その頃、Z市のゴーストタウンにあるアパートで、サイタマの部屋ではジェノスとサイタマ、フランと師匠が集まっていた。サイタマは漫画を読んでおり、フランは腕立て伏せを行い続けている。師匠やジェノスは食器の後片付けを行っている。
ジェノス「サイタマ先生の順位が、B級46位から2位に上昇しました。フランも32位から3位になっている」
サイタマ「おっ。結構上がったな」
フラン「隕石壊したから。私は降って来た破片を全部撃ち落としてた」
師匠『でも妙だな。本当ならS級とかになってもおかしくない活躍だけどな。協会は何を考えてる?』
ジェノス「師匠、その事で俺も調べてみたが、やはりまだサイタマ先生の実力を疑う声も居るらしい。それに、特例で上げる制度は無い為に、通常通りにランクを上げて伸し上がっていく他無いらしい」
ジェノスが掌から熱風を出して、皿を乾かしていく。
師匠『まあ一気に上げて他のヒーローと揉め事を起こすわけには行かないもんな。まあ何事もコツコツと頑張る方が良いからな。フラン、もう1200回目だな』
フラン「ん!」
フランは腕立てを止めて、息を深く吐く。首に掛けたタオルで、顔の汗を拭き始めた。
すると、ジェノスのスマホが鳴り始めた。ジェノスはスマホを取り出し、通話に出る。暫く通話を続けた後、「分かった」と言って通話を切った。
ジェノス「先生。フラン。どうやらJ市にて大規模な怪人災害が起きたようです。先生がこの前戦った海人族に加えて、天空族、恐竜族、森林族が徒党を組んで侵攻を始めたようです」
サイタマ「怪人が徒党を組んだのか。彼奴等懲りてねぇんだな」
サイタマは漫画を閉じてテーブルに置くと、立ち上がって玄関に歩き出した。
フラン「待って!私も行く!」
フランはその場で服を脱ぎ始める。下着はフブキ組の女性達が用意してくれた。以前に下着を着けてるかどうかフブキに尋ねられた事があったが、フランは着けてないことを報告。その際にフブキとリリーに連れられて、いくつかの私服とフランに似合う下着を用意してもらった。スポーツブラとスポーツパンツの2つを買い、フブキ組からも新たな服を用意してもらった。黒を基調とした軽装な衣装タイプの服装となっており、おへそも出ている、正に黒猫のフランに相応しい装いだ。
以前の白いドレスアーマーから、黒の軽装へと衣装チェンジしたフラン。フブキ組全員からの評価が高く、師匠やサイタマからも「似合ってるぞ」と褒めてもらえた。
サイタマ「フランお前、此処で着替えるなよ……」
フラン「?」
サイタマは冷たい目でフランを見る。流石に着替える所は見なかった。そんな感情がある訳では無いが、サイタマはロリコンではない。しかし、フランは気にせず着替え終えた。
ジェノス「先生、フラン、師匠。急ぎましょう!」
サイタマ「そうだな」
フラン「師匠、行こう!」
師匠『だな』
こうして4人もJ市に向かった。海人族、天空族、恐竜族、森林族の地球連合軍を潰す為に。
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その頃、ある広場にて、4つの種族のそれぞれの王が集結していた。それぞれのペット達を連れて。
古代王『進捗はどうだ?』
深海王「魔法を使える人間が居たわ」
天空王「何っ?そうか………やはり下調べをして正解だったな。
森林王「だが、所詮は力を持って居ただけの小娘だ。レッドドラゴン族やブルードラゴン族、魔族のような強者では無かったな」
深海王「まあ部下共を倒して安心してたみたいだから、挨拶代わりに不意打ちさせてもらったわ。他のヒーロー共も大した事は無かったし」
古代王『ふん。所詮は脆弱な人間共だったわけか』
天空王「その人間共は、一つの場所に集まっているらしいな。地底人共には人間共の逃げた先へ回り込ませ、地面の下で待機させている。奴等に命令している。我等4人が避難用シェルターとやらに集まれば、地面から出て人間共を攻撃せよとな」
4人の王はそれぞれ作戦を立てる。
深海王「それじゃあ、先ずは私達王だけで人間共が集まる場所へ向かうわ。レイキュバス、貴方は大人のロックイーター達やキングダイナスと共にこの街を円を描くように進みながら人間共の集まる場所へ向かいなさい!」
レイキュバスは深海王の命令を受けて、ロックイーターやキングダイナスと共に走り出した。
天空王「ホーク、イーグル!お前達はレギーラと共に空を飛び回り、今度は台風を起こせ!ワシ等が避難所に着いたら、次はギャオスの群れを解き放ち人間共を喰らい尽くせ!」
ホーク「任せな!親父!」
イーグル「俺達とレギーラで人間共を震え上がらせてやるぜ!」
ホークとイーグルの言葉を受けたレギーラは、甲高い咆哮を上げた。
森林王「森林族の部下共より報告だ。地底人共はグラボイズを配置しているらしい。時が経てば攻撃を開始させるそうだ」
天空王「ほう。地底人共もやるではないか。此処に地底王が居れば完璧だったが、地上人共に油断して殺られたのは残念だ」
深海王「そうね。でも今は地底王の事はどうでも良いわ。私達王同士で、人間共の集まる場所を襲撃するわよ」
古代王『良かろう。で、1つ確認だ。お前達は“あれ等”を用意しているか?』
古代王が“あれ等”と言った瞬間、深海王、天空王、森林王は理解する。
森林王「ギジェラは既にこの街を囲んだ。後もう少しで人間共は快楽の夢に溺れ、戦えなくなるだろう。しかし、ソリチュラは………天空王が持ってきた隕石の破片の中にあった種から作ったが………あれは我等が追い詰められた時の切り札だ!」
天空王「そうだ!姑獲鳥は………捕獲に成功したものの奴は危険過ぎる!自分達がもしもの時のために念のため連れてきたが、奴はまだ上空だ!それまで息子達とレギーラ、そしてグエバッサーとライバッサーと共に人間共へ攻撃を仕掛ける!」
深海王「私もよ。アカミィは私達海人族の最終兵器。奴は全ての生命を喰い尽くす危険な魚よ。共食いが原因で絶滅していたのだけど、生き残りを見つけて手懐けるのは成功したわ。でも、こいつを放てば私もどうなるかわからないのよ」
古代王『構わぬ!念の為に配備させておけ!それに、人間共を支配した暁には………我々同士で地球の統治を掛けて戦おうぞ!』
古代王が笑う。大地を揺るがす程の笑い声。しかし、王達は笑って返す。
森林王「良かろう。だが全てが終われば、次は貴様等だ!人間共を制圧したら、我等森林族が全てを支配する!」
天空王「フハハハハハッ!!そうはさせんとも!!人間共も地上も、地球の全てを支配するのは、大いなる天空の支配者たる、我等天空族よ!」
深海王「あら?何を言ってるのかしら?生命は母なる海から産まれたのよ?つまり海の支配者たる私こそ、世界中全生態系ピラミッドの頂点に立つ存在よ?人間共を蹂躙したら、全てを支配するのはこの私と、私達海人族よ?」
王達『『『『諸々忘れるな(ないでね?)』』』』
こうして、王達は互いの拳をぶつけ合った後、人間達の集まる避難所へ向けて進撃していく。世界最悪の連合軍の魔の手が、徐々に迫って来ていた。
しかし、それ以上に希望の存在が、J市に迫って来ていた。
名前:地球連合軍
元ネタ:オリジナル
災害レベル:竜
深海王、天空王、古代王、森林王が徒党を組んだ4つの種族で構成された怪人連合。海人族、天空族、恐竜族、森林族による大規模攻撃は、陸海空を制覇し大規模都市を瞬く間に壊滅させる進撃。海に逃げても海人族が船を沈めて水底に沈め、空へ逃げても天空族の起こす天候と空を飛ぶ速さに圧倒され、陸でも恐竜族のパワーと森林族の侵食が待ち受ける。
また、地底王がもし居ればより強力な軍隊となったのだが、王無き地底人達は4人の王の部下となっている。
名前:グラボイズ
元ネタ:トレマーズ
災害レベル:鬼
概要
未確認の古代生物で、地底に生息する巨大ミミズのような姿で完全肉食、地底から現れては動物や人間を食らう。目がないため聴覚が発達しており地上の獲物の位置を正確にわかる。知能も優れており、落とし穴や建物の周りにトンネルを作り陥没させるなど。弱点として岩や硬い物は突き破れない。
名前:シュリーカー
元ネタ:トレマーズ2
災害レベル:狼
概要
グラボイズの体内から生まれる生物。グラボイズの頭部に脚が生えた姿で、グラボイズ一体につき三体生まれる。グラボイズと同様に目はないが、頭部についている熱探知センサーを使って獲物を察知する。熱を発しているものならなんでも食べるため機械を食べてしまうこともある。お腹いっぱいになるともう一体口からシュリーカーを生み出す。武器を持った一般人でも倒せる。
名前:アスブラスター
元ネタ:トレマーズ3
災害レベル:虎
概要
シュリーカーから脱皮して成長した生物。シュリーカーが更にスリムになり、背中と両腹にヒレのよう物がある姿。ケツ噴射でケツから可燃性の物質を出してその爆発の勢いで空を飛ぶことが出来る。シュリーカーと同様に熱探知センサーを使い、防御力はそこまでない。グラボイズの卵を産む。
名前:凶獣・姑獲鳥
元ネタ:ウルトラマンダイナ
災害レベル:竜
概要
天空王の切り札。空気中の電気をエネルギーとしており、その影響かエネルギー系の攻撃は効かない。攻撃法はプラズマ光弾や落雷、エネルギーを吸収した分身体能力も上がる。更に電気を通して未来予知を行うことができる。天空王が見つけたプラズマ生物で、捕獲に成功したが、自身が死ぬという預言をされ、それを地上の人間達だと思い、襲撃を結構した。襲う際に自分達がもしもの時のために念のため連れてきた。
名前:ソリチュラ
元ネタ:ウルトラマンメビウス
災害レベル:竜
概要
森林王が密かに作り上げた最高傑作。宇宙から飛来した隕石の中に枯れて種があり、それを様々な植物を使い、再生に成功させた。根を生やし成長を続けることで体から「ソリチュランフラワー」という白い花を咲かせ、自身の手下である植物人間「ソリチュラン」を生み出して暗躍し、孤独や疎外感を感じている地球人を自身の元へ集めさせていた。 頭部からは神経を麻痺させる花粉を噴出し、全身だけでなく地底にも張り巡らせている蔦を伸ばして相手を攻撃する。また根の部分にはソリチュランによって連れてこられた人々を人質として捕らえている。最終的には自らを地球上のあらゆる生物と同化させ、地球そのものとなることを目的とし、森林王の望む緑の星に変える。
名前:アカミィ
元ネタ:トリコ
災害レベル:狼
概要
深海王の最終兵器。『海の大食漢』と言われ、放っておくと地球上のすべてを食い尽くすと言われる魚。触手から相手のエネルギーを吸収し、急激に成長する。またその触手には毒があり、解毒するには30分以内にアカミィの身を食べる必要がある。どんどん変形しその生物の特殊能力や特技を身につけ強くなるが、その分美味しくなり、あらゆる魚介類のいいとこどりをしたような味らしい。だが既にアカミィは共食いが原因で絶滅していたのだが深海王が生き残りを見つけて手懐けたがこいつを放てば自分もどうなるかわからない。