ソードアード・オンライン ~闘争の雲~   作:レティス

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前回の話を少し訂正しました。ではどうぞ!!


闘争の雲

クラウドside

 

 

第50層アルゲード、ここはSAOの中ではかなり大型な街で繁華街にも似たような造りで、通路や建物が非常に多いからこの街はさながら迷宮と変わらない程迷う。俺も初めてここに来たときは迷ったから金払ってNPCに案内してもらったもんだ。

俺は転移門から西通りに向かって、一軒の小さな店にたどり着くと扉を開けて中に入った。店内にはやたらと装備品、道具、食材などのアイテムが並んである。

奥のカウンターから店主のエギルが出てきた。スキンヘッドで180cmの身長を持つ黒人で、結構ゴツイ体格をした男性だ。

 

「お、クラウドじゃないか。久しぶりだな!」

「ああ、しばらく見なかったな。」

 

俺はエギルと会うのは久しぶりだ。というよりも最近狩りに明け暮れていたから会う機会が無かったのだ。

 

「それより、これを見てくれ。これらはいくらだ?」

「ん?…おいおい!A級アイテムばっかじゃないか!?」

 

エギルはアイテムストレージを見て思わず目を丸くしながら驚愕した。その中でエギルが一番目を通したのは両手斧【ヒートバルディッシュ】である。これは先程狩ったイグナイトレオンが極稀にドロップするレアアイテムである。炎を象徴した赤い色合い、獅子のたてがみが三日月状になったような刃

、そして刃は橙色をベースに青いラインがかかっている。その見た目のかっこよさと高い性能にエギルは目を輝かせていた。エギルは両手斧を装備するため、これはお互い都合がいいと言える。エギルはさらにストレージを見ていく。

 

「ってかこれ全部手に入れるのに苦労するもんばっかじゃないか!?」

「まぁ、狩りに明け暮れてたからな。気づいたら手に入ってた。」

 

エギルの質問に俺はそう答えた。エギルはストレージを見ながらさらに質問する。

 

「じゃあ今まで溜まったアイテムどうしたんだ?」

「バレットのところで売った。」

「通りで最近バレットからメール来るんだよ。お前の入手品で喜びまくりだとさ。」

「そうか…それは悪いことした。」

 

気分を凹ませるエギルに俺は軽く謝った。俺もさすがにストレージが一杯になると整理せざるを得なくなるため、今まではバレットのところでいらないものを売っていた。話を戻してヒートバルディッシュをいくらで売れるのか尋ねた。

「それで、これはいくらだ?」

「そうだな……1000コr」

「ふざけんな。」

 

エギル提案の詐欺にも程がある価格に、俺は罵声を吐く。そもそもA級アイテムをたった1000コルで買えると思ったら大間違いだ。普通のアイテムならまだあり得るが、これは酷い。

 

「そう言うなよクラウドォー」

「価格を変更しろよ。しないならまたバレットのところで売るからな。」

「そ、それだけは勘弁してくれー!」

 

エギルは俺の言葉を聞いてかなり慌てた表情で俺の肩を掴む。地味に痛い。

 

「じゃあ、70000コルならどうだ?」

「じゃあそれの半分でいいぜ。中々寄らなかったからな。」

「ありがとよ。クラウド…って肩にいる鳥は何だ?」

 

エギルはいつの間にかクラウドの右肩にとまっている黒い鳥、ファルコを見た。

 

「俺の使い魔だ。」

「え?まさかお前…」

「その通り、ビーストテイマーになった。」

「ええーー!?マジかよ!?」

 

俺のカミングアウトにエギルはさらに驚いた。あ、これ言っちゃまずかったか。

ちょうどその時、入り口から新たに客が入ってきた。全身が黒い装備に多い尽くされており、その上女顔で黒髪の俺とあまり年齢差がない少年、キリトがやってきた。

 

「あ、キリト。」

「クラウドか、久しぶりだな。っていうかさっきデカイ声したけど…?」

「あ…それは「キリト、クラウドにとまっている黒い鳥を見ろよ!」…おい…。」

 

俺が説明しようとすると、エギルが慌てた口調でファルコを指差しながらキリトに話す。

 

「え?…うわ、そいつどうしたんだ!?」

「ああ、成り行きでテイムしたんだ。」

「テイムするっていってもサンダーアルタイルって結構攻撃性高いんじゃないのか!?」

「この個体は運良く攻撃性の低い奴だよ。」

「そ、そうか。」

 

【サンダーアルタイル】は62層の荒鷲の山に毎年七夕の日限定で現れる鳥類型モンスターである。黒くスタイリッシュなボディに加え、高い運動性能に攻撃力、そして帯電による麻痺攻撃などかなり強力である。キリトの言う通りサンダーアルタイルはもともと攻撃性が強かったが、俺がやって来たときに偶然にも攻撃性の低い個体を発見した。そこでテイムイベントとなったため、俺は【帯電した粟】をあげてテイム成功となった。

 

「まぁこの話は置いといて…エギル、他の物はいくらだ。」

 

 

 

俺は残った他のアイテムを売った後、キリトと共に店を出た。

 

「お前はこれからどうするんだ?」

「俺はファルコの育成をしてくる。」

「そうか、じゃあまた後で。」

「分かった。」

 

了解すると、俺とキリトはそれぞれ別の目的のために歩き出した。

 




前のと変更してクラウドの使い魔は鳥になりました。(前のは馬だった)
ちなみにヒロインは…大体予想はつくでしょう(笑)。では次回もお楽しみに!
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