S級ヒーロー:黒猫剣士   作:ちいさな魔女

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最終決戦と闇の魔法

森林王が全身から枝や根を伸ばし、フランを捕らえようと伸ばして来る。フランは四足になり、師匠の柄を口で咥えながら床を走る。獣のように身軽に走るフランは、森林王の伸ばして来る触手を軽々と避けて行く。時々片腕を振るって伸びて来る蔦や枝を吹き飛ばすフラン。背後から迫る無数の根を、師匠が刀身から放った超音波メスで斬り裂いた。無数のギャオスから得た能力であり、複数のギャオスの能力を融合させてより強力なメスと化した超音波メスの切れ味で、森林王の体を次々と斬り裂いていく。

 

森林王「ぐおおおっ!!おのれ………半端者の生命ごときに!」

 

森林王が口から無数の花粉を放つ。フランは目から光線を放ち、花粉を全て焼き払った。

 

森林族「王に続けー!!」

 

地底人「せめて、一矢報いてやる!」

 

海人族「王の仇だぁ!!」

 

森林族が地面から次々と現れる。地底人、海人族も次々と現れる。

 

サヤ「どんだけ来るんですか!?」

 

アムネシア「王は居ないのに………」

 

イレイナ「………仕方ありませんね。此れはあまりにも強過ぎる上に苦しみを与えることを喜ばなくてはなりませんので基本使いたくありませんが………此処で決着付けさせて頂きます!」

 

イレイナの杖が輝き始める。それは、イレイナの使う魔法の知識の中にある闇の魔法………ある映画では“許されざる呪文”と呼ばれる最強の魔法である。その内の一つを、イレイナは唱える。

 

イレイナ「『クルーシオ』!!」

 

サヤ「っ!?イレイナさん!その魔法は!!」

 

サヤはイレイナから魔法を教わった時に知った、許されざる呪文と呼ばれる『闇属性』の魔法の一つを見て、驚愕したのだ。

 

それは、魔法を掛けた相手に死よりも辛い苦しみを与える魔法だ。呪文の効果を長く持続させるためには「苦しめようと本気で思い」、かつ「苦痛を与えることを楽しむ」必要がある。

 

地底人、海人族、森林族に魔法が掛かる。光線状の魔法が敵全員に伝達して当たる。

 

地底人&海人族&森林族『『『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!』』』

 

地底人、海人族、森林族が頭を抱え、その場で苦しみながら地上に出て苦しみながら動く魚のように動き回る。

 

イレイナ「ふふっ、いい気味ですね」

 

イレイナは若干楽しんでいる。

 

スティンガー「あ、彼奴がやったのか?」

 

イナズマックス「とんでもねぇな……」

 

ジェノス「此れも魔法なのか………恐ろしいものだ」

 

避難所にやって来たジェノスは、イレイナの放ったクルーシオの威力に恐ろしさを感じた。

 

そして、森林王との決着も付き始める。

 

森林王が地面に両腕を突き刺し、大地から巨大な木の根を生み出してフランに向けて伸ばす。

 

森林王「我は森林の王!!我こそが至上の生命なのだ!!」

 

フラン「なら、私はお前を超えて行く!!」

 

フランは師匠の柄を両手で持つと、空中へ跳んで巨大化した刀身を森林王に向けて振り下ろした。

 

フラン「『カイゲルスラッシュ』!!」

 

そして、森林王は真っ二つに切断された。しかし、斬る速度はあまりにも遅い。

 

森林王「ぐおおお………しかし、我は大地がある限り再生する!」

 

しかし、再生されない。

 

森林王「ま、まさか………傷を溶かして再生を!?おのれえええぇぇっ!!こうなったら………ソリチュラアア!!出番だあああ!!」

 

森林王がそう叫ぶ。フランと師匠は周囲を警戒する。

 

しかし、怪人達が苦痛に耐え兼ね倒れて行く音と苦痛からくる絶叫以外の音は響かない。

 

森林王「っ!?ソリチュラ!!何をしておる!!早く攻撃しないか!?」

 

フラン「何も来ない」

 

師匠『もしかして、誰かが倒したのか?』

 

森林王「そ、そんな馬鹿な…………」

 

そして、フランは森林王の元を向いた。

 

フラン「降伏して。今なら見逃してあげる」

 

森林王「降伏だと?貴様如きに誰が降伏するかぁ!!」

 

イレイナ「『アバダ・ケダブラ』」

 

森林王は腕を伸ばす。フランは師匠を振り上げてトドメを刺そうとした。しかし、此処で緑色の光線が背後からフランの横を通り抜けて、森林王に直撃する。森林王は緑色の細い光線に当たると、先程まで騒いでいたのが嘘だったかのように前のめりに倒れた。そして、そのまま動かなくなってしまった。

 

フラン「死んだ?」

 

師匠『『鑑定』………どうやら本当に死んだようだ。あの魔法は…………恐らく死の呪いだ。こんな植物の王とも呼べる怪人も一撃で葬るなんてな』

 

そして、イレイナは手に持った杖を消した後にフランの隣へ歩いて来た。

 

イレイナ「初めて使いましたが、あまり乱発すべきではありませんね」

 

フラン「それより、私の獲物を横取りされた」

 

イレイナ「元からそのつもりでしたからね」

 

フラン「クズ女」

 

イレイナ「失礼な。此れでもヒーローですよ」

 

フラン「ヒーローなら横取りなんてしない」

 

イレイナ「私は出来ます。手段は選びませんので。それより、この森林王の力は要らないんですか?要らないなら燃やしますが?」

 

フラン「貰う!師匠!」

 

師匠『分かってるさ』

 

こうして、空と森、海や恐竜が徒党を組んだ地球連合軍は壊滅した。各種族は敗走し、イレイナの拷問魔法により死より恐ろしい苦しみを味わわされた以上、もう地上への進撃を目論んだりはしないだろう。

 

――――――――――――――――――――――――

 

???「お見事でした。この星の人類の強さ、この目で見届けさせていただきました」

 

その男の横では、とある植物怪獣が灰となっていた。それは、森林王が切り札としていたソリチュラであった。

 

この男は、ソリチュラを倒したのだ。たった1人で、森林王の切り札を倒したのである。

 

???「ぷりぷりプリズナーさんに『ベーターシステム』の試験運用を行いましたが、驚きました。まさか元の大きさを保った上であの力を一時的に発揮するとは。此れは流石の私も予想出来なかった」

 

天空王の息子達に試した時は巨大化したというのに、ぷりぷりプリズナーは元の大きさのまま巨大化時のパワーを発揮した。しかし、一時的な力に過ぎず、ぷりぷりプリズナーは暫く動けなくなった。

 

???「この星の人類を生物兵器として転用出来る事はぷりぷりプリズナーが証明したが、まだまだ足りない。もう少しだけ私のデモンストレーションにお付き合いしていただきますよ」

 

『災害レベル竜:外星人第0号メフィラス』

 

メフィラスはそう言うと、足元から無数の粒子状となるように消えて行った。




オリジナル技

『カイゲルスラッシュ』
使用者:フラン&師匠
カイゲルファングと同じだが、違いはゆっくりと溶かしながら斬る事。明らかに拷問向け。再生能力を持つ相手の傷を溶かし、再生を阻害する。
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