デジモンアドベンチャー 〜魂の咆哮〜   作:すなぎも

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作中の方はアニメの方と同一人物です。
全ては華音の和親の紋章が悪い



第九話 マイベストソウルフレンド

-------龍明-------

「さて、とりあえずヴァンデモン城に戻ればいいんだっけ?」

華音にヴァンデモン城に戻るかの判断を聞く

「んー、そうだね、海の上なら危険無いし大陸内なら近くの村や町で助けてもらえるだろうしね。」

「じゃあ早くゲート開けよ」

華音にゲートを開くように要求する

「無理」

しかし華音は一瞬でこれを無理と言い出す

「ヴァンデモンが何したいんだか分からないけど発信機破壊したらしい、今あの近くにゲート開くとどこに飛ぶか分かんないよ?」

あのコウモリ野郎・・・何してんだ一体・・・

 

 

-------ヴァンデモン-------

「さーてゴミ出しゴミ出しっと・・・」

まずは華音の部屋からゴミを集める

そんなにないだろうが

「ん?なんだこれ、円盤か?」

華音の部屋から丸い円盤のような黒い機械を見つけた

「スイッチみたいのも付いてないしゴミだな、多分」

ゴミと判断したものをゴミ袋へ放り込み、再びゴミを探し出す

 

 

-------龍明-------

「じゃあまあ歩いて帰るしかないのかな?」

華音が笑いながら話しかけてくる

「・・・そうだな、くそめんど・・・」

とりあえずメガシードラモンの降ろしてくれた岸からのそのそと城へと向けて歩を進める

 

 

 

歩を進め始めて5時間は経っただろうか

目の前には着ぐるみを着たサル・・・なのか?が立っていた

「あらぁ?あんたたち選ばれし子供達かしら?」

「オカマかよ!?」

口調にうっかりと思いっきり突っ込んでしまう。

「で、エラバレし子供達って何ですか?」

魚類の稚魚か?

エラがあることがバレたのか、その子たち

なんか大変そうだなあ・・・

「あらそーう?ならいいわっ!この辺りは治安が悪いからきをつけなさいよっ!ウキャーッキャッキャッキャッキャツ!!」

サルは笑いを上げながら走り去り、遠くにあるトレーラーに向かって・・・「「トレーラー!?」」

「おい待てオカマザルううううう!!!」

大声でサルに声をかけ必死に走りようやく追いつく

そして息絶え絶えに頼みを話す

「ちょっと、俺たちをヴァンデモンの城、まで、連れて行って、くれないか?」

「ヴァンデモン?ああ、じゃああちきの質問に答えられたらいいわよぉ?」

おお、幾分楽に移動できそうだな。

「スーパースターには何が必要だと思うぅ?」

なんか、ぶっ飛んだ質問だな、おい

「もちろん!何者にも揺るがない強い魂でしょ!」

華音が自信満々にドヤ顔でサルの質問に答える

「そ、そんなっ!あ、あんたたち・・・」

サルはプルプルと震えながらポツポツと言葉を紡ぎ出す

そして最後に

「あんたたち最高よぉーーーーっ!!!」

と叫んだ

「そう!その通り!スーパースターは何よりも強い魂を持っているのよ!そして、それが分かったあんたたちは!」

サルがガッツポーズをとったりしてパフォーマンスをしながら堂々と喋り出し最後にはこう言った

「マイベストソウルフレンドよ・・・」

なんだこの展開は・・・

「あちきはエテモン!このデジタルワールドのスーパースターよう!」

「お、おおーーーっ!!!」

華音が驚きながらパチパチと拍手を始める

・・・ちょっと天然が入ってるのかな、この子は

そしてエテモンは逆に頭が入ってないのかな。

「さあ!乗りなさいマイベストフレンド!今からあんたたちをこの命に代えてでも!ヴァンデモン城へと送り届けるわ!」

エテモンはいつの間にかエテモンの背後へと移動していたトレーラーに手を振りかざす

 

 

 

 

 

「あちきはね、歌を歌うことだけが取り柄だったからスーパースターを目指したの、だけど闘いもなかなかできるのよー?」

トレーラーの中で座りながらエテモンと美談(?)に花を咲かせながら時間を潰す

ヴァンデモン城までは大体2日掛かるという

「ねー、エテモン、歌を歌ってみてよー」

華音が気になっていた歌を歌うことを頼んだ

嫌な予感しかしないが。

「ダメよ!スーパースターの歌はそう簡単に晒すもんじゃないのよ、それがたとえマイベストソウルフレンドでもね!」

華音はそうなのかと納得しているが正直歌わなくて助かった。

絶対音痴だもんさ、こいつ

「エテモンさま!ヴァンデモン城まではスピードを上げれば1日で着きますし、夜も遅いですしお休みしたら如何でしょうか?」

エテモンの手下、ガジモンって言ったっけな?がエテモンに提案を投げかける

「そうね!あんたたちもゆっくり寝なさい明日の正午にはヴァンデモン城に着くわ!」

エテモンはそういうとトレーラーの後ろの方からマットを二つと毛布を二つ運んでくる

・・・いいやつなのかなぁ?こいつは・・・

 

 

 

 

「エテモンさま!大変です!近くで強力なデジモン反応があります!完全体です!」

翌朝、事件は起こった

朝、ガジモンの大声で起きた

エテモンは操作席のレーダーを見ておりどうするかの対策を話しているようだ

「回避はできる!?」

「!?ダメです!こいつ!!こちらに向かってきています!」

「ウキャーッ!?なんですってぇ!?」

どうやら大変な奴が近づいてきているようだ

「狙いはあちきのデータかしらね、ガジモン、後でここまで迎えに来なさい。あの2人を絶対にヴァンデモン城まで無傷で連れて行って」

「え!?エテモンさま!?」

エテモンは自ら足止めをすると言い出した

「何言ってんだエテモン!」

「さあ、早く行くのよ、マイベストソウルフレンド」

エテモンはこちらを向かずトレーラーのコンテナの扉を開ける

「そんなことしないでよ!私たち友達でしょう!?」

華音も友達になったエテモンを必死で止める

「・・・話してなかったけど、あちきは悪人、自分のためにしか生きていなかった。だけど、ようやく守る者ができたの。」

エテモンは未だにこちらを向かない。

そしてエテモンは背中を見せたまま立ち尽くす

「友を守ることに、理由なんて必要ないのよ。」

エテモンはこちらを向かない。

そして、背中側からでよくは分からないが、エテモンの目元から横に光る粒が舞った

「かかってきなさい!あちきの友に傷はつけさせないわよおおおおお!!!」

エテモンはトレーラーを飛び降りその反応の方へと飛ぶ

次の瞬間、地面から突然活火山のようなデジモンが出現する

「う、嘘だろ?ヴォルクドラモンか・・・」

 

 

-------エテモン-------

「あんたねぇ?あちきたちをおいかけてきていたのはぁ・・・」

あちきは目の前に立っているデジモン、ヴォルクドラモンへ話しかける

「お前のデータは上質なようだ、いただくとしようか」

「いただけるようならねぇ!」

あちきは力をフルに出して臨戦態勢に入る

「ダークスピリッツ!」

「ヴォルカニックフォーン!」

あちきのダークマターとヴォルクドラモンのマグマとがぶつかり合い大爆発を起こす

「ふーん?なかなかやるみたいねぇ」

「ふん、たかが知れた攻撃力だな、あの子供もうまそうだな」

ヴォルクドラモンの言葉に体が反射的に動きヴォルクドラモンを殴り飛ばす

「あちきの友に手は出させないわよ」

「ぐうううっ、ヴォルカニック・・・「バナーナ、スリップ」

ヴォルクドラモンの足元へ何十個もバナナの皮を投げつける

「なっ!?」

ヴォルクドラモンの体が滑り地面へと倒れ込む

「ラァブ!セレナァァアデェェ!!!」

破壊の音を響かせヴォルクドラモンに攻撃する

「なめるなああああ!!!サークル!オブ!デス!」

何も起こっていない。

だが、突然意識が揺らぐ

「なっ、な・・に、これ?」

「ヴォルカニックフォーン!!」

大量のマグマ弾が体に当たる

「ウギャアアアア!?」

体が焼け爛れとても痛い

だが、ここで負けるわけにはいかない

我が友を絶対に死なせない。

我が友を傷つけさせない

エテモンの中にはそんな考えで埋まりきっていた

「ダーク・・・」

地面に這いつくばりながらも手のひらにエネルギーをため技を放とうとする

突然上からとんでもない重圧がのしかかってくる

ヴォルクドラモンに踏み潰されているのだ

全身がミシミシと音を立てていく

「ウッギャアアアア」

バキバキと骨が折れている音もきこえてくる

「ふん!」

背中の重圧が消えたかと思うとヴォルクドラモンの蹴りで思いっきり吹っ飛ばされる

しかし、倒れるわけにはいかない

「あちきは・・・友を・・・」

「くそおおおお!!!」

ヴォルクドラモンは焦れたように思いっきり足を振り下ろしてくる

『結局、スーパースターにはなれなかったわね・・・』

死を覚悟して目を瞑る

ありがとう、マイベストソウルフレンド・・・

いつまで経ってもその時、死の瞬間は訪れない

恐る恐ると目を開ける

目の前には龍明がヴォルクドラモンの足を片手で支えている

そして背後では華音が立っていた

「な、なんであんたたち戻って来てんのよ!」

「・・・友を守るのに、理由はいらない。」

龍明はあちきが言ったことと同じ言葉をかけてくる

しかし、体ももう持たない。

あちきは不覚にも、意識を手放してしまった




「作者が随分と身勝手なことを言っていたのでお仕置きをさせていただきました。」
先ほど背骨をボキボキ行かれました
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