もしぼっちちゃんに幼馴染がいたらというif   作:いっちゃゆ

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キミを忘れてやらない

数年後

 

あれから数年がたちおれと結束バンドは高校を卒業した

 

あの告白の後、ロリ記者によってひとりの正体がバレたり、未確認ライオットなどといろいろあり、結束バンドは小さいながらもレーベルに所属した

 

その際に、おれは結束バンドのマネージャーを辞めた

 

まぁ、そもそも勝手にやったみたいなもんだけど

 

その時は、喧嘩にもなった

 

特に、虹夏とは

 

でも、納得してもらい本当のマネージャーになれるようにおれは大学に、おれとは別の大学だが虹夏と喜多ちゃんも大学に、リョウとひとりは大学には行かず、結束バンドの作詞作曲をやっている

 

そんなある日、遂に結束バンドはメジャーデビューを果たし、今日はメジャーデビュー初のワンマンライブ

 

「ね?ということだから見に来てね」

 

「はいはい。わかったよ」

 

おれは、カフェで久しぶりに虹夏と会いチケットを渡された

 

「それでー?大学はどう?」

 

「まあ、ぼちぼちだよ」

 

「進路は?」

 

「虹夏たちが所属してるレーベルしか興味ない」

 

「もっと他のところとか見ないの?」

 

「見てるけど結束バンドをデカくするのがおれの夢だから」

 

「あはは、そんなストレートに言われると恥ずかしいね」

 

「そっちこそバンドの方はどうだ?」

 

「まあ、大変だけど司馬さんもいるからなんとかやってるよ!」

 

「そうか」

 

「それより〜ぼっちちゃんとはどうなの?」

 

「まぁ、それなりにな」

 

「キスは?」

 

「どストレートに聞くな。そ、そりゃあしてるけど」

 

「その先は?」

 

「なんで虹夏にそこまで言わないといけないんだよ」

 

「だって、私のおかげでぼっちちゃん可愛い服着てるんだよ?そのくらい教えてくれてもよくない?」

 

「し、してる」

 

「ならよし」

 

こいつ!!

 

「あ、もう練習の時間だ。じゃ、また当日にね!お姉ちゃんも来るからエスコートしてね〜」

 

虹夏は走っていった

 

「ったく」

 

 

ライブ前日

 

スマホにひとりから電話がかかってきた

 

「もしもし」

 

「あ、兄さん」

 

「ひとりか、どうした?」

 

「ううん。明日のライブの前に声聞きたいと思って」

 

「そうか。調子はどうだ?」

 

「うん!大丈夫だよ。虹夏ちゃんにリョウさんも喜多ちゃんもバッチリだから期待しててね」

 

「わかったよ。明日、星歌さんと行くからがんばれよ?」

 

「うん。そ、それでね、あの、兄さん、明日のライブが終わったらご、ご褒美ほしい...」

 

ひとりの言うご褒美は、イチャイチャしたいということだ

 

「わかったわかった。とにかく明日がんばれよ」

 

「うん。じゃあまた明日」

 

通話が終わる

 

「寝るか」

 

「よーしみんな今日はメジャーデビュー初のワンマンライブだかね。気合い入れて行こう!」

 

「そうですね!すっごく楽しみです!」

 

「野草ともおさらば」

 

「が、がんばりましょう!」

 

「結束バンドさんお願いしまーす」

 

「はーい!じゃあ行くよ!」

 

ステージにあらわれると歓声が響く

 

「みなさーん!今日は楽しんで行きましょう!それじゃあ1曲目!ギターと孤独と蒼い惑星!」

 

曲がはじまる

 

あれ?兄さんと星歌さんがいない?

 

確かわかりやすいように最前列のはすだけど

 

少し遅れるのかな

 

その後ライブは無事に成功した

 

控え室

 

「ふ〜疲れた〜」

 

「でも、みんなバッチリだった」

 

「大成功ですね!」

 

「あ、でも、兄さんと星歌さんいなかったです」

 

「確かに、私も気づいたんだけどさ何かあったのかな」

 

「はぁはぁ」

 

「何か用事じゃないですか?スターリーも有名になりましたし」

 

ガチャ

 

「はぁはぁ」

 

「お、お姉ちゃん?」

 

ドアを開けたのは少し服が汚れている星歌

 

「お、お前ら、お、落ち着いて聞いてくれ」

 

「ど、どうしたの?」

 

「湊が、事故にあった...」

 

「え?」

 

数時間前

 

スターリー

 

「おつかれっす」

 

「おう。湊」

 

星歌さんと合流し歩きながら話す

 

「それにしてもあいつらがメジャーデビューか」

 

「そういえば大泣きしてましたよね」

 

「うるせえ」

 

「照れちゃって」

 

「それよりお前は大学卒業したらどうするんだ?」

 

「ひとりたちがいるレーベルに行こうかと」

 

「そうか。なら資格とかいろいろ勉強しろ」

 

「耳が痛いです」

 

その時だった

 

横断歩道を歩いているとスピードを緩めない車がこちらに向かってきていた

 

あの車、こっちに!?

 

「っ!星歌さん危ない!」

 

星歌を押す

 

「うわっ!?」

 

ドン!

 

鈍い音が響いた

 

車はすぐに逃げた

 

「み、湊!おい!」

 

湊は、全身を強く打ち頭から血を出していた

 

「う、あ、」

 

「おい!しっかりしろ!」

 

あれ?体の感覚がない?それに、なんか眠くなっ、

 

「誰か救急車を呼んでくれ!」

 

病院

 

「兄さん兄さん兄さん」

 

「ぼっちちゃん...」

 

手術室前で全員が待っていた

 

そして手術が終わり、医師が出てくる

 

「ご家族の方ですか?」

 

「い、いえ、友人です。そ、それより湊は!?」

 

星歌が焦るように聞く

 

「命に別状はありません」

 

「よ、よかった」

 

「ですが、全身を強く打っています。それも特に頭を、目を覚ますのはいつになるかわかりません。はやければ1日、数日、ですが長ければ1ヶ月、半年、1年、最悪の場合ですが数年の可能性も、」

 

「そ、そんな、兄さんが?なんで、兄さんがお、お願いします!兄さんを治してください!お願いですから!」

 

ひとりが医師に縋り付く

 

「ぼっちちゃん落ち着いて!」

 

「だ、だって兄さんが、兄さんがぁ!」

 

「ぼっち...」

 

「ひ、ひとりちゃん...」

 

「クソッ!なんであいつばかりこんな目に...」

 

「兄さんが、いないのにバンドできるわけないよぉ...うわーん!」

 

ひとりが涙を流す

 

「ぼっちちゃん...」

 

虹夏が抱きしめる

 

「それと、彼の持ち物からこれが」

 

医師が出したのは一通の手紙

 

「これは」

 

手紙を受け取りスターリーに戻った

 

スターリー

 

「これ、お兄さんが私たちに書いた手紙ですよね...」

 

手紙には、結束バンドへと書いてあった

 

「ひっぐ、ひっぐ、うぅ...」

 

「ぼっちちゃん...なんで、湊くんが、」

 

「湊...私たちを、大きくするんじゃなかったの...」

 

全員涙を流す

 

「お前ら、読むぞ」

 

星歌が読む

 

結束バンドへ

 

改めて、メジャーデビューおめでとう。

 

この手紙を読んでる頃にはワンマンライブは終わったってことだよな?

 

見る前からわかってるけどカッコよかったぞ

 

おれの唯一自慢できることは、お前たちと出会えたことだ

 

高校の時から知ってる身としてはこれから心配してることもある

 

虹夏、

 

「わ、私?」

 

お前とはよく喧嘩したな。でも、それだけ結束バンドのことを考えてるってことは伝わってたよ

 

これからもリーダーとしてみんなを引っ張ってくれ

 

「わかった湊くん」

 

虹夏が泣くのをやめる

 

リョウ、

 

「うん」

 

お前は、とりあえずメンバーにたかるのをやめろ

 

「最近はやってない」

 

でも、お前が作る曲はいつもおれを気持ちいいくらいに虜にしてくれる

 

面と向かってはいえないけどありがとな

 

「バカ湊...」

 

喜多ちゃん、

 

「は、はい」

 

喜多ちゃんは、みんなより経験が少ない部分を諦めず一生懸命に練習してるところがすごいよ

 

普通の人なら挫折するところを諦めずに食らいついている姿勢のおかげでここまで来れたんだとおれは思う

 

それに喜多ちゃんの声がおれは好きだ

 

これからも、リョウとひとりが作った曲をカッコよく、かわいく歌ってくれ

 

「お兄さん、私がんばります!」

 

ひとり、

 

「ふぇ?」

 

ひとり、自分に自信を持って生きてくれ

 

おれは、お前が大好きだ

 

ひとりのギターを弾いている姿はおれを、もっと好きにさせてくれる

 

だから、自信を持ってこれからも結束バンドのリードギターを弾いてくれ

 

カッコいいひとりが大好きだ

 

これまでも、これかもな

 

最後に、これからもお前たちの音楽を続けてくれ

 

結束バンドの次期マネージャーより

 

「に、兄さん、ひっぐ、うぅ、うわ〜ん!」

 

「ぼっちゃん。湊くんのためにも止まらずにがんばっていこう」

 

「それが湊の望んでること。ここで私たちがやめたら湊に怒られる」

 

「ですね。ひとりちゃん私たちもっと頑張るからひとりちゃんも頑張ろ?」

 

「ひっぐ、は、はい、に、兄さん私たち頑張るから、はやく起きてね」

 

「よし、落ち着いたところで。今日の打ち上げするぞ」

 

「もう、お姉ちゃんたら」

 

「うぇーい!みんな飲みに行こうよ〜!」

 

「って廣井さん!?」

 

「お前も今日ライブだったろ?」

 

「だから〜こっちもメンバー呼んでるって〜」

 

「あ、どうも」

 

「湊のことは、とても残念ネ」

 

「大丈夫大丈夫〜湊くんならすぐ起きるって〜」

 

「はぁ、お前は考えて発言しろ」

 

志麻が廣井をしかる

 

「よし行こーう!」

 

「あ、こら離せ!」

 

全員で居酒屋に向かう

 

「兄さん、私たちのこと応援しててね」

 

 




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