S級ヒーロー:黒猫剣士   作:ちいさな魔女

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いくつか日常編を入れて行きます。漫画版のみ見られた番外編にも絡んで行きたいです。


手合わせと勝敗

隕石騒動から数日後。フランは師匠と共に荒野へ来ていた。但し、今回は2人だけではなく、サイタマとジェノス、そして何故かタツマキやフブキ、バングや童帝、そしてヒナタやアトミック侍、アズサやイレイナ、ミリムにフラッシュ、カミナガにアサミの姿もある。メタルナイトは来ていない。

 

今回行うのは至ってシンプル。フランとジェノスの試合だ。師匠が審判を行い、サイタマが見守る。そんな試合だ。

 

S級達はフランとジェノスの試合を見に来たのが目的であるが、カミナガとアサミは手合わせによって得たデータを怪特対を介して協会に報告するのが役目だ。

 

師匠無しのフランも、修行と怪人討伐によって力を付けてきた。災害レベルに例えれば竜、いやそれ以上は行くだろう。

 

しかしジェノスもまた、クセーノ博士のお陰で改造を繰り返し、パワーアップし続けている。

 

そんな2人の試合。とはいえ人気のない場所で無ければ、お互いに本気を出せない。

 

フラン「ジェノス。殺すつもりで掛かって来て」

 

ジェノス「無論だ。俺も容赦はしない」

 

フランは不死身だ。そしてジェノスはコアと脳が無事ならば、クセーノ博士の元で直してもらえる。

 

サイタマ「ジェノスー頑張れよー!」

 

ジェノス「はい!先生!」

 

師匠『フラン。ジェノスの火力はマトモに受ければお前も危ない。適応出来るからって油断するな』

 

フラン「ん!」

 

師匠が出した手合わせのルールは、以下の通りだ。

 

1:回避可能な攻撃は必ず回避する事。

2:ふざけずに真面目にやる事。

3:どちらかが戦闘不能になるまで続行。

4:降参宣言はあり。

5:ハンデとして、フランはもしジェノスから5回も攻撃を受けた場合、フランの負けとする。但し、腕で受け止めて防ぐといった防御は例外とする。

6:相手に直接超能力、念動力を使用するのは禁止。但し物を利用したり、エネルギー弾といった遠距離攻撃は例外。

 

そして、それぞれの戦闘スタイルに入る。ジェノスは体から熱を放出し、中腰の構えに入る。何時でも飛び出せる構えを取ったのだ。

 

フランは四つん這いになり、獣のように四足で巧みに歩き回る。四足獣拳法。フランが独自に生み出した、四足の獣スタイルな拳法。

 

師匠『それじゃあ2人共。準備は良いな?』

 

フラン&ジェノス「「ん/ああっ!!」」

 

師匠『では………よーい……………始め!!』

 

師匠が開始を宣言。その瞬間、ジェノスがフランに向かって飛んでいく。そして、両肩からのジェット噴射による飛び蹴りをフランに向けて放つ。しかし、フランは首を横に傾けて避ける。

 

フランは両手を軸にして体を回転させて、ジェノスを蹴落として地面に叩き付けようとした。しかし、ジェノスは片手から熱線を放って加速させ、フランの振り下ろした脚を避ける。幸いにもフランの脚に熱線は当たらなかった。

 

蹴り降ろした足で地面に立ち、再び四つん這いになったフランは四肢を巧みに動かして走る。人型の手足とは思えない程に巧みで、その上虎のように力強く駆ける。

 

そして、ジェノスは回転しながら片足から地面に降り立ち、両手を合わせた後に焼却砲から熱線を放つ。熱線はフランに迫るが、フランは熱線を避けた後にジェノスに向かって跳んだ。フランはジェノスの目の前まで迫ると、拳の連打を放ってジェノスを攻撃する。ジェノスはフランの放つ拳の連打を真上に跳んで避けた。避けた後、片足を上げてフランに向けて振り下ろす。フランは両手両足で大地を蹴り、ジェノスから離れる。ジェノスの振り下ろした足が大地に直撃し、粉塵が空に到達する。しかしその後、粉塵諸共巻き込んだ大爆発が起きる。フランは爆発に巻き込まれ、後方へ飛んだ。爆煙の中から飛び出したフランは、空中で回転した後に再び四つん這いになって地面に着地した。

 

フラン「1回目……!」

 

ジェノス「こんなスピードでは!!」

 

ジェノスは出力を上げて、自身の速さを上げた。フランはジェノスについて行く。ジェノスの放つ連撃『マシンガンブロー』を全て両手で掴んで止める。

 

フランはジェノスの両手を掴んで上空へ投げ飛ばす。そして、口から冷凍ブレスを吐いてジェノスを攻撃する。しかしジェノスも、両腕を合わせた後に両肩や両腕から装置を生み出し、現時点で出せる最大の焼却砲を放つ。

 

フラン「『ペギラブレス』!」

 

ジェノス「『最大焼却砲』!」

 

フランのブレスとジェノスの極太熱線がぶつかり合い、水蒸気が周囲に広がる。冷気と炎がぶつかり合った事で水蒸気が生まれた。その中でフランとジェノスが拳を放ち続けており、避けたり防いだりしながらラッシュを放ち合う。その内の1つがフランの右肩に当たる。2発目が命中した。

 

それを見ていたサイタマ達は、それぞれ感想を述べる。

 

サイタマ「あれ?ジェノス前より速くね?パーツ変えた?」

 

バング「フランちゃんが彼処まで強いとはのう。じゃが、ジェノス君も負けておらん。お互いに攻撃を読み、回避した上で反撃を行う。しかも動きに無駄が無い」

 

フランとジェノスは攻撃を続ける。ジェノスが片手から炎の弾を連続で放ち続けて、フランは四つ脚で駆けながら弾を避けて行く。ジェノスは、フランが片手を地面に付けて体を回転させながら放った蹴りを避けた後、ジェットで加速させた拳をフランの背中に当てる。3発目の攻撃がフランに当たる。

 

タツマキ「ふーん。中々やるじゃない。フブキ、良い人材を見つけたわね」

 

フブキ「凄い……フランがこんなに強いなんて……」

 

タツマキ「フブキ組に入れるんでしょ?なら、彼奴のボスとして相応しい女になりなさい」

 

フブキ「と、当然よ!今まで迷惑掛けてきた人達に謝罪してきたんだもの!フランに相応しい姉になってみせるわ!」

 

フブキは隕石騒動の後、これまで迷惑掛けてきたヒーロー達に謝罪して回った。フブキから謝罪を受けたヒーロー達は、フブキから謝罪を受けるとは思わず困惑していたが、謝罪を受け入れた者は意外にも多かった。勿論許さなかった者達も居たが、それでもフブキからすれば意外な結果だった。

 

そして、フランは自身の周りに光球を生み出し、ジェノスに向けて放つ。ジェノスは光球を熱線で撃ち落とそうとするが、光球は熱線を周囲に弾くだけで止まらない。

 

ジェノス「なにっ!?」

 

ジェノスは光球を避ける。ジェノスの背後にあった丘に光球が直撃し、大爆発で丘のある大地が更地となった。ジェノスは地面に向けて焼却砲を放ち、煙幕を作る。フランは両腕に羽を生やし、羽ばたいて吹き飛ばした。すると目の前にジェノスが現れ、フランの体にジェノスの蹴りが当たる。4発目だ。

 

フラッシュ「凄まじい攻撃だ。此処まで強いとはな」

 

アトミック侍「ああっ。B級にすんのが勿体ないぜ。だがジェノスって奴も相当強いな。俺も一瞬反応出来ねぇ攻撃もあった」

 

イレイナ「強すぎますね………私より強いんじゃないんでしょうか………」

 

そして、ジェノスとフランの勝負が終わる。ジェノスがフランの頬に拳を浴びせる。5発目の攻撃がフランに当たる。地面を何度も転がるフラン。その際に前歯がいくつか吹き飛び、地面に転がる。とはいえ、歯は再び生えてくる為、問題は無い。

 

師匠『この勝負、ジェノスの勝ち!』

 

ジェノス「よし!!」

 

ジェノスが勝利した。ハンデ付きとはいえ、フランに勝てたのはジェノスにとって大きな一歩だ。

 

フラン「………負けちゃった」

 

ジェノス「とはいえ、ハンデが無ければ俺もキツかった。だがお前も強くなってきたな」

 

フラン「次は負けない!」

 

ジェノス「俺もだ」

 

2人は握手を交わす。2人はこの時から、互いをライバルと認め合った。

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