私たちは、ボルネオ島北部上陸戦の航空支援として、制空権の確保と維持に当たり、戦況が、一時的な終局に至ったことから、基地に帰還することにした。そのとき、扶桑空母航空隊の生き残りから空母での補給に誘われたので、キャンベラ隊を先に基地に返し、私を含めたウィッチ四人と8機のF-8Dクルセイダーとともに、空母に向かう。
久しぶりに乗る空母に期待感を募らせていた私たち、しかしそこには、大破した沈みかけの空母と超大型ネウロイだった。
「どうしようか、これ、空母めっちゃ攻撃されてるよ」
「…ん、航空隊の人たち、かえれないよ」
「あの、多分ですが、空母って二隻いましたよね」
「……ああ、確かにということは、一隻はまだ健在で、何処かに待避している可能性はあるのか」
現状で視界に入る状況から判断すれば、まだ一隻生きている可能性があるといえた。
「なら、あの超大型ネウロイを、撃破、出来ればまだ補給を受けれる可能性はある」
「ん、わかった、やる」
「いやいや、弾はどうするんです、リオ少尉、シア少尉、二人の残ってるのは25mmだけですよね、それも予備弾薬なしで、私たちだって、L7の弾は、超大型ネウロイに叩き込むのには、少なすぎるんですが」
「そうですね、これでは、よくて牽制か時間稼ぎしか出来ないと思うのですが」
二人の意見ももっともだし、わかっている。だが、ここで引いても、どのみち、相まみえることになる。ただし、扶桑の航空戦力なしで挑むことになる。
「まあ、そこは何とかなるでしょ、さっき空母航空隊の人から聞いたことだけど、扶桑のウィッチ三人が空母に残ってるらしんだよね、だからたとえ空母が一隻沈んでても片方にいたのは無事って可能性もある。つまりウィッチが七人も揃うわけじゃん、なら何とかなるよ、うん」
「ん、そういうこと」
「「何とかなる理由にはならないのでは」」
私とシアの適当な理由には訳があり、既に思考能力の大部分を戦闘中に酷使したため、空戦ならともかく戦況分析するだけの気力はがなくなっていた。なのでもうウィッチがいっぱいいるし何とか出来るでしょ、だからさっさとやっつけて、補給して帰る、という脳が死んでいるのかという考えをしていた。
分かりやすくいうと、遊園地で乗りたい物は全部乗ったからさっさ帰る、という感じ。
「とにかく、さっさとやって帰る、これ上官の指示だから、わかった?」
「ん、二人、わかった?」
「「……はい(諦め)」」
というわけで、帰りについでに土産(超大型ネウロイ)でも買っていく感じで私たちは、超大型ネウロイに攻撃を仕掛けに向かう。
「あの、作戦は、どうしますか」
「ねえ、シア、超大型ネウロイのコアって大体中央にあるって、昔、ほんで読んだ気がするから、その範囲で、あの形状からありそうなの絞れるよね」
「……ん、あれは見える範囲で胴体の中央の上部が厚い、それに、胴体したに多数のビームパネル、それと、細い尾翼、両翼に当たる部分に、爆弾のようなネウロイを投下してるから、収容スペースがあると思う、だから胴体上部から尾翼までの何処かにコアがある」
「さすがにそれでも、見つけるの難しいのでは」
「うん、シアがいうならそこら辺ね、なら、数発撃てば大体分かるね、よし、胴体から尾翼へ集中攻撃、位置が分かったら、突撃接近してズドンする感じで」
「ん。わかった」
「「(もう、いいやなんとかなりそうだし)」」
戦場では既に航空隊の人たちが、次々とビームの餌食になり、全滅するのも時間の問題だった。
『っくう、やっぱり無理だよ、ウィッチが三人いても、コアがありそうなとこに近づけない』
『肯定、確かに守りが堅い、それに味方を守りつつは無理』
『何とかなる、それに支援に行っていたパイロットの話によれば、他にもウィッチが四人いたそうだ、なら増援も見込める、よって無理ではない』
似たような無線が聞こえていたので私もそれにのる。
「『ウィッチに不可能はない、と本に書いてあった』」
「ん?」
『ん?』
『『えっ』』
「…増援、きたよ」
『…まじかよ』
謎のシンパシーを感じた扶桑の隊長とお互いに視線で同士を、見つけたことに感動し、他は似たようなのがいることに呆れかえり、増援の来たことに、えっこれ本当?Really?となっていた。
しかし私は最近読んでいる愛読書の同士と出会えたことに、感動に感激に包まれていた。
続きは明日
キャラクターや戦況といった設定集的なもの
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必要、というか見たい。
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不要、ネタバレ防止
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ん、シアのこと、知りたい?
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戦況だけ報告したまえ