S級ヒーロー:黒猫剣士   作:ちいさな魔女

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今更気付いたけど、S級達もサイタマも、宇宙服身に着けたままにも関わらず本来のポテンシャル発揮してるんですね。自分で描写しておいて難ですけど、凄すぎる…………。


落下と不時着

隕石の外側が破壊された時に姿を現したのは、この世においてこれ以上無い位に完璧な形をした球体だ。どの角度から見ても球体にしか見えない。

 

タツマキ(この球体……中に何かが居る!こんなエネルギーを持つ奴なんて………一体何なの!?)

 

そして、ミリムが球体へ殴り掛かる。ミリムが球体を殴り続けたが、球体には傷一つない。

 

ミリム「っ!?何なのだこの球体は!?」

 

アズサ「下がってミリム!『マヒャド』!!」

 

アズサが魔法を唱える。氷が球体に向かって降り注ぐが、全ての氷が砕け散るのではなく、球体に飲み込まれるように消えて行く。

 

アズサ「なっ!?」

 

ミリム「吸い込まれた!?」

 

アズサ「ぐっ!」

 

アズサは赤と青、黒の3つの炎を混ぜた魔法攻撃を球体に向けて放つ。しかし、それは球体に吸い込まれて消える。更に厄介な事に、タツマキが抑え込んだにも関わらず落下速度が上昇していく。

 

タツマキ「まさか………私達の力を………がっ」

 

タツマキはその場で崩れ落ち、念動力も放てなくなり、床に両膝を付いて前のめりに倒れそうになる。

 

サイタマ「っと、大丈夫か?」

 

しかし、サイタマがタツマキを抱き止めて倒れるのを止めた。タツマキはサイタマに抱き止められた事に驚くも、肩で息をする程に疲弊していた為にうっかり本音が漏れる。

 

タツマキ「…………ありがとう」

 

サイタマ「良いよ。誰か、此奴寝かしといてくれ」

 

そう言いつつサイタマは長椅子にタツマキを寝かせた後、サイタマはヘルメットを着けて外に出ようとした。しかし、それより速くジェノスが外へ飛び出した。

 

ジェノス「先生!あの球体はバリアを纏ってるのではありません!あの球体そのものがバリアです!きっと球体の中に居る何かが、バリアを放ち続けて居るんです!」

 

きっとサイタマの一撃ですら、吸収してしまうだろう。ジェノスはそう考えていた。

 

ジェノス「なので、俺が竜魔人や高原の魔女、灰の魔女と共に全力で遠距離攻撃を行います!その時にバリアに隙間が出来る筈です!」

 

サイタマ「おう。その間に俺がぶっ飛ばせば良いんだな」

 

ジェノス「はい!」

 

イレイナ「やっとですか!此処で球体を破壊出来なくては旅が出来ませんからね!終わったら何時もよりお金貰いますからね!!」

 

アトミック侍「相変わらずガメついな。だが、俺も休む暇は無さそうだな」

 

アトミック侍がそう告げた後、球体が光る。すると、シャトルの中に突然怪人達が現れた。緑色の肥大化した上半身を持つ怪人達だ。

 

童帝「怪人!?奴が呼び出したのか!?」

 

アトミック侍「おい。此処は俺達に任せろ!お前はあの球体を破壊しに行け!!」

 

サイタマ「おう。頼んだぞ」

 

そして、サイタマは扉から宇宙へ飛び出した。命綱無しだが、そんな事も気にせずサイタマは宇宙へ飛び出し、隕石に向かって跳んだ。イレイナも命綱を付けた後に、隕石に向かって跳んだ。

 

扉が閉じた後、3人のS級ヒーローが怪人排除に移る。

 

メタルナイト『邪魔だ』

 

メタルナイトが両手を砲塔に変えて、其処から無数の砲弾を放つ。幸いにもシャトルは広い上に核爆発にも耐えられるシェルター並の設計が施されている。その為、銃弾や砲弾を放ち続けて壁に当たっても穴が開く心配は無い。

 

童帝「僕だって闘えるんだ!S級に選ばれた実力を見せてやる!」

 

童帝が背負うランドセルからサソリの脚に似た機械の脚が生えてきて、怪人達を突き刺して殺害していく。

 

しかし、最後の生き残りの怪人が突然変化していく。それは、飛び出た目のような器官を持ち、両手が丸い鈍器になっている二足歩行の怪人だ。

 

すると、突如として怪人の速度が上がる。その場を目にも止まらぬ速さで走り回り、アトミック侍と童帝を吹き飛ばす。メタルナイトが展開した砲台も次々と破壊していく。

 

童帝「は、速い!」

 

アトミック侍「ああっ。だが関係ねぇ!捉えるまで斬りまくれば良いからな!!」

 

そう言うと、アトミック侍は攻撃に入った。アトミック侍は無数の斬撃を周囲に繰り出した。シャトルに穴を開けない程度に、しかし繊細に、そして素早い斬撃を繰り出した。目にも止まらぬ速さで繰り出され、空間に無数の線を描き続けるアトミック侍の剣技。

 

怪人はその中を潜り抜けていくが、飛び上がった瞬間にそのお腹へアトミック侍の刀の刀身が命中した。

 

怪人は断末魔の悲鳴を上げた後、アトミック侍が刀を当てた部分から全身へ無数の線が広がっていく。軈てその肉体はバラバラになり、怪人は絶命した。

 

アトミック侍「………ふっ。そっちは任せたぜ」

 

アトミック侍はシャトルの窓から、サイタマ達に向けてそう呟いた。

 

――――――――――――――――――――――――

 

ジェノスは両腕に装置を取り付けた。10メートルもの長いそれぞれ半分欠けた筒で、両腕を組み合わせれば長く太い砲塔となる。太さで言えば成人男性の平均身長程の太さがあり、しかしそれに反して砲口は鼠サイズしか無い。

 

ジェノス「クセーノ博士から受け取った集束焼却砲!砲口は小さいが、その分遠くまで飛んで火力も上がる!!」

 

水鉄砲と同じだ。水鉄砲も細い口の方が遠くへ飛んで威力も上がる。

 

サイタマ「俺もマジでやるからよ。ただちょっと時間稼いでくれよ」

 

ジェノス「はい!先生!」

 

ジェノスは宇宙服を着てない。サイボーグの為、宇宙空間でも活動可能になるよう改良されているからだ。

 

サイタマはシャトルの上に乗ったまま、飛び上がる準備に入る。嘗てフランにも放った必殺マジシリーズを、今度は狙いを付けた上でより強く放つ為に溜めに溜める。

 

ジェノス「うおおおおおおおおっ!!『集束焼却砲』!!」

 

ジェノスが両腕を合わせて、更に体内のコアから全エネルギーを砲塔へ集め、一気に細い砲口から解き放つ。

 

ミリム「面白い!!面白いのだ!!私も全力で放つのだああああああああああああああっ!!」

 

ミリムは自身の必殺技である『竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)』を、今度は一つの光線に変えて放つ。そして、自身の持つスキル『憤怒之王(サタナエル)』によって魔力を無限に生み出し続け、光線の出力を上げ続ける。

 

イレイナ「全く!!後でボッタクりますからね!!」

 

イレイナは自身の知る魔法の中で、全魔力を解き放つ最強の攻撃魔法を放つ。『マダンテ』。自身の全魔力を解き放って起こす大爆発。あらゆる攻撃魔法の中でも上位に位置する力だ。杖の先端を輝かせて、球体に向けた。

 

アズサ「“炎よ、氷よ、風よ、水よ、雷よ、岩よ、草よ、土よ。集束し、害ある物を穿て”!!」

 

アズサは地球に存在する自然エネルギーを両手の間に集束させ、球体に向けて解き放つ。

 

ジェノス、ミリム、イレイナ、アズサの4人が一斉に放つ全力の一撃。最早怪特対の作戦とは違った行動ではあるが、そんな事はどうでも良い。今はバリアを少しでも破壊する。後30秒で球体は地球へ落下してしまう。破壊した際の隕石がいくつか地球へ落下したが、それらの心配は無い。向こうには他のヒーローが、そしてフランが居る。ならば、自分達に出来る事をやり遂げるだけだ。

 

4人の一撃が球体に直撃する。球体は肥大化して4人の攻撃を防ぐが、今までにない一撃の為か、球体全体が波打ち始めた。ジェノスの細長い熱線が当たり、細さに似合わない爆炎が球体を包む。ミリムの光線が球体に当たり、球体に弾かれた光線が宇宙へ飛んでいく。イレイナの起こした大爆発が球体を襲う。アズサの放つ光線が球体に当たり、吸収されない分が斜めへ逸れて宇宙の彼方へ飛んでいく。

 

イレイナ「がっ………此れは、キツいですね………」

 

先に力尽きたのは、イレイナだ。イレイナはマダンテを使用した事で魔力を使い果たし、宇宙服の中の体が汗だくになっていた。

 

イレイナ「後は、頼みます………」

 

アズサ「任せて!!」

 

アズサは光線を放ち続ける。イレイナは命綱を伝って、シャトルへ戻っていく。

 

ジェノス「うおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

 

ミリム「このおおおおっ!!いい加減砕けろおおおおおおおおおおお!!」

 

ジェノスとミリムが叫ぶ。ミリムは壊せない事に怒り、その怒りで魔力を生み出し続ける。

 

アズサも魔力の限り光線を放ち続けて行き、軈て顔に疲労が現れ始める。

 

しかし、球体とて無事ではない。球体にヒビが入っていき、軈て穴が開き始める。

 

球体の内部から光が放たれる。穴が閉じ始めた。

 

アズサ「穴が、閉じる!!」

 

ジェノス「させるかああああああ!!」

 

ミリム「もっとだ!!もっとくらええええええ!!」

 

3人は光線の出力を上げる。すると、バリアが砕けて行く。球体内部の存在は、イレイナの放った一撃必殺のマダンテを防ぐ為にバリアを厚くした。しかし、その後にジェノスやミリム、アズサの継続的攻撃を受け続けた事で、バリアが維持出来なくなってきていた。

 

ジェノス「先生!!」

 

サイタマ「おう」

 

サイタマはシャトルから跳んだ。命綱すら千切り、いつの間にか宇宙服すら砕け散る。しかし、サイタマは何ともない様子のまま球体に迫り、拳を握り締める。

 

サイタマ「必殺マジシリーズ」

 

塞がろうとする穴。しかし、それより速くサイタマが動く。

 

サイタマ「マジ殴り」

 

そして、サイタマのマジ殴りが球体の穴に放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイタマに殴られた球体。

 

 

それは粉々に砕かれ、3つの光線がサイタマや球体の中心部もろとも巻き込んでしまう。

 

ジェノス「ハッ!!先生!!」

 

アズサ「しまった!!!」

 

3人は攻撃を止めた。

 

サイタマを巻き込んでしまい、3人は慌てて攻撃を止める。

 

しかし、爆煙が晴れたあとに現れたのは、全裸になったサイタマと、宇宙空間に浮かぶ一つの小さな時計のような物体だった。

 

???『まさかあのバリアを壊すとはな。“神”に封じ込められたとはいえ、私の力を破るとは思わなかったぞ』

 

そして、その物体はその場で浮遊した。

 

???『タイムジャッカーの残党から逃れたは良いが、“奴”に封じ込められるとは思わなかったな。この世界の生命体も想像以上だ。だが、私のやる事は変わらん。オーマジオウの世界に変える。それは、変わらんのだから』

 

そして、時計のような物体はその場から消えた。

 

サイタマ「………よく分かんねぇけど、強いよ。彼奴」

 

ジェノス「先生!無事ですか!?」

 

宇宙空間で浮いているサイタマに駆け寄るジェノス。肩のジェットを駆使して宇宙空間を移動し、サイタマの手を掴む。

 

ミリム「彼奴とんでもないのだ!ん?どうしたのだアズサ?」

 

アズサ「良いから早くあの人に服を着させてよおお!////」

 

アズサはサイタマが裸となっており、片手を振り回しながら顔を反らす。

 

その頃、シャトルの内部でもアトミック侍達がサイタマ達の活躍を見ていた。

 

アトミック侍「とんでもねぇ奴が居たもんだな」

 

童帝「えええっ!?宇宙空間ですよ!?何で平気なんですかあのおじさん!?」

 

メタルナイト『全くとんでもない奴だ。あの攻撃で平気なだけでなく、宇宙空間にすら裸で平然としている。本当に人間か?』

 

こうして、隕石の破壊に成功したサイタマ達。一方地上でも、とある闘いが繰り広げられていた。




名前:アナザーオーマジオウ
元ネタ:仮面ライダージオウ
災害レベル:神
概要
オーマジオウのアナザー。変身者はいない。それはタイムジャッカーの残党が保険にと保管していたアナザーウォッチが意思を持ち、別次元へと転移し、ヒーローと怪人の気配を感じてこの世界へとやってきた。この世界全てを支配しオーマジオウの世界に変えることを目的とする。能力は時空操作、創造、破壊、次元干渉、ライダー・怪人能力再現などあるやることが可能。

名前:ワーム・サナギ体
元ネタ:仮面ライダーカブト
災害レベル:虎
概要
仮面ライダーカブトのワームのサナギ体。この時点でも軍人だけでも倒せるレベル。しかし、成体となってしまえばかなり厄介である。アナザーオーマジオウの影響によりこの世界に出現した。

名前:ワーム・成体(モンハナシャコ型)
元ネタ:仮面ライダーカブト
災害レベル:鬼
概要
仮面ライダーカブトのワームの成体。今回登場したのは飛び出した目のような器官を頭に持ち、両手が丸まった鈍器になっているモンハナシャコ型。おまけにクロックアップも使える。
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