もしぼっちちゃんに幼馴染がいたらというif   作:いっちゃゆ

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江ノ島に行こう!

ライブが終わり数週間が経過した

 

夏休み中おれはバイトしたり、男友達と遊んだり、ドラムを練習していた

 

姉ちゃんはあのライブの数日後にアメリカに帰った

 

そして8月31日

 

「夏休みも終わりか」

 

プルル

 

そうぼやいているとスマホの着信音が鳴り響いた

 

「喜多ちゃんから?」

 

画面を見ると喜多ちゃんからだった

 

「もしもし?」

 

「こんにちはお兄さん!」

 

「どうした?」

 

「実は、これから結束バンドで江ノ島に行くんですけどお兄さんも行きませんか?」

 

「なんでまた江ノ島に?」

 

「あ、あぁそれは、」

 

聞くとひとりがメンバー誰からも誘われず遊びにも行かず今日まで過ごしていたからだ

 

「お前らバンド名変えろよ」

 

「もう!店長さんと同じこと言わないでください!それにお兄さんが誘ってるかと思って...」

 

「泊まりには行ったよ」

 

星歌さんも同じこと考えてたのかよ

 

「わかった。じゃあ今から準備して行くから現地集合でいいか?」

 

「はい!先に行って待ってますね!」

 

「江ノ島ね...」

 

江ノ島

 

「江ノ島に来るのはあの時以来か...」

 

過去に元メンバーと来た時を思い出した

 

「あいつらと合流するか」

 

ロインを見ると神社の近くにいると送られていたのですぐに向かうと送信した

 

「この辺も相変わらずの人だな」

 

つぶやきながら神社に向かっていた

 

しばらく歩いていると神社が見えた

 

「ひとりの奴これ登れるのか?」

 

階段を登っていると見覚えのおる倒れているピンクジャージを見つけた

 

「ほらしっかりしろ」

 

ひとりを起き上がらせる

 

「に、兄さん?」

 

「このクソ暑い中階段で登らなくても...ほらおぶってやるから」

 

「で、でも、」

 

「いいから」

 

「う、うん」

 

ひとりを背負って階段を上がる

 

「に、兄さん重くない?」

 

「軽い軽い」

 

それより背中に2つの柔らかい物があたってる

 

「に、兄さんあそこ」

 

横を見るとうなだれている虹夏とリョウの姿

 

「お前らもかよ...」

 

「お兄さん!お兄さんは階段で登りたいですよね!?」

 

「暑いから嫌だ」

 

「なんでですかー!」

 

汗かくからに決まってると思いながら周囲を見渡すと江ノ島エスカーを見つけた

 

「え?お金取るの?」

 

「江ノ島エスカーに乗るにはチケット買わないと」

 

「だから階段で登りましょうよ!」

 

「喜多ちゃんは元気だね〜」

 

リョウが受付に話しかける

 

「いらっしゃいませ」

 

「い、今お金がなくて!ベース!私良い奴結構持ってるんですけど1本差し上げますから!」

 

「いや、その、」

 

「2本ですか!3本がお望みですか!」

 

「い、いやまずはチケットを...」

 

「やめんかい」

 

リョウの頭を叩く

 

てかベースどっから出した

 

「はぁ〜らくち〜ん」

 

虹夏がつぶやく

 

「階段で登った方が絶対感動するのに〜」

 

「ら、来月お金返してくださいね」

 

「私は、約束破ったことない」

 

「前の返してもらってないです...」

 

この青髪、ひとりに払わせたのかよ

 

「ごめんねぼっちちゃん。バイト代の中から払わせるから」

 

「そんな殺生な!」

 

「あとおれが貸したのもな」

 

「湊はマネージャーだから」

 

「よし、お前だけ歩いて登れ」

 

「ごめんなさい」

 

「やっとついた〜」

 

「涼しいですしこのまま展望台まで行きましょう」

 

「エスカー使ったとはいえ疲れたね」

 

「結構距離あった...」

 

「です...」

 

「でも、上まで来ると解放的になる」

 

「あっなんかポジティブになってきました」

 

「最高の眺めと空気だね!」

 

「どうした急に」

 

「み、みんなで写真撮ります〜?」

 

「はい!チーズ!」

 

「チーズ!」

 

虹夏とひとりとリョウが自撮り棒で写真を撮る

 

「急にハイテンションになりはじめた...」

 

「見てみて〜きれい〜」

 

「あぁ」

 

「ちょっとなにぼーっとしてるの?」

 

「あぁごめん。みーたん綺麗だから見とれちゃって」

 

「もう、バカ」

 

「よし帰るぞお前らー。撤収ー撤収ー」

 

「展望台!展望台行きましょー!」

 

展望台に登り少しだけ景色を見てすぐに降りた

 

喜多ちゃんは不満そうだったけど、

 

「はぁーあついときはアイスが上手い」

 

座ってアイスクリームを食べていた

 

「リョウさっき塩ソフト食べてなかった?」

 

「アイスは無限に食べれる」

 

「あ、あのアイス代も返してくださいね...」

 

「お前いつなら金あるんだよ...」

 

「あとは何します?」

 

「もう帰ればいい時間だろ?」

 

「そうですか?まだもう1イベントくらい足りてない気が...」

 

「じゃあしらす丼食べたい!お昼のお店売り切れてたし」

 

「無理、おなかいっぱい」

 

「ほんとに自由だな...」

 

とんびの鳴き声がひびく

 

「この音なんですか?」

 

「とんびだろ。ちょうど飛んでるし」

 

「人の食べ物狙ってるので気をつけて、」

 

しゅば!

 

その瞬間、ひとりの手元からアイスクリームがなくなった

 

「あっ!言ったそばからー!」

 

「ひとり大丈夫か?」

 

すると

 

「うわー!?」

 

ひとりに群がるとんびの群れ

 

「ぼっちちゃんが獲物にされてる!」

 

「鳥にまでなめられてる」

 

「鳥にまでって...」

 

「って湊くん追い払ってよ!」

 

「あ、珍しくて動画撮ってたわ」

 

「この人でなし!!」

 

ぷしゅー

 

某アニメキャラのように倒れるひとり

 

「ご、後藤さん大丈夫?」

 

「む、無理です...」

 

「あっち行けー!」

 

「ひとり、アイス後で買ってやるからな」

 

「1イベントあった」

 

「私こんなイベントは望んでいないです!」

 

「あんまり遅くなってもいけないしそろそろ帰ろっか。ぼっちちゃんも満身創痍だし...」

 

「じゃあ最後にお参りだけして帰りませんか?」

 

喜多ちゃんについていくと見覚えのある場所にきた

 

「ここは...」

 

「兄さん?」

 

「あ、あぁ悪い」

 

パンパン

 

結束バンドがメジャーデビューします様に

 

そう願った

 

「ぼっちちゃんさっきすごく真剣にお願いしてたね」

 

「長かった」

 

「何をお願いしたんですか?」

 

「私は〜真面目にお願いとお礼しちゃった。神様ライブ成功させてありがとう。これからもよろしくお願いしますって」

 

「そ、そうですか」

 

「湊くんは?」

 

「結束バンドがメジャーデビューします様にって」

 

「じゃあ期待に応えないとね!」

 

「ならさっさと有名になってくれよ」

 

「あはは、がんばります...」

 

い、言えない。めっちゃ不毛なお願いしてたなんて!

 

「ひとりーはやく行くぞー」

 

電車

 

ガタンゴトン

 

虹夏とリョウは眠っていた

 

「あ、あの兄さん」

 

「ん?」

 

「お参りの時ぼーっとしてたけど」

 

「お兄さん来たことあったんですか?」

 

「あぁ。前にあいつらとな」

 

「あいつらってあの元メンバーですか?」

 

「あぁ」

 

「なんかごめんなさい。思い出させちゃって」

 

「いいよ喜多ちゃん。それに楽しかったから」

 

「少し思い出しただけだよ。あの頃の楽しい時からなんであそこまで変わったのか」

 

「兄さん...」

 

「だから、結束バンドには夢を見させてもらうから頼んだぞ2人とも」

 

「はい!任せてください!」

 

「わ、私も兄さんがいればがんばれるから!」

 

「ありがとよ2人とも」

 

そして別れて帰宅した

 

後日、ひとりは筋肉痛により地獄を見るのであった

 

 

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