※主人公はテンションがおかしくなってます
お母さんの友達の家が大変だから、とかいう理由で英司が家に来たのが最初だと思う。今はどうでもいいけど。
いいかげん勝たせてくれない!?
どれだけやってもやってもやっても、どんなゲームでも勝ちを譲らない。いいかげん負けなさいよ!
華と兄と協力してボコボコにしてようやく勝てるってどういうこと!?
興味が無さそうだったけど、どうしても勝ちたくて華に頼んで一緒にどうやったら勝てるか戦略も考えたりもした。
何度も練習してようやく1体1で勝ったと思ったら
「いやー負けちゃったね〜」
なんて一言だけですぐ次に。
……絶対に手を抜いていた。トランプで負けた時にはこの100倍は悔しがっていたのにこの反応。
そんなことはないと言っていけど絶対嘘。ムカつく。
サラッとそのあとボロ負けにされて、さらにムカつく。
たまに持ってくるケーキがいつも美味しいけど、自作なのがなんかムカつく!
本気のあんたに勝って、悔しがる姿を見てやる!
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休みの日を過ごしていた時にそれはおきた。
大規模侵攻、ネイバーとかいう奴らのせいで街が壊されたらしい。
アタシは華に助けられて、お母さんたちも無事だった。
華が来てくれなかったらきっと死んでいただろう。今でも実感がわかない。
英司は大丈夫かな?
そう思いつつも、居場所がわからず連絡もつかないことが続いた。
ようやくあいつに会ったとき……英司は泣いていた。
どんなにやっても超えられない壁だと思っていたのに。誰にも負けないと思っていたのに。その時の姿は、とても弱くて脆そうだった。
聞けば両親が亡くなったらしい。
華が涙を見せなかったから、あいつも大丈夫だと思っていたのだと思う。
話したいことがあったはずなのに……アタシは何も言葉をかけることができなかった……
避難場所は近くの場所だったから様子を見には行ける、行けるんだけど……
話しかけづらい。言いたいことはあるんだけど、うまく言語化できなくてやきもきしてしまう。
今日もあいつは警戒区域に、ボーダーの人と一緒でないと立ち入り禁止なのに1人で向かってしまった。
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「学校が落ち着いたら、ボーダーに入ろうと思う」
華はそう言った。
おもしろそうじゃん
街を守ってネイバーを倒す。ついでに正隊員になって給料をもらう。
そしてトップを目指す。
アタシらが組めば楽勝だわ!
この際だから英司も誘おう。
そう言うと華はちょっと嫌そうな顔をしたけど誘うことにした。
近くによったときだけとはいえ、仮設住宅に移ってからアタシが呼んでも全然出てこない。
天才のアタシに勝ち続けたのに、まだうじうじしてるだなんて思うとムカついてきた。
アタシと華で組んで、英司と3人でトップを取る。完璧だ。
そうするためにも家から引っ張り出してやる!
●✖▲■
「ボーダーあんたも入りなさい」
香取のその言葉で思い出した。
ボーダー、そうだったこの世界にはボーダーがある。
まだ、原作キャラの1割も見てすらいない。
三雲がペンチメンタルを発揮するところも。
空閑が黒トリガーを使うところも。
アステロイドも。メテオラも。ハウンドも。
全っっっ然、一欠片すらも見ていない。
なんてこった、やり残したことが多すぎる。
ここを離れるなんてナイナイナンセンス。
大後悔をするところだった。
親が死んでしまったことは悲しいけどそれはソレ。
僕はただボーダー隊員のいろんな場面を見たいんだ。関わるつもりはないとはいえ、迅さんが介入してくる可能性も十分ある。
ボーダーに入るつもりだけど、入らないにしても全力を尽くさなければならない。
幸い大まかな未来は確定している。
アフトクラトルの連中は映像を撮ろうとするだけでも一苦労するはずだ。
今はこの手に仮面ライダーオーズもある。
解析していけばもっと有利になるはずだ。作りかけのものもあるし。
寝転がっている場合じゃない!ライダーの力をもっと使えるようにしなくては。
まさかこんなところで原作キャラとの縁に助けられるなんて。やっぱ持つべきものは友達だな!
葉子ちゃんカワイイ!天才!さいきょー!
いやー、やりたいことがハッキリすると元気になるなー。世界が一段と輝いて見える。
「ああ、やろう!」
そう言って僕は香取の言葉に答えると、外へ出て高く放り上げた。
うごご…エミュ力ってどうやったら身につくんだ…?