フラン『オオオオオオオオオオオオオオオッ!!』
調『ぎゃああああああああああああああっ!!』
海鳴市の遊園地にやって来たフランと調は、ジェットコースターに乗って楽しんでいた。車椅子に乗るはやては、その様子を近くで見ていた。はやての近くには師匠が布に包まれた状態で立てられており、布の隙間からフランを見守っていた。
フラン「ああ、楽しかった!」
調「こんなに遊んだの、初めてかも!」
師匠『二人共楽しそうにしてたな。フランが遊んでいるのを見てると、俺も嬉しくて泣きそうだぜ!』
はやて「師匠さん、ホンマに親バカやなぁ」
フラン「師匠!今度はクレープ!」
師匠『分かった分かった。慌てなくてもクレープは逃げないぞー!』
フランは師匠とクレープ屋に向かう。
調「ホントに親子みたい」
はやて「せやなぁ。ホンマに羨ましいわぁ」
調「うん……………はやて、少しフランちゃん達と居てくれる?」
はやて「えっ?うん、ええけど」
はやては車椅子を漕いで、フラン達の元へ向かう。調は真顔のまま何も話さず、3人から離れる。
ゼット『調?』
ノア『………敵が来たみたいね』
調は歩くと、その隣に一人の少女が現れる。人気のない廃墟まで歩いていくと、調は現れた少女に話し掛ける。
調「………何か用?」
少女「………お前に用は無い。私の狙いは、お前と共に居た、あの黒猫の少女だ」
調「フランちゃんが狙い?なら、尚更行かせない」
調はシンフォギアを解放した。
調「『Various shul shagana tron………』」
衣服が消えて裸になった後、回転した後にギアインナーを体に纏う調。頭部ユニットも装着され、ツインテールにヘッドギアが装着される。脚部にも装甲を纏い、両手に装甲を纏い、胸元に『Z』のマークが施されたアーマーが装着された。両手にヨーヨーを持ち、調は戦闘態勢に入る。
『シュルシャガナ』。調の扱うシンフォギアであり、ウルトラマンの力を行使出来るよう、光の国のヒカリの技術によって改良された聖遺物だ。
少女「っ!話に聞いてなかったが、この世界にもヒーローが居るのか!良いだろう!フランと師匠の前に、先ずお前から始末してやる!」
少女は刀を抜いた。片手に持つ鞘から刀を抜くと、刀身を輝かせながら柄を握る。
タイタス『っ?剣術についてはあまり知らないが、構え方が慣れてないように見える』
フーマ『そりゃそうだぜ。ありゃあ少し剣を齧った程度のド素人だ。そうだろ、タイガ』
タイガ『そうだな。だが、なんか不気味だ。注意しろ!調!』
調「うん」
調もなんとなく感じていた。脚部のローラーを起動し、スケートの要領で移動する。
少女は走って追って来た。少女は調に追い付き、刀を振り下ろす。調は少女の刀を避けて行く。その中で、少女の攻撃は鋭さや太刀筋はあるけど、振り方や構え方は完全にフーマの言う通りド素人だ。しかし、だからこそ不気味だ。
調「やっ!」
調は蹴りを放つ。少女は調の蹴りを受けて後方へ下がるが、すぐに体勢を立て直してすぐに斬り掛かる。調は刀を避けたが、背後の壁が切断されて崩れ落ちるのを見た。
調「速さもある!」
油断すれば首を切断される。調はヨーヨーを放ち少女を拘束しようとした。しかし、少女はヨーヨーを刀で弾き飛ばすと、壁の向こう側へ移動した。そして、壁の向こう側から刀を振る。
その瞬間、調の胸元に切り傷が出来て、少し出血した。
調「ぐっ!?」
しかし、おかしい事が起きていた。インナーや装甲には傷が無いのに、調の肌だけが切断されたのだ。壁や衣服、装甲をすり抜ける能力。となれば、物理的な防御は意味が無い。
タイガ『平気か調!』
調「大丈夫!『ゼットスラッガー』!」
調は頭部から放ったスラッガーを放ち、壁を突き抜けて少女の刀に当てる。少女はゼットスラッガーに押されるが、すぐに弾いて調に迫る。調はヨーヨーを巧みに操って少女を攻撃するが、少女はヨーヨーを弾いていく。
調が気付いたのは、戦って数分経過した後だ。
少女の動きが徐々に良くなっている。否、自分の動きを読んでいるかのように速度が上がり、パワーも増して来ている。
タイガ『なんだァこいつぁ!?動きが速くなってきてるぞ!?』
調「速さだけじゃあない!力も増してきてる!!」
調はヨーヨーに八つ裂き光輪のような光エネルギーを纏わせ、少女に向ける。手加減したら勝てない。しかし地球人を殺す事は出来ない。なので狙いは刀身だ。しかし、少女は光輪を避けた。
少女「ほう。こんな技もあったか。だが、もう覚えたぞ!」
少女は次にやって来た光輪を、ヨーヨー諸共切断した。
調「なっ!?」
ゼット『マジでございますか!?』
ノア『調!聞いて!そいつは恐らく、一度見たり受けた攻撃を覚えて上回る能力があるわ!マックスが嘗て戦った、完全生命体イフに近い能力ね!そして能力の根本はあの刀!あの少女は操られてるの!』
調「嘘ぉ!?そんな事が!?」
それでは尚更少女は殺せない。しかし、少女の肉体に変化が訪れた。それは、突然少女の背後に現れた時計のようなアイテムが飛んできて、少女の体に寄生した。少女の肉体が変異していく。
少女?「ガアアアアアアアアア…………クハハハハッ!!まさか此処で怪人化するとはな!!アナザーウォッチ!!仮面ライダー!!成る程、此れは良いぞぉ!!』
少女は人間だった頃とは思えない程に変わり果て、バッタのような頭を持った黒い戦士の姿となった。ベルトの真ん中には、バッタの顔のようなバックルが取り付けられており、口の中が渦を巻いている。
更に異形の怪人となった少女の背後に、少女の姿に近い姿をした、胸元にホッケーパッドを付けた戦士達が姿を現した。
調は、ウルトラマン達は、嘗てウルトラマンが共闘した地球が生み出した人間サイズの戦士の噂を、光の国で聞いた事があった。ウルトラマン曰く、その姿を、こう呼んだ。
調&ゼット「『仮面………ライダー?』」
少女?『貴様は前座であったが、中々強いな!その首を取る前に、名乗らせてもらおう!俺はアヌビス神!どうやら俺の秘密に気が付いているようなので、自己紹介をさせてもらおう!』
少女の口から話し出したアヌビス神。
『災害レベル虎〜竜以上:アヌビス神』
『災害レベル鬼:大量発生型番外相変異・アナザーバッタオーグ』
調は追い込まれる。ローラーで道路を走り続ける調だが、その背後からは、10機ものバイクに乗ったアナザーバッタオーグが追ってくる。アヌビス神が操る少女は、アナザーバッタオーグの隊列の先頭をバイクに乗って走る。
アヌビス神『逃がすかぁ!!』
バイクの速度が速くなる。調のローラースケートに合わせて、バイクの速度が上がり始めたのだ。
調「ヤアアアッ!!」
調はウルトラマンジードの力を反映して、シュルシャガナの装甲をジードの基本形態『プリミティブ』のデザインへ変化させる。
調「操られてる子を解放してもらう!!やぁっ!!」
調は反転した後、飛んで膝蹴りを放つ。しかしアヌビス神はバイクごと身を横に傾けて回避し、他のバッタオーグもバイクごと体を傾けて避けた。
調「嘘………今のが避けられるんだ」
アナザーバッタオーグ「そんな間抜けな攻撃当たると思うなよ!このビチグソがぁ!!」
アヌビス神はバイクから跳んだ後、調に向かって飛び掛かる。他のバッタオーグも調に向かって飛んで行き、一斉攻撃に入る。
10体からの拳の殴打。調は全てを拳法で回避し受け流すが、バッタオーグ達の速度は徐々に増して行く。アナザーバッタオーグは刀を抜いており、拳の殴打に混ぜて斬り掛かっている。次第に全身痣だらけになりつつある調。斬られ続けてペースも乱れ始めた。
調「タイタスさん!」
タイタス『うむ!ぬおおおおおっ!!』
調はタイタスの力を纏い、バッタオーグ達を衝撃波で吹き飛ばした。アナザーバッタオーグも例外ではなく、共に吹き飛ばされて壁に激突する。
アナザーバッタオーグ「ぬぉっ!?まさかまだ此処までの力を!?だが、衝撃波は覚えたぞ!そのパワーもな!」
調「ヌオオオオッ!!」
調は力でアナザーバッタオーグに迫り、パワーと光パワーを乗せた拳を振るい、アヌビス神の宿る刀を破壊しようとした。しかし、途中から現れたバッタオーグがアナザーバッタオーグの背後から現れ、調の拳はバッタオーグの腹に命中。バッタオーグは爆発四散した。
アナザーバッタオーグ「量産型とはいえ一体を粉々に砕くか!何と言うパワーだ!!成る程、主から聞いた“光の星”の奴等と似たような戦士という訳か!!こんなパワーで殴れば、操られてる此奴も吹き飛んでた所だが、もう覚えたぞ!」
調「ヒッ」
調は一瞬恐怖し、背筋が凍りそうになる。
アナザーバッタオーグ「ゾッとしたようだな!!行くぞ!!」
アナザーバッタオーグが刀を振り下ろす。調は両手で掴んで止めるが、他のバッタオーグ達から背後から蹴られてしまう。蹴り飛ばされた調は、地面を転がってしまう。
アナザーバッタオーグ「トドメじゃあ!!」
アナザーバッタオーグは調に斬り掛かる。調はやむを得なくゼットライザーを取り出し、ウルトラマンゼットに変身しようとした。
師匠『させねぇ!!』
フラン「やっ!!」
突然刀が、大きな西洋剣に弾かれる。それは、駆け付けたフランと師匠であった。
フラン「ごめん遅れて!」
師匠『俺達を付けてた奴を相手してくれたんだよな?急いで探してやっと見つけたが、此れはヤバいな』
師匠がアナザーバッタオーグを見る。
アヌビス神『フハハハハハッ!!此れは驚いたぞ!!まさか向こうから現れるとはな!!』
調「はやては?はやてはどうしたの!?」
師匠『心配すんな。彼女には事情を説明して、家に送って来た』
フラン「調!一緒に闘おう!」
アナザーバッタオーグ「面白い!ならば来るがいい!」
アナザーバッタオーグは残った9体のライダー達と共に駆け出す。フランと調は共に構えた。
《オリジナル怪人》
名前:大量発生型番外相変異・アナザーバッタオーグ+アヌビス神
元ネタ:オリジナル(シン・仮面ライダー要素あり)
災害レベル:鬼(アヌビス神のお陰で竜以上)
概要
『シン仮面ライダー』の11体の量産型怪人だが、その内の一体がアナザー化している。蝗害の如く一糸乱れぬ統率された動きで敵に襲いかかる獰猛な兵隊である。一体一体は災害レベル虎程度でA級ヒーローでも倒せるが、集団による攻撃はかなり厄介。更にアナザー化の影響により、全ライダーに能力を共有している。此れだけならまだ調でも対応出来るが、アヌビス神が加わる事で一体が受けた又は体験した攻撃や能力を覚えて集団が更に強さを増して行く。質より量、量より質とはあるが、質と量の2つを見事に備えた最強の攻撃布陣である。尚、バイクにもアヌビス神を通してライダーが体験した事に対して強くなる能力が反映される。