シアと基地司令の二人とともに基地のお風呂を回ることになった私は、まず露天風呂に行くことにした。
そこで扶桑のウィッチ達の隊長を務める呉田大尉と出会う。いろいろさらけ出して、基地司令と交流を深める呉田大尉の二人よそに、丁度良い湯加減の露天風呂に肩まで浸かった私は、露天風呂から夜空を見ながらじっくり堪能しているのだった。
ちなみにシアは、私の後ろで私の髪をまとめている。
「ん、リオ、お風呂に浸かるときは、結ぶ」
「う、でも長いし面倒くさい」
「だめ、リオは、髪が長いから、なおさら」
「……はい」
さすがに、許されなかった。
さて、基地司令と呉田大尉は、というと……
「ふむ、扶桑酒も、悪くないな」
「そうでしょう、特に露店風呂に浸かりながら飲むと、なおさら」
「ああ、味があるな、これは」
お酒をお互いに飲み交わしていた。いつの間に、というより扶桑酒はどこから出てきたのだろうか。
「ん、さっきのとこに、売り場、ある」
「えぇ……」
聞くところによると最近、建てられたらしいもので、本当に何でか結構充実し過ぎているような気がする。
さて、次は何処にいこうか。
「ふう、なかなか、いい湯だった、身体もそれなりに温まってきたが、どうだろう、ここは一度、健康に良い効能風呂とやらに行ってみないか?」
呉田大尉の提案に、確かにどんな物か気になったのもあり、ここにいるみんなで、行ってみることにした。
露店風呂から再び、中に戻り効能付き風呂と書かれた案内を頼りに向かう、それにしても基地の滑走路と同じぐらい広い気がするのだが、もはや、前世でいうスパというものではないだろうか、規模的に……
まあデカさはともかく、目的の効能付き風呂がある場所に着く。そこでは、エラ准尉と、日和軍曹が、並んで溶けていた。
「ええと、大丈夫それ」
「肯定、も~んだい、ナシぃですぅ」
日和軍曹は酔った人間のように、完全にのぼせて溶けかけていた。
「は、はい、すこし川が見えますけど、だいじょうぶです」
「ん、それは、大丈夫じゃない」
エラ准尉は、見えてはいけない物をみているようだ。ちなみに三途の川と似たようなものは世界各地にある。
「ふ、いい湯のようだな、効き目は抜群のようだ」
「うむ、これはなかなか、楽しめそうだ」
酒飲み連中は、酒瓶片手に、悠々と既に楽しんでいた。それにしても基地司令何故か、酒をよく飲んでいる。普段は紅茶をよく飲んでいる印象だが、もしかしたら酒好きなのだろうか。
さて、早速私も、効能付き風呂に片足から入っていく。足からはじわじわと、これは炭酸風呂なのだろうか、なかなかよい感じである。シアにきつく結ばれた髪の重さを感じながら、しっかり胸を、隠しながら入る。これもシアから、言われたことで何でも隠さないのは、そこの二人と同じような、女子力を捨てた人だけらしい。
とはいえ、程々にあるだけで、隠すほどのものでもない気がするのだが、女性の風呂の入り方は、なかなか複雑のようだ。
この風呂はなかなかよい感じである。身体が露天風呂とは違う温かさを感じる。芯まで疲れがとれていくように感じる。
それから1時間以上は浸かっていたのだろうか、すっかり私もシアもとろけていた。
ちなみに、大事なものをかなぐり捨てた二人は、いい加減、川を渡ってしまいそうなほどのエラ准尉を、捕まえて中盤戦に入ったようである。必要な犠牲だった。
ちなみに、日和軍曹は危険を察知したのか、先にあがり湯風に吹かれにいった。