書き溜めはありません。それではどうぞ。
入学式編Ⅰ
朝いつもよりも早い時間に起床し、いつものルーティンをこなしていく。
「ちょっと嫌味っぽかったかな...」
昨日の、司波兄妹との通話のことである。他に思いつかなかったとはいえもう少し言い方があったよなぁと少し後悔している。
「メールは送るとして...それよりも...」
今日はいよいよ第一高校の入学式である。そろそろ制服に着替えて、学校に向かわなければいけない。自分は新入生総代を務めるからだ。そのリハーサルがあるために他の新入生よりも早く学校に着く必要がある。自分の許嫁である真由美さんは生徒会長であるため、自分よりもさらに早く到着する必要があるらしい。
昨日真由美さんの帰り際に自分達の関係を他の生徒たちは知っているか否かを聞いた。自分達は十師族であるため許嫁の関係が決まった段階で互いの両親は方々に報告するつもりだったらしいが自分がそれを止めさせた。なぜならどうせ解消されると思っていたからだ。なんせあれだけの美少女なのだ不釣り合いにも程があると思ってた。(そもそもそんな理由で許嫁は解消されないのだが)しかしその後順調に仲を深めたことで、夜瑠は真由美に惚れ込んでいった。
閑話休題
話を戻し、他のものは知っているかどうかだが答えは「否」である。
曰く
「夜瑠君も望んでいないでしょ?」
との事である。中学生で、かつあまりに会うことのなかった去年まではそうであったが今年からは違う。なにせ学年は違うとはいえ同じ高校に通うのだ。面倒を嫌う夜瑠であるが彼も一人の男である。一つの決断をした。なんせ真由美さんは美少女なのだそんな真由美さんに虫がまとわりつくのは不愉快である。そして一つの決断を口にした。
「でしたら今年は言いましょう」
「なんで?」
と不思議そうに人差し指を頬につけながら首をかしげるあざといポーズを素で行う彼女にたいし「そういうところですよ」と言いたくなるのを我慢しどう言おうかと迷いつつも口を開く
「自分も今年から真由美さんと同じ高校に通います。そうすれば必ず真由美さんと関わる時が来ます、その時に自分達の関係を変に繕うよりもいっそ堂々と言った方が後々楽だと思ったからです。」
誰がどう考えても完璧な建前である。
「ふーん」
と少しニヤニヤしながら答えてくる。あれ?これ建前だってバレてね?
「それで本音は?」
バレてーら
「ただでさえ美少女である真由美さんに変な虫が付くのが嫌だからです。」
これで満足か?と目で伺うと
「よろしい」
と今度は花が咲いたようなと比喩するのが相応しいほどに満足げないい笑顔を向けてくる。少し恥ずかしい思いをしたがこんなに良い笑顔を見せられたから良いやと少し投げやりに思った。
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制服に着替え持ち物を確認し、キャビネットで第一高校まで向かう。本当は真由美さんと共に行きたかったが自分よりも先に向かわなければ行けないらしい。それでも自分も予定よりも早く行こうかと考えていたところ先読みされていたようで
「明日は夜瑠君の晴れ舞台なんだからゆっくり休んで」
などとウインクしながら言われては引き下がるしかない。
昨日帰り際に言われたことを思い出し改めて気合いを入れ、原稿を読み直しているといつの間にか到着していた。
キャビネットを降り校舎を見上げるこれから待ちに待った高校生活が始まるのかと希望の眼差しをしているとどこからか声がした、
「ねぇあれ四葉の人じゃない?」
「うわ、ホントだあっち行こ」
ついそちらの方を睨んでしまい女子生徒2人が逃げていく。
なぜ分かったと思ってしまうが自分の風貌を思い出し
ため息をついてしまう。確かに自分は他よりもやはり顔が割れている。身長は平均よりも5センチほど低い、これだけならまだしも自分の髪の毛は他の人よりも遥かに黒い。それに他の人に言わせるとどうやら纏っている雰囲気も違うようである。目つきもよろしいとはいえず一時期メガネをかけていたこともあった。その時真由美さんとも会ったが掛けない方が良いと言われたためそれ以来掛けていない。なによりあの四葉である。そんじょそこらの魔法士よりも有名だしね。
気を取り直して会場に向かってさっさと入学式の準備をしよう。
「おはようございます1年A組の四葉夜瑠です。」
「君が四葉くんか。おはよう、私は生徒会副会長の服部刑部だ。リハーサルまでまだ少し時間がある、そこに掛けて待っていてくれ。」
「分かりました。」
リハーサルまだ時間があると言われ流石になにもしないわけにもいかないので原稿でも読もうかと思い目線を下げるとちょうどこちらに向かってくる影が見えた。顔を上げるとそこには自分の許嫁と他に二人いた。
「おはようございます、真由美さん」
こちらから挨拶をすると脇の二人は驚いたようだ。それはそうか真由美呼びだもんな。真由美さんは困ったような顔をして挨拶を返してした
「おはよう、夜瑠君」
これまた脇の二人は驚いてる真由美さんよりも小さい方は仰天と言っていいくらいには驚いている。
「会長、四葉君とお知り合いなんですか?」
と、少し肌が褐色で青みがかったロングヘアーの女性が問う。
「ええ、許嫁なの。それでこちらが市原鈴音通称りんちゃん。でこっちが中条あずさ通称あーちゃん。」
え、そんなサラッと言う?とは思ったが市原先輩と中条先輩それぞれに挨拶をし...あ、ほら中条先輩驚きすぎてもはやノーリアクションになってる。それに周りの人もザワついてるし、まあいいや。
「それで真由美さんリハーサルがもう始まるんですか?」
「いいえそれはまだよ、生徒会メンバーを紹介しようと思ったから服部君は捕まらなかったけど」
「いえ、服部先輩は先程挨拶をしました。」
「そうなの、それなら良かった。と、そろそろリハーサルが始まるみたいね」
先生と思われる方がこちらに手を挙げている。
「分かりました、自分も準備します。」
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無事リハーサルも終了し、本番を迎える。その間中条先輩がさっきの許嫁発言をこちらにも聞きたそうな顔をしていたが見なかったことにしておく。真由美さんに聞いてください。
そしていざ本番を迎える入学式はつつがなく進み自分の番になった。自分の四葉の名前が呼ばれた時は割とザワついたがいざ始まれば原稿の内容も当たり障りない内容だったこともあり無事終了した。やっぱり大勢の人の前で話すのは疲れるな。
会場から退出する前に真由美さんに声をかけようとしたが明らかに忙しそうにしていたので遠慮した。すると中条先輩から声がかけられた
「あ、あの四葉くん。」
「はい、自分に何か?」
「え、ええとですね明後日の昼休みに生徒会室に来て欲しいんです。」
「生徒会室に?何故...ああそういえば新入生の首席は生徒会へ勧誘があるんでしたね」
このことは事前に真由美さんに聞いていたが正直断るつもりではあった。確かに学校内で大事な真由美さんと過ごす時間であるが多分真由美さんを目で追ってしまい集中出来ないので断ろうと思っていた。
「そ、そうなんですご存知ですよね…」
「はい、真由美さんに聞いていました。明後日のお昼休みですね。分かりました、伺います。」
「で、では失礼します」と逃げるように去っていった。
うーん怖いよね四葉。改めて帰路に着いた。
入学編9の最後のようにリアルの話題を落とし込むのはどう思いますか?自分は延長線上にある感じがして好きです。
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あり
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なし
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どうでもいい