フランは師匠に乗って、サーフィンの要領で空を飛び続ける。タツマキと並走する形で空を飛ぶフラン達。すると、Z市全域に警報が鳴り響いた。
『緊急避難警報です!災害レベル竜!巨大隕石が現在Z市に向けて落下中!6時間後にZ市の中心街へ落下します!市民の皆様は、直ちに避難してください!訓練ではありません!警察官、ヒーローは階級問わず、直ちに市民の避難誘導を開始してください!繰り返します―――』
警報を聴いた3人は驚愕する。
師匠『巨大隕石!?』
フラン「そんなものがZ市に落下するというの!?」
タツマキ「成る程。S級が集められる訳ね。ってか、他に集まってる奴は居るのかしら?」
そして、3人はZ市の支部へ到着した。中に入って司令室まで移動し、其処で対応に追われている支部のスタッフ達と合流する。その内の2人が、フラン達を出迎えた。一人は体格の良い男性だ。もう一人は地味な見た目だが、その瞳にはやる気を宿してる事を感じさせる強い目を持つ女性だ。
男スタッフ「おおっ!S級のタツマキさん!タツマキさんが来られるとは、ありがたいです!」
女スタッフ「そして貴女は、最近活躍中のフランちゃんですね?B級ですが、S級に並ぶ実力者と伺っています!」
タツマキ「それは良いから。誰が到着してんの?」
男スタッフ「先程怪特対が、市民の避難誘導を開始しました。特にカミナガさんはバディのアサミと街に出向いて、逃げ遅れた市民が居ないか捜索しています」
女スタッフ「現在到着しているのは、S級のシルバーファング様、メタルナイト様、高原の魔女様、レッドドラゴン様、ブルードラゴン様の計5名の方々です。間もなくS級ヒーローのジェノス様、同行者としてB級のサイタマさんも来られると聞いています。そして間もなく『破壊の暴君』様も来られるとの――――」
???「到着なのだあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
その声が響いた後に、支部の壁が粉々に破壊される。フランと師匠、更にはタツマキですら、破壊の際に放たれる風圧や衝撃波に吹き飛ばされそうになる。
女スタッフ「ひえぇぇぇ………」
スタッフ達は既に物陰に隠れており、壁を壊して現れた相手を陰から見る。
粉塵が晴れていく内に、壁を壊した張本人の全体像が浮かび上がり始めた。
???「ヒーロー協会から面白そうな事があると聴いたからな!地球の裏側でバカンス中だったが、直ぐに切り上げて此処までひとっ飛びで来たのだ!!」
タツマキ「そうみたいね………ってか早く着替えなさいよ!」
それは、転生したらスライムだった件に登場する魔王ミリムであった。しかし、彼女はこの世界に転生した転生者の1人である。ヒナタやイレイナと同じく、この世界に別キャラとして転生した転生者である。
因みに水着姿となっており、ゴーグルも身に着けてる事から、ミリムがバカンス中である事が伺えた。タツマキに着替えるよう言われたミリムは、タツマキの方を向く。
『S級ヒーロー5位:破壊の暴君/ミリム』
ミリム「ん?おおっ、タツマキではないか!」
タツマキ「はぁ。アンタは相変わらずね」
ミリム「大丈夫なのだ。後で弁償はするのだ」
タツマキ「そういう問題じゃないでしょうが。ってか何時まで水着なのよ!早く着替えなさい!」
ミリム「うるさい奴なのだ「何ですってぇ!?」。それに、面白い奴等も居るな?むっ?」
ミリムが、フランと師匠を指差す。ミリムは永く生きて来たが、前世での記憶は未だに持っている。その中にはサブカルチャーの知識もある。
そしてミリムは、フランと師匠が『転生したら剣でした』のフランと師匠である事を見抜く。そして、彼等が強者である事も同時に見抜いた。
ミリム(ふむ………彼奴等も私と同じ転生者か。成る程。確かに強くなってるのだ!)
そしてそれは、フランと師匠も。特に師匠は、サイタマを除いてミリムの力がこれまで闘ってきた怪人とは比較にならないと、力を鑑定して理解する。師匠ですら観測しきれない力を、フランも感じていた。
フラン(師匠!此奴、強い!)
師匠『ああっ。底が知れない。サイタマ以来だ』
ミリム「初めまして。私はS級5位、破壊の暴君。名をミリムと言うのだ!」
ミリムは堂々と本名を名乗る。本名を名乗るのは、ヒーローネームがまだ出てないヒーローか、うっかりさんか、或いはミリムのような強者のみだ。
ミリム「お前達も中々強いな!今度私と闘ってみるか?」
師匠『いや、止めとくよ。少なくとも今の俺達では勝てない』
ミリム「おー!まさかと思ってたが、やはり剣が話してるのだ!やっぱりお前達も私と同じというわけか!!」
その言葉を聴いて、フランと師匠はミリムが転生者だと理解した。因みに水着姿から、ミリムの魔王としての服装に一瞬で変化している。魔法で即座に着替えたのだ。
バング「やれやれ破壊の暴君よ。迂闊に本名は明かしてはいかんぞ。まあお主は強いから心配無いとは思うし、ワシが言えた事じゃあ無いがのう」
シルバーファングことバングが司令室にやって来た。
ミリム「お前も強いのだシルバーファング。それに、他の奴等もやって来たようだぞ?」
そして、壊れた壁の穴から2人の青年が入ってきた。サイタマとジェノスだ。ジェノスはギターケースのような装置を片手に持っており、それがジェノスの取って置きである事が誰の目にも理解出来た。
フラン「サイタマー」
サイタマ「おっ。フランも来てたのか」
フランがサイタマのマントを掴む。
シルバーファング「あの男は……ネロンガを倒した男か……」
ミリム「っ!?」
シルバーファングはサイタマが強い事を見抜き、ミリムはサイタマから視えた計り知れない力のオーラに、冷や汗を滝のように流す。
ミリム(な、何なのだあの男!?今まで見てきた奴等とは段違いなのだ!?この力……アズサやブラストよりも………)
嘗て出会った彼等をも圧倒する、サイタマの力を視たミリム。自分にとって都合の悪い事は見えないが、どうやら都合の悪い事では無いようだ。その力に、ミリムは笑いつつも冷や汗を流す。
タツマキ「ちょっと誰よ、こんな雑魚連れて来たの。普通呼ばれても来るかしら?B級なんて連れて来られても足手まといなのよ。どうせS級に近付きたいなんてくだらない理由でやって来たんでしょ?そんなヒーローなんて居るだけ無駄よ。さっさと出てって―――」
ミリム「やめろタツマキ!!」
ミリムが叫ぶ。サイタマに指を差そうとするタツマキの右手を、ミリムが掴んで止めた。
タツマキ「ちょっとミリム!?アンタ何すんの……ってどうしたのよアンタ!?何キレてんのよ?」
ミリム「お前が勝てる相手じゃないのだ!いや、S級全員がかりでも勝てないのだ!」
タツマキ「………はっ?」
タツマキは耳を疑う。ミリムは相手の力量を見極めるのが上手いのは、タツマキも知っていた。そんなミリムが、どう見ても雑魚にしか見えないサイタマの事を“S級全員でも勝てない”と豪語したのだ。
タツマキは馬鹿ではない。超能力を自在に扱うには、それなりに頭も良くなくてはならない。
頭ではミリムが嘘を言ってないのは理解してるが、それでも信じ切る事が出来ない。
サイタマ「な、なんだこのガキ共?迷子?」
ミリム&タツマキ「「あ”っ!?」」
ミリムとタツマキがキレる。2人が言われたくない言葉をサイタマに言われたからだ。『お嬢さん』ならまだ自分が若く見られてると思える。しかし、『チビ』や『ガキ』と子供みたいに呼ばれるのは嫌なのである。2人が一番気にしてる呼ばれ方だからだ。
ミリム「誰がガキだ?打ちのめされたいか!」
タツマキ「許せない………ガキだなんて………私はアンタより年上よ!!」
サイタマ「なんだ此奴等?急に空中に浮いたぞ?」
しかし、怒りを浴びせられているサイタマはどこ吹く風だ。
タツマキ&ミリム「「っ!?」」
2人は、自身の威圧又は念動力が効かない事に驚く。タツマキは面食らっていたが、ミリムは冷静になって改めてサイタマの実力を理解する。
ジェノス「そいつ等はS級のタツマキと破壊の暴君ですね。最も破壊の暴君は自らミリムと堂々と名乗ってるので、ヒーローネームの意味がありませんが」
サイタマ「お前、結構辛辣だな」
ジェノス「しかし、実力は本物です。タツマキは強大な超能力を扱い、天変地異に等しい力を持ちます。竜魔人はS級の中でも最強格と呼ばれ、過去に世界を滅ぼすかもしれなかった災害レベル竜の怪人の群れを単独で撃破しました」
サイタマ「ほー。強いんだな2人共」
タツマキ「………まあ良いわ。精々足を引っ張るんじやないわよ」
タツマキが移動し始める。サイタマも移動しようとした。
ミリム「おい待て!お前私をガキ呼ばわりして―――」
バング「よさぬかミリム。お主はそれでも協会を代表するヒーローか」
ミリム「うっ………分かったのだ」
ミリムはバングに肩を掴まれる。バングより強いミリムだが、バングに怒られるのはミリムも苦手なのだ。渋々ミリムは床に降りて、タツマキを追いかけて行った。
サイタマ「何だ彼奴等?」
バング「すまんのう。どうもS級は問題児が多くて困ったもんじゃわい」
サイタマ「じいさんもS級なのか?」
バング「そうじゃよ」
フランがバングに話し掛ける。
フラン「おじいちゃん。ミリムって奴、強いの?」
バング「強いぞ。S級でも彼奴に勝てるのはアズサちゃん位じゃ。他にも、1位のブラストなら或いはのう」
フランも師匠も、バングの言葉に戦慄する。自分より遥かに格上のミリムの実力に、段々と好奇心が湧いてきた。
そして、隕石衝突まで、後4時間が経過した。
此処で、現在のS級ヒーローのランキングを載せておきます。面倒なので本名とかは一部除いて載せてません。転生者かどうかは(転生者)で載せます。
原作でもそうでしたが、此れは強さのランキングではないので悪しからず。
S級1位:ブラスト
S級2位:戦慄のタツマキ
S級3位:オールマイト(転生者)
S級4位:高原の魔女(転生者)
S級5位:破壊の暴君(転生者)
S級6位:シルバーファング
S級7位:アトミック侍
S級8位:要塞少女(転生者)
S級9位:メタルナイト
S級10位:童帝
S級11位:レッドドラゴン
S級12位:キング
S級13位:ゾンビマン
S級14位:駆動騎士
S級15位:豚神
S級16位:超合金クロビカリ
S級17位:ブルードラゴン
S級18位:番犬マン
S級19位:閃光のフラッシュ
S級20位:タンクトップマスター
S級21位:金属バット
S級22位:ひらり少女(転生者)
S級23位:ぷりぷりプリズナー
S級24位:灰の魔女イレイナ(転生者)
S級25位:ジェノス
《ヒーロー紹介》
名前/ヒーローネーム:ミリム/破壊の暴君
元ネタ:転生したらスライムだった件
階級:S級
概要
転スラのミリム・ナーヴァに転生した転生者。ワンパンマンの世界についての知識は全く無く、ミリムとして転生してからは偶に出現する怪人や、人間の犯罪者を沢山血祭りに上げた。転生した時期がヒーロー協会が設立した時である。ある日、自身の力で人々を攻撃する強大な怪獣を倒した時に人々から感謝されたのを切っ掛けにヒーローとなる。ミリムらしくわがままな面を持つが、人々への貢献度や協会からの信頼も厚く、ヒーロー達の中でもかなりの交友関係を持つ。
能力
ミリムと同じ戦闘スタイルや能力を持つ。
『竜眼(ミリムアイ)』:あらゆる物事・事象を見通し看破するユニークスキル。遠距離の監視魔法も即座に感知し、直に睨まれれば隠し事はほぼ不可能。ただし自分に都合の悪いものは目に入らない。
『竜耳(ミリムイヤー)』:どんな物音や小言も聞き漏らさないユニークスキル。地獄耳の究極系とも言える。竜眼同様に自分に都合の悪い事は聞こえない。
『憤怒之王(サタナエル)』:怒りを動力にして、魔力(転スラでは魔素だったが)を無限に生み出し続ける。簡単に言えば、ミリムが怒る強さで無限に強くなる。
『狂化暴走(スタンピード)』:緊急時の無差別攻撃状態。滅多に使わない。
『戦闘形態』:戦闘力のセーブを解除した戦闘特化した姿。漆黒の鎧状の服装に加え竜の意匠である紫の翼、額に紅色の一本の角を生やしている。また、魔剣「天魔」も振るう(天魔自体は変身せずとも召喚可能)。
『竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)』:必殺技の一つ。魔力を凝縮した光線(アニメでは水色)を拡散させることで一撃で都市一つ滅びる威力を持つ。手加減して放てる上に、特定の物に被害を与えないように狙い撃つ事も可能。
『竜星爆炎覇(ドラゴ・ノヴァ)』:究極にして最強の魔法。星の煌めきを彷彿とさせる光が降り注ぎ、音・衝撃波・光で周囲を破壊し尽くす技。城だけでなく巨大な霊峰すら破壊してしまうほどの威力。
『不老不死』:老いる事は無く、病や寿命では死ななくなる。但し、他殺による死は例外。
名前/ヒーローネーム:イレイナ/灰の魔女イレイナ
元ネタ:魔女の旅々
階級:S級
概要
魔女の旅々のイレイナに転生した転生者。ブラック企業でこき使われ過ぎて過労死してしまい、女神を名乗る女性からイレイナの体と力を授かり、そしてありとあらゆる魔法の知識を教えてもらい、修行に励んだ。この世界に3年前に転生し、イレイナとして生きてきた。ヒーロー協会に所属したものの、組織の腐敗を見た途端にフリーダムに生きる事を決めた。ヒーローとして活動する反面、旅と豪遊をする為にも詐欺紛いな事やインチキ商法もやった。自身の性格の悪さやクズっぷりは自覚しているが、困っている人達(特に同性)を放っておけずに無償で助ける事もしばしば。
そうしていく内にS級ヒーローとなり、悪徳ヒーローであるものの人々から称賛されたりしている。ヒーロー達の中でも交友関係はかなりあり、A級のサヤやアムネシアから好意を寄せられている。
能力
『ありとあらゆる魔法の知識』:『魔女の旅々』『ドラゴンクエスト』『東方Project』『ファイナルファンタジー』『SKYRIM』や神話を含めたあらゆる創作作品の魔法の知識を持ち、自在に行使可能。また、他の人達に教える事で使用させる事も可能。但し、殆どの魔法は杖を介さなくては使用が出来ない上に他人が扱うには魔力を生まれ付き持ってる事が前提。
『杖と箒の召喚』:手元から杖や箒が離れたり壊れたとしても、手元或いは口に咥える形で召喚出来る魔法。使用する魔力量も少ない為、コスパは良い。