がそれだけ言うと後をエグザモンが話し出す

 

「アポカリモンは神、イグドラシルを乗っ取った

その時点でアポカリモンは神と同化しているという事になる

つまりは現状この世界を保つのはアポカリモンだ。

こいつが死ねば、世界が消え去ってしまう」

「龍明が死んだってそれは変わらないよ!」

華音が大きな素振りで怒鳴る

しかしエグザモンは落ち着いた様子で話す

 

「龍明は、既にイグドラシルの一部を持っている

俺達がアポカリモンにデータ分解された時に奪い取ったんだ。

つまりはあいつがアポカリモンの死ぬ寸前に」

 

ー神に成り変わればいい。

 

エグザモンの出した結論に華音は納得がいかなかった

 

「なにそれ・・・ふざけないで!

そんなの龍明は関係ないじゃない!」

華音がアポカリモンの首を鷲掴みにする

するとロイヤルナイツがそれぞれの武器を華音に突き付ける

「神がいない今、我々は己の正義に則した行動を取ると決めている

大の虫を生かすのに小の虫を殺すのは当然だ」

アルフォースブイドラモンがそう華音を諭す

 

「ふざけるなっ・・・!

犠牲があったって虚しいだけなのにっ・・・」

その言葉に ロードナイトモンが反論をあげる

 

「虚しいだけなら、戦争なんて起こらないわ。

それ以前に犠牲1と犠牲数億なら犠牲1の方がずっといいに決まってる」

「それでも私はっ・・・」

そう言うと結界の中から声が届く

 

「華音、少し黙ってくれ。

これは俺自身がそいつらと事前に決めた事だ。」

それが彼の最後の言葉だった

龍明がそう言った途端結界が急速に縮小し爆発ごと全てを消し去る

彼女の目から涙が零れる

 

すると目の前に小さな炎が降りてくる

 

ーごめんな、華音

俺はここで世界を守ってるよ

みんなが笑う世界を、争いのない世界を

俺が創り出してみせるからさ

ーこれが届いたら俺の記憶はみんなの中から消え始める

だけど、それでも

みんなの中で俺は生き続ける

きっとまた会える

だから・・・

 

『また会う日まで』

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

清々しいほどに鮮やかに空が創り出され晴れ渡る

しかし私の心の中には2度と埋まらなそうな何かがあった

 

碧空を鳥が飛び去っていった

 

銀色の翼を羽ばたかせその羽を散らすと鮮やかな輝きで空が彩られる

 

涙が溢れた

何が悲しいのかわからなかった

この心にある虚無感に原因があるのだろうか?

私にはその答えを見つけられなかった

 

 

「黙示録はこのような言葉で締め括られておったよ。

最初に空が再生され銀色の羽が舞う

するとその羽は死した大地と枯れた海を創り出した

 

つまり、デジタルワールドは新たな天地創造を迎えたという訳じゃろうな。」

この空気をかき消すようにいつの間にか後ろに来ていたゲンナイさんが予言とデジタルワールドについての話を始める

けれど私にはそれは邪魔にしか感じられなかった

みんなが喜ぶこと

それはわかるが今は自身のことで精一杯という状態だった

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

「感謝に絶えないよ、選ばれし子供達よ。

私達なんぞのためにここまでしてくれるとは・・・」

ピエモンが膝をついて感謝の意を表する

 

ゲンナイさんが秘密裏に時を戻る方法を探していたらしくその方法として時空嵐に飛び込むという荒技を提案したらしい

しかし、それに耐えうる舟を作り上げ安全に時間渡航が可能とのことだった

 

「華音、お前も過去に戻ることはできるのだぞ?

本当にいいのか?」

メタルシードラモンが過去からやってきた華音に尋ねる

その問いに華音は首を横に振った

 

「ここに居なきゃ、私は私じゃなかったと思うから。」

そう言って照れ臭そうに頭をかく

メタルシードラモンはそれ以上は何も言わずふんと鼻を鳴らす

 

ピノッキモンは合わせる顔がないとかで既に舟に乗り込んでおりムゲンドラモンに関しては巨大すぎるということで特殊装甲で作った舟を後から出すらしく今は整備に回っているらしい

 

「それでは私達も戻るとしようか。」

「そうだな」

ピエモンとメタルシードラモンはそう言って踵を返し舟に乗り込もうとする

しかしその瞬間にピエモンは背中の剣を抜き華音に襲いかかる

 

金属音が鳴り響き火花が散る

ピエモンの剣といつの間にか華音の手に入っていた折れた日本刀がぶつかりあっていた

 

「これは・・・?」

華音が驚いた表情でその日本刀を見るとピエモンが高らかに笑い始める

 

「そうか!お前らしいな!」

 

選ばれし子供達全員が訳が分からないと言った様子で笑い続けるピエモンを傍観する

やがてピエモンは笑いを止めると舟へと乗り込む

 

「また会おう。

選ばれし子供達、そして我等の闇を払いし者よ。

さらばだ」

 

そう言うと舟は浮かび上がり何処かへと飛び去っていく

おそらくはこれから時空嵐の起こる場所へ向かうのだろう。

 

「さて、それではそろそろ・・・

お主達の番じゃの。」

空を見つめるゲンナイさんの言葉に全員が唖然とする

 

 

「そっか。

もう、最後なんだね。」

華音は自身のパートナーのリュウダモンとドルモンの背中を撫でながらそう呟く

 

「さすがは華音じゃのう。

実は選ばれし子供達はもうここには居られないのじゃ。

今、デジタルワールドに起こっておる日食

あれが終わればお主らは帰れなくなってしまう」

子供達はその言葉に揃って空を見上げる

既に半ばほどまで陽が欠けていた

それはデジタルワールドの日食が素で見れることには誰も突っ込まないほどの驚きだったらしい

 

「それじゃあもうみんなとは会えないの?」

ヒカリが空を見上げながら呟く

しかしドルモンがそれを首を振って否定する

 

「きっとね、みんなはまたここに来るよ」

 

華音が不思議そうな顔で首を傾げるとドルモンはリュウダモンと顔をあわせると揃ってくすくすと笑い続けてこう言った

 

「「そう言ってる奴がいるのさ。」」

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

選ばれし子供達はかつて彼らが訪れたファイル島の電車の池へと戻ってきていた

ここの電車がゲートを通る

いわば箱舟なのだそうだ。

 

「まさか、もうデジタルワールドに来れなくなるとはなぁ。」

電車のある小島で太一が空を見上げ呟く

それにアグモンは頭を爪で掻きながら寂しそうに言葉を返す

 

「人間界に帰っても太一はきっと変わらないよ。

あの時みたいに、美味しそうな料理作ってみんなと遊んで、勉強して、どんどん大きくなるよ。」

 

その言葉で太一の頭の中に小さい頃の遊びの記憶が蘇る

 

華音とヒカリと太一、そしてあと1人を交えてサッカーをしていた。

初めて華音達と遊んだ日

しかし、あと1人はまったく分からない

記憶に靄がかかっているのだった。

 

「誰だ・・・?こいつは。」

 

 

 

 

「短い間だったな〜。」

池のほとりでガブモンがそう言ってヤマトのハーモニカを片手にながめる

そんなガブモンからヤマトがハーモニカを取り上げ吹き始める

 

ガブモンにとっては心地よい音色なのだろう

目を閉じ安らぎに満ちた表情で音楽に聞き入る

 

「ヤマト、俺さ、この旅がとっても楽しかった

ヤマトは喧嘩っ早いから色んな人に突っかかっちゃ面倒事だから大変ではあったけど・・・

俺、ヤマトに会えて良かったよ。」

 

その言葉にヤマトは苦笑いを浮かべるとガブモンの額を小突く

「褒めるか貶すかどっちかにしろっ、この野郎」

その言葉で2人は同時に泣き笑う

そして、ハーモニカの奏でるメロディーが再び鳴り響く

 

 

 

 

「ねぇ、ピヨモン?」

木の上で蔦を忙しなく引きながら空が呟く

ピヨモンはそれに応えようとはしなかった

「私ね、ピヨモンがいてくれなきゃきっとまだお母さんと喧嘩してた。

何があってもお母さんの事を理解できやしなかったと思う」

空が淡々と自分が変われたことを話していくと嗚咽が聞こえ始める

「ピヨモン、私はね

あなたのことが大好き

今までもそして、これからも」

そう言った途端背中からピヨモンが飛びついてくる

その拍子に空とピヨモンは同時に木から滑り落ちる

 

「いたた・・・もう」

そう言って木の下で寝転がりながら顔を合わせ笑い合う

 

 

 

 

「テントモン、この電車の整備が終わったら僕達は帰ることになるみたいです。」

「そうでんな。」

光子郎とテントモンが電車の車掌室でパソコンとコードを弄りながらぼやく

 

「一本の糸は・・・一度は別れても・・・再び交わる。

運命も・・・同じだ。」

電車の外装整備をしていたムゲンドラモンが呟く

その言葉に2人は思わず涙をこぼす

 

「テントモン、僕は君のおかげで変われたよ。

君がいなかったら僕は今の僕じゃなかった。」

そう言ってテントモンを抱き締めるとテントモンは遠くを見ながらつぶやく

「光子郎はん、運命っていうもんを信じて見まひょ。

ムゲンドラモンが言うとおりや

わてらが出会ったのが運命なら、きっとまた出会うはずや!」

それ以上は光子郎もテントモンも何も言わない

ただただ抱擁し合うだけだった

その場で音を出していたのはムゲンドラモンただ一人だった

 

 

 

 

「・・・なあゴマモン」

「なんだよ。」

ヤマトと同じく電車のある池のほとりで丈がゴマモンに呼び掛けるとぶっきらぼうな言葉が返ってくる

しかし丈はそんな言葉を気にせずゴマモンを

持ち上げる

 

「僕らはさ、出会うべくして出会ったのかな。」

「俺が知るわけないだろっ」

辛辣なゴマモンの言葉に丈は眼鏡を外してゴマモンを地面に降ろす

「君が僕を忘れないでくれるようにこれを受け取ってくれないかな?」

丈はそう言ってゴマモンの額に眼鏡を載せる

そんな丈にゴマモンは大きな溜息をつくと丈の顔を叩く

 

「な〜んでそんなこと言うかねぇ?

2度と僕のことを忘れんなよ!

位言えないのぉ〜?」

その言葉に丈は虫酸が走ったのか突如近くのゴマモンくらいの石を拾い上げて怒鳴り出す

 

「じゃあわかったよ!

僕のことを!二度と忘れるなよ!

大切な、僕のパートナー・・・」

そう言って丈は石の頂点付近をつまむような動作を始める

 

「・・・丈、それは俺じゃないぞ?」

 

「え・・・」

 

 

 

 

「テイルモン〜、もうお別れだよぉ〜」

そう言ってヒカリはテイルモンを強く抱き締める

 

「・・・ヒカリは私を許してくれるか?」

 

テイルモンはそう言ってヒカリの手を振りほどき後ろに飛び退く

 

「ヒカリは他のデジモンに害を与えた私を許せるの?」

テイルモンがヒカリを指差しそう言うとヒカリは少し考え込んでにこりと笑う

 

「うん、だってテイルモンは彼と一緒にいたんだもの

他のデジモンを襲ったのも仕方なくでしょ?」

ヒカリがそう言うとテイルモンは驚いた表情をしてヒカリを見据えて攻撃態勢をとる

「私に彼の記憶プロテクトは効果が薄かったみたい

華音ちゃん見たら思い出しちゃってね・・・」

そう言うヒカリの目には微かに嘆きの色が浮かんでいた

仲間が存在ごと消え去ってしまったことに責任でも感じてしまっているのだろうか?

 

「ヒカリは一時的にとは言え憑いてたものね・・・」

テイルモンがそう言うとヒカリは自身の首に下げたホイッスルを外すとテイルモンの首にかけ直す

 

「これ、首輪代わりにつけておいてね。

もしかしたら他のテイルモンと間違えちゃうかもしれないから・・・」

テイルモンにはこれがヒカリの本心ではないと気付いていた

しかしあえて口には出さない

 

「うん、ありがとう・・・」

 

 

 

 

「パタモン〜〜〜〜!!」

「タケル〜〜〜〜!!」

花畑の中2人揃って背中合わせでわんわんと泣き叫ぶ

この2人だけはどうしても別れの悲しみを隠す事は出来なかった

 

「パタモン・・・もう会えないのかなぁ・・・」

タケルが嗚咽交じりに呟くとパタモンは自身の前足でタケルの両頬を抑える

 

「そんなわけない!

一度会えたから!

・・・また、また会えるよぉぉ〜」

そう言ってまた大声で泣き出す

「そう・・・だよ・・・ね

そうだよねぇ〜!!」

 

2人の声はヤマトが迎えに来るその時まで止むことはなかった。

 

 

 

 

「パルモ〜〜〜ン!」

ミミが声を張り上げながら森の中を駆け回る

最後の時だというのにパルモンが何処かへと消えてしまったのだ

 

「もう!パルモンのバカァ!」

そう言ってミミは走るのをやめ自身の被る帽子を地面に叩きつける

 

すると木の陰から声が聞こえてくる

「八つ当たりは良くないゲコよ・・・」

ビクついた様子のゲコモンが顔を覗かせていた

 

「僕たち、ミミ達に助けてもらったからそのお礼として

今、総員でパルモンを探してるゲコ

だからもう少し待ってゲコ」

 

そう言うとミミは目を潤ませ大粒の涙をこぼし始める

 

「パルモンなんて・・・パルモンなんてぇ・・・!」

それだけ呟くと大声で泣き叫ぶ

最後の言葉も伝えられないことが辛いのか

それとも別れるのが辛いのか

その涙と声が何を表すかゲコモンによく理解はできなかった

 

 

 

 

「さて、選ばれし子供達よ、そろそろ時間じゃ」

「恐らくあと数分で日食は終わってしまうだろう」

そう言ってケンタルモンとゲンナイは電車の扉を開く

 

「華音、僕は華音をずっと待ってる

きっと君は強くなれる

お姉さんのように泥の中からでも芽吹く

力強い蓮の花になれるよ」

 

そう言ってドルモンは華音の頭を叩く

しかし、華音はいつものような暴力的な返事はせずドルモンの頭にアイアンクローを掛けるだけだった

 

「みんなも、ずっと強くなるでしょ?

絶対にここへ来るからそれまでに強くなってよね」

華音の言葉を聞きながらアイアンクローを喰らい続けるドルモンもそれをただ見るだけのリュウダモンも安心したという表情で笑う

 

そして電車が動き出す

 

少しずつ空気をつかんで太陽へと走っていく

 

「ミミちゃん!」

空が電車の中でミミを呼ぶとミミは急いで窓から顔を出す

強い風が吹いてミミの帽子が飛び上がる

 

 

「ミミ!ミミ!」

下ではパルモンが走って電車を追いかけておりその後ろから他のパートナーデジモン全員が駆けてきていた

ミミはパルモンがいる

それだけで感無量なのか口元を押さえ涙をこぼしていた

 

「ミミ!ごめんね!また!また来てね!」

 

そう言うとパルモンがつまづき転ぶ

その瞬間、世界の再創生の時に飛んでいた銀色の鳥が飛んでくる

鳥は電車の窓枠に捕まると全員の顔を一瞥する

そしてふっと鼻で笑い大きな翼を広げ飛び立つ

 

ゲートに入る瞬間までパルモン達は手を振り続けていた

 

きっと、また会える

 

その言葉を胸に選ばれし子供達は現実世界へと凱旋した

デジタルワールドの扉は閉ざされた

だが再び開く時は必ず来る

鍵はかけられていないのだから

 

 

 

「お主はこれで良かったのかの?」

ゲンナイが腰を曲げながら背後の森の中に立つ少年へと語りかける

「はい、4年後にどうせまた会いますしね。」

 

「鉄くんの仕掛けた記憶プロテクトは正解だったのだろうかな。」

ケンタルモンが呟くと少年は首を振ってそれを否定する

 

「失敗だよ。

ヒカリさんには効果が薄すぎて解除されたし、華音に対しては完全にプロテクトしきれてなかった」

少年はそう言うと森の中へと引き返す

ゲンナイが振り返ると銀色の羽が落ちてくる

 

少年はその羽を摘み上を見上げる

積み重なった木々の屋根に銀の鳥がとまっていた

その鳥の目は少年だけに注がれていた

しかし暫くすると翼を広げどこかへと飛び去る

 

「銀・・・くだらない。

どうせ助けられた命だしね、君の悲願、引き受けたよ」

 

鉄 龍明・・・

 

少年はその名を呟くと森の奥へと消えていく

 

 

 

 

 

 

 

 




はい
聞きたいことですが・・・
僕らのウォーゲームを見たいですか?
というものです
正直私は書かなくてもいいかもしれないと思っています
ですが、読者の方々の意見で決めるべきだろうと思いこう言った形にした次第でございます
出来れば答えていただければありがたいと思います

ちなみに書くとすると02までの時間が伸びます
そして私のライフゲージが削れます
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