生徒たちは教授にメロメロ。
当然催眠を疑うが……?
魔法専門学校
それは摩訶不思議な魔法を理論立て、系統化し、体系を確立するための研究施設であり、またそれらを次の世代へと繋ぐための教育機関である。
その歴史は古く、人類の誕生と共に寄り添ってきた魔法の仕組みを理解しようと、時代によって名前を変えながら連綿と続いてきた。
特にこの私立ウォーハム魔法専門学校の歴史は特に古く、その蓄積されてきた知識は人類の発展に大いに貢献しており、世界でも三本指に入る大変権威ある学校である。
当然これらの甘美な響きだけでもこの学校への入学を考える親子は沢山いるだろうが、それをより強くする要因がある。
それは将来魔法を使った仕事にほぼ確実に就けるというものだ
現在先進国と言われる国は国際魔法連盟に加入しており、魔法に対しての制約を自らに課している。
それは魔法というものが本当に何でもありであり、各々が自らの国の都合でポンポン魔法を使っていたら望まない結果になるのは明らかだろう
故に、国際魔法連盟を発足し、自らに枷をつけた。
それが、資格のないものは魔法を使うことが出来ないというものだ。
魔法とは強力な武器であり、それを市民から取り上げるというのは国の経営として間違えているとは言い難いだろう。
もちろん当初は様々な問題や事件などが起きたが、ここ200年程で安定しており世界で受け入れられている常識である。
しかし禁止されているものほどやりたいと思うのは人間の性。
ましてや魔法なんて言う煌びやかなものに惹かれるヒトはごまんといるわけで。
つまりは資格を取るのに最短ルートでかつ、その後の職業の斡旋もサポートしてくれる魔法専門学校は、人類の憧れの的なのである。
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さて、話を戻すと魔法専門学校は確かに魔法を使えるように教える教育機関であるが、その本来の役割は魔法の究明とその分類体系を確立することである。
つまりは空を飛ぶための魔法を研究している飛行学部、狙った場所に力を加える念動力を研究している念動学部など、多種多様な学部に別れているのだ。
もちろん本来はさらに細かく分類されているが、大まかにはこのような認識が一般的である。
ここまで長々と説明をしてきた訳だが、ようやく俺自身の説明をしよう。
名前はアダム。
痩せ型の成人男性であり、特徴的でありコンプレックスなのは細目で何となく怪しいと人に感じさせる顔を持つ。
私立ウォーハム魔法専門学校に勤務している教授であり、専門は───
「せーんせぇ♥️ 早く学校行こうよぉ♥️」
催眠学部だ
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誤解のないように言っておくが、例え教授といえど私利私欲のために魔法を扱うことは禁止されており、破れば相当のペナルティが課せられる。
そしてもちろん私はそんな事していない。
私は純粋な魔法の求道者であり、悪事のために魔法を扱うなどと言語道断である。
「えへへ、先生の手あったかぁい♥️」
……私はそんな事していない。
いや、諸君らの考えも至極真っ当である。
私の、教授の家から教授自身と女子生徒が通学のために一緒に出てきて、あまつさえ腕をからませて女子生徒が語尾にハートが付くような甘い声を出しているのだ。
そしてその教授は催眠の魔法を専攻している。
アウトだ。
3アウトを超えて審判が私を捕まえに来ても何ら不思議ではないだろう。
だが誓って言う。私はやってないしヤッてない。
何故彼女があからさまに私に好意があるのか、何故腕を組みながら胸を押し付けてくるのか、何故私の教室には美少女と言って差し支えない子達が集まるのか、何故彼女らは皆私に好意を持っているのか。
分からない。
だが分からねば。
結局説得できずにそのままの姿で校門まで辿り着き、何故かいる青筋を立てた学長に対面した私は、魔法で逃げたい気持ちでいっぱいだった。