□■二重都市サンフォーリング
“探し屋”オックレールの塒は、遺跡の一部を間借りしたものだった。紅い柱のような構造体は、かつては何か重要な施設だったのに違いなかったが、今は単なる石の塊として砂のなかに埋もれていた。壁を叩けば、それは奇妙な音色として帰ってくる。
「……ねぇ、それ、楽しいの?」
「楽しいよ」
シリルは硬い壁を手のひらで叩きながら答えた。小柄な少年が壁に向かって平手打ちを繰り返すその様子は、どうも滑稽だった。
「……これからどうするの?」
「逃げる。逃げられるかどうかは分からないけど」
シリルは振り返った。
「むしろ君こそ逃げなきゃ不味いんだ。姉さんが目の敵にしてるのは間違いない。おれと違って、君は……」
その先は言えなかった。シリルはつかの間黙り込むと、それっきり喋らなくなった。そのまま、シリルは外の砂漠へと歩いていった。
外へ出ると、砂はまるで宝石の粒のように、金色に輝いていた。それはどこかシリルの瞳の色に似ていた。こうしてみると、汚染されているなんて言うのが嘘みたいだ。
傾いた石碑の下に、シリルは座り込んだ。金色の砂は、掌の隙間から地面に零れて戻っていった。それを乱暴に吹く風へ投げつけると、砂は風に溶けて消えてしまった。
姉さんから逃げ出したかった。それを許してくれないあの仲良し家族も、何よりヴァネッサ自身も、敵だと思っていた。それに反乱することは正しいと思っていた。
けれど、今はもう確信がない。
サンフォーリングの軍は、エンブリヲンを脅威と見なしている。原因を作った一人はシリルだ。ステラはヴァネッサに殺されるところだった。彼女を連れてきたのはシリルだ。
「俺の……」
自分は、あそこにいた方がよかったのかもしれない。ヴァネッサの振る舞いだって、愛ではあったのだ。無理をして出てきたことで、周りの人達を傷つけ、混乱させた。
なら、この逃避行は悪じゃないのか?自分のために周りを犠牲にすることは、明確に悪じゃないのか?
見下しているのよ、<マスター>は……
そうかもしれない。シリルは思った。確かに、ステラを弱いものとして見ていたのは事実だ。
ステラに死んでほしくなかった。ティアンたちは、自分達とは違う。壊れてしまえば二度と元には戻らない。それをあそこで実感したとき、シリルは怖くなった。
まるで、自分が毒になったみたいだった。周りを侵す猛毒だ。取り返しのつく自分達だけが、ぬるま湯にいる。全てのティアンたちを踏み台にして。
何もかもが嫌だった。自由すら望めない。その枷は、シリル自身の恐怖だ。自分を取り巻く状況すらうまく分かれぬままに、気づけばシリルの頬には、雫が伝っていた。
ふと、背後から近づく足音に、シリルは顔を無我夢中で拭った。その足音はシリルの正面には回らずに、ただ斜め後ろからそっと声をかけた。
「……俺は、この町が嫌いだった」
ミルハルは静かに、そう話し始めた。幾重にもなった砂避けの布に、風が唸っていた。
「俺はこの町で生まれた子供だ。ガキの頃から、大人たちが絶望と怠惰に溺れて死んでいくのを見ていた。この町の人間はみんな早死にだからな」
ミルハルは、砂を踏む足に、心なしか力を込めた。
「身体中汚染された暮らしだ。五十にもなれば、まるで八十の老人のようになって死ぬ。それを疑問にも思わなかったし、世界中で人間はそうなってると思っていた」
風が強くなり、そして弱くなった。太陽は沈もうとしていた。
「違うと教えてくれたのは、父親だったよ。カルディナから来た、元学者か何かでね。ろくでなしでよく俺たちを殴ったが、知識はあったんだろう。ここが汚染されているとか、外にはカルディナと呼ばれるところがあるとか、色々と教わった。町への罵倒つきでな。それを知ったら、もうこの町がゴミのようにしか思えなくなった」
遺跡は静まり返っていた。文明の死骸は、決して蘇ることなく地に臥しているだけだった。
「俺は必死になってカルディナへ渡った。別に楽な暮らしでもなかったが、出自を隠して働けばそれなりの蓄えも出来た。サンフォーリングに比べれば大概のところは天国に思えた。欲しかったもの、知らなかったものが溢れていて、汚染のリスクもない。この町へ戻る気など欠片もなかった。俺にとって、町の外が楽園だと信じていた、父親の教育の賜物だ。父親の名は……」
ミルハルは絞り出すように言った。
「父親の名は、オルプハム・オックレール」
シリルは動けなかった。頬で砂が固まっていくのが分かった。
「汚染のせいで、サンフォーリング人は早く死ぬ。肺をドロドロに溶かして死ぬ。だが、ごく稀に長生きしちまうやつもいて……それはそれで悲惨だ。初期症状と同じ、精神への作用が強く出る。頭が壊れるんだ、自分の息子の顔すらわからない程にな。笑ったよ、あれ程癇癪持ちだった父親が、ひょうきんな爺になって町外れに住んでるんだからな」
ミルハルの言葉に、笑みなど欠片もなかった。そこにあるものがなんなのか、シリルにはまだ分からなかった。
「……俺は、この町が大嫌いだった」
ミルハルは繰り返した。
「何もない。人が生きるためのものが何もない。ゆっくり蝕まれていくだけの人生、ろくでなしの住民。だが、それでも帰ってきてしまった」
ミルハルは、深く息を吐いた。気温は下がり始めていた。
「故郷や血筋は呪いだ。消せないし捨てられない、いつまでもついて回る。いくら踏みつけてみても、拾い上げてしまう。それは、そういうもんだ。自分のせいじゃない……ってのは、俺の自己弁護かもしれないが」
三十にもなって……とミルハルは呟いた。
「生まれを憎むのは、別に悪くはない。それを捨てられないのも、別に悪くない。抗って、それでも欠片が残ってしまうとしても、変えたいと望むのは正しい望みだ」
ミルハルはそう言うと、踵を返した。足音が再び歩き出す。
「下らない話を聞いてくれて良かったよ。……早めに中に入れ、ここは寒くなる」
シリルは黙って頷いた。泥だらけの顔に、琥珀色の瞳が光っていた。
◇◆◇
■□“探し屋”
「どこに行ってたの?もう食べちゃったんだけど」
ステラは不満げに言った。その隣では老人がパンを水に浸して嚥下していた。
「うむ!硬いが、なかなかいけるな」
「君も早く食べたら?」
そう言うと、ステラはその石のようなパンを差し出した。黒っぽいパンは、口の中に入っても石のような感じがした。
シリルは咀嚼しながら呟いた。
「さっき食べたばかりなのに」
「……食べておかないと保たないわよ」
ステラは言った。その格好は既に旅装を整え、腰には代剣が提がっていた。
「地下の暗渠を伝えば南に行けるらしいの。地上を行くより目にはつかないはずよ、逃げるのに」
「逃げる、って、どこへ?」
シリルは言った。ステラはつかの間口ごもってから、首を振った。
「そうね。確かに、逃げるって言い方は正しくないかも。サンフォーリングからは出られないわ、どっちみち。でも、ここにいるよりはマシだから」
「お前の白い機体が暗渠に逃げ込んだのは、じゅうぶん目撃されている。それがここに繋がっていることも、人に聞けば分かる」
ミルハルはそう説明した。
「ここから少し南下すると、そこにも地上への出口がある。そこならサンフォーリングの町へ上がれる。町に紛れればお前の……家族にも見つかりづらいだろう。『山羊に羊を隠す』ってやつだ」
「……“探し屋”の力で」シリルはおずおずとオックレールに尋ねた。「おれの……追手は見られない?」
老人は困ったように頬をかいた。
「んーむ、そりゃ無理じゃな!わしはサンフォーリングのことしか見られん!それに自由がきくもんでもない!わしの物探しの力はな……!」
老人はいかにも神秘的な演出で言った。それを横で聞いていたステラはふとむっとした表情になると、つかつかと歩いていき、ひとつのカーテンに手を掛けた。
「そりゃ見られないわよ、だって、こうだもの!」
オックレールが止める間もなく、カーテンが勢いよく引かれる。その向こうには広々とした暗室があり、無数のモニターがその光を煌めかせていた。画面に映っているのは、遺跡や町並みだ。ここ一帯の各所の映像が、ちかちかと流れていた。
「これって、サンフォーリングの……」
「ヒヤハハ、こりゃ困ったな」
老人は目を逸らした。ステラは鼻を鳴らした。
「これが“探し屋”のからくりよ。……ミルハルはどうせ知ってたんでしょ?」
「嘘を吐いた訳じゃない。不必要だと思っただけだ」
ミルハルはそう弁明した。シリルはおっかなびっくり、その部屋のなかを覗き込んだ。
「……監視室。サンフォーリングじゅうに監視カメラを仕掛けたってこと!?」
「一応、このじいさんの名誉のために補足しておくと」ミルハルは監視室を指した。「仕掛けたのは旧サンフォーリングの文明だ。ここはもともと都市の監視カメラをチェックするモニタールームなのさ。奇跡的に活きていた回路を利用してる」
「そうとも!わしゃ天才だからな、こういうことが出来る!」
オックレールは誇らしげに言って、胸をドンと叩いた。ミルハルがため息を吐いた。
「じいさん、そろそろ下に案内してくれ」
「おお、忘れとったぞ!」
老人は愉しげに髭を揺らすと、タップダンスのように床を踏み鳴らしながら、壁際へと走っていった。
壁にある取っ手を引く。重々しい金属の扉は、錆を撒き散らしてゆっくりと開いた。
「ついてこい!」
老人はそう言うと、地下へと続く階段を降り始めた。
◇◆◇
□■旧サンフォーリング地下大坑道
階段を降りた先にあったのは、どこまでも続く地下道だった。断面は真円に近く、その直径はおよそ二十メートルほどもあるだろうか。明かりはなく、酷く暗い。金属のものに近い独特の匂いが鼻を突いた。
ロンドンの地下鉄のようだ、とシリルは思った。さっき通ったときは気づかなかったが、実際に、それを思わせる架線や軌道のようなものが、手持ちのカンテラの光の端にうっすらと見えるような気がした。
「既に一度通ってるから分かるだろうが、この暗渠は東向きに緩くカーブしている。お前が入ってきた入り口は……」ミルハルは簡単な地図を取り出した。「これだ。そして、さらに南下したこの地点から出れば町に出られる」
ミルハルは地図に引かれた曲線の一点を指した。そこには小さな文字で、リェコ、と記されていた。
ミルハルはステラに言った。
「サンフォーリングには幾つか、貧民街のコロニーがある。お前が最初にいたのはこのメルダウンズだが、リェコはもう少し経済活動が盛んだ」
ステラは頷いた。
「隊商が次に出るとしたらリェコからだろう。案外、直接交渉してみれば出立してくれるかもしれない」
「リェコ。
ステラは頭を下げた。黄河の民がやるようなお辞儀だった。ミルハルは軽く頷いた。
「旅人は助け合いだ」
「じゃあなお二人さん!このじじいを忘れんでくれよ、オルプハム・オックレールだ!」
ミルハルとオックレールが再び地上へ登っていくのを振り返って、シリルとステラは歩き出した。
手段は徒歩しかなかった。幸い、地下には砂塵は舞っておらず、足元に湿った砂地が溜まっているだけだった。それは踏みしめるとぎしぎしいって、足跡を押し返した。
暗い。
カンテラの明かりだけを頼りに、二人は歩いた。目を凝らせば、暗渠の端には四角い通路のようなものが伸び、丸い壁やその上をなにかの筋が走っていた。案外、本当に地下鉄だったのかもしれないとシリルは思った。
「君、貴族だったでしょ」
その横で、ステラがふと呟いた。シリルは足取りを少しだけ乱したが、すぐに緩やかなリズムを取り戻した。
「なんで?」
「見てればわかるわ」
シリルは少しだけ俯いた。
「そんなに古い家系でもないよ」
カンテラの明かりが揺れた。足音は反響を繰り返していた。
「ファイアローズ家は、おれのおじいさんの代から大きくなったらしい。ブリストルと、ノーフォークにも屋敷があった。小さい頃は、よく別荘で夏を過ごしてた」
「お金持ちなんだ?」
ステラはからかうように言った。シリルは首を振りかけて、頷いた。
「……そうかもね。多分、恵まれてる」
ステラは口を開いて、また閉じた。しばしの沈黙の後、ステラは言った。
「えっと、ブレ……スト、だっけ」ステラは首をかしげた。「それが、君の故郷?カルディナ?それとも、王国?」
「……君には、分からないよ」
シリルは顔を背けた。
カルタゴ人にはアルビオンと呼ばれ、ギリシャ人にはプレタニケーと呼ばれた島だ。ふと、歴史の授業を思い出しそうになって、シリルは慌てて違うことを考えた。
そして、シリルは沈黙した。足元の砂は次第に深くなっていた。
「……君は、どうなの?」
やがて、シリルはぽつりと言った。
「おれのことは話したよ、さんざん話した。今度は君のことを教えてよ」
「別に、普通よ」
ステラはシリルを真っ直ぐ見ながら言った。その顔を前に向けて、暗闇を見つめながらステラは続けた。
「あたしの父さんと母さんは王国生まれで、黄河に引っ越してあたしを産んだの。なんで黄河に来たのかは知らないけど、多分、訳ありだったんだと思う」
その歩調のように、穏やかにステラは言った。
「黄河帝国って言っても、うちは北の方の田舎で……だから、人も少なかったし、裕福でもなかった。だから、重い病気に罹っても治せなかった。母さんが亡くなった後、父さんも……」
その顔はずっと穏やかだった。悲しみは乾いてしまったみたいだった。
「……<マスター>は殆ど居なかった」
ステラは、シリルの左手をちらりと見た。
「あなたたちが、何年か前にたくさん姿を現し始めたとき、一人だけ、村に<マスター>が来たの。歳は少し上だったけど、すぐに友達になった。あたしは、彼に剣を教えた。二人で強くなって冒険に出かけようって、そう言ってた」
話し声は、地下に木霊していた。それを憚るように、ステラは少し声を低めた。
「はじめは、あたしのほうが強かった。一ヶ月後は、まだあたしが勝ってた。二月経って、負けはじめた。半年後になったら、彼にはもう勝てなかった」
「<マスター>の、
シリルは呟いた。ステラは頷いた。
「そうね。あなたたちは万能で、限界まで強くなれる。あたしはそれが羨ましかった、努力が平等に報われるのが妬ましかった」
悲しげにステラは言った。その腰には、代剣が提げられていた。
「父さんが死んでひとりぼっちになったとき、彼が村に来た。父さんのことを聞いて、彼は……笑った」
所詮ティアンだな、って。
ステラは少しだけ、声を揺らした。
「あたしは……あいつに追い付きたかった。勝ちたかった。彼にとって、あたしがとるに足らないものじゃないって思い知らせてやりたかった!」
ステラは拳を握り締めていた。革の手袋がぎしぎし軋んだ。
「分かってる、才能は変わらない。でも、それだけで全部が決まるなんてあたしは思わないし、認めない。技術は、努力は、絶対に無駄にならない」
ステラはシリルの方を振り向いた。
「そうでしょ?」
シリルは答えなかった。代わりに、シリルは吐きそうな顔で言った。
「でも、生まれは変わらないんだろ?」
「そうよ!持っているものは変わらなくても、変えられなくても!使い方は変えられるんだから……」
そこまで言って、ステラの語気は萎むように消えた。
父の形見だった剣は失くしてしまった。代わりの剣は手に馴染むどころか、むしろ細部の違いを感じさせるだけだった。それは彼女にとって、かつての誇りの墓標に等しかった。これから自分がどうしたいのか、ステラはその道筋の感覚を失ってしまったような気がした。
「……王国へ行きたいのは」
ステラは言った。
「知りたかったから。父さんと母さんがいた国が、どんな場所か。騎士の国アルターで、自分の剣がどんな風になれるか、知りたかったから」
シリルは何か言おうとして……口をつぐんだ。ステラの言葉の残響が、暗渠に木霊していた。
そして、それとは別の音も響いてきていた。
鈍く何かを叩く音、擦れる音、金切り声のようなもの、それらが遠く、小さく聞こえてくる。話し声の残響が消えても、それらは止まず、むしろ大きくなってきていた。
「ステラ」
「近づいてきてる」
ステラは即座に頭を切り替えて言った。足を止める。肩までの髪が逆立つように震えた。
「大きい……」
軽い音ではない。何か巨大なものが動く音だった。シリルは顔を歪めた。聞き覚えがある気がしたからだ。
「電車の音だ」
シリルは呟いた。
「地下鉄が来る!」
言うが早いか、シリルはステラの手を掴んで壁際へと走った。
「ちょっと!」
ステラの抗議にも耳を貸さず、シリルは走った。音は既に轟音へと変わっていた。
「ねぇ、
「分かるだろ!」
シリルは叫んだ。
「ここにいるのは不味いんだ、早く壁際へ!」
音が震動になる。そして、カーブの向こうからサーチライトの明かりが二人を照らした。
「……ッ!」
ステラは迷わず砂地を蹴って跳ぶと、シリルの背中を突き飛ばして、壁際の一段高いところへと転がった。その後ろを、殴り付けるような突風が抜けていった。
「あれは……?」
耳障りな金属音は、辺りを満たしていた。大きなものが動くときの風と、その轟音も。
サーチライトの光が眩しくて、ステラは思わず目を細めた。直視しないよう、視線をずらして周囲を睥睨する。
そこにいたのは、機械の塊だった。
擦り傷にまみれた装甲と、複雑に絡み合ったフレームが暗闇を走っている。八本の長い補脚を持つ下半身が、暗渠の円形の断面を先端の車輪で捉えていた。
その脚が壁面を滑る。火花を散らし、機体は方向転換した。
「<マジンギア>……?」
ステラが呟く。その横で、シリルも目を丸くしていた。
「多脚型の、機体……」
頭部らしき部位ががちゃがちゃと開き、蒸気を吐く。巨大な槍を突きつけながら、それは急停止した。サスペンションが叫び、機体が仰け反る。
勢い良く吹く風に、思わず二人は後ずさった。眼前の機体は、カメラアイを威嚇するように灯した。
『……貴殿が、ファイアローズだな?』
拡声器越しの声に、シリルは青ざめた。
「……なんで」
『まずは、大人しく降伏することを勧告する。当方は、<サンフォーリング革新戦線>所属、エルンスト・キール少佐。飛行戦艦の勢力について、貴殿を重要参考人として拘束する』
途端に、シリルはその機体を睨み付けた。降伏の意思など欠片もなさそうな態度に、敵機は幾ばくか緩んだ声で告げた。
『そうか。ならば、名乗らせてもらおう』
機体が幅広の槍を構える。キールと名乗った男は、穏やかに名乗った。
『【
To be continued