砂肝でございます。
ひったくりをとっ捕まえるのに一ヶ月くらいかかってました。
文句はひったくりにお願いします。
なので今回そんなに字数多くないです。
いや、もともとですね。すいません。
それでは第六話をどうぞ!
第六話 指令
「こちらヴァンデモンだ、聞こえるか?龍明、華音」
「あー、テステスこちら龍明、どうしましたか?クソコウモリ野郎」
突然ながらいきなり俺のパソコンに届いたヴァンデモンからの通信に俺は適当に答える
「はっはっはっは、2年ぶりに会うっていうのにそんな態度か?噛み殺すぞクソガキが」
「それはこっちのセリフだ、そっちに行ったら覚悟しやがれ十字架に磔にしてニンニク首に吊り下げて日の光の下に出してやるよ」
そんな風に俺とヴァンデモンは一歩も引かず謎の論争を繰り広げていた
言い合いを続けていると突然横から誰かに蹴り飛ばされる
「邪魔、ちょっとどいて、もしもし、ヴァンデモン?どうしたの?」
ちなみに俺、今の蹴りでベッドの木枠に頭から突っ込んでん
めっちゃ痛い
「龍明、何1人でぶつぶつ言ってんの?気持ち悪いよ・・・」
「うるせぇ」
「うん、どうでもいいよ、とりあえずデジタルワールドにまた行くよ」
突然華音がすごい嬉しいことを言い出した
一応言っておく俺の脳内では
デジタルワールドに行く=あのコウモリ野郎をシバける
の等式が成り立っている
「じゃあ早く行こうぜ、華音」
「あれ?でもサマーキャンプはどうするの?今回は多分こっちで数時間はかかると思うよ?」
そう、実は今日は8月1日でサマーキャンプの日なのだ。
ついでに言うと太一さんに『絶対華音を連れて来い』って言われたわけだが・・・本当にこいつの何がいいのやら
「ほら、早く準備しないとその首ネジ切るよ?」
ボケーっと考え込んでたら華音が指パキパキ鳴らしながら頭を鷲掴みにしてくる
やだ、この人怖い、殺される、何このブs・・・
あれ?意識が・・・遠のいて・・・
「やっほー、ヴァンデモン、何の用?」
俺は華音の陽気な声で意識を取り戻した
・・・なんで俺ここにいるんだよ
「あれ、なんで僕ここにいるんですかねえ?」
「ああ、華音、龍明、急に呼び出して済まなかったな、さて、今回の仕事だが。」
うむ、完全にスルーである
ああ、無視ですか。
もういいよ、こいつの棺桶に後で大量のニンニクぶち込もう。
「もうすぐ選ばれし子供達がこの世界にやってくる。お前達はその子供達をしばらくの間、顔を見られぬよう監視し、危険なようなら守れ」
ヴァンデモンは俺達に次の任務の内容を話す
ほうほう、なるほど・・・あ?
「あれ?ヴァンデモン、お前確かこの世界征服しようとしてんじゃないんだっけ?」
俺はガチで気になった質問を口に出す
「邪魔なものを消してくれるありがたいものだからな、それと龍明、お前用にデータを合わせた武器だ。持ってけ」
ヴァンデモンは理由を話すと俺にその武器だというやたら長い刀を投げてくる
俺はそれを片手で受け取る。
というかさ。
「これ、やけに重いんだけど、何でできてんの?」
なんか刀にしてはやけに重い。
「それはお前達が来る前にここに攻め込んできた軍の頭が持っていたものだ。銘は邪鉄斬魂剣というらしいが、とりあえず早く行け、場所はファイル島だ。華音には位置情報データを渡しておく」
「はいはーい。」
華音の返事を聞き次第ヴァンデモンは華音の頭に手を当てデータを流し込む
「うん、分かったそれじゃあ行こうか。龍明」
華音は早速ゲートを作り出発の準備を始めていた
「まあ待て、まだ渡すものがあるんだ。こいつを受けとれ」
ヴァンデモンはなぜか俺に向けて結構なサイズの包みを投げてくる
とりあえずさっさと包みを開けて中身確認する
もちろん華音も一緒に
「なんだよこれ・・・布に仮面かな?」
中には黒と白のフード付きマントと赤と青の鬼仮面が二つ入っていた
「それは特殊クロンデジソイド合金を使ったクロンデジソイド繊維で編み込んだマントだ、成熟期くらいの攻撃ならびくともしない、その仮面は純度は低いがファンロン合金を溶かして仮面の形にしたものだ、顔を隠すのに使え」
・・・このマント鎧代わりかよ。
なんか華音に関してはもうお気に入りのようにマスク付け始めてるし
・・・なんか、怖いな。
「ほらほらぁ!早く行こう、龍明!」
「お、おう。」
華音は俺が返事をするとすぐさまゲートを作り始める。
そして
「じゃあヴァンデモン!ファイル島滅ぼしてくる!」
「「おい、やめろ」」
盛大にヴァンデモンの声とハモった
なんかめっちゃ嫌だな
「ほらほら、はやく行くよー、ファイル島滅ぼしに」
「なんでお前そんなに帝国主義が強いんだよ!ってうわああああ」
華音に無理矢理ゲートに投げ込まれた
多分ファイル島とやらまで一直線に落下かなぁ
「ん?」
気付くと俺は浜辺で一人眠っていたらしい。
ここがファイル島でいいのかな?
「ドルモン、出てこい。」
「はいはいっと・・・ねえ龍明ここはどこ?」
「ファイル島・・・かな」
「ふーん・・・ !!」
いきなりドルモンがバックステップでいきなり俺から離れだす
「え?ど、どうした?ドルモン?」
ドルモンに問い掛けるとドルモンは呆れ顔で俺の上を指差し目を逸らす
「え?なにが「どーん☆」
なんか斜め後ろから華音の蹴りが降ってきた
てか頸椎に蹴り入ったんだけど・・・
そして俺は華音の蹴りにより呆気なく吹っ飛び砂浜に顔を埋める
「さてさて!やっとついたねファイル島!」
「俺は・・・死にかけてますけどね・・・」
「さあさあ行くよ!龍明、もうそろそろおちてくるはずだよ!選ばれし子供達が!」
そう華音が言った途端、ファイル島の中心付近に7つ光が立ち上る
光の柱の中にはゆっくりと地面へ降りて行く子供の姿が確認できた
---------
「なんだ!?なんなんだ、さっきの仮面の男!」
ゴーグルが特徴的な少年、八神太一がパソコンを背負った背の小さな少年、泉光子郎に問いを投げかける
「知りませんよ!だいたいこの世界のこともまだよく分かってないのに・・・それに、この小さいスライムみたいのだって!」
光子郎は太一から視線をズラしそれそれぞれ抱えているスライムのような生物に目を向ける
「せやから言っとるやろ!ここはデジタルワールドやて!それにわいはスライムやのうてモチモンや!」
光子郎視線を感じたからか光子郎の腕の中にいるデジモン、モチモンが光子郎の質問に答える
「なんで関西弁なんですか・・・それにデジタルワールドってなんですか!」
光子郎も若干ムキになりながらモチモンに怒鳴る
「せやからぁ・・・えーと・・・」
モチモンは光子郎の納得の出来る答えを出そうとする
しかし次の瞬間背後にあった森が一直線に全て切れる
2人が何事かと振り返ると中には1つ、人影がゆっくり歩いてくるのが見えた
その手には軽く見積もって2、3mはあろう巨大な太刀、いや、野太刀と言うべきだろうか、それがとてつもない威圧感を放ちながら近づいてきていた
「なんなんだよあいつは・・・でも、あいつに追いつかれたら終わりだろうな。」
「当たり前でしょう!?今はとりあえず全員と合流する必要があります!とにかく走ってみんなを探しましょう!」
光子郎がとても疲れたような声でとにかく逃げるという意思を太一に向けて表す
「まあさっきの赤いクワガタだってあいつに真っ二つにされちまったわけだしな」
ここに来てすぐ太一と光子郎は赤いクワガタのような生き物に襲われたのだ
だがそいつから逃げていると突然轟音とともにそいつが現れクワガタを真っ二つにし俺たちを追いかけてきていたのだ
「太一!光子郎くん!やっと見つけた!早くこっちに来て!」
斜め前に広がる森の中から青いヘルメットを被った女の子、武之内 空が手と頭だけだし手を俺たちに向けてこまねいている
「空だ!行くぞ、光子郎!」
「はい!」
2人は空の誘導に従いただただ走りそして仮面の男から逃げ切った
そして着いた先の洞窟には一緒にこの謎の世界に連れてこられた仲間
石田 ヤマト、城戸 丈、太刀川 ミミ、高石 タケルがすでに集まっていた。
そしてその四人に囲まれるようにふさふさとした綺麗な毛並みをもつ紫色のドラゴン、ドルモンが何かを話していた
太一たち人間は軽く自己紹介をし終えドルモンの話を聞き始める
「みんなが追われた仮面の男、あいつはつい最近この島に現れたんだ、最初は何もしないでただ魚を釣ったりして自給自足をしていただけだったんだけど、光の柱、つまりはみんながここに来てからあいつは君たちを執拗に追い回し始めたんだ」
太一たちが集まり全員揃ったところでドルモンが話し始めたこと、それは謎だらけの何でもなかった
だが、一つだけ、一つだけわかることがあった
あの仮面の男が自分たちを「始末」しようとしていること
それははっきりと理解できた
あの仮面の男はおそらく何か、自分たちがいては邪魔になるのだろう
「くそっ、なんで俺たちが・・・あいつにはどうすれば勝てるんだ・・・」
太一は悔しがるように地面を殴りながら喋る。
するとドルモンが話し出す
「・・・人の持つ聖なるデバイスが光を放つときその人を守るため、デジモン、進化をなしそれを全うする、昔聞いた伝承だ、見たところみんな人だ、そうなれば聖なるデバイスを持っているんじゃないかな?」
ドルモンは昔聞いた伝承を話したらしくデジモンは「進化」という概念があるらしい
「それはこれのことか?」
ヤマトがポケットから白いポケベルを取り出す
キャンプ場で空から落ちてきたものだ
ドルモンはそれを見た途端に目の色を変えてポケベルをジロジロと見始める
一通り見終わるとドルモンは言う
「これだ、聖なるデバイスだよ!」
「じゃあこれさえあればこいつらも進化出来るのか!?」
「うん、出来るはずだよ。」
ドルモンは太一の質問に頷く。
「それとね、僕たちはこいつらじゃなくてコロモン、ピョコモン、ツノモン、プカモン、タネモン、トコモンだよ、で、僕がコロモン、ヤマトのそばにいるのがツノモン、空のそばにいるのがピョコモン、丈のそばにいるのがプカモン、ミミのそばにいるのがタネモン、タケルのそばにいるのがトコモン」
コロモンもさすがにこいつらと呼ばれるのは嫌だったらしく自己紹介を始める
「ああ、悪い悪い、じゃあよろしくな、コロモン」
太一が子供達を代表するような形でコロモンたちによろしくという
「とりあえず僕はもう家に帰るよ、もう遅いからね。それじゃあまた会えたらね」
いつの間にか空は夜のとばりに包まれ始めていた
そしてドルモンはそう言い残し闇夜の中を歩いていった
-------龍明--------
「よし、あいつら合流したみたいだな。」
俺は選ばれし子供たちを追いかけ、その他の仲間たちと合流させることに成功し華音と事前に打ち合わせ拠点にした場所に戻ってきた
すでに華音は生活必需品、つまりは食料や寝床などを作り終え、ゆっくりと休んでいた
「お疲れ様、ドルモンも帰ってきてるよ」
華音が俺に労いの言葉をかけ食事の準備を始める
なぜか知らないがかなり膨らんだ革袋から魚を4匹、米のような物をある程度出し魚を焚き火に当て米のようなものを炊き始める
「全くもって、あのコウモリ男爵の考えが分からないな・・・」
俺は食事の準備をしている華音に自分の疑問を独り言のように呟く
「強くして戦力にでもしようとしてるんじゃないの?」
だからといってもあの子供達は敵かどうかの区別くらい付くはずだ、そう簡単に戦力に出来るものか。
いったいヴァンデモンは何をしようとしているのかその疑問が頭から離れなかった
とりあえず、飯はうまかった。
はい、お疲れ様でした。
次回は時系列を少しすっ飛ばします。
そうしないと合計百話以上書くことになるのでw