一般元国民的アイドルの日記 in あべこべセカイ   作:村岡8bit

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ワイ「早速レオニの脳破壊しちゃうンゴwwwww」

数日後ワイ「アカーーーーーン!(全く筆が進まない)」

ということでレオニ回は先送りにさせてください。いや、まじすんません。

あと、TSは無しの方向で行きます。そっちのほうが面白そうだからね。読者の皆様、アンケートへのご協力ありがとうございました。


夏の日のバスケットボール 前編

□月○日 

 

今日はスタジオの仕事がお休みでクソ暇だったうえに天気がクソ良かったのでお散歩をした。

 

家の周辺をてきとーに闊歩して、そのままシブヤの方に行って色々買い物して、そんで帰ろうかなって思って河川敷にあるバスケットコートの隣を通り過ぎようとしたのね。

 

それでちょうど河川敷を横切るっていう時に、ふとバスケットコートの方に視線を向けてみたんだよね。

 

そしたら、なんと、遥ちゃんが居たんだよ。友達の子とバスケしてた。いやーマジでびっくり仰天。驚きのあまり柄にもなくバカでけえ声で「あー!遥ちゃん!」とか言っちゃったし。あれはちょっと恥ずかしかった。

 

言わずとしれた国民的アイドルの遥ちゃん。こう書くと俺が 調子乗ってるみたいでなんかあれだけど、国内の知名度で言えば俺と同等くらいだと思う。

俺と遥ちゃんは同時期にデビューしたから、結構親近感みたいなのとかもあって同業者の中ではかなり仲良くさせてもらっていた。歳の差が結構あるから、異性の男女っていうよりかは、親戚のお兄ちゃんと姪っ子みたいな感じの関係性だったけどね。

 

アイドルを辞めて以来は中々顔を合わせる機会もなく、疎遠のような状態になっちゃってたんだけど、まさかあんな所で再会することになるとは……

 

遥ちゃんを見つけた俺は、爆速でコートへ侵入し遥ちゃんとその友達……杏ちゃんに挨拶して、なんか色々喋ってからバスケに混ざらせてもらった。1on1とかやったよ。

動くのに支障が出ないレベルの軽装で外出てたのはラッキーだった。

 

バスケをプレイした後、何故か遥ちゃんに連絡先を求められたからL○NE交換した。ついでに杏ちゃんとも交換したよ。

その時の遥ちゃんがすごい嬉しそうにしててすごい可愛かったですまる。

 

その後は、日も暮れて来てたので普通に解散にした。

 

さて、今日あった出来事をつらつらと綴ってみたが、今日は散歩したり買い物したりバスケしたりと一日中ずっと楽しかったけど、流石に動き疲れた。楽しかったけど。

こんな日が毎日のように続けばいいのに。そんなことを思っていたりしています。

 

……そういえば、杏ちゃんの家ではカフェをやっているらしい。今度お邪魔してみようかな。場所は確かビビットストリートのどこかだった気がする。ちょっと調べてみるとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 とある夏の日、時刻は午後の3時を回っている。

 

 とある河川敷に設置されているバスケットコート。

 

 私、白石杏は友人の少女、桐谷遥と対峙する。

 

「手加減はなしだからね!」

「うん。お互い全力でやろう」 

 

 ポン、ポン、と規則的なリズムでボールを跳ねさせながら攻め入るタイミングを伺う。

 

 オフェンスが私でディフェンスが遥の1on1。手抜き無しの真剣勝負だ。

 

「じゃ、行くよー?」

「ばっちこい……!」

 

 そのワードチョイスはアイドルとしていかがなものなのだろうか。 

 

 高気温のせいで歪んで見えるコンクリートの地面が、ジリ……とバスケットシューズと擦り合わさる。

 

 互いの視線が一瞬、バチリと交わる。

 

 ……今だ。攻め気になり、前方にボールをバウンドさせ切り込んでいこうとしたその時―――

 

 

 

あー!遥ちゃん!!!

 

 声が、コート中に木霊した。

 

 肩をビクリと震わせ硬直する。それに伴ってボールが手から滑ってあらぬ方向へと飛んでいってしまう。

 

 一体何事なんだと声がした方を振り返るとそこには、両手を買い物袋でいっぱいにした男の人がエゴロックみたいな顔をしてこちらを指さしながら佇んでいた。

 

「???」

 

 端的に言って訳が分からない。なんで買い物袋を持っている男の人が遥の名前を叫びながらエゴロックしてるの???

 

「祐希さん……?」

「え、遥と知り合いの人?」

「うん、多分。顔がここからじゃよく見えないから確信は持てないけど」

 

 もしや遥のヤバめな変態的ファンなのでは?と思ったけど違った。どうやらあの男性は遥の知人らしい。

 遥レベルのアイドルになれば男の人がヤバい変態になって追っかけて来てくれるのかと勘違いして一瞬トップアイドルを志しかけてしまった。

 危ない危ない。私の夢は、仲間たちと一緒にあの伝説の夜を超えたライブをすることだろう?気を確かに持て、私。

 

 いつの間にかコートの中まで足を踏み入れていた男性が、こちらに向かって歩みを進めてくる。

 

「お〜、やっぱ遥ちゃんだ」

 

 え、まって。

 

 この人……めっっっっちゃイケメン何ですけど!?

 

 肌めっちゃ白いし鼻筋きれい過ぎだし目もパッチリしてて涙袋も……は?なんかイケメン過ぎて腹立ってきたんだけど。

 この人、遥と知り合いなんだよね。もしかして、美人の友は皆美人みたいなあれ?知らないけど。

 

「そっちこそ、やっぱり祐希さんでしたね。お久しぶりです」

「そだね、一年ぶりくらい?見ないうちにまたデカくなってる」

「私だってもう子供じゃないんですよ?……だから頭を撫でるのはいい加減やめてください」

「うむうむ」

「……もう」

 

 

 

 

 私は一体何を見せられているんだ?

 

 なんか幼馴染が唐突に現れた人間国宝級のイケメンとイチャつき出したんだけど。そして、遥の方もアイドル界でトップを張れるくらいには美人だから普通に画になってるのが悔しい。あと遥は頬緩みすぎ。頭撫でられて嬉しいの隠しきれてないよ?

 

「ん?君は……遥ちゃんの友達?」

「エッアッ……」

 

 私に気づくやいなやずいっと顔をこちらに近づけてくる。いやあの、近い。あっいい匂いする。

 

「……祐希さん。距離が」

「あ、ごめん」

「アッイエゼンゼン……」

 

 あ、危ない……健全な女子高生相手になんてことしてくるの?この人……。

 

「紹介するよ。こちら、暁山祐希さん。杏もテレビとかで見たことあるんじゃないかな」

「はい?」

 

 思わず聞き返してしまった。

 

 遥、今この人のことなんて……?暁山祐希……?

 

「え、暁山祐希って、あのアイドルの……?」

「どうもー、アイドル界の黒一点、暁山祐希でーす」

「テレビで見たことあるやつだ!!!……じゃなくて! え!?本物!?そっくりさんとかじゃないの!?」

 

 確かにイケメンだけど!彰人と冬弥が霞むレベルで超イケメンだけど!

 

「本物だよ。ね~、遥ちゃん」

「ね~、えへ、えへへ」

「遥……?」

 

 アイドルがしちゃいけない顔になってる……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 えー、私は今、コート脇にあるベンチに座っています。そして隣には、ニコニコ笑顔でこちらを見つめてくる暁山祐希がいます。

 

「杏ちゃんって遥ちゃんの幼馴染なんだ」

「あっハイ、そうですね……」 

 

 ……なんで???

 

 も〜!どうして遥はこのタイミングでトイレなんか行っちゃうの!?しかもここからトイレまでかなりあるから戻ってくるまで絶対時間掛かるし!

 

「杏ちゃんと遥ちゃんはよくこうやって遊んだりしてるの?」

「あっハイ……ああでも、遥はまたアイドル始めて忙しそうだし私も色々やることあったりで……たまにしか会えてないですね。最近は」

「いいね、そういうの。学生の頃、俺も女子達と一緒にサッカーとかしたかったんだけど、なんでか先生と妹にマジでやめろって説教食らった」

「ははは……」

 

 いやいや、当たり前でしょ、というツッコミを脳内でかます。そして先生と妹さんはファインプレー過ぎ。

 

 普通に考えて、男の子が女の子に混ざって遊ぶなんて有り得ない。肌と肌の接触がほぼ確実に起こるサッカーだなんてもっての外だ。

 

 そこでふと、こんな考えが頭をよぎる。

 

 ……もしやこの人、危機感が限りなくゼロに近いのでは?もはやゼロですらあるのでは?

 

 本来男性とはとても警戒心の強い生き物なのだ。

 

 男女比の偏りが大きくなり、飢えた女性が男性を襲うなんていうような事案が未だに絶えないどころか、増加傾向にある現代社会。男性は、義務教育の過程で女性との関わり方について、最大の警戒心を持って接するようにと教育を施され、それに従って生活をしている。

 

 彰人、冬弥などの私と互いに気の許しあえる関係にある男性ですら、壁一枚挟んで接しているような感覚になるのにしかしどうだ、いま目の前にいるイケメンは距離を取るどころか自分から詰めてきているぞ。

 

 一体なんなのこの人……距離感バグってるよ……

 

 先程から心做しか顔が熱い気がする。実際熱くなっているのだろう。異性の人、それも超がつくほどのイケメンとここまで接近しているのだから無理もないことだと私は思う。

 

「そういや、杏ちゃんと遥ちゃんはここでバスケしてたんだよね?」

「あ、はい。バスケしてました」

「じゃ、遥ちゃん戻ってくるまでまだ掛かりそうだし、俺と1on1やらない?」

 

 ……え???

 

 「こうみえて俺、結構運動出来るんだ」と自信ありげに言う暁山さんをよそに私の思考は一瞬、ショートした。

 

 本気で言っているのこの人?まぁ、暁山さんの先程までの行動を鑑みればきっと冗談ということはないだろうけど。

 

 だからこそ、余計に混乱する。

 

「……それはつまり……暁山さんと1on1をやるってことですか?」

「? うん、俺と1on1をやるってこと」

 

 混乱のあまり訳の分からないことを言ってしまったがこの際はそれすらどうでもいい。

 

 そんなことよりも、この状況をどう転がすべきかだ。

 

 下手なことしたら私が逮捕される可能性すらある。

 ……いや、流石にないか。私まだ未成年だし。

 

 うーん……それなら……まぁ、バスケくらいだったら……やってもいいのかな?

 

 意を決し、私はベンチの脚のそばに置いてあったバスケットボールを持ち上げて口を開いた。

 

「い、一本だけなら……」

「マジ?やったね」

 

 パッと花を咲かせるように破顔した暁山さん。その輝き溢れる笑みを直視できずに、思わず顔を逸してしまう。

 

 あぁぁもうイケメン!!!

 




ここで一旦切ります。後編は今週中に公開します。多分。

オリ主君にはこの度、暁山祐希という名を授けました。特に意味はない。

推敲せずに即時投稿してるので誤字脱字などありましたらご指摘いただけると幸いです。

感想評価がモチベになります。よろしければ願いします。

男性メンツTSしてもいい?

  • TSさせろ
  • だめに決まってんだろカス。
  • どっちでもええわ
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