S級ヒーロー:黒猫剣士   作:ちいさな魔女

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此処で第二章辺りに突入します。

OP:『青い狼(ウルトラマンガイア)』


第二章
先兵と進撃


とある海岸沿いの街で、巨大怪人の襲撃を受ける。首の付け根からタコの脚を無数に生やし、タコの頭部を持つ人型の巨大怪人。海水で濡れた体を滑らせながら、怪人は逃げ惑う人々に宣言する。

 

タコ怪人「聞け!!地上人共よ!!我は深海からの使者『海人族』である!!我等海人族は『天空族』と『恐竜族』、そして『森林族』と手を組み、地上を支配する事にした。大人しく我等に降伏しろ!!」

 

タコの怪人がそう宣言した後、空から鳥の嘴を持つ天狗のような怪人が他の鳥類さえも超える速さで人々の真上を飛ぶ。更に、恐竜に似た小型の怪獣達が、人々を襲い始める。更に、全身が木のようになっている人型の怪人達も人々を取り囲み始めた。

 

人々『きゃあー!!!』

 

人々『助けてくれぇー!!』

 

海水浴を楽しんでいた人々は逃げ惑う。しかし、怪人達の攻撃は計画的だ。人々が逃げ出す先に別の怪人が回り込んでいる。

 

しかし、人々には希望が居る。そう。ヒーローだ。

 

サイタマ「変な奴等だな」

 

黄色いスーツに、白いマントを靡かせる、禿げた頭を輝かせるサイタマだ。サイタマは歩いて背後からタコ怪人の足元に近付いた。

 

タコ怪人「何だお前は?」

 

サイタマ「俺はヒーローをやっているものだ」

 

そして、サイタマは拳を振り上げた。

 

――――――――――――――――――――――――

 

ヒナタ「サイタマ!って……もう終わってたのね」

 

現場に駆け付けたのは、サイタマ以外にも居た。とはいえサイタマの周りは血溜まりとなっており、彼一人で怪人の群れを打倒した事が一目で理解出来る。

 

サイタマ「あっ、ヒナタか?」

 

既に怪人達が倒されたと知った人達は、サイタマ達に感謝を伝える。

 

女性「あ、あの!助けてくれて、ありがとうございました!」

 

ヒナタ「私は今来た所だけど、何があったのかしら?」

 

サイタマ「知らね。沢山居たけど、聞き出せてねぇや。まあ強くも無かったけど」

 

ヒナタ「アンタがそう言うとどいつが強いか分かんなくなるわよ」

 

すると、話を聞いていた人達の誰かが声を上げた。

 

女性「あの………私、逃げながら聞いたんです。タコの怪人が自分達の事を海人族と呼んで、他にも天空族や恐竜族、それに、森林族と組んだと言ってました!」

 

サイタマ「なんだそりゃ?」

 

ヒナタ「…………」

 

ヒナタは漸く深海王と闘うのだと知るが、予想外の出来事に驚いていた。天空王が深海王と共に動いており、アニメ版に登場した古代王も戦力を連れて来た。森林王は知らないが、それでもこの地球の自然界を支配する王達が徒党を組んだのだ。原作以上に激しい闘いになる。そう感じたヒナタ。

 

深海王は並のS級ヒーローさえも倒す実力だ。そんな深海王と同等の強さを持つ3体の王と手を組み、地上へ進撃を開始した。

 

ヒナタ「………兎に角、そいつ等が攻めてくるかもしれないなら、協会にも報告しなくちゃ。サイタマが言うように此奴等が弱いなら、先兵か偵察の可能性があるわ」

 

サイタマ「そっか。だからこんなに弱えのか」

 

ヒナタ「………」

 

ヒナタはスマホを取り出す。ヒーロー協会に報告と連絡を兼ねて、攻めてきた新たな敵とサイタマの活躍を報告するのだった。

 

――――――――――――――――――――――――

 

翌日のヒーロー協会J市支部。其処でスタッフ達が話をしていた。

 

女スタッフ「先日サイタマさんが倒した海人族、そして天空族に恐竜族、そして森林族の大群ですが………ヒナタさんの報告によれば、先兵との事です」

 

ヒゲ職員「という事は……また攻め入って来る可能性があるな。至急、S級〜B級のヒーロー達をJ市に集結させろ!避難警報を出して、市民を避難用シェルターに避難させるんだ!」

 

スタッフ達が対応に追われる。

 

女スタッフ「たった今情報が!A級ヒーローのスティンガー、イナズマックス、炭の魔女、白百合の魔女の4名が、陸海空より現れる複数の怪人達と交戦中です!」

 

更に他のスタッフからも報告が入る。

 

男スタッフ1「援軍要請あり!J市上空から襲来した怪人達と交戦中のバネヒゲ、黄金ボール、スマイルマンからです!」

 

メガネ職員「何っ!?」

 

女スタッフ2「巨大怪獣襲来!あっ、今度は土偶のような顔を持つ怪人達が、怪獣と共にJ市に襲来!巨大植物がJ市に出現!J市の全方位が取り囲まれてしまいました!」

 

ヒゲ職員「なんという事だ……!これまでの怪人達の攻撃とは訳が違う!!」

 

海人族という未知の敵。名前からして海からの使者という事だろう。

 

しかし、襲来してきたのは海の怪人達だけではない。天狗のような怪人や恐竜のような怪人、果てには植物のような怪人までもが現れ、徒党を組んで攻撃を仕掛けて来た。

 

これ程までの大規模攻撃は嘗てなかった。いや、単体で大規模被害を出した怪人は居るが、それでも今回はこれまでの怪人被害と比べて異質だ。威力偵察を兼ねた先兵に加えて、戦力を分散させる戦法、しかし一箇所に攻撃を仕掛ける大胆さも兼ね備えている。大胆かつ計画的な攻撃等、これまでの怪人とは明らかに戦法が違う。

 

女スタッフ「怪特対より連絡!J市の避難活動を行いつつ、敵の情報を解読中との事!」

 

メガネ職員「怪特対!今回も彼等の助けを借りる事になるとは!我々も避難を最優先で行おう!出来る限りヒーローや職員で市民を護衛しつつ、避難誘導を行うんだ!」

 

――――――――――――――――――――――――

 

その頃、避難警報が鳴り響く雨と落雷、風が強くなっているJ市。その海岸沿いの道路にて、4人のA級ヒーローが交戦していた。スティンガー、イナズマックス、サヤの3人に加えてもう一人、白いショートヘアにカチューシャ、翡翠色の瞳をしており、白いマントを羽織って白を基調とした騎士風の衣服を身に着けた美少女だ。少女の腰にはサーベル用の鞘を携えており、その手にはサーベルを手にしている。

 

彼女はサヤと共に地上に立ち、サーベルを駆使して怪人達を切り裂いて行く。空を飛ぶ怪人達には当たりにくいが、地上を歩く小型のロックイーター達や海人族には当てやすく、小型のロックイーター達の頭を斬り落とす。また、海人族の魚の体をサーベルで斬る。

 

しかし、空から現れた鳥の頭を持つ天狗のような怪人が少女の背後から迫る。

 

サヤ「アムネシアさん!」

 

サヤが魔力の刃を杖から放ち、少女を背後から襲おうとした怪人を真っ二つに斬り裂いた。

 

???「サヤさんも気を付けて!」

 

『A級ヒーロー9位:アムネシア』

 

アムネシアがサヤの背後から迫る魚人の頭部を、サーベルで一突きして即死させる。

 

その時だった。J市の上空を薄暗い雲が多い、J市全体に雨が降り注ぐ。

 

スティンガーは海人族を倒して行くが、トビウオの怪人の跳んで突っ込んで来る速さを見た後に横へ避けた。

 

スティンガー「イナズマックス!炭の魔女!アムネシア!魚共の動きがさっきより速いぞ!」

 

イナズマックス「嘘だろ!?何でだ!?」

 

サヤ「もしかして、この雨のせいですか!?」

 

アムネシア「雨に濡れて身体能力が上がった………というより海人族の場合は本来のポテンシャルに戻ってるのかも!」

 

海人族は元々海に棲む怪人達だ。地上に出た事で身体能力は下がったが、雨に濡れた事で水中と同じポテンシャルを発揮するようになった。

 

更に雨が激しくなる。年に数回程度しか無いと呼べる土砂降りが、J市に降り注ぐ。

 

アムネシア(おかしい……今日は雨の日だったけど、此処まで激しくなかった筈……もしかして、この土砂降りも自然に生まれた天候じゃない!?仮に海人族が狙って攻めて来たにしても………この土砂降りも天空族?の仕業なの!?)

 

アムネシアの予想でしか無いが、少なくとも海人族が攻めて来た時に雨が降るというのはあまりにも都合が良すぎる。

 

イナズマックス「稲妻回し蹴りぃぃ!!」

 

イナズマックスがトビウオ怪人に回転させてからの蹴りを放ち、稲妻シューズから電撃を放って感電させて即死させる。雨に濡れたお陰で海人族により効きやすくなったが、イナズマックスにも電撃が襲い掛かる。しかし躊躇わない。此処で戦わなくては、先程逃げた市民達に危険が及ぶ。

 

先程、4人が駆け付けた時には市民が多く居た。誰もがヒーローの登場に歓喜したが、避難警報が発令されると全員避難用シェルターへ駆け出して行った。

 

其処から4人は、怪人達と戦い続けている。ギャラリーが居なくなったお陰で、戦いやすくなった。お陰で手加減せずに力を振るい、魔法を連発出来ている。

 

とはいえ、何時までも居られない。

 

サヤ「此処が終わったら、僕達も避難用シェルターに急ぎましょう!彼処を守る人達が必要になる筈です!」

 

スティンガー「ああっ!!急ごう!!」

 

スティンガーはタケノコを回転させて放つ、S級にも匹敵する必殺技を放つ。

 

スティンガー「三連……ギガンティック・ドリルスティンガアアァァァ!!」

 

サヤ「“雷よ降り注げ!ライデイン”!」

 

スティンガーのタケノコの槍が複数の天空怪人を貫き、サヤが杖を輝かせた後に空から落雷を発生させて海人族を撃ち抜いていく。

 

アムネシア「ハアアァァァッ!!」

 

アムネシアは小型ロックイーター達の首を全て斬り落とす。高速の剣技を使用して、ロックイーター達の首を全て斬り落とした。

 

スティンガー「よし!俺達も避難所に行くぞ!」

 

イナズマックス「おう!」

 

サヤ&アムネシア「「はい!」」

 

4人はその場から移動しようとした。しかし、彼等は疲弊していた為に気付けなかった。

 

深海王「あのね。貴方達鬱陶しいから死んで構わないわよ」

 

天空王「ふん。ヒーローとやらはこんなものか」

 

森林王「死ぬがよい」

 

その場に現れた3体の王。彼等の攻撃が、4人に向かって降り掛かった。




ED:『believe〜あきらめないで〜』

アムネシア登場させたは良いけど……ヒーローネームまだ考えてなかった。というか、サヤとアムネシアはお互いをどう呼び合うんだろう。

今更ながらヒーローの紹介を。

名前/ヒーローネーム:サヤ/炭の魔女
元ネタ:魔女の旅々
階級:A級
概要
サヤは転生者ではなく、この世界出身の少女である。妹と共に生まれ付き魔法が使えたのだが、それを知った両親は怪しげな研究機関に売ろうとした。これまで普通の両親として愛してくれたのに、魔法を使えた事で金儲けの道具として売られそうになった事で姉妹揃って逃げ出した。逃げ出した先で当時S級に成り立てであったイレイナに出会い、魔法の正しい使い方を教わってから恋をした。サヤはイレイナに狂信的とも呼べる程に恋心を抱くが、妹はイレイナに嫉妬の感情を向けている。イレイナから予備の帽子を譲り受けてから、イレイナを追う形でヒーローとなった。首から下げたネックレス(二匹のイルカが♥の形で向き合いつつ、♥を抱き締めているネックレス)は、サヤがイレイナの為に有り金叩いて買った品物で、イレイナにも同じ物を渡した。
ヒーローネーム“炭の魔女”は、サヤが“灰に近い感じ”とイレイナと同じ“魔女”を名乗る事を協会に希望し、承諾した協会から与えられたものだ。イレイナに少しでも近付く為に。
能力
箒による飛行と魔法の行使といった、典型的な魔女の力を持つ。
・属性魔法(属性ごとの魔法を行使。読者の皆さんが考えられる属性魔法を行使出来ると思えば大丈夫)
・治癒魔法(読者の皆様が想像出来る治癒魔法は何でも出来る)
・時間操作魔法(自分以外の時間を戻したり加速させたり出来る程度。時を遡るとなれば魔力を持つ人間二人分が必要となる)

名前/ヒーローネーム:アムネシア/未定
元ネタ:魔女の旅々
階級:A級
概要
アムネシアも妹のアヴィリアと共に、この世界出身の住人。毎日記憶を失ってしまう呪いをかけられていた。日記に書かれていた自分の故郷である信仰の都エストへ向かって一人で旅をしていたが、イレイナと出会ってからは共に旅をしていた。マントを羽織っているが魔法は使えず、代わりに剣術が卓越している。腰にはサーベルを携えている。
一見能天気な性格をしているが記憶を失う孤独感と恐怖に苛まれており、それを見抜いたイレイナの日々の地道な思いやりによって記憶がないながらも本能的にずっと一緒にいたいと思うようになる。そのためイレイナを失いかけた時にはそれまでののほほんとした雰囲気が一変し、自分を逃がそうとする“ほうき”に泣き叫んですがりつくほど取り乱した。
元凶を倒し、呪いが解けてからは妹と共にヒーロー協会に所属し、ヒーローとなった。
イレイナに恋愛的感情を抱いており、イレイナは断ったものの、それでも諦めずにアピールし続けている。サヤとは恋のライバルとなっており、イレイナに振り向いてもらう為に今日も努力中である。
能力
ヒナタにも引けを取らない剣術を持ち、バネヒゲすらも超越した腕っ節を持つ。その代わり魔法を使えない。弾丸の速度も見切る程の動体視力と身体能力があり、魔弾さえもサーベルで斬って弾く程。
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