異世界でも大馬鹿野郎は空を飛ぶ   作:maoチャン

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0話 プロローグ

 

とある空域

 

そこは一面の海が広がりその空の上では飛行機が飛んでいた。

 

ただし、ただの飛行機じゃない戦争に使われる戦闘機だった。

 

アグレッサー隊長「よ~し、今日の訓練はここまでだ!全機編隊飛行を取れ!」

 

アグレッサー隊「了解!!」

 

そう言って戦闘機達は集まり編隊飛行を取った。

 

隊長「皆、今日はお疲れだ♪そしてこれで最後の模擬戦闘を終了とするご苦労だった♪」

 

アグレッサー3「いえ、俺達皆隊長に恵まれて良かったですよ♪」

 

部隊の皆が楽しく話をしていた。

 

そんな中

 

とある戦闘機が居た

 

その機体の尾翼には二つのマークが描かれていた。

 

一つ目は、狐が拳銃をくわえているマーク

 

二つ目は、尾翼に三本の爪痕が描かれていた

 

そして、コックピットには二人のパイロットが乗っていた。

 

その時、後ろにいたパイロットが話しかけてきた。

 

藤北「・・・うん?どうしたトリガー怖い顔をして、まさか隊長にやられて悔しいのか♪」

 

佐々木「確かに悔しいが、それだけ俺はまだまだ未熟だったってことだよ、カウント」

 

藤北「ははぁ、相変わらず真面目だなまあそれがお前の取り柄だからな♪」

 

俺達も少し話が楽しくなっていた。

 

藤北「そう言えば、トリガー」

 

佐々木「うん?何だ?」

 

藤北「そろそろ俺達だけのこのあだ名変えないか?」

 

佐々木「?どうしてだ?俺は結構気に入ってンだけど♪」

 

藤北「そりゃ~お前、このあだ名『ACE7』(エースコンバット7)の主人公とパートナーのあだ名だろ、好きだよな~全く♪」

 

お互いに気楽に話をしていた。

 

その時

 

空中管制機「アグレッサー隊へ、緊急連絡!」

 

隊長「こちらアグレッサー隊、どうした?」

 

空中管制機「レーダー基地より入電、そちらの空域に所属不明の機影を確認した。そちらにて確認をしてくれ。」

 

隊長「了解した。直ちに確認しに行く。」

 

そう言って無線を切った。

 

アグレッサー隊長「全機へ!聞いていた通りだ、直ちに確認しに行くぞ!各機は武装をチェックせよ!」

 

全員「了解!!」

 

俺達はそう返事したあと、機体の武装をチェックしながら未確認機の捜索を始めた。

 

ーーー

ーー

 

数分後

 

空中管制機の連絡が再度あり、部隊はその周辺を捜索を始めた。

 

そして5分後

 

悲劇の幕が上がった

 

アグレッサー6「こちら6番機、報告をにあった機影を肉眼で確認しました。!」

 

隊長「見つけたか!それで機種は何だ?」

 

アグレッサー6「それが、機体は真っ黒で国籍が不明で機種も見たことのない機種です。」

 

隊長「なに?見たことがないだと・・・とりあえずその機体に警告をして空域外に追い出せ。」

 

アグレッサー6「了解!!」

 

しかしそう返事を返した時

 

アグレッサー6「うわ!何だ!急に反転してきて攻撃してきた!!」

 

隊長「何だと!!」

 

いきなりの攻撃に皆は驚いた!

 

隊長「わかった!!直ぐに行くそれまで何とか生きろ!!」

 

アグレッサー6「了解!何とか生き延び『ドカン!』」

 

無線越しで爆発の音が聞こえた!

 

隊長「!?どうした6番機!!返事しろ!!」

 

しかし聞こえてくる音はノイズだけだった。

 

隊長「くそ!全機へ!俺の権限でウェポンズフリーとする!未確認機を撃墜せよ!!」

 

全員「了解!!」

 

藤北「奴さん何考えてンだ!戦争でもするきか!」

 

佐々木「俺に聞かれても知るかよ!今はやられた仲間と敵の捜索だ!!」

 

そう言っていると

 

アグレッサー3「何だこいつ!?ま、まさかこいつ6番機を撃墜したやつ『ズドーン!』」

 

アグレッサー8「さ、3番機!?殺られたのか!?ひぃ!く、くるなー!!『ズドン!』」

 

その後に、無線から入ってくる声は仲間が次々と殺られる声が絶えなかった。

 

隊長「くそ!聞こえるか!残ってる機体は居るか!!」

 

副隊長「私はまだ生きてます!」

 

佐々木「こちらアグレッサー10二人してピンピンしてます。」

 

残っていたのは俺達合わせて三機しか居なかった。

 

隊長「他は殺られたのか!くそ!くそ!2番機、10番機直ちに撤退する!!」

 

副隊長「りょ、了解!!」

 

佐々木「了解!!直ちに帰還します!」

 

その時!

 

藤北「トリガー!!敵機直上!!」

 

佐々木「何!?」

 

相棒がそう叫び俺は上を見た。

 

そこに居たのは報告の通り真っ黒だった。

 

佐々木「うん?あの姿の少しだけ六角形の模様・・・もしかして!?」

 

俺がそう言っていると

 

副隊長「10番機お前達は直ぐに逃げろ!奴はお前達じゃ相手にならない!」

 

副隊長がそう叫び隊長と共に敵機に向かった。

 

佐々木「隊長!副隊長!!まさかそいつと戦う気ですか!?そいつは正真正銘の化け物です!危険です!!」

 

隊長「わかってる!だからお前達は直ぐに戻り援軍を呼んできてくれ!」

 

そして隊長達は敵機と空戦を開始した。

 

藤北「トリガー!隊長達の思いを無駄にするな!行け!」

 

佐々木「くっ!・・・わかった、隊長・・・すみません!!」

 

俺は隊長が開いてくれた逃げ道をエンジン全開で飛ばした。

 

ーー

 

エンジン全開で飛ばして敵機との距離を開け少しだけ出力下げ基地に向かっていた。

 

藤北「隊長達、生きていて欲しいな」

 

佐々木「・・・ああ」

 

俺は落ち込んだ声を出した

 

それから俺達は基地までもう少しのところで悪魔の音が聞こえた。

 

「~~~~~」

 

佐々木「何!?来たのか!?それじゃ隊長達は・・・クソ!クソ!」

 

藤北「そんなこと言ってないでスピード出せ!!」

 

そう言われ俺はスロットルを全開にして回避のため左右に機体をふった。

 

それでも敵機は現代の戦闘機のスピードじゃ出ないスピードを出してビーム攻撃をしてきた。

 

藤北「うぉ!なんだよありゃ!ミサイルや機銃じゃなくビームってそんなのありかよ!!」

 

佐々木「そりゃそうだ!アイツはこの世の者じゃないからだ!!」

 

藤北「何!?トリガーアイツを知ってるのか!?」

 

佐々木「ああ!奴はネウロイだ!」

 

藤北「ネウロイ!?なんだそりゃ!」

 

佐々木「ストライクウィッチーズに登場する敵だ!しかもこいつらに俺達の兵器は通用しない!」

 

藤北「どうしてわかる!!」

 

佐々木「わかるさ!アイツを倒せるのはウィッチ!つまり魔女にしか倒せないんだ!」

 

藤北「そんなおとぎ話あってたまるか!」

 

その時、機体の翼にビームが辺り火が出だ!

 

佐々木「ぐぅ!」

 

藤北「うぉと!」

 

機体は回転しながら墜落を始めた。

 

佐々木「くっ!操縦が鈍い!このままじゃ墜落だ!」

 

藤北「くそったれ!」

 

高度はだんだんと下がって行く一方

 

佐々木「クソ!カウント!先に脱出してくれ!

 

藤北「何だと!?お前はどうすんだ!」

 

佐々木「俺は・・・無理だな、さっきの攻撃で脱出装置がイカれちまった、だがお前の装置はまだ生きてる!だから先に行け!出来るだけ機体を安定させる!!」

 

藤北「しかし!」

 

その時だった!

 

「ドゴーーン」

 

佐々木・藤北「!?」

 

俺達は後ろを見た、するとエンジンから炎が出て燃えていた。

 

佐々木「クソ!いいから行け!カウント!お前だけでも生きろ!!」

 

藤北「・・・くっ!すまね!トリガー!!」

 

藤北は脱出装置を起動して射出された。

 

そうしてコックピットには俺だけが残った。

 

佐々木「ははぁ、まさかこんな結末で人生を終えるとわな、短い人生だったぜ。」

 

そう言って俺は目を閉じ、機体は海に落ちていった。

 

そして俺の意識はここで途切れた。


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