五等分の花嫁 ~紅蓮の聖騎士~   作:野良猫h

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5話 反省と対峙

【二乃視点】

 

中野家リビングにて。

 

 

時間を少し戻して、雪兎たちが風太郎を担いで出て行ったあと、未だにしゃがみ込んでいる二乃は頬を染めあげそれを隠す様に俯いていた。

 

(雪兎くんって、本当にイジワルなのか、優しいのか、分かり難いわ///)

 

 

先程、雪兎にデコピンされた場所に手を伸ばしそっと触れる。お仕置きと言った物のデコピンだけで....

凄く痛かったけど、それ以上なことはしてこなかった。最後は優しく撫でてくれた。前髪をかきあげられた時は『ドッキ!』ってなったけど...

 

ただ、1番驚いたのが....否、1番 恐怖を覚えたのが

 

 

 

(雪兎くんがあんなに、怒るなんて思わなかったわ........。)

 

 

そう、雪兎が激怒したことだ。風太郎に薬を飲ませ無理矢理追い返そうとしたことが、雪兎の逆鱗に触れてしまった。猛り狂う訳でもなく、ただ言葉の節々から感じ取れる憤りと、背筋が寒くなる程の威圧感で、姉妹全員が逆らう事さえ許されなかった。余りにも恐怖感に耐え切れづ泣き出してしまう程に...

 

(ちゃんと、反省しないとダメね...あの娘たち...姉妹にも迷惑をかけちゃったし、なにより雪兎くんに嫌われちゃうわ)

 

雪兎との約束を果たす為に、二乃はまず、この場に居ない五月以外の姉妹に反省と謝罪をする為に立ち上がり頭を下げる。

 

 

「...。ごめんなさい!。私のせいで、みんなを巻き込んでしまって本当にごめんなさい!。」

 

「「「二乃....。」」」

 

 

他の姉妹も、何とも言えない複雑な表情を浮かべる。少しして、一花が口を開く

 

「....。うん。あれは、やり過ぎ…だね。 いくらなんでも、家庭教師が嫌だからって薬を飲ませて追い出すのはいけないよ。

 

それに…はい、これ読んで」

 

一花がスマホの画面を見せてくる。

 

「? えっと?……。!!!!」

 

そこに書いたあったのは背筋が寒くなる物だった……

 

睡眠薬を飲ませると『傷害事件』となり、傷害罪の疑いで逮捕起訴される。有罪が確定すると『15年以下の懲役又は50万以下の罰金』が加算されると書いてあったのだ。ただ、勉強がしたくないだけで、取り返しの付かないことをしてしまったと、酷く絶望する二乃はその場で崩れ落ちる、床に膝をつく。

 

「わ、私、そ、そんこと、、にんなる、、なんて….ひっく、、、、ひっく、、、」

 

また泣き出す二乃。

 

「….。二乃。 だから、ユキト君はあんなに二乃のこと怒ったんだと思うよ?」

 

一花は同じ目線になる様に膝をつき語りかける。雪兎は、二乃がしでかしたことに激怒していた。本来なら通報されそのまま逮捕されるのを雪兎は、4つの条件をだしそれを呑むことでそれを許すと言った。

 

「二乃….。ユキト君に感謝しないとね? 私たち離れ離れになっていたのだから」

 

そっと優しく包む様に抱きしめる一花。

 

 

「ごめんなさい、ひっく、、ごめんなさい、ひっく、、ごめんなさい、、、」

 

泣きながら謝る二乃

 

「二乃。明日みんなでフータロー君に謝ろう? ユキト君との約束を守らないと..」

 

 

「..ひっく、、で、でも、、ひっく、、わ、わたし、、あいつに、酷いこと、、した、から、、ひっく、許してくれない、、よ」

 

「...。大丈夫だよ。私たちが付いてるから..ね?

それにユキト君が上手くフォローしてくれてるはずだから...ね?」

 

「ひっく、、わ、わかった、、」

 

一花の説得で、明日みんなで風太郎に謝りに行くことが決まった。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

数分後

 

 

「もう、大丈夫よ」

 

泣き止んだ二乃は一花から離れて行った。スカートのポケットからスマホを取り出し、ついさっき登録した雪兎のLINEにメッセージを飛ばす。

 

『ごめんなさい。 もう一度きちんと謝りたいから、後でウチによってください。』

 

 

すると

 

ピロン!

 

雪兎から返事がきた。

 

『了解。今から向かうや あ、五月センパイは上杉センパイん家で、夕飯を御馳走になってから帰るや』

 

『..あの娘ったらまた、食い意地を張って...。ごめんなさい。着いたら連絡お願いします。』

 

「雪兎くん来てくれるって」

 

「え?ユキト君くるの?」

 

「ええ、もう一度きちんと謝りたいから...来てくれるって」

 

「...。そっか。うん行っておいで♪」

 

笑顔で部屋に向かう二乃を見送る一花だった。

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

【雪兎視点】

 

 

「センパイにLINE送らんとな」

 

タクシーで、上杉家から中野家に向かってる雪兎はもう少しで到着することを二乃に知らせる。

 

『もうちょいで着きます』

 

すると...ピロン!

 

「ん? あ、返事か早いな」

 

二乃から返事が返ってきた

 

『分かったわ。 あ、お金こっちで払うから大丈夫よ』

 

『ええの?ホンマオーキニ』

 

「....。やっぱ気にしてんやな」ボソ

 

呟く独り言。雪兎を乗せたタクシーが、マンションに辿り着くとエントランス前に人影が現れる。よく見ると私服に着替えた二乃が立っていた。

 

 

「お客さん着きました。」

 

タクシーが丁度、二乃が立っているところに停車する。

 

「オーキニ。なんぼや?」

 

「4800円になります」

 

コンコン

 

 

後部座席の雪兎が座っている席側の窓が、コンコンと叩かれる窓を開けると

 

「はい。雪兎くん 使って」

 

「オーキニ。センパイ」

 

二乃が雪兎にカードを渡して代金を払う。

 

「お願いします」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

雪兎はタクシーを降りて二乃のもとに歩き出すと、タクシーが走り出し去って行った。

 

「こんばんわや二乃センパイ」

 

 

「こんばんわ雪兎くん。ごめんなさい。呼び戻しちゃって....それとsa「ここで頭を下げるのはなしやセンパイ 」..え?」

 

頭を下げようとする二乃を雪兎が制止する。突然の事で理解出来す困惑する二乃

 

「な、なん、で........。」

 

謝罪を止められことに不安と恐怖を覚え泣きそうな顔をする

 

 

「ん?あ、別に意地悪言うた訳やない。 いくら夜でもここはエントランス前や。人通りがある、そんなかでセンパイに頭を下げさせる訳にはいかへん。」

 

 

「え?」キョトン

 

「ちょっと場所変えましょや」

 

訳が分からなく、キョトンとする二乃をよそに雪兎が二乃の手を取り歩き出す。

 

 

「ゆ、雪兎くん!//ど、どうして?.....

 

 

....!もしかして、気遣って?////」

 

 

「......。」

 

雪兎の真意に気付いた二乃は俯き頬を染め小さく

 

 

「ありがとう」ボソ

 

ボソと呟いた。それが聞こえたのか、雪兎は前を向き少し口角を上げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

近くの公園

 

 

「ここならええやろ」

 

 

二乃の手を引き歩いていた雪兎は近くの公園に入る。そこで、手を離しゆっくりと振り返ると頬を少し染めた二乃が俯いていた。

 

 

「あ、ありがとう//気を遣わせちゃって...それと、さっきは、ごめんなさい」

 

深々と頭を下げてる二乃。

 

 

「.....。」

 

無言でしばらく見つめる雪兎

 

 

「構わへんよ。センパイ。ちゃんと反省したようだし頭を上げてくだせい」

 

 

雪兎の許しを受け頭を上げる二乃、けどその瞳は不安な色が支配する

 

 

「...。まぁ、結果から言って、納得はして貰ったや。」

 

 

「...え?ほ、本当?」

雪兎は先程、風太郎と話ことを二乃に伝える。最初は信じられないと言った表情だったが、話を聞き最後には真剣な表情に変わっていたが

 

「ただ、センパイ? 次は無いで? さすがに庇いきれへん。次やらかしたら然るべき処置は取るんで、そのつもりでや?」

 

雪兎から最終警告で暗い顔になり俯く。

 

「..まぁ、後はセンパイたち次第や」

 

ゴールデンブラウンな瞳で俯く二乃を見つめ、その頭をポンポンと優しく、励ます様に撫でる雪兎。

 

 

「!..。なんか、雪兎くんって歳下って感じがしないわ///」 

 

「それは、老けてるって言いたいんかい?センパイ」

 

ジド眼で睨むと

 

「そ、そうじゃないわ! なんか、私よりしっかりしてると言うか..

落ち着いていると言うか..」

 

 

「..別にしっかりしとる訳でもあらやん、センパイはただ思い込みが強いだけじゃないかいな」

 

 

二乃を励ましていると、突然 綺麗な星空だったが一変して嵐が起き、突風が吹き稲妻が落ちる。

 

ビュオオオ!!! ゴロゴロ!!ピカン!!

 

 

ビュオオオオ!!!!

 

 

そして、突如として【暗い影】が雪兎たちの上空に現れる。それは、夜でも分かるくらい異様な形をした影だが、姿が定まっていないのか、時折りノイズが入りぼやけるている様子だ。雪兎たちはそれを見上げて驚怖する

 

「な、なんや!?ど、ドラゴンかいか!?」

 

「な、なんなの!」

 

 

 

 

 

そう、現れた【暗い影】は人の形をしておらず、その姿は神話や御伽噺で出てくるドラゴンの形をしていた。頭部には3本の角の様な物が生え、背中には2枚の翼とキャノン砲らしいのもついてある。そして何より特徴的なのは前脚の3本の鉤爪だ。どんなものでも引き裂くい恐ろしさを秘めている。ただ、その姿は未だ【暗い影】に覆われてはっきり分からず仕舞いだ。上空を飛んでいるドラゴンは突然、2人目掛けて荒々しく迫ってきた

 

 

「ウ“ウ“オオォォォ!!!!!!!!」

 

 

 

危険を察知した雪兎が叫び、隣にいる二乃の手を掴み駆け出す

 

「!!!あ、アカン!!セ、センパイ!? 逃げるや!」

 

「え、ええ!」

 

 

 

走るを2人を追うドラゴンは口を大きく開き咆哮する

 

 

「ウ“ウ“オオォォォ!!!!!!!!

 

 

「ヴグ!?」

 

走りならが耳塞ぐが、二乃が意識が途切れ倒れそうになる。

 

 

「あ、、、だ、、、め、、、」

 

「せ、センパイ!!」

 

 

雪兎が崩れ落ちる二乃を抱き止めて支える

 

 

「いけるか!二乃センパイ!しっかりするんや!?」

 

「ゆ、ゆ、、き、、と、く、、ん?」

 

「あぁ!!オレや!気を確かに持てや!」

 

 

雪兎が懸命に、二乃の介抱してる中、ドラゴンはお構い無しに2人を狙い襲ってくる。雪兎は咄嗟に二乃を抱き上げる再び走り出す。得体の知れない物の恐怖感と絶望の中、その中でも【二乃だけは守る】その意志で走る

 

 

(くそぉぉ!?なんやあいつは!? 何とかしないと2人揃ってお陀仏や! センパイをこれ以上危険な場所に居させるわけにもいかんし、どうしょうと..)

 

二乃だけでも助かる方法を模索しながも、背後から来る【死の恐怖】その権化と言って良いドラゴンから逃げ続ける。

 

 

「ウ‘’ウ‘’オオオォォォォ!!!!!」

 

 

咆哮を上げ飛んでくるドラゴンの前脚が雪兎に襲いかかる、が咄嗟にかがみ込むと同時に先程、首があった位置を一閃が通り過ぎて、地面を.

 

バァーーン!!!!!!!!

 

「ぐっ!、、ハア!、、、ハァ! 、、、ハァ!」

 

〔くっそ!スタミナがアカン!さっきから全力疾走や!どっか隠れる場所は無いか!)

 

肩で息をする雪兎、その身体から大量の汗が流れ落ちる。スタミナも残り後わずかの中、それでも【生きる事】それだけを諦めず懸命に走り出す。だが.......。

 

 

 

「ハア、、、ハア、、、ヴグ!?」

 

 

バタン!

 

 

「キャ!」

 

突然、膝の力が抜け落ち身体を支えきれず、膝から地面に倒れる。倒れる寸前に身体を捻り二乃にダメージがいかない様と必死で捻る。身体は既に限界を迎え言う事を聞かない、呼吸もも途切れ途切れでいる

 

 

「ゆ、雪兎くん大丈夫!?」

 

意識を持ち直した二乃が、起き上がり不安な顔で雪兎の身体さする。荒い呼吸を繰り返し返事すらままならずに。

 

 

「ハア!、、ハア!、、、ハア!、、」

 

「雪兎くん....。」

 

雪兎の背中を優しく、気遣う様に落ち着かせる様にさすると少しずつであるが呼吸が落ち着いてきた。まだ身体は辛いが、雪兎は倒れた身体を起こそう地面にと手をつくが、ふと、左手首になにか違和感...圧迫感を感じて、そちらに視線向けると....

 

 

「ハア、、ハア、、ハア、、!なッなんや?これ??」

 

見たことの無い物が、左手首に巻き付かれていた。一見、デジタルの腕時計....Apple ○atchのようなデザイン、側面【3つの押しボタン】と【差し込み口】がある。さながらまさに、それである。

 

「う、腕時計? 雪兎くん腕時計してなかったわよね?」

 

「あ、あぁ、、オレは、こないなもんもってへん...」

 

二乃も雪兎が腕時計をしている事に疑問を覚える。マンションにて一緒に料理をしたさいに、腕時計をしているのを見た事がないからだ。とりあえず、適当にボタンを押す雪兎。すると、突然、腕時計型のデバイスが青白く光り出し、ディスプレイに文字が浮かび上がる。だが、その文字は現代文字では無かった。古代文字のようなそんな文字が浮かび上がる。

 

 

「な、なんて書いてあるの?......。」

 

覗き込んだ二乃が困惑したように、綺麗に整えられた眉をひめていた。結果はまぁ、案の定だが....雪兎はと言うと....。

 

「デ、、ジ、、タ、、、ル、、、モ、、、、ン、、、、、ス、、、ター、、、、??」

 

 

何故か、辛うじてであるが、読めことが出来た雪兎は呟く。

 

 

「デジタルモンスター?.......デジモン?」

 

 

ふと、雪兎は眼前を飛ぶドラゴンに視線を向けると....

 

 

「なっ!か、影が無くなっている!?」

 

 

 

いつの間にか、ドラゴンを覆う暗い影が無くなっていた。

 

白い3本の角、赤色の顔、翼、銀の立髪、全身覆う黒いアーマ、アーマの隙間から見える紺色の皮膚に尻尾、金色の爪 背中に付いてあるキャノン砲が姿を見せる。 そして極め付けは、その全身を包み何とも言えない不穏で不気味なオーラが放たれているのを呆然と見守る雪兎と二乃だった。

 




今年初投稿です! なんとか形になったので、漸くって感じです。やっと一体だけどデジモンが出せたので良かったです。まだ名前書いてないけど、、、。

お付き合いありがとうございました!

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