S級ヒーロー:黒猫剣士   作:ちいさな魔女

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放射性物質捕食怪獣と戦慄の超能力者

サイタマとの手合わせから一週間後。フランと師匠はG市の放射性廃棄物処理場にやって来ていた。サイタマはZ市のマンションで留守番をして、フランと師匠が代わりに出向いたのだ。

 

怪人発生のニュースを聞き付け、二人はサイタマに代わって空を飛びながら駆け付けたのだ。

 

今回出現した怪人は、放射性物質を喰らう巨大怪獣であり、放っておけば放射線が街中に放たれて危険なのだ。

 

幸いな事に、フランは放射能汚染された地域を走っても、初めは苦しんだが、すぐに適応した。そして、師匠と共に放射性物質を喰らっている怪人の元へ到達した。

 

四足歩行の巨大怪獣が、放射能マークが描かれた缶や鉱石を喰らっており、その影響で周囲に放射能が撒き散らされている。

 

フラン「大きい!」

 

師匠『だが、マルゴリやワクチンマン、サイタマに比べれば!』

 

フラン「楽勝!」

 

フランは走る。巨大怪獣、パゴスを倒して能力を得る為に。

 

『災害レベル・竜:パゴス』

 

パゴスはフラン達の姿を見ると、咆哮を上げて襲い掛かってきた。食事の邪魔をされた事を怒っているのだ。

 

パゴスは前脚を振り下ろしてフランを押し潰そうとするが、フランは前脚を師匠を振り上げて真っ二つに切り裂いた。

 

パゴス『ゴアアアッ!?』

 

パゴスは断末魔の悲鳴を上げる。パゴスはもう片方の足を振り下ろしてフランを押し潰そうとするが、フランはもう片方の足も真っ二つに切り裂いた。

 

パゴスは前にそのまま横に倒れてしまうが、パゴスは頭部を起き上がらせた後に、口元大きく開いた。その瞬間、師匠は口の中から輝く虹色の光を見た。それがどんなものか、

 

師匠『ヤバいぞ!!放射性物質を含んだ激ヤバ光線を撃つ気だ!フラン!防ぐぞ!』

 

フラン「ラジャー!!」

 

フランは師匠を盾のように構えて、更に師匠の大きさをパゴスが直立したようなデカさに変えた。

 

そして、パゴスは口から虹色に輝く炎を纏った白い光線を口から放つ。師匠はパゴスの光線を受け止める。地球のエネルギーを全身に纏い、光線を受け止めて行く。しかし、放射性物質は周囲へ広がって行き、このままでは周囲の街は住めなくなってしまう。

 

師匠『フラン!放射性物質が!!』

 

フラン「このままじゃ……町が危ない!!」

 

師匠『これならさっき頭を切り落とせば………いや待て!?此奴、下手に殺したら放射性物質が拡散しちまうじゃねえか!』

 

フランも光線を防ぐのに精一杯だ。今回の相手はデカいだけの怪人ならどれだけ楽だったろうか。しかし、今回の相手はただ倒すだけでは意味が無い。今回の相手は放射性物質を拡散させずに無力化しなくてはならないのだ。このように倒しても周りに影響を与えるタイプは、一番戦いにくい相手だ。

 

フラン「ぐうううううっ!!」

 

師匠『フラン!大丈夫かっと?』

 

突然、光線が上空に舞い上げられ、蛇のようにうねる。そしてパゴスの体も真上に浮き始める。

 

師匠『何だ!?このエネルギーは!?』

 

フラン「師匠!あれ!」

 

フランが指を差す上空を師匠も向いた。その方向には、小柄な少女のような体躯の女性が空中に浮いていた。髪先がカールした天然パーマの緑色の髪に、黒いスリットスカートからはみ出た生足とツリ目を持つ。また、小柄な体躯からは有り得ない色気を放っており、女性が小柄な体躯に似合わぬ大人である事を醸し出していた。

 

???「何をこんな奴に苦戦してんのよ。足手まといだから下がってなさい」

 

女性はそう言った後、片手を振り上げてパゴスを周囲に撒き散らされた放射性物質もろとも持ち上げた。

 

???「放射性物質なんて面倒なモンも含めて、全部お返しするわ」

 

そして、女性は手を握り締めた。その瞬間、周囲の放射性物質がパゴスの体に付着していき、またパゴス自身もその体から大量の血を噴き出しながら、骨が砕け肉が潰れる音を響かせる。

 

そして、パゴスは放射性物質もろとも女性の力によって巨大な玉となり、地面を壊す事なく置かれたのだった。放射性物質の放出も確認されていない。

 

そして、地面に降りてきた女性の元へフランが駆け寄る。

 

フラン「凄い!今の、超能力!?」

 

???「ん?アンタ、まだ此処に居たのね?さっさと帰りなさい。邪魔なのよ」

 

フラン「…………邪魔?」

 

???「そうよ。アンタみたいな奴は足手まといなの。居ても邪魔になるだけだから」

 

フランは心の声で師匠に語り掛ける。

 

フラン(師匠。なんかこの子供、苦手)

 

師匠(まあ変だな。でも此奴に俺達の念話が聴こえてないからって、あまり悪く言うなよ)

 

しかし、何故か女性は不機嫌そうな顔になり、二人にこう言った。

 

???「()()()()()()()()()()()()!!」

 

師匠(聴こえてるって!)

 

予想外だった。まさか聴かれていたとは思っていなかったのだ。しかし、聴こえてるのならば、それはそれで話してみる意味がある。

 

フラン「私、フラン。此方は師匠。師匠と私、コンビで怪人倒してる」

 

師匠『あー、そうだな。俺は“師匠”だ。因みにこれ呼び名とか渾名じゃなくて、実際の名前な?』

 

???「……色んな怪人を見たけど、剣が意志を持って話すなんて初めてだわ。アタシは『タツマキ』よ」

 

タツマキは簡潔に自己紹介を済ませると、タツマキはフランにある質問をした。

 

タツマキ「所で、アンタって前から噂になってた猫耳の少女よね?人間社会で普通に暮らし、剣を持って怪人を倒していく謎の少女。協会で噂になってたけど、アンタで間違い無さそうね」

 

フラン「ん。師匠と怪人倒して来た」

 

師匠『話が出来そうで良かった。俺達はアンタ達の言う怪人かもしれないが、別に敵対したい訳じゃない。そろそろ貯金も尽きそうだし、ヒーロー協会とやらに所属したかった所だ』

 

タツマキは目の前のフランと師匠に敵意が無く、その言葉にも嘘を感じなかった。

 

タツマキ「ふーん。まっ、アタシからも報告しておくけど、ヒーロー協会に入るならしっかりと役立ちなさいよ」

 

そう言った後、タツマキは空へ飛んでいった。

 

その様子を見ていた二人は、その後にパゴスの死体を持ち上げて、人気のない場所へ運び込む事にした。

 

その頃、タツマキは空からフランと師匠様子を見ていた。

 

タツマキ「……あの二人、とんでもない力を秘めてるわね。まだ力を隠してる。まっ、アタシの敵じゃないけど」




オリジナル怪人

名前:パゴス
作品:シン・ウルトラマン
災害レベル:竜
シン・ウルトラマンのパゴスそのもの。放射性物質を喰らい、また放射性物質をたっぷり含んだ光線を放つ事で、周囲の環境に甚大な被害を及ぼす。
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