文化祭当日
「フランクフルトどうですか〜?」
「2年2組お化け屋敷やってまーす」
いろんな屋台などが出ていた
「つっても暇だな」
おれは転校してきたばかりで特に仕事をしろとはいわれていない
おれが転校してくる前にシフトなどは決まっていたからだ
ちなみに、ラーメンの屋台だった
「さてと、ん?」
ロインを見てみると虹夏とリョウがついたらしい
「迎えに行くか」
「確か、この辺」
「あっ湊くーん!」
虹夏がこちらに手を振る
「おう。転校以来だな」
「あはは、あまり寂しいこと言わないでよ〜」
「まぁ寂しいのはホントだよ。クラスに友達いないし」
「え?湊寂しいの?」
リョウがからかうように聞く
「うるせえ。悪いかよ」
「湊、素直になったね」
「ホントだよね〜。最初はツンツンしてたのに最近はツンデレだね」
「帰る」
「あ〜待って待って!湊くんいないとぼっちちゃんこクラスもわかんないし一緒に行こうよ〜」
「わかったわかった」
「ぼっちメイド喫茶って言ってた」
「メイド喫茶ってあいつが着るの?」
「そりゃあね」
「あいつがロインに出ない理由がわかった...やることができた。あいつのクラスならそっちだ先に行っててくれ」
「よくわかんないけどわかったよ!」
虹夏とリョウが先に行く
「探しに行くか」
大体この学校の構造はわかってる
「なら人気の無い暗い場所をあたればいるだろ」
まずは、ここの物がたくさんおいてある庭にと、
って1発で見つけた
そこにはスマホの画面を見ているひとりの姿
スマホにはギターヒーローのコメント欄
多分更新してないから焦ってるんだな
ガラッ
「何やってんだひとり」
「ひゃ、ひゃあっ!?に、兄さん?」
「お前な〜探してたんだぞ?虹夏やリョウも来てるし」
「あう、ご、ごめんなさい...」
「まぁいいからほら行くぞ?」
手を差し出す
「う、うん。あっ!に、兄さんこの格好は、そ、その、」
「あ、あぁ。メイド喫茶だろ?」
「う、うん」
「その、いいんじゃねえか?か、かわいいと思うし...」
いや、可愛すぎるだろ。欲を言えば今すぐにでも抱きしめたい!
「に、兄さんも制服似合ってる」
に、兄さんに褒められた!かわいいって!兄さんに飛びつきたい!
「そうか?ありがとよ」
「なにイチャついてるの2人とも?」
急に虹夏が間に入ってきた
「に、虹夏ちゃん!?」
「おどかすなよ」
「最初からいたって」
「湊は大胆だね」
「うるせえ」
「ほら後藤さん戻りましょ?」
「は、はい」
喜多ちゃんがひとりの腕を掴んで歩く
「おっ!見てみて〜ここあたしたちの名前載ってる〜」
虹夏がバンドのスケジュール表を見て言う
「って、当たり前か〜」
「学校の中で結束バンドの名前見るのなんか変な感じですね」
「あぁ、はい」
「今から緊張してたら無駄に疲れる」
「あっ、ですよね。今日は純粋に文化祭を楽しみましょう!」
「だな。ひとり大丈夫か?」
「う、うん。兄さんがいれば」
袖をつかむ
「ねぇ。やっぱりぼっちちゃんと湊くん2人きりにした方がよかったかな?」
「うん。湊、ぼっちのこと大好きだから」
「幼馴染との恋愛素敵〜」
「おいそこ。うるさい」
「あれ?」
「伊地知先輩どうしたんですか?」
「これ。私たちの1個前の人」
虹夏が指をさした結束バンドの1個前の名前は「M」とそれだけだった
「なんか英語1文字ってめずらしいね。バンドなのかな?」
「さぁ?軽音部の方でしょうか?」
「湊。どう?」小声
「任せろ」小声
「兄さん?」
「あ、どうした?」
「わ、私たちの演奏見ててね!」
「あぁ。頑張れよ」
「2年2組お化け屋敷最後尾こちらでーす」
「実はここ気になってんだよね〜。ちょっと寄り道したいな〜なんて」
「私も行きたいです!結構評判いいらしいですよ!」
「へ〜。そういえばクラスのやつがお化け屋敷気合い入ってるって言ってたな。おもしろそうだから行くか」
「えっ!?」
「なんだよ怖いのか?」
「あ、いやそうじゃなくて」
「なら、ほら」
手を出す
「う、うん」
ひとりと手を繋ぐ
「おお〜おふたりとも熱いですな〜」
リョウがからかう
「借金2倍な」
「大変申し訳ありませんでした」
お化け屋敷に入る
「ぐわぁー!」
「「きゃぁぁぁ!」」
虹夏と喜多ちゃんが驚く
「ぐわぁー!」
「おおー怖いな」
隣を見るとひとりとリョウは真顔だった
「お前ら少しは反応しろよ」
その後、いろんな場所をまわって5人で楽しみひとりよメイド喫茶にむかった
「1年2組のメイド喫茶へようこそ〜」
ひとりは看板持ちをしておれたちは席についた
「後藤さんのクラス気合い入ってますね」
「みんなかわいいね〜」
「後藤さんも堂々と立って接客がんばってますね」
「ウチでのバイトの経験が役に立ったかな!」
「違う!あれは立ったまま気絶してるだけ」
顔はひきつっていた
「ホントだ!」
「あいつ、器用だな」
すると
「あ、やばい世紀末的風貌の輩が」
なんだよあの北斗の〇にでてきそうな奴ら
「なんで入れたの!?」
「お嬢ちゃん看板持ちしてるくらいなら俺たちと遊ばな〜い?」
「はぁ。追い返してくるか」
ガタッ
「待って湊」
「え?」
「なっこいつ!?びくともしねえ!?」
「すみませんでしたー!!」
「ほらね」
「大丈夫そうだな」
「ぼっちちゃーん注文お願いしまーす!」
「ご、ご注文は?」
「それにしてもぼっちちゃんメイド服似合いすぎじゃない?ね?湊くん?」
「後藤さんはこういう甘い系の服似合いますね?ね?お兄さん?」
「なんでおれに聞くんだよ。まぁ、そりゃあ似合ってるけど」
正直すげー可愛い
「あ、あ、ありがとう兄さん」
「ジャージ以外も着ればいいのに」
「あ、いや」
「ふむふむ」
「ど、どうしました?」
「ビジュアル方面で売り出すのもありか。ぼっちはダイヤの原石だったのか〜」
「リョ、リョウさん?」
「MVは、ぼっちを水着にしよう」
「ふぇあっ!?」
「今のバンドは、動画サイトの再生数こそ正義!再生数稼ぎには多少の犠牲は必要!」
「むむむむむ!」
「それかガムテープ巻いて海の上で弾かせよう!」
「ぼっちちゃんでお金儲けしようとしないで!」
「み、見たい」
「に、兄さん!?」
「あ、いや、その」
「ほら湊もこう言ってるから」
「に、兄さんが見たいなら、そ、その、ふ、2人きりの時に...」
顔を赤くしながら言う
「ぐはっ!」
チーん
「湊くんが倒れた!?」
「な、なにか頼んでください!」
「あ、そうだね」
「誰かお金貸して」
「おーいっぱいあるね。このふわぴょあオムライスってどんなの?」
「ただのオムライスですね」
「ユニコーンのキラキラオムライスは」
「これもただのオムライスですね」
「もう無理マジ無理病みかわオムライス」
「ただの、オムライスですね」
「これ名前違うだけで中身同じ!?」
「メイド服で予算なくなったらしくて」
「オムライスで統一しろよ...」
「あっ。ふわぴょあとろける魔法のオムライスです」
ひとりがオムライスを持ってくる
「あっ、すみませーんこの美味しくなる呪文ってやつ1つくださーい」
虹夏がメニューに指をさしながら言う
「あ、いやそれは」
「お客様は神様」
「メイドさんお願いしますよ〜」
ニヤニヤ
「2人ともとっても楽しんでる...」
「ふわふわ、ぴゅあぴゅあミラクルきゅんオムライス美味しくなれー」
清々しいほど棒読みだな
「パサついてる」
「料理始めた時の味だ」
「あ、冷凍食品なので」
「後藤さんもっと愛情こめて言わないとダメよ!」
「あっえ、」
「見ててね!こんな感じで!」
キラン!
「ふわふわ〜!ぴゅあぴゅあ!ミラクル〜!きゅん!オムライスさん?美味しくな〜れ!」
キターン!
「ケチャップの程よい酸味とソースの甘さが溶け合い暖かな家庭を感じる味に変わった!」
「まろやか!」
「おかわりくれひとり!」
「え!?」
「喜多ちゃんよかったらウチらのクラス手伝ってくれないかな?」
ひとりのクラスメイトが喜多ちゃんに話しかける
「ホント?実は着てみたかったのそれ!」
しばらくすると喜多ちゃんが着替えた
「どうかしら?」
「わぁ〜喜多ちゃん似合ってる!」
「完全に着こなしてるね」
「よく似合ってるよ喜多ちゃん」
ひとりの方が似合ってるけど
「あっ先輩たちも思い出作りに着させてもらいませんか?」
「え?いいの?」
すると虹夏とリョウが着替えた
「えへへー」
「やばい可愛い〜」
「おー似合ってんぞー」
「湊くんもうちょっと感情こめてよ〜」
「待ってください!先輩はお姉様スタイルで!いやあえて男装スタイルも!」
「私との熱量の差やばくない?」
「あのよかったら手伝ってくれませんか!」
「いいよー!もちろん湊くんもね!」
「は?ここメイド喫茶だろ。おれ男だぞ」
「でも男装用の服あるしいいんじゃない?ね?」
「はい!先輩イケメンなのでお客さんもっと来そうです!」
「はいはい湊くん着替えるよー」
「待てこの野郎!」
結局着せられちまった
「はぁ。めんどくせえけどやるか」
「お帰りなさいませ〜」
虹夏と喜多ちゃんが接客する
「あ、に、兄さん大丈夫?」
「まぁな。こんな服、着たことねえから違和感しかない」
「だ、大丈夫!似合ってるから」
に、似合いすぎだよ〜!兄さん顔もカッコイイからさらにカッコよく見えちゃうよ〜!
「ひとりにそう言ってもらえて嬉しいよ。サンキュ」
「ほら〜湊くんも接客してってー」
「わかったわかった」
入口に立ち、ポーズを取る
「おかえりなさいませ。お嬢様、今日はどのようなご注文を?」
キリッ!
「きゃー!素敵ー!」
「あの人すごくカッコイイ!」
すぐに行列ができはじめる
「こちらへご案内いたします」
「きゃー!」
「めっちゃノリノリだね」
「さすが湊」
「兄さん...」
「あっ先輩」
「どしたの喜多ちゃん?」
「ごにょごによ」
「ふむふむ。オッケー!」
「ぼっち少し疲れたでしょ。座りなよ」
「あっはい」
「湊くん」
「わかったよ」
ひとりの方へ向かう
「お嬢様ご注文は?」
「に、兄さん!?」
ひとりの顔が真っ赤になる
「あ、えあ、え、あ」
どろ〜
「あ、溶けた」
「後藤さーん!」
そうこうしているとオムライスも完売した
「売上絶対ウチのクラスが1番でしょ!」
「これも喜多ちゃんと先輩とバンドの皆さんのおかげです。ありがとうございます!」
「いやいや〜こっちも楽しかったよありがと」
「おれもなんだかんだ楽しかったよ」
「明日のライブ絶対見に行きますね!」
「やった〜うれしい!」
「それでギャランティの方は?」
「え?」
「まさかタダで人を使おうって訳じゃ」
「ほらー練習しに行くよー」
「わー」
「ギャラもらってもおれに返せ」
「その前にちょっといいですか?」
「ん?」
体育館
「帰る前にライブするところみんなで見ておきたくて」
「おーきれいな体育館だね〜」
「MAX1000人てとこか」
「さすがにらそんなには来ないと思いますけどでも、たくさん来てくれるといいわね!」
「あ、うん!」
「たくさん来るよ!喜多ちゃんパワーもあるし!」
「は、はい!」
「あぁ。頑張れよお前ら」
「うん!」
おれもがんばらないとな
その後、結束バンドはスターリーで練習をした
「湊」
「結束バンドの練習は終わったのか?」
「うん。虹夏たちは帰ったよ。練習する?」
「あぁ。星歌さんも呼んでくる」
「わかった」
スタジオ
「ったくホントだったら金取るからな」
「店長嬉しかったくせに」
「減給すんぞ?」
「ごめんなさい」
「2人とも付き合ってくれてありがとう」
「別に大丈夫。でも、湊がステージに立ちたいって言ったのは珍しい」
数日前
「頼みがある」
「頼み?」
「星歌さんにも」
「私にも?」
「文化祭限りでいい。おれとステージに立ってくれないか?」
「なんで、また?」
星歌さんが聞く
「ずっと前から考えてた。でも、ひとりがさらわれてからおれはひとりがいたから今まで生きてこれたんだって実感した。だから、あいつに感謝の意味もこめてステージで見せたいんだ」
「私は、良いよ」
「リョウ...」
「ぼっちを助けてくれたことは感謝してもしきれないし私も湊と演奏してみたかったから」
「ありがとな」
「はぁ、今回限りだぞ。ぼっちちゃんを助けてくれたからな」
現在
そうこうあり、湊がドラム、リョウがベース、星歌がギターボーカルになった
「ふぅ」
「こんな感じか」
前日に最後の練習をした
「及第点だな」
「店長、厳しい」
「甘いくらいだ。でも、問題はない。これなら大丈夫だろ」
「よし。明日はよろしく2人とも」
「うん」
「久しぶりにがんばるか」
さて、久しぶりのライブだ