S級ヒーロー:黒猫剣士   作:ちいさな魔女

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原作ではサイタマは、C級からのスタートでしたが、果たして…………。


試験と結果

実技試験。この試験でヒーローになれる資格があるか否かが試される。頭が良いだけでなく、ヒーローとなって市民や大切な人達を護るには、実力が伴わなくては意味が無い。無論、その逆も然り。

 

その中にはフランの姿もある。ヒナタは既にいくつかの試験を受けている為、先に受けに向かった。多くの女性試験者がヒナタに注目する。

 

そして、フランの出番が来た。フランも猫耳や尻尾を生やした姿に注目を受けており、怪人ではないかと呟く者や可愛らしいと褒める者も居る。

 

実技試験は通常の体力試験だけでなく、素の身体能力をテストした後に特殊能力がある者のみもう一度同じ試験を行う義務がある。

 

女性職員「では第一種目、反復横跳び30秒から始めさせて頂きます!」

 

フランの番に回る。

 

フランは中腰になり、両足に力を入れる。

 

女性職員「よーい、始め!!」

 

そして、フランは反復横跳びを始めた。あまりにも速く、残像が見える程であった。それを見た他の受験者達は顔を青ざめる。どう見ても年下な少女の見せる圧倒的な身体能力を目の当たりにして、顔を青ざめていた。

 

そして、第二種目の1500メートル走に入る。

 

フランは全力で飛ばし、1500メートル走をたったの数秒で走り抜けた。

 

第3種目、重量上げ。フランの3倍もあるバーベルを片手で持ち上げるフラン。その上念動力で空中にも浮かせた。

 

第4種目、砲丸投げ。フランは天井を突き破る程に砲弾を投げたが、念動力で引き戻して手元で浮かせた。そのせいで能力試験において『∞』という前代未聞の記録を叩き出したが。

 

第5種目、垂直跳び。フラン、天井に手を付ける。その後に空中で浮いて、能力試験で再び『∞』を叩き出した。

 

第6種目、モグラ叩き。フランは飛び出すモグラを全て叩いた。

 

第7種目、パンチングマシーン。フラン、パンチングマシーンを粉々に砕く。

 

こうしてフランは全ての体力試験を終えた後、師匠を背中に背負って更衣室て着替え終わる。しかし更衣室を出た後、フランは職員に呼ばれて面接に入る事になった。其処にはサイタマだけでなく、ジェノスやヒナタの姿もあった。

 

面接内容はヒーローになる理由や心得、どう活動していくかの質問であったが、サイタマとヒナタだけ退室して、残されたのはフランとジェノスのみとなった。

 

ジェノスは進化の家を圧倒的な火力で焼き払ったかどうかの質問で、ジェノスはその問いに答えた。

 

メガネ職員「此れは、君がやったのか?」

 

ジェノス「そうだが、それが?」

 

それを聞いた職員達は、彼が成績に似合うヒーローである事を確信し、ジェノスの履歴書に『S級認定』の判子を押した。

 

そしてフランには、ある事を尋ねた。

 

ヒゲ職員「君は、怪人かい?」

 

フラン「そう。私は怪人。進化の家で生まれた」

 

メガネ職員「では何故、ヒーローになりたいと?」

 

フラン「お金を稼ぐ為もある。でも、私はどうしても強くなりたい。復讐とかじゃなくて、勝ちたい相手が居る。それに、怪人がヒーローをやったらいけないなんて思わない」

 

ヒゲ職員「そうか。では、君がヒーローになる為に必要な事は、何だと思う?」

 

フラン「……優しさを失わない事。例えその気持ちが何百回裏切られても。でもいざという時は闘う事。何処かで聴いた言葉だったかな。それが私の、ヒーローに必要な心得だと思う」

 

それを聴いた職員は、彼女の言葉に感心する。それは、ヒーロー協会に所属する大半のヒーロー達が、忘れかけている心得だったのだから。

 

メガネ職員「どうしますか?」

 

上司「………本当ならばS級に上げたいが、筆記試験での結果もある。しかし、こんなに素晴らしいヒーローが下である事は誰も納得しないが、幹部共の圧力もある。よって……」

 

フランの履歴書に、判子を押す職員。その判子には………。

 

――――――――――――――――――――――――

 

サイタマ「………ふう。やっと試験が終わったな」

 

ジェノス「面接も簡単な質問だけだったので、楽勝でしたね」

 

ヒナタ「筆記も少し勉強すれば大丈夫な内容ね」

 

フラン「早く来ないかな」

 

師匠『まあそう慌てるな。“果報は寝て待て”だ』

 

こうして、一時間も食堂で食事をしながら待ち続けていると、現れた職員から合格通知の入った封筒を渡される。

 

サイタマ「おっ。俺は81点のB級だ」

 

フラン「私も」

 

サイタマとフランはB級ヒーローとなった。

 

ジェノス「先生やフランがB級?何かの間違いでしょう。俺が責任者に直訴してきます」

 

サイタマ「いや良いから。其処までしなくて。二人はどうなんだ?」

 

サイタマに促され、ジェノスとヒナタは通知表を見る。

 

ジェノス「100点でした。俺はS級に認定されたようです」

 

ヒナタ「私はA級よ。99点なのは惜しかったわ」

 

フラン「二人共凄い」

 

師匠『ヒナタはあともう少しでS級だったかもな』

 

サイタマ「お前等スゲェな」

 

すると、アナウンスが流れ始めた。

 

『試験合格者の皆様。合格者セミナーが行われますので、第3ホールまでお越し下さい。繰り返します――』

 

サイタマ「まっ、合格しちまえばこっちのもんだし、早く済ませようぜ」

 

ヒナタ「ええっ。他にも合格者って居るのかしら?」

 

ジェノス「いや、俺達だけだ」

 

師匠「まあ、フラン達の試験結果を見ればなぁ」

 

こうしてフラン達は合格者セミナーに向かう。

 

――――――――――――――――――――――――

 

フブキ組のアジト。豪華絢爛なそのアジトで、一人の女性の元に黒スーツを身に着けた多くの男女が集まっていた。全員がB級ヒーロー達で、超能力を扱うフブキの元に結成されたヒーロー協会でも大きな規模を持つ組織だ。

 

???「そう。噂に聞いた少女がヒーロー協会に来たのね」

 

『B級ヒーロー1位:地獄のフブキ』

 

???「はい。彼女は同じ合格者のサイタマという男と共にB級からのスタートとなります」

 

『B級ヒーロー2位:マツゲ』

 

フブキ「そう。なら、私の元に招待しましょう。フブキ組に勧誘する良い機会だわ」

 

フブキ組、フランに目を付ける。

 

一方、とある撮影スタジオにて、一人の青年がヒーロー協会から届いた映像を見ていた。スマホを耳に当て、ヒーロー協会と通話している。

 

???「そうか。例のサイボーグをS級に。そして例の黒猫の少女はB級のスタートだね?」

 

『A級ヒーロー1位:イケメン仮面アマイマスク』

 

アマイマスク「…………そうか。なら、僕も会いに行ってみるよ」

 

そして、スマホの通話を切ってズボンのポケットに仕舞うアマイマスク。

 

アマイマスク「確かに、興味があるよ。彼等がヒーローに相応しいかどうか、見極めさせてもらおうか」

 

そう口にした後、アマイマスクは再びドラマの撮影に移るのだった。




B級にしたのは、すぐに絡ませたい相手が居たからですね。まあ、言わなくとも分かると思いますが。ずっとアマンダポジを誰にするか迷ってましたが。
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