OW2面白いし無料なのでみんなやろうね。ちなみに僕のYouTubeチャンネルで時たまOW2配信してますんでよろしく。タイトルは本当に考えるのめんどいのでなしです。ごめんね。
鉱石病にかかっちまって、クソッタレのおっさん共に追い出されたのが20年前。
そっから荒野やら色んな都市を巡って旅をしたのが4年前。
天災でくたばりそうになったところをロドスの奴らに助けられて、成り行きでオペレーターになったのが一年前の話。
この1年間、いろいろやってきた。俺の手に妙に馴染むこの相棒を使って、進んでいく方舟を邪魔する奴らを始末してきた。
「…そんな俺がまさか、人命救助をやらされるとはな。」
「ドクター…ごめん、なさい…また苦しめることに、なってしまって…」
ここはチェルノボーグにあるとある施設の地下。俺たちはそこに、ある人物を助けにやってきた。
「…ドクター…? ドクター! …目が覚めて、本当に、よかったっ…!」
…どうやらお目覚めのようだな。
俺は医療班の奴らがいじくりまわしてた箱型の機械に近寄る。
「ドクター、お久しぶりです! アーミヤです!」
そして機械の中に入っていた人物…ドクターの顔を、挨拶しているアーミヤの後ろから覗く。
「ハッ、まるで幽霊みたいだ。ずいぶんぐっすりお眠りだったようだが、調子はどうだ? ドクター。」
かなり痩せ細った顔をしている男に、そう声をかける。
コールドスリープで寝てたって話だったが、寝てる間の食事とかないのか? いくらなんでも細すぎるだろう。
『…』
「…こりゃ驚いた。俺お得意の皮肉が効かないか。」
「もう! キャスディさん! 持ち場に戻ってください! …ドクター?声、聞こえてますか?」
おっと、怒られちまった。
…これ以上揶揄うとアーツでぶん殴られそうだな。大人しく持ち場に戻るとしよう。
ポケットから葉巻とカッター、それとライターを取り出し、葉巻を吸いながら持ち場に戻る。
「キャスディさん…あんまりアーミヤさんを怒らせないでくださいよ…」
「はは、悪い悪い。あいつにしちゃ珍しくウブな反応するもんだから楽しくってな。…ドーベルマンのやつから連絡は。」
「まだきてない…待ってください。…アーミヤさん!」
…どうやら別で動いていたドーベルマンから通信が入ったらしい。
「レユニオンと思われる武装集団を確認! 速やかに現場を離脱し、接触を回避せよと!」
「っ…どうしてレユニオンがこんなところまで…」
「もしかしてドクターを…」
「いえ、彼らはドクターの存在を知らないはずです。目的はなんにせよ、今彼らと接触するのは得策ではありません。急いで撤収しましょう。」
「「了解」」
…レユニオンか。ここは感染者に排他的なウルサス帝国の都市だ。…何か厄介なことを起こそうとしているのかもな。
「キャスディさん。移動します。正面の索敵をお願いできますか。」
葉巻を燻らせながら入り口を見張っていると、アーミヤから声をかけられる。
「…ああ、そういうだろうと思ってたぜ。少し待ってな。」
偵察ってのは重要な仕事だ。特にこういう潜入作戦の時はな。
俺は箱のあった部屋の入り口から、脱出経路を確認するために外に出た。
♢
後ろから足音がする。…約4名。リユニオンじゃないな。となると。
「遅かったな、アーミヤ。」
「すみません。偵察ありがとうございました。」
「どうやらリユニオンの奴ら、あの地下部屋の存在を知らないらしい。この辺りはあの小隊しかいないらしい。」
俺の相棒で方向を指し示しつつ、向こう側にいるリユニオンの部隊を見る。
奴らはでかいコンピューターのようなものの影に隠れる俺たちには気づかず、そのまま地下部屋に向かって走り去っていった。
「…どうやら、今から探索するらしいな。タイミングが良かった。」
「そうですか。…今なら行けそうですね。」
「だろうな。…いくぞ。」
アーミヤたちを先導しつつ、脱出ポイントを目指して走る。
…やはりこんな任務は俺には向いてないな。警護対象に合わせて進むのは骨が折れる。
「異常なし。問題ありません。」
「やっぱ、お前の鍵開けはいつ見ても鮮やかだな。」
「あ、ありがとうございます。」
鍵開けをしてくれたアサルトの坊主を褒めつつ、後ろのドクターを見る。
「よお、お前さんは大丈夫…ではなさそうだな。そりゃ寝起きであんだけ走ったらきついか。」
ドクターは明らかに息が荒れていた。あたりまえだ、ここまで来るのに長い階段や廊下を経由していたんだから。
「ドクター…少し、休憩を…」
「…アーミヤさん、ドーベルマン隊長と連絡が取れません。」
「…あいつのことだ、交戦中なだけだろうな。」
ドーベルマンは優秀な戦士だ。そうそう倒れることはない。連絡が取れないのは死んだわけではない…と願いたい。
「そう、ですね。私たちも警戒して…」
『…っ』
アーミヤが言葉を言い切る前に、ドクターが突然倒れる。
「ドクター!? 大丈夫ですか!? 」
「呼吸が浅すぎます! 深く息を吸って!」
やはり無理をさせすぎた。彼は立ち上がれないほどに体力を消耗していた。
…だが彼を休ませられるほどの時間は存在しない。
「ドクター…ごめんなさい、無理をさせてしまって…」
「…俺が背負っていこう。キャスディさん、前をお願いします。」
「任された。」
「…この先、レユニオンがどこに潜伏しているかわかりません。十分に警戒しつつ、一旦合流ポイントまで向かいましょう。」
そうアーミアが言う。彼女の言うことは正しいだろう。相手の戦力も味方の位置もわからない今、合流できるようにポイントに動くのが最適だ。
「それが最適だろうな。…前は任せろ。」
「お願いします。…ドクター?」
方針を固めるために話していると、ドクターが何やらうめき声を上げ始める。
「…ドクター、今は喋らない方がいい。まだあんたは回復してないんだからな。」
『…』
ドクターに近づき、そっと背中を摩ってやる。するとドクターはすぐに呻き声を上げるのをやめる。
…しかし、男にしては妙に柔らかい背中だったような。
♢
合流ポイントの広場までの通路には、そこまでリユニオンの奴らはいなかった。
しかし。
「チッ…あいつら、ポイントの広場に集まってやがる。あそこは使えねえな。」
「戦闘の形跡はないようです。」
「…プランBのポイントまで移動しましょう。そこでも、ドーベルマンさんたちと合流できない場合は、付近を捜索します。」
脱出ポイントを諦め、近くの階段から降りようとした時だった。
…足音が聞こえる。
「…厄介だな。足音だ。数は3。」
「っ…! こちらも人が来ますっ!」
…挟まれたか。
「ん? なんだお前ら? ここで何をしている。」
「武器を捨てろ!」
「ヒッ!」
前後ろともに3か。…よし。
俺は愛銃を手放さず、そっとホルスターにしまう。
「…私たちはあなた方の敵ではありません。…落ち着いてください。」
アーミヤはどうやら説得を試みるようだ。だが。
「本当のことを言うつもりはないようだな、所持品を全て調べる。連行しろ。」
「立つんだ!」
「ヒッ、や、」
潮時か。
俺はホルスターにしまった愛銃に手を置きながら、立ち上がる。
「…貴様、なんの真似だ?」
「…悪いが、これは俺の愛銃だ。お前らみたいなレディの扱いもなってないやつに触らせるわけにはいかんのでね。…俺は早いぜ?」
右手をホルスターに合わせている左手に近づけ、早撃ちの構えをとる。
「後悔するなよっ!」
「するわけないだろう。抜きなっ!」
まず俺の正面にいる二人を撃ち抜く。
「ぎゃっ!?」
「がっ!?」
「まだまだっ!」
振り向きざまに愛銃を構え、アーミヤに剣を向けていたやつも撃ち抜く…つもりだったが。
やつの後ろからは鞭が飛んできていた。
「ぐおっ!?」
ロドスで鞭を扱う戦士といえば。
「ドーベルマンさん!」
「すまん、遅くなった。」
やはりドーベルマンだったか。囲まれたタイミングでさっきんのレユニオンとは別の足音が聞こえていた。まさかこちらにきていたとは。
「助かったぜ、ドーベルマン。俺一人だったら少しきつかった。」
「嘘をつけ。お前の早撃ちならこいつら六人くらい余裕だろうに。」
「ハッ、どうだかな。」
少しきつかったのは事実だがな。
俺は愛銃をホルスターにしまい、ほぼ燃え尽きていた葉巻を変える。
「…みんな無事か。」
「はい、大丈夫です!」
そんなふうに話していると、下から声が聞こえる。
「あそこだ! 逃すな!」
「捕まえろ!」
…余裕はなさそうだな。
「今の騒ぎで下の連中も気づいたな。…途中で抜け道を発見した。ついてこい。」
「都合がいいことで!」
「今は助かるだろう。いいから行くぞ。」
「はいよ。」
俺たちは、ドーベルマンが発見した抜け道を目指し、その場を後にするのだった。
キャスディ: 流浪の銃士、現ロドスオぺレーター。クラスは多分弓。愛銃のピースキーパーを使った早打ちを得意としている。特殊な鉱石病で動体視力とそれに見合う筋力を手にするも、故郷から追い出されて流浪の銃士となる。その後色々闇稼業をしつつ色々な街を点々とし、最終的にロドスに辿り着き、オペレーターとなる。