S級ヒーロー:黒猫剣士   作:ちいさな魔女

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次回は、機械天使さんのある作品とコラボしたいと思います。


ファンレターと怪人執事

4体の王が手を組んだ地球連合軍の侵略は、ヒーロー達の勝利で終わった。あの後はイレイナが避難空間から市民を出して、市民は健闘したヒーロー達を讃えた。多くの人々の声援を受けたヒーロー達。

 

死体は大半がフランが持ち帰ったが、いくつかはメタルナイトが持ち帰った。

 

それから数日後。フランと師匠は自身の部屋で昼食を作っていた。今回は海人族の体を切って、海鮮丼と刺し身、そして寿司を作っている。

 

フランと師匠の他にも、部屋に5人の男女が入って来ていた。サイタマ、ジェノス、そしてとある3名の怪人だ。

 

一人は怪人のお面を被る黒いマントを着た男。彼は怪人ではあるが、正確には怪人のお面を被る事でそのお面の元になった人の力を使う事が出来る人間だ。怪人としての名前は、『お面怪人・マスケイド』。

 

『災害レベル不明:お面怪人・マスケイド』

 

他の二人は怪人と言うより、人間の少女の外見をしている。一人はダークプリキュア。もう一人はダークドリーム。二人はこの世界の住人ではないが、ある経緯でこの世界に転生し、マスケイドと共にヒーロー活動を行っている。

 

では何故この3人が、サイタマやジェノスと共にフランと師匠の部屋に居るのか?それは、マスケイドが買い物に出向いた際にサイタマとフランに出会い、フランと師匠が転生者である事を見抜いた。サイタマに初めこそ怪人として始末されそうになったが、敵意が無い事を示した上にダークプリキュアとダークドリームの2人が介入し、オマケにフランと師匠が敵意が無い事を証明したお陰で、こうして同じアパートで暮らせるようになった。ダークプリキュアとダークドリームも行く宛が今の所無いので、このZ市のゴーストタウンにあるサイタマとフランのアパートで暮らしている。

 

マスケイド「悪いな、俺達までご馳走になって」

 

フラン「大丈夫。怪人の肉余るほどあるから」

 

ダークプリキュア「今更だが、怪人の肉って食べても大丈夫なのか?」

 

ダークドリーム「大丈夫よ。前に食べたでしょ?」

 

ダークプリキュア「そうだけどよ……」

 

そして、調理を終えたフランが盛り付けた皿をお盆に乗せて持って来る。念動力で複数のお盆を空中に浮かせ、持てない分を浮かせて持って来た。

 

フラン「完成ー!」

 

師匠『待たせたな!海人族の刺身舟盛りスペシャルに、海人族の海鮮丼だ!』

 

フランと師匠がテーブルに乗せた、船のような形の皿の上に乗る色とりどりの刺身と、美しい盛り付け方をされた海鮮丼が、人数分置かれた。

 

全員『頂きます!』

 

そして、全員が刺身と海鮮丼を食べ始める。

 

タコ怪人の脚。食べやすい大きさに切っており、食べるのに苦労はしない。

 

ジェノス「ふむ。歯応えがある弾力が良いな。オマケに切り方も上手く出来ている」

 

ダークプリキュア「おー美味い!歯ごたえが良いなこりゃ!」

 

そして、刺身も味わうサイタマ達。

 

サイタマ「おっ。こりゃ行けるな」

 

マスケイド「二人共料理上手いな!こんなに美味しいなら店とか開けるだろ?」

 

師匠『店かぁ。悪いがその気は無いな』

 

フラン「私も」

 

フランは刺身を口にしながらそう言った。

 

フラン「お店は面倒。師匠とヒーローやってるのが良い。だって師匠は私の師匠だから」

 

師匠『フラン………俺は嬉しいぞぉ!!』

 

師匠は大滝のような涙を流す。

 

ダークプリキュア「ふっ………良い親子だな」

 

ダークプリキュアにはそう見えた。

 

こうして食事を終えた後、ベランダにある物が落ちて来た。

 

フランがベランダに出て落ちて来た物を拾う。それは、パラシュートの付いた大きな段ボール箱だ。それを持って中に入るフラン。

 

フラン「大っきな段ボール箱が落ちて来た!」

 

サイタマ「段ボール?」

 

それを見たジェノスが告げる。

 

ジェノス「それは恐らく郵便ですね。此処には配達が来ないので、こうして空からパラシュート付きで降下してるんてすよ」

 

サイタマ「郵便?マジかよ」

 

フラン「師匠!開けよう!」

 

師匠『よし。開けてみるか』

 

師匠が念力で箱を開けると、中には大量の封筒が入っていた。その大半の封筒の表には『ジェノスさんへ』或いは『ジェノス様へ』と記されていた。但し、その中には『サイタマさんへ』だったり『フランちゃんへ』と書かれた封筒もある。

 

ジェノス「手紙ではなくファンレターのようですね。サイタマ先生やフランの物もあるようです」

 

フラン「ファンレター………サイタマのもある」

 

師匠『良かったなフラン!ファンレターが来るなんて、凄い事だぞ!』

 

サイタマ「どれどれ……」

 

サイタマがドキドキしながら封筒を開けて、中身を見てみる。その一枚にはこう書かれていた。

 

『応援しています!一撃で敵を倒すのが格好良かったです!』『偶に見せるキリッとした顔が格好いいです!』

 

サイタマ「おおっ。応援の手紙が多いな」

 

フラン「ん」

 

フランも封筒を開ける。中身を見ると、こう書かれていた。複数入っていたようだ。

 

『フランちゃん可愛い♥』『フランちゃんカワユス♥』『結婚してください♥』『フランちゃんハァハァ♥』『ロリコンで良かったぁぁ!!』『フランちゃん可愛いグヘヘ♥』

 

フラン「ヒィッ」

 

フランは顔を青くして手紙を手放した。その内容を師匠が見た瞬間、師匠の全身から黒いオーラが溢れ出て来る。

 

師匠『こいつ等………探し出してとっちめてやる』

 

マスケイド「やめろぉ!」

 

その内容を周りの皆も見た。

 

ダークプリキュア「マジかよ。変な連中しか連れてねぇな」

 

ダークドリーム「此れは流石に無いよ……」

 

サイタマ「フラン……大丈夫か」

 

ジェノス「………」

 

サイタマも同情しており、ジェノスは冷めた目で手紙を見ていた。

 

フラン「………大丈夫。落ち着いて来た」

 

しかし、フランは涙目になりながら両手が震えていた。震えながら次の手紙を読むフラン。

 

『フランちゃんへ。この前の地球連合軍との闘い見ました!可愛くて小さいのに私達より頑張って偉いね!覚えてないかもしれないけど、私は氷河期化したB市で助けてもらったの!本当にありがとう!お礼としては難だけど、どうか食べてください!』

 

その手紙は何かと糸で繋がっており、手繰り寄せてみるフラン。すると、それはフランが食べ損ねていたローストポークの材料セットだった。

 

フラン「おーー!!ローストポーク!!」

 

師匠『しかもセットで送ってくれたのか!マトモな手紙があって良かったな!』

 

マスケイド「だな。それにしても、手紙の大半がジェノス宛か。なんて書いてるんだ?」

 

ジェノス「まあネットに載ってあるのと変わらない。『顔が格好いい』『クールで素敵です』『いつも応援してます』といった物が殆どだ。こんなのは俺の外見しか見てない奴等のコメントでしかありませんが」

 

サイタマ「お前、自分で言ってて恥ずかしくねぇのかよ…」

 

そして手紙を漁っていると、突然地響きが起きる。

 

フラン「怪獣!!師匠!!」

 

師匠『ああっ!全く最近多くて驚くばかりだぜ!』

 

フランは窓から飛び出すと、後から師匠も追い付いてフランを刀身に乗せる。サーフィンの如くフランは師匠に乗り、地響きの響いた場所へ向かって師匠は飛んで行った。

 

サイタマ「フラン最近活躍してるな」

 

ジェノス「ええっ。俺も一度勝ったとはいえ、フランに負けていられません。俺も強くならなくては」

 

すると、手紙を漁ってたマスケイドが、サイタマにある物を見せる。

 

マスケイド「サイタマ。これ、サイタマとフラン宛ての手紙だよ。他の封筒と違って、ヒーロー協会からだって」

 

サイタマが受け取ると、その封筒の表面にはこう記されていた。

 

『B級ランカー同率1位、サイタマ&フラン』

 

それは、先程マスケイドが言った通り、ヒーロー協会からの手紙である。そしてそれは、サイタマフランがA級に上がれるチャンスである事を、怪獣退治に向かったフランと師匠は知る由も無かった。

 

――――――――――――――――――――――――

 

その頃、フランは師匠に乗って怪獣の出現した場所へやって来た。

 

???『キュアアアアアアア!!』

 

その怪獣は、頭部が巨大な目玉となっており、両手が鞭になっている人型の怪獣だ。目玉だらけの手足胴体という名状し難い姿をした不気味な怪獣だ。

 

『災害レベル竜:ガンQ』

 

???『ギュオオオオオッ!!』

 

『災害レベル竜:コッヴ』

 

もう一体の両手が鎌のようになっている怪獣だ。

 

二体は全身から闇のオーラを放ちながら街で大暴れしており、その足元では二人の男達が逃げ惑っていた。

 

頭にバンダナを巻いた背の低い少年と、背が高い青年だが、全身紫色でヘタのないナスのようだ。少年は頭が丸いが、青年は頭が長い。どうやら人間ではなく怪人のようだ。

 

『災害レベル狼以下:執事ザケンナーA、B』

 

執事A「うわあああっ!!なんでザケンナー!!」

 

執事B「襲って来るでザケンナー!!」

 

しかし、ガンQとコッヴに追われてる所を見るに、どうやら襲われてると見たフランと師匠。

 

フラン「一応助けよう」

 

師匠『良いのか?』

 

フラン「特に人間に害も無さそうだから」

 

師匠『よし。なら行くか!』

 

フラン「ん!」

 

そして、フランと師匠はガンQとコッヴに向かって行くのだった。




名前:お面怪人・マスケイド
元ネタ:オリジナル
災害レベル:不明(お面によって力が変わる)
概要
怪人のお面を被る黒いマントを着た男。普通の人間だがお面をつけるとそのお面の人の力を使うことができる。顔を隠せるのであればフルフェイスマスクも可能。元々は転生者で仮面ライダーのような変身する力が欲しいと頼んだが、何故かお面で変身できるようになってしまった。その力で一先ず人助けしていたが、何故か怪人に間違えられてしまう(怪人のお面を使ったのが原因)。そのせいで色々言われ、人やヒーローから攻撃される始末。絶望しかけたが、自分の好きなアニメ・特撮の人物達の言葉や成り立ちを思い出し、いっそ怪人として救おうと決めた。お面で変身できるためお面を作れるようになり、ワンパンマンの世界でのヒーローや怪人のお面だけでなくアニメ・特撮でのヒーロー・怪人・怪獣のお面も使える。フランやサイタマとは買い物時に遭遇した。その時にフランと師匠が転生者だと知る。

名前:ダークプリキュア
元ネタ:ハートキャッチプリキュア!
災害レベル:鬼
概要
ムーンライトの妹で、最後は大好きな父に看取られて光となって消えたが、この世界で復活した。自身のやるべきことを探していたところに怪人が現れ、子どもが襲われそうになったところを助けた。その時子どもやその親から感謝された時、胸に温かい物を感じ取り、プリキュア達はこのために戦っていたのだと改めて彼女達を理解した。その後マスケイドが人を救ったが嫌味を言う者がいたのでちょっとお灸を据えた。その後彼に追いつき、助けた彼等に変わって礼を言った。そのことがきっかけで知り合い、共にヒーロー活動をしている。

名前:ダークドリーム
元ネタ:Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!
災害レベル:鬼
概要
ドリームの友達。生みの親であるシャドウによって消滅したがこちらの世界で復活した。怪人が人を襲っているところを助け、笑顔でお礼を言われ、胸に温かい物を感じ取り、ドリームもこのために戦っていたのだと改めて理解した。その後ダークプリキュアが現れ、私と同じ気配を感じて来たと言われ、そこから同じプリキュアだと知る。お互いに話が進み、友達になった。彼女経由でマスケイドとも知り合い、3人チームで活動するようになった。

名前:執事ザケンナーA
元ネタ:ふたりはプリキュア MaxHeart
災害レベル:狼以下
概要
頭にバンダナを巻き背の低い執事ザケンナー。Bの方がしっかりしていない時のツッコミ役でもある。一応執事の仕事はちゃんとこなせるがBのドジに巻き込まれる。ドツクゾーンが倒された後、謎のワームホールでこちらの世界に来た。そこで怪獣に襲われていところをフランに助けてもらい、お礼として無償で働いている(一緒にいれば大抵大丈夫だと思っている)。戦闘力は特にないが悪運が強い。

名前:執事ザケンナーB
元ネタ:ふたりはプリキュア MaxHeart
災害レベル:狼以下
概要
背が高く飽きっぽい執事ザケンナー。一応執事の仕事はちゃんとこなせるがよくドジを踏む。ドツクゾーンが倒された後、謎のワームホールでこちらの世界に来た。そこで怪獣に襲われていたところをフランに助けてもらい、お礼として無償で働いている(一緒にいれば大抵大丈夫だと思っている)。戦闘力は特にないが悪運が強い。

名前:ガンQ
元ネタ:ウルトラマンガイア
災害レベル:竜
概要
謎の人気を持つ怪獣の一つ。謎の力によって地球に現れた。超能力が使え、攻撃吸収・放射、吸収光線で相手を吸収して無数の目玉による精神攻撃をする。

名前:コッヴ
元ネタ:ウルトラマンガイア
災害レベル:竜
概要
謎の力によって地球に現れた。額から射ち出す光弾と両腕の鎌を武器に持つ。戦闘力なら怪獣の中で上位に入る。
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