織田3大軍師と恐れられた男〜女性ばかりの戦国時代で種子島で成り上がる   作:焼肉定食

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織田家士官 そして交渉へ

暫く話しながらは早歩きしながら織田本陣に向かっていた。作戦というのはもし戦闘になった時のことである。俺は武力に期待できないので五右衛門の補助がいるのは明らかだ。遠回りしていたこともありある程度地形は理解できたので誘い込みをかけることにする。ガラ空きの本陣が見える。

まぁ足軽は一つの首を取るために前線に向かっているのだろう。

そして外を見るとすぐに敵が近づいてきているのが分かる。

ったく荒事は苦手だけどなぁ。

するといかにもボロボロの服を着ていながらどこがオーラのある1人の美少女が俺に近づいてくる。豪華な兜をかぶり鎧も着ていることから名のある武将なのだろう。

 

「…ちょっと貴方どこから?」

「いいから早く逃げた方がいいぞ。決死隊が来てる。」

「えっ?」

「「「おおおおおっ!!」」」

 

するとすぐさま近くに決死隊がついに突撃してくる。

 

「悪い借りる。」

 

俺は鞍に足を乗せ一気に馬上に上がり、馬に跨り手綱を奪いとると馬に合図を送る。反応がいいらしく合図を送ると馬が走り出す。

 

「ちょっと!!」

「捕まってろ。あいにく旅人なもんで武力は期待できないんだよ。」

 

手綱を引き作戦のところまで馬を走らせる。

つーかよく走る馬だな。小柄でありながら反応もいい。そして背後には走ってくる武士がきて、とある策があるところまで下がる。

そして通りすぎた途端背後から煙が上がり、その直後煙内から悲鳴が上がる。そして煙が収まるころには伸びている今川軍の姿が見える。

 

「仲間がいたのね。」

「まぁな。そうでもしないと馬で山道なんて歩かないって。蹄が割れる可能性だってあるのに。」

 

そして俺は馬から降りようとしたがそういえばこの少女が腰に抱きついていることを思い出す。

 

「つーか護衛はどうしたんだよ。お前相当なのある武将だろ?護衛はどうした。」

「六は守ろうとしてくれたけど、指揮のために離さないといけなかったのよ。」

 

六?もしかして権六のことか?

つまりは予想はしていたけど土地は尾張で確定でいいだろう。

 

「……まぁ、別にいいけど。どうする?このまま戻るか?それとも俺が馬から降りてから本陣に戻るか?」

「どちらでもいいわよ。でも本当にありがとう。助けてくれて。ところで貴方は?」

「ん?…あぁ浩介。狩人の息子だな。今は雇われ先を探しながら旅をしているな。」

「雇われ先?」

「旅人だけど、資金が厳しくてな。それに両親が亡くなってからブラブラしてただけだし。」

「なら!!私のところに来なさい!!直属の部下にしてあげるわよ!!」

 

するとその少女は俺を指差して声を上げる。

そういえばコイツも武将だったか。

 

「別にいいけど、言っとくけど敬語とか使えないぞ。俺そういうの苦手だし。」

「えぇ。別にいいわよ。私も話しやすいから。」

「…主なら普通主従関係をしっかりするのが基本だと思うんだけどなぁ。まぁいいや。俺にとったらやりやすいし。」

 

と言いながらも馬に合図を送り元の位置に移動しようとすると背中から手が回される。

文句言わないし聞いてみてもいいだろう。

 

「そういえば名前は?」

「えっ?」

「名のある武将なら悪い。でも、あいにく尾張は初めてもんでな。」

「……そういえばまだだったわね。私は織田信奈。あなたから見たら織田上総介信奈って言えばわかりやすいかしら。」

 

……なるほど。武将を姫武将されてる時代なのか。日本史の知識は全く役に立ちそうにないなぁ。

そう思いながら本陣へと向かうと

 

「姫様!!」

「六。」

「って、な、なんだ貴様はっ? あ、あ、足軽の分際で、あたしの胸をじろじろと!?それに姫様の騎馬に。」

「許可は得てる。つーか見てないって。」

 

とある部分が出ているいかにも自意識過剰な少女気味の女性がこっちに剣を構えている。

まぁ不審者に見えても仕方ないけどな。この服装は目立つし。

 

「つーかさ、一つ気になるのはこんなとこに何しに来たんだよ。明らかに小競り合いっていうには武将が揃いすぎているように思えるが?」

「武将?」

「あぁ。相方に聞いたら今川も義元と松平が出て来ていた。織田方も姫が出てきているんだろ?小競り合いっていうには豪華すぎる。」

「……へぇ〜。本当にあなた頭の回転が早いのね。」

「知識は大事なもんでな。んで?役に立てる可能性があるから話してみたらどうだ。」

「あなたは『おじゃが池』って知っているかしら。」

 

となぜか馬を俺が引きながら、(それを六と呼ばれる少女は睨んでいたが)説明を受ける。

どうやら村の言い伝えで龍神様がいるという言い伝えにより人柱になってしまう少女がいるらしいのだ。

それを助けるために軍を使い、国境沿いに軍を配置、それで小競り合いに発展したとのこと。

 

「まったく、神だの仏だのなんているわけないのにね。そんなもの、人間の頭の中に棲み着いてるだけの気の迷い、要は幻じゃん」

「幻でもしんじていればそれはその人にとっては本物だろうよ。」

「えっ?」

「例えそのことが嘘だとしてもその人にとってはそのことが真実なんだよ。それが言い伝えなんだ。だからこそ毎年のように被害が生まれる。」

「……ふ〜ん。でも浩介は仏とか神は信じるの?」

「ん?さぁ?見たことないしな。神も仏も。見たら信じるんじゃないのか?」

 

話しながら進んでいると山奥の池の畔に着く。

周囲を見回すと青白い顔をして震えている和服の美少女が一人立っていた。

 

「あれが今年の生け贄、人柱なワケ。」

「……」

「だからわたしが、この村の愚民どもに教えてやるのよ。池の底に龍神なんて棲んでいないってね。でも、そのためには池の水を全部汲み出す必要があるでしょ?今川の連中が邪魔さえしなければ、大勢の男手を使って汲み上げられたんだけど……」

 

俺は一度そのおじゃが池を見る。水質は綺麗だが、魚影が全く見えない。そういえばここって山の麓にあり、川が結構流れていたはず。そして村も来る途中に何度か見受けられた。そのことを踏まえて考えると。

……汲み上げた方が圧倒的にリスクが高い。だからこそ水を汲み上げさせないようにしないといけないだろう。

 

「汲み上げる必要はないだろ。」

「えっ?それだと龍神がいない証明にはならない。」

「いや、元々はあの少女を助けること目的なんだろ。……尾張では人を殺した時の罪ってあるんだよな。」

「……えっ?」

 

思わぬ方向からの問いかけに信奈は当然だが、村人も声を上げた。

 

「どういうことだにゃ?」

「だってあの子に命を賭けさせてまで龍神を信じているんだろ。まぁそれは別にどうでもいいが、その生贄として若い娘を差し出そうとしてるのは、人殺しと変わらないだろ。」

 

実際同じことだ。人殺しを伝統的に続けるのは変わらない。それ以上を被害を広めず辞めさせるなら多少強引な策を通す必要がある。

考えさせる暇も与えず俺は次の

 

「どっちにしろお前らはここの池の水を抜いてでも龍神がいると確かめたいのなら別だし龍神様がいる証拠を出してくれれば俺たち文句は言わない。言い伝えはあるけどこのままでいったら多くの女が死ぬ。そんなことは織田家では許しておけない。だからこそ信奈が出てるんだろ?」

「しかし。」

「言い訳するんなら反対に龍神様って奴を見たことはあんのか?悪いけどいる証拠を見せてくれないとただ人を殺す理由にはならないぞ。」

 

すると村人は黙り込む。当然だ。居ると思われる確証は取れるはずないのだから。

 

「反論はなさそうだな。これにて人柱はやめろよ。もし今後やるようなら…しっかり罰則を受けるからな。以上だ。」

 

俺は最終通達をすると村人はともかく姫や六でさえ口を開けて呆然としている。

 

「どうした?」

「い、いえ。そんな簡単なことで収まるとは思っていなかったから。」

「当然だろ?元々人助けが目的なら水を抜く必要はない。昔からのしきたりを重視しているだけであいつらは龍神を信じてはいないんだよ。信じていないけど昔からやっているだけで実際はいないと思っている。というよりも池の水を抜くっていうのは正直ダメだろ。お前ら以外にもそのため池の下流にいる村まで全部この池から水を引いているんだろ?あいつらのせいで他の村が年貢の取り立てに支障が出る恐れもある。」

「……あっ!」

 

おそらく人工的にできた池であったことはため池を少し見ただけで予想はついた。水質は綺麗なのに生き物が特に魚類がほとんどいなかった。即ちできてそれほどにたっていない池であること、また用水路みたいな川が流れていたことから恐らく他の村にも水が行き交うようになっている。

 

「まぁ、こういったことは武人や姫がやることじゃないだろ。俺みたいに頭を使うのが仕事だ。まぁ御触書にちゃんと神の貢ぎものに人柱を使うことの禁止を立てろ。貢物なんかイノシシや自分たちで作った作物やお酒とかでなんとかなるだろうだろうしいずれか貢物とかは無くなっていくだろ。」

 

俺は一区切りをつけるとさっきまで生贄とされていた少女。

 

「あ、あの。」

「ん?」

「ありがとうございました。助けていただいて。」

「礼なら信奈にな。俺はこういうことが仕事だから。」

「い、いえ。それでも命を助けてもらったので。」

「……はぁ。……しゃーないな。まぁお礼は受け取っておく。」

「あの、お名前は。」

「浩介でいい。」

「浩介様ですね。あなたのお名前は一生忘れません。ではまたどこかでお会いしましょう。」

 

いや。一応だけど保険はかけといたほうがいい。それに監視役にもぴったりだろう。

 

「……名前ってそっちは?」

「えっ?」

「そっちの名前。俺だけわかっても意味ないだろ。」

「……えっと。私ですか?私は小春と申します。」

「もし、まだ生贄になりそうなら清洲城に来てくれ。一時的に保護することにするから。」

「えっ?」

「……まだ諦めない奴らがいるかもしれないからな。万が一の話だよ。信奈頼めるか?」

「いいわよ。それくらいなら。」

 

一応言葉をかけただけでは無茶してくるやつが出てくる可能性がある。

保険はしっかりとっておいた方が得策だ。

 

「それじゃあ帰りましょ。浩介の住居も用意しないといけないわね。」

「ん?住居?」

「えぇ。あなたも住む場所が必要でしょ?あなた資金がないって言ってたじゃない。」

「……そうだな。あ〜すっかり忘れてた。」

 

対応策を考えるのに夢中ですっかり忘れてた。そっか。もう未来には帰れないんだと思うと少しだけだが胸が痛くなる。

……そっか。本当に戦国時代に来てしまったんだな。

 

「まぁ、住む場所には困っているから助かる。」

「えぇ。これからの働きに期待するわよ。浩介。」

「あぁ。任されましたよ。姫さん。」

 

俺はそして小さくその織田信奈を見るとそこにはまっすぐな笑顔。

どうしてもこいつが第六天魔王になる姿が想像できなくて

そんな未来にしたくないと密かに思ってしまうのだった。

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