S級ヒーロー:黒猫剣士   作:ちいさな魔女

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ここで、転スラの人気キャラを登場させます。本人ではなく転生者ですが、私が個人的に登場させたかったキャラですね。まあ転生者は皆女性限定なんですが。


音速と聖騎士

ゼニール邸。金のウンコビルにある最上階のスイートルームでは、バスローブを身に着けた褐色肌の男性が冷や汗を流していた。執事が部屋に入り、男の名を呼んで避難を促す。彼が大富豪ゼニールである。

 

執事「ゼニール様!お逃げください!」

 

ゼニール「うぅむ………しかしテロリスト相手に逃げ出すというのも、ワシのイメージダウンに…………」

 

こんな危機にも関わらず、自身の地位を心配してしまう金持ち。恨まれるのも無理はない。

 

???「その必要は無い」

 

ゼニールと執事は声のした方向を見た。其処にはポニーテールに軽装の鎧を纏った、如何にも忍者という雰囲気を纏った男が窓際に座っていた。

 

???「その為にも()()は居るんだ」

 

ゼニール「おおっ、ソニック君!しかし、()()()()はどうしたのかね?彼女が居なくては―――」

 

しかし、ソニックは二人の前から音を置き去りにして消え、背後に立った。音速すら越える速度に、ゼニールや執事は冷や汗を流す。

 

ソニック「案ずるなら連中の命だ。ヒナタは既に動いている。俺も今から向かう。アンタ等は死体の山をどう処理するかだけ考えていりゃあ良い」

 

そして、ソニックは再び走り出す。

 

ソニック(桃源団にアニマルメシア……聞いたことのないバトルスーツを身に着けているが、桃源団は力任せの連中ばかりで大した事など無い。問題はアニマルメシア。強さや勢力は間違いなく桃源団より格上。ハンマーヘッドもキャッツアイもB級賞金首だが、キャッツアイの方が骨がありそうだな)

 

そして、ソニックは再び音速を越えて走り出した。

 

――――――――――――――――――――――――

 

一分後、とある森の中で、桃源団とアニマルメシアは金のウンコビルが見えて、より一層覚悟を決めた。

 

ハンマーヘッド「よし、行くぞ!」

 

キャッツアイ「我等の復讐の時だぁ!!」

 

桃源団&アニマルメシア『『『オオオオッ!!』』』

 

そして、暫く歩き続けると、キャッツアイの耳が揺れる。

 

キャッツアイ「っ!何か居る!」

 

それは、ゼニールの家に通じる道の奥から歩いてくる。

 

???「桃源団に、アニマルメシアね?」

 

それは、見る者に冷たい印象を与える黒髪黒眼の麗人で、外見年齢は10代後半から20代前半に見える。

 

???「私はゼニールに雇われた傭兵の一人。ヒナタよ。貴方達を始末しに来たわ」

 

ヒナタと名乗ったその女性は、片手にレイピアを持ち、軽装の鎧を体に纏い、足も銀の脛当てと靴を身に着けている。その上に羽織る足元にも届きそうな白いコートを纏っており、風によって左右に揺れている。

 

キャッツアイ「始末だと?お前一人でか?」

 

ハンマーヘッド「ケッ!たかが女一人だ!やれ!」

 

ハンマーヘッドの指示を受けて、桃源団の男達が走り出す。

 

象スーツ女「キャッツ!私達も続くわよ!」

 

キャッツ「待て!先ずは敵の戦闘力を見極めるのだ!」

 

隼スーツ女「キャッツ!相手は一人だよ!なら、数で押せば行けるよ!」

 

雀スーツ女「いっくよー!!」

 

アニマルメシアも、キャッツアイとその側近を除いた全ての女性達がそれぞれヒナタに向かって攻め始めた。鳥のスーツを纏う女性達は空に向かって飛んで行った後、ヒナタに向かって急降下し始めた。

 

しかし、ヒナタは高速で攻めてきた隼スーツ女と雀スーツ女の二人に向かってレイピアの突きを放ち、その眉間を貫いた。

 

更にヒナタは、レイピアで巧みに突きを放つ。一度の攻撃で6人の頭部を刺し貫く。更に加えて虎スーツの女が振り下ろして来た鉤爪をレイピアで受け止め、頬を蹴り飛ばす。

 

桃源団、アニマルメシアは次々と攻めるが、ヒナタは息を切らす事なく突き技を繰り出して行く。それは、音の速ささえも遅れてしまう程に、突きが速くなっていく。また、突きでなくとも首を斬り落とす事で一撃で倒してしまう。

 

蛇スーツ女「私の動きは読めな―――」

 

蛇スーツ女、胴体もろとも串刺しにされる。

 

サイスーツ女「ぬおおおっ!私の角なら――」

 

しかし、ヒナタに真横へ避けられた後、両目もろとも刺し貫かれたサイスーツ女。

 

ハンマーヘッド(な、何が起こっている!?)

 

キャッツアイ「皆!!くそっ!!」

 

猫スーツ女「キャッツアイ!!駄目よ!!」

 

側近に抱き締められて止められるキャッツアイ。

 

象スーツ女「私なら!!」

 

象スーツ女が鼻を振り下ろすが、ヒナタが振り上げたレイピアによって8つに切り落とされ、更にヒナタの一突きで眉間を貫かれた。

 

ハンマーヘッド「や、ヤベェ!」

 

ハンマーヘッドは両腕を頭の前でクロスさせる。ヒナタのレイピアはスーツに突き刺さるが、元より太かったお陰かスーツ内の腕に到達する事は無かった。

 

キャッツアイ「くそっ!」

 

キャッツアイは片足を振り上げて、ヒナタを攻撃する。ヒナタは後ろにバック転して避けるが、側近の黒猫スーツ女二人が飛び出し、ヒナタを攻撃する。

 

しかし、ハンマーヘッドが地面に両腕を叩き付けて大地を破壊し、衝撃波と共に周囲の地面を巻き上げた。

 

ヒナタは巻き上げられた地面の間を走り抜けて、ハンマーヘッドに迫る。

 

しかし、隙間を掻い潜ったのはキャッツアイも同じだ。

 

キャッツアイは猫の手を握り締めてヒナタに突き出す。ヒナタは紙一重で難無く避ける。

 

ハンマーヘッド「くそったれえええええぇっ!!」

 

ハンマーヘッドは岩を投げてヒナタを攻撃する。ヒナタは飛んできた岩を避ける。しかし、ハンマーヘッドは近くの岩を次々と投げ付ける。ヒナタは全て避けていき、その内の一つは金のウンコビルに直撃して粉々に砕け散る。此処で思わぬ出来事が起きた。

 

黒猫スーツ女2人「「ぎゃああああっ!!」」

 

キャッツアイの側近二人が飛んできた岩に潰されて、血反吐を大量に吐きながら死亡した。

 

ハンマーヘッド「あっ」

 

キャッツアイ「ハンマーヘッドォ!!死ねぇい!!」

 

キャッツアイが頭を蹴り飛ばした。猫の脚力を模した蹴りを受けてハンマーヘッドは大地に頭から叩き付けられた。

 

ヒナタ「仲間割れ?」

 

キャッツアイ「ハンマーヘッドは協定を結んだだけだ。崇高な思想の元で闘う我等を邪魔するな!仲間達の仇を討ってやる!!」

 

ヒナタ「テロ起こしたなら殺される覚悟もしてきなさいよ。それにアンタ達が始めた戦争なら、アンタ達の首で終わらせてもらうわ」

 

キャッツアイ「ちぃっ!」

 

キャッツアイは再び戦闘の構えに入る。しかし、ヒナタは構え方を見て呆れたのか、ため息を吐く。どのような構え方なのかは読者の想像に任せるが、ヒナタから見て素人丸出しの構え方であるとだけ言おう。

 

ヒナタ「……ハァ。素人丸出しだわ」

 

しかし、ヒナタは気付かなかった。キャッツアイが倒したハンマーヘッドが、その場から居なくなっている事に。

 

――――――――――――――――――――――――

 

街中。

 

住人達『わああー!!テロリストだぁー!!』

 

サイタマ「俺達はちげぇって!!」

 

住民達『アニマルメシアだぁぁー!!』

 

フラン「違う違う!」

 

その時だった。二人は背後で何かが爆発して砕け散る音を聴く。その方向を見た二人は、ダメージを受けたビルに向かって真っ直ぐ突き進むのだった。

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