ボーダー隊員試験の失格、ある種生きる目標だったので家についてからも泣いた。
そんでもって考えた。戦闘員になれないなら非戦闘員になればいいじゃない、と。
いや、本当は戦闘員になりたいよ? 孤月を振ってみたかったし、アステロイドを撃ってみたかったよ? でも
スポンサーにコネ(恐喝)を作って唯我みたいに隊員になるのを思いついたけど流石に却下。いつかボロが出かねないし、最悪ボーダーから敵認定されかねない。知り合いにすらスポンサーはいないしね。我望光明─サジタリウス・ゾディアーツ─みたいに謎洗脳できたらちょっと話はかわるが。
オペレーターはちょっと……。状況が高速で変わっていく中で、的確な支援ができるほど器用な性格でないことぐらいは理解している。メンバーの都合上とはいえ最低でも3人を1人でサポートできる気がしない。確実に頭が沸騰する。(前世の)学生の時はあんなパソコン技術なんて持っていなかったぞ。
よって消去法でエンジニアに決定だ。
リスクがあるが関わらないという選択肢は無し。トリガーを十全に使えなくとも、直で観れるだけでもワクワクするような機会を逃す訳にはいかない。未練がないということもなくもなくもないけども。
まぁこれまでラビットハッチのハイテクな機械ありきとはいえ、いろんなものを作ってきたんだ。目立つこともないし余裕ができれば訓練スペースを見て回るぐらいは許されるだろう。説明会で誘導されるぐらいには門戸は開かれているし何とかなるでしょ。
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エンジニア、と言うと専門的な事を任されると思ったそうでもなかった。
基本的な活動としては一般隊員のトリガーを設定をすることだ。
原作での描写的にオペレーターがやっているものだと思っていたがそりゃそうか。チームを組んでいないフリーのB級だっているし本部で設定する場所を設けているか。
ボーダーに所属したとはいえ肩書きは所詮学生。大学で専門的な知識を学んだ訳でもなく、一般(?)家庭出身がすぐさま本部のトリオン研究に関われるはずもない。いわゆる下積み時代ってやつですなこりゃ。
学生でエンジニアに来る人は珍しいらしく先輩となる人は嬉しそうだった。お金が少し出るとはいえ試験に落ちるようなら普通は諦めるよね。
真っ当にボーダー本部へ入るフリーパスは手に入れたうえ、お金も稼げてもうけもうけ。閑古鳥が鳴いているわけではないが頻繁に人が来る場所でもなく、ブラックトリガー持ちが来る訳なし。心のゆとりが持てるってもんよ。トリオン技術について知れないのは残念だがまぁいっか。
待ちに待ったボーダー本部、これから原作にあることないことじっくり
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はーい、ちょっとチクッとしますよー。
「ぐあああああああああああぁぁぁ!!!」
人気のない暗い道に響く叫び声。鷲のような頭をした怪人がなんの躊躇いもなく根元から突き刺した大きな羽は明らかにチクッとではすんでいない。
羽がつややかになっていく一方で、男の声は小さくなり次第に自力で立つ力もなくなった。
……これくらいが頃合いかな。
はい、ということで今の相棒のワシヤミーくんでーす。
鳥系ヤミーを作ってきたのも数十回。最近ではコツをつかんだことで親を連れ去られることは(ほぼ)なくなった。
後処理の楽さランキングでは鳥系ヤミーが現在1位だ。
「ほいっと」
今の僕はアクエリアス・ゾディアーツ。
両肩の水瓶から水をかけるとあら不思議。眠っている男の顔色が良くなっていくではありませんか。
生命エネルギーを奪いすぎて石化までいってしまうと、水瓶の力をもってしても瞬時に治せなくなる。
困ったことに仕様なのか、そこまでやってしまうとヤミーをメダルに還した際に戻らない。瞬時に戻そうとするならヤミーを☆爆☆殺☆する必要がある。メダルも散るし後片付けがとてもたいへん。
ほっとけばそのうち治るかもしれないが、最短でも一月ぐらいアクエリアス水に浸すことが必要になる。初めてやらかした時はとても焦った。解明するまで神隠しにあわせてしまい申し訳ない。
いや、知らなかったンスよ。まさか還すと治らないなんて。記憶も曖昧にして元以上の身体に健康したから許されよ許されよ我らが罪を許されよ……
アクエリアスがなかったらマジでヤバかった。コズミックエナジーが万能すぎる。コズミックエナジーサイコー!
今回はヤミーの親が親だけに腕の機能などではなく、身体全体の生命力であるため程度の見極めは容易い。
ま、最悪死にかけてもメディカルスイッチでなんとかなるやろ(慢心)
なーんて思っていたらホントに殺す羽目になったら目も当てられない。絶対無理だぞよく知らない人を三途の川から引き上げるなんて。
だからネクタル─アクエリアスの武器・ムチ─で縛っておく必要があったんですね。
本来の用途ではないがネクタルに水瓶の水を伝うことができる。相方がうっかり奪いすぎてしまった時のセーフティであって、断じて趣味ではない。
管理がしやすく手伝うだけでどんどんメダルが増えていく。メダルなる木と化した鴨(鷲)を手放すのは正直惜しい。できたらもう少し育てたいんだけどなぁ。……もう手遅れか?けどなぁ。
ヴァルゴに転身し、ワシヤミーを連れて飛び立つ。ヤミーを先頭に親の下へ向かった僕達はまるでそこだけ切り取られたように暗い公園に静かに降り立った。
「来てくれたんですね」
秋の冷え込みを感じさせる星月夜の下、未来の
作者の頭ではエンジニアについて描写できないんで、トリガーを設定する人になったぐらいで覚えといてください。実際どんな研究をしているんでしょうね。
やったことないことを表現するのは難スィ…