S級ヒーロー:黒猫剣士   作:ちいさな魔女

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残骸と動き出す連合

地球では、降り注いで来た隕石の破片に、空を飛べるフランと師匠が対応していた。

 

隕石の破片はZ市へ降り注いでおり、全てが降って来れば中心街は壊滅するだろう。既に避難は怪特対とヒーロー達によって完了しているが、それでは意味が無くなってしまう。

 

フランは空を飛び、全身から光パワーによって生み出した光球を隕石の破片に当てていく。光球が当たった破片は爆発によって砕け散り、小さな破片のみが街に降る。それでもビルの窓を割って突き抜けてしまうが、目立った崩壊は起こさない。

 

師匠『向こうは派手にやってるな!!』

 

フラン「大きいのが来る!紅蓮武装!」

 

フランは炎を纏った拳で巨大な破片を殴り、粉砕した。粉々に砕けた後、師匠が念動力で破片を更に砕く。

 

しかし、2つの破片が2人の横を通り過ぎる。とはいえ、2人は慌てない。何故ならば、彼等だけではないのだ。

 

ライカ『ヤアアアッ!!』

 

赤いドラゴンが隕石の破片に向かってブレスを放ち、爆発させて粉砕する。ライカがドラゴンの姿になったのだ。更に、もう一つの隕石には別のドラゴンが対処した。

 

フラットルテ『アタシに任せるのだー!!』

 

フラットルテだ。フラットルテは青いドラゴンの姿となり、降り注ぐ隕石をブレスで凍らせる。熱を纏った隕石すらも凍らせてしまうフラットルテのブレス。隕石は粉々に砕け、凍った隕石がビルの屋上へ落ちる。ビルの屋上に突き刺さったものの、避難したお陰で被害者は居ない。

 

勿論地上でも、ビルの屋上や道路、住宅街でS級A級問わず様々なヒーロー達が落下してきた隕石の破片を次々と粉砕してくれる。お陰で街が多少壊れるだけで、大きな被害を出す事は無い。

 

しかし、いくつかは海に落下しており、その落下による若干の津波までは対処出来なかった。

 

とはいえ、避難用シェルターに集まった市民達は、ヒーロー達の活躍をモニターを介して見ていた。地上と宇宙、それぞれの活躍を映したモニターを、市民達は見ていた。ヒーロー達の勇敢な姿に涙し、歓喜し、讃えていた。自分達の為に戦ってくれるヒーロー達に、誰もが尊敬と感謝を抱く。

 

???「おうおう、やるねぇ。ヒーロー様は勇敢なこった」

 

たった一人を除いては。

 

???「それでこそ俺の獲物に相応しいぜ。いつかこの俺が狩り尽くす為にも、此処で無様に負けるんじゃねえぞ。この、怪人ガロウによって狩られるまでな」

 

その男はそう言った後、避難シェルターを1人去って行った。

 

その男が去った後、いつの間にか隕石の破片は降り注ぐ事が無くなり、宇宙でもサイタマ達による隕石破壊の報告が上がった。

 

『S級ヒーロー、そして2名のB級ヒーローの活躍により、隕石破壊!世界を救った英雄達!』

 

世界中が歓喜した。隕石は国一つに留まらず世界をも滅ぼしかねない危険性を持っていた。それを見事に破壊し世界を救ったヒーロー達を、誰もが讃えた。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

シャトルが空港に降りる。滑走路を走り、シャトルが指定の位置で止まる。

 

多くのマスコミや世界各国の首脳、そしてヒーロー協会の代表者達や怪特対のメンバー、そしてZ市を守ったヒーロー達が、シャトルから降りるヒーロー達を迎えるべく集まっていた。

 

女性アナウンサー「来たわ!!カメラ回ってる!?」

 

マスコミが集まりだす。

 

そして、シャトルから降りてきたヒーロー達。眠るタツマキを背中に背負う、新しい宇宙服を身に纏うサイタマ。顔の半分が焦げているジェノス。童帝によって背負われたメタルナイト。アズサに肩車されるイレイナ。刀を腰に携えたアトミック侍。そして腕を振り回すミリム。

 

全員が降りてきた瞬間、ヒーロー達を出迎える人達からの歓声が響く。誰もが彼等を讃え、マスコミのカメラからフラッシュが耐えない。

 

各国首脳がヒーロー達を讃える。

 

隕石を破壊したヒーロー達。そして、Z市を含めた国を守ったヒーロー達は、彼等からの称賛を受けた。

 

フラン「サイタマ。お帰り」

 

サイタマ「おう。ただいま」

 

――――――――――――――――――――――――

 

その日の夜、とある島にて無数の怪人達が集まっていた。それぞれが海の生物の特徴を持つ怪人達だ。

 

深海族「深海王様。此処で宜しいのですか?」

 

それは、海に住む海人族であり、それぞれが海の生物の特徴に人の容姿を持っていた。彼等は1人1人の体格が大きく、最大で20メートルにも達する者も居る程。しかし、彼等が跪く相手は、数ある海人族の中でも2メートルと小さめではあるが、圧倒的強者である事を現すオーラを放っていた。

 

王冠を被り、赤いマントを被った筋肉質な魚人の男。乳首には♥が描かれ、パンツ一枚だけを身に着けていた。

 

深海王「ええっ。あまり動かなかった天空王から直々にこの島へ集まるよう言われてね。珍しかったからペットも連れて来たのだけど、無駄足では無さそうね」

 

『災害レベル鬼:深海王』

 

そう言った深海王の背後の海から、大きな水飛沫が上がり、深海王がペットと呼んだ怪獣が姿を現した。

 

エビとカニを合わせたような外見を持ち、前脚は左右非対称の大きさのハサミになっている。計六本の脚を持つが、歩行に使うのは逞しく発達した後ろ脚のみで、中脚は細く自重を支えるのに向かない為か、ほとんど動かしていない。

 

すると、大地が揺れ、大地を踏み付ける音が後から響く。深海王のペットである怪獣が咆哮を上げる。

 

『災害レベル竜:レイキュバス』

 

深海王「レイキュバス。まだ攻撃は駄目よ」

 

レイキュバスと呼ばれた怪獣は興奮していた。主人である深海王に敵対している、それぞれの王が現れたからだ。

 

???『ほう深海王。貴様もどうやら天空王に呼ばれたようだな』

 

『災害レベル鬼:古代王』

 

レイキュバスにも負けない巨体を持つ怪獣が、地響きを起こしながら歩いてきた。

 

そしてその背後から、首の骨が音叉のように二股になっている翼竜のような小型の生物群が現れた。

 

『災害レベル鬼:ギャオス』

 

恐竜のような凶悪な見た目をした怪獣達。小型から大型まで居る。ティラノサウルス・トリケラトプス・ステゴサウルスの特徴を持つ怪獣。彼等も古代王と共に続いて現れた。

 

『災害レベル鬼〜竜:凶暴竜・ロックイーター』

 

『災害レベル竜:キングダイナス』

 

深海王「古代王じゃない。氷の中から目覚めたのね」

 

古代王『天空王に叩き起こされたのだ。話があるとな。む?』

 

すると、その場に無数の枝を生やす人面持ちの巨大な大木が現れた。

 

???『深海王、古代王。お前達も天空王に呼ばれたか』

 

『災害レベル鬼:森林王』

 

そして、森林王の背後からも巨大な植物怪獣が姿を現した。

 

『災害レベル竜:ギジェラ』

 

そして、空から突風と共に、天狗のような姿をした怪人が空から降りてきた。空を統べる『天空王』だ。その背後には、彼の息子達であろう怪人達が現れた。

 

『災害レベル鬼:天空王』

 

天空王「おおっ!よくぞ集まった!それぞれペット達を連れて来たようだな!」

 

そう言った天空王の背後にも、巨大な怪獣達が空を飛んでいた。その中でも大きいのが、嘴の中に青い両目を持つ二本脚の鳥型怪獣だ。

 

『災害レベル鬼:レギーラ』

 

天空王「我が息子達を紹介しよう!ホーク、イーグル、ファルコン、カイトだ!」

 

ホーク&イーグル&ファルコン&カイト「「「「おう!!」」」」

 

古代王『天空王!我等を呼び出したのはそんな下らぬ家族紹介の為か!?此処で貴様を殺してやっても良いんだぞ!!』

 

古代王が口に赤い火球を展開する。すると、深海王が手を上げて古代王を静止する。

 

深海王「止めなさい古代王。天空王も私達を集めたのなら、何か考えがあるんでしょう」

 

森林王『………早く答えよ』

 

天空王「おっと失礼。単刀直入に言おう。過去の諍いを一時は忘れて、今回は共に手を組まないか?」

 

今ここに、最悪の連合軍が結束しようとしていた。




さっきまでジオストーム観てたので、洋風な終わり方にしてしまいました。

名前:レイキュバス
元ネタ:ウルトラマンダイナ
災害レベル:竜
概要
深海王の忠実なペット。火炎弾と冷凍ガスを使いわけるほどの知能を持つ。

名前:オリジナル・ギャオス
元ネタ:小さき勇者たち~ガメラ~
災害レベル:鬼
概要
小さき勇者たちに登場したタイプのギャオス。平成3部作のギャオスと違い元々そういう生態の古代生物。比較的小柄で耐久力は低いが肉食の上群れで行動するので非常に危険。首の骨が音叉のように二股になっており、ここから超音波メスを発する。しかし、これには大きな弱点が有り、この部分の骨が破壊されると超音波メスは一切使用出来なくなる。完全な夜行性で強い光を嫌う。最も厄介なところがその細胞に他の生物を怪人化させる効能があり、死体となっても油断はできず入念な処理が必要である。

名前:凶暴竜・ロックイーター
元ネタ:ウルトラマンネオス
災害レベル:鬼(大型は竜)
概要
古代王のしもべ。巨体を誇る大型種と小型種が存在しており、大型種は単独で、小型種は群れを成して行動する習性を持つ。特殊な力はないが皮膚はレーザーすら効かないほど。

名前:キングダイナス
元ネタ:ウルトラマンネオス
災害レベル:竜
概要
古代王のしもべ。ティラノサウルス・トリケラトプス・ステゴサウルスの化石を一つにまとめ、古代王の力で巨大な怪獣の姿に変貌させた。突進攻撃やステゴサウルスのトゲ付き尻尾による攻撃、口から火炎弾を吐く。

名前:ギジェラ
元ネタ:ウルトラマンティガ
災害レベル:竜
概要
森林王が太古の植物から作り上げた人工植物怪獣。幻覚作用のある麻薬の様な黄色い花粉を吐き出す。これを吸い込んだ人間は快楽の夢に落ちその魅力から抜け出せなくなる。植物なので夜間は花粉を出さなくなるが、その間花粉を吸った人間は禁断症状に襲われる。これを使い人間社会を破壊し、その隙に征服するという作戦。

名前:レギーラ
元ネタ:ウルトラマンマックス
災害レベル:鬼
概要
天空王のペット。目からは相手を縛り付ける怪光線、口からは火炎弾を発射し、腹部の両側から鎌を出して相手を拘束する。マッハ2.5で空を飛び衝撃波を発生させる。身体はレーダーに探知されない特殊な体質をしている。
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