グングニルと呼ばれたウィッチ   作:夜かな

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ひゃっはー、止まるんじゃねーぞ、止まらねえからよおおお

最終回までの構想は作っているから毎日でも良いけど書く度に設定を加えてるせいで伏線を回収できるかわからんね。


第24話 ミンダナオ島血戦 ダバオ港突入編その4

 

~マニラ連合軍仮設司令部~

 

「ここはいつ来ても賑やかな場所だな」

 

マニラ市街地は空爆があった後とは言え露店が道端に並び、資材や食料を運ぶ無数のトラックが行き交い、人々もまた日常生活を戦時であってなお変わらず続けていた。

 

「ええ、まあここら辺は防空網が生きていますし、被害が最小限に済んだ地域ですからね。他の被害が大きい地域は酷いもんですよ」

 

運転手の扶桑陸軍少尉は乗客であるルティ・ラウフェイ大佐にこの地域の状況をを目的地まで丁寧に解説する。

 

「ところで大佐殿は司令部のどんな用事で向かうのでしょうか、あ、機密でしたら」

 

「いや、構わない。大した用ではなくてな、今後の補給に関して直接話を通す必要があってな、今回の空襲でそこら辺がややこしいんだ」

 

「ああ、なるほど。士官も結構亡くなりましたからね、事務も猫の手が欲しいと嘆いていました。っと、大佐殿ここがマニラ司令部です」

 

マニラ連合軍仮設司令部は適当な大きな建物をそのまま借りたのか、門番である兵士が居なければこの建物が司令部だとは思わないだろう。

 

ルティ・ラウフェイ大佐は少尉に礼を述べ、建物中に入っていく。案内に従って目的の場所に向かって進む。途中士官がすれ違い敬礼を交わす。

 

そうしてしばらく歩くと目的の部屋に着く。トントンを扉をノックし、目的の人物に入る許可をもらい、扉を開き中に入った。

 

目的の人物である沖島大将は机に積まれた山のような書類と向き合って格闘していた。沖島大将は待ち人来たると気づき、書類から視線をルティ・ラウフェイ大佐に向ける。

 

「待っていたよルティ、こうやって顔を合わせるのはいつぶりかな」

 

「ふん、5ヶ月と三日と4時間振りだ。大体貴様が時間をなかなか作らんで仕事ばかりに浮気しているからだろう」

 

「あはは、面目ない。ついつい謀略とか政治に手を付けちゃってさ、今だって自分の後始末でこの様さ」

 

そういって沖島大将は、手元の書類を取り出してルティ・ラウフェイ大佐に渡す。書かれていたのは、フィリピン駐留部隊の損害報告書だった。

 

「手ひどくやられたものだな、立て直すのは少し苦労するぞ、これは」

 

「ああ、全体の4割が何かしらの損害が出ている。補給に関しては扶桑やリベリオンに掛け合ってはいるが、貴重な士官がことごとく殉職してね、人材は本当にどうしようもない」

 

沖島大将は殆ど眠っていないのか、瞼には隈ができている。服装も几帳面な彼にしては意識するほどではないが乱れている。

 

「まあなんだ、道中で君の副官に休ませるよう頼まれたからな。少し休もうか、丁度良くソファもある太ももで膝枕をしてやる」

 

「君がそう言うなら、少し休むとするよ。ところで今日はやけに機嫌がいいね、何か嬉しいことでもあったのかい」

 

「いやなに、我が娘達ながらさすがだなと思うことがあってな。帰ってきたらどうしてやろうかと考えると楽しみでしょうがない」

 

「あーなるほど、で一体何を仕出かしたんだい」

 

ルティ・ラウフェイ大佐はとても良い笑顔で懐から握りしめられたくしゃくしゃの紙を取り出して沖島大将に渡す。沖島大将は苦笑いしながらそれを広げて見る。

 

「なになに、空母三雲よりあるものを借用します、許可申請は後日でお願いします。シア少尉、リオ少尉より。……え、もしかして勝手に持ってたり」

 

「ああ、それだけ置いて、三雲から持って行ったらしいな」

 

「は、はは、ま、まあ君も昔似たようnごふっ」

 

「おっとつい手が、沖島大将はどうやらお疲れのようだ、仕方ないな沖島大将は」

 

ルティ・ラウフェイ大佐の肘打ちが沖島大将の鳩尾に一撃をもたらした。意識を失った沖島大将はソファまで運ばれしばらくルティ・ラウフェイ大佐の膝枕を本人は気絶した状態で味わった。

 

 

 

~リオ少尉~

 

私はノースカロライナ級ネウロイの右舷側に周りながら何か背筋にひんやりとした寒気を一瞬だが感じられた。隣に並ぶシアも同じく何かを感じていた。

 

それはともかく、左舷からエラ准尉とエヴィ准尉が仕掛け、小型砲台と小型パネルを破壊。私とシアも同じく続くように右舷側に降下しながら接近、さすがにエラ准尉達ほど破壊力のある固有魔法はないので、ビームによる攻撃を避けながら25mm対物ライフルで5インチ級連装砲を狙撃で一つ一つ丁寧に潰していく、そしてシアが私のL7汎用機関銃を受け取って二丁のL7汎用機関銃でパネルを掃討していく。

 

「なかなか弾幕が凄すぎる、シアそっちはどう」

 

「ん、もう直ぐ片付くはず、多分」

 

激しい弾幕を躱しながら的確な射撃でパネルを破壊するシア。シアの白金の髪が汗ばんだ肌に絡み戦場の中で不思議な色香を感じさせる。とはいえそれは自分も言えたこと。ブリタニアのウィッチの制服はこの気候において下半身を除いて最悪だった。なので上は、ブラウスと首元を開いただけのラフな格好をしていた。だが今現在、汗でしっかり透けて中まで見えてしまっている。

 

「そろそろ呉田大尉達も気付いていたら来る頃だけど」

 

『……き…聞こえるか、リオ少尉』

 

「ん、噂をすれば」

 

「呉田大尉待ってました、さっそくあれの出番ですよ」

 

ドーム状の中心を90度の直角でダイブして呉田大尉達は突入してくる。アマリス曹長は必死に呉田大尉についていくので精一杯で、後ろの軍曹二人は何かを諦めた顔をしながらもしっかりと適切な距離を保って並んでいる。

 

「ほう、なかなか良い的だな。アマリス曹長背中の箱を前に持ってきて、持ち手の部分を手で持て」

 

水平に編隊を直し呉田大尉はアマリス曹長に背中の物を両手に持たせる。

 

「あの呉田大尉、これをどう使うんです」

 

「うむ、あのデカいネウロイの上に持って行き、丁度中心のあたりにそれを投げるだけだ。簡単だろう」

 

「えっと、中心というとあの出っ張った煙突あたりでしょうか」

 

呉田大尉はアマリス曹長の言ったことをどう捉えたのか、面白い事を聞いたような表情になった。

 

「なるほど、中心に当たるだけでよかったのだが、アマリス曹長は一撃必殺を望むか。気に入った、よしでは私が先行するからその後ろに着いてこい、私の合図でそれを投げろ、できるな」

 

「えっと?はい分かりました、大尉」

 

((ああ、無垢って羨ましいなあ))

 

その後ろで会話を聞いていた日和軍曹二千花軍曹の二人は色々と振り回されたのか疲れ切った表情をしていた。

 

 




次回でミンダナオ島血戦は終わるはず、多分!!
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