リリカルに龍があらわる   作:ヒキニックニク

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あけましておまでとうございます。
今年も駄文ですがよろしくお願いします。


弐拾肆

 

 さて、予定通りに月村妹に化けたイナホが誘拐された。

何故がクイントも一緒だが。

誘拐犯の行動はイナホたちの周りに飛ばしたサーチャーでリアルタイムで確認している。

 

「クイントたちが大人しくなったけどなんて言ったの?」

 

メガーヌが俺に聞いてきた。

 

「暴れたらイナホはブラッシング一週間なしって言った。クイントは一週間俺と朝から晩まで模擬戦と飯の量減らすって言った」

 

「「「鬼だな(ですね)」」」

 

メガーヌとゼスト、ゲンヤが口を揃えて言ってきた。

だから俺は鬼じゃなくて龍だっての!

 

「車が工場に入ったわよ」

 

プレシアの言葉で皆が映像を見る

誘拐犯たちはイナホえお降ろし工場にいた男に渡す。

 

「まさか叔父が直接受け取りに来るなんて」

 

月村姉が驚いた顔をしながら言う。

こいつが月村勝治か。

勝治はイナホを車に載せて立ち去っていく。

残された誘拐犯たちはクイントを犯そうとしていた。

 

「クックイントがあぶねぇ!!」

 

ゲンヤが慌て始める。

イナホを載せた車が離れたことを確認してクイントに指示を出す。

 

《クイント、もう暴れていいぞ》

 

《まってました!》

 

指示が出た瞬間、クイントは身体強化して縛られていた縄を引きちぎり誘拐犯たちを蹂躙していく。

誘拐犯たちに同情してしまうほどの蹂躙だったとだけ言っておこう。

メガーヌにクイントの回収を頼む。

クイントが帰ってきたらゲンヤは一目散に抱きついて体のあちこちを確認していた。

そういうのは他でやってくれ!

イナホを載せた車をサーチャーで追っているとテレビ電話がかかってきた。

もちろん相手は勝治だった。

 

「もしもし」

 

「久しぶりだね、忍」

 

「そうね叔父様」

 

「そんなに邪険にしないでくれ。今日は大事な話があってね」

 

「私にはないわ」

 

「これを見てもそう言えるかね?」

 

映し出されたのは縛られている月村妹、に化けているイナホ

 

「すずか!!」

 

「お姉ちゃん!」

 

偽物と知っているのにこの迫真の演技!!

女って怖い

 

「君の妹は預かっている。無事に返してほしくば例のデータとそこにいる人形2つを持って私の元にきたまえ」

 

「私が素直にしたがうとでも?」

 

「その時はすずかを実験動物にするだけだ。あぁ、孕み袋でもいいな!」

 

「この下衆が!!」

 

「すずかの運命は君の返事次第さ忍。さて、どうする?」

 

月村姉は苦虫を噛み潰したような顔をする。

何度も言うがこれは演技です!

 

「わかりました。言う通りにします」

 

「ふっ賢明な判断だ。後で指定場所を送ろう。ああっ警察に言っても無駄だよ?上層部は私の味方だ!彼氏を連れて着たしてもこっちには100人程の戦闘員がいるから無駄死にしてしまうよ」

 

通話が切れたのを確認した後、月村姉はふぅっと息を吐きながらソファーに寝転んだ。

 

「どうだったかしら?私の演技は」

 

「凄く良かったわよ」

 

「ええ、あれなら作戦がバレることはないかと」

 

「忍ちゃん女優になれるんじゃないかしら?」

 

プレシア、メガーヌ、クイントの順で月村姉の演技を褒める。男たちはというと

 

「女ってのは怖いねぇ」

 

「作戦のための演技だと知らなかったら俺も騙されるところだった」

 

「恭也はすでに騙されて虜になってるんだろ?」

 

「あれを見た後でそんなことないと言い切れない自分がいる」

 

ゲンヤ、ゼスト、俺、恭也の順でヒソヒソ話していた。

 

「なにひそひそ話してるの!早く準備なさい!!」

 

プレシアに怒鳴られた男たちは急いで準備にかかるが俺は月村姉を睨みつけていた。

 

「どうしたの?ハクリュウ君、怖い顔して」

 

月村姉は俺に睨まれてもなを平然としていた。

 

「隠し事は無しだって俺は言ったよなぁ?」

 

「ええ、だから私たちの秘密も話したわよ?」

 

「なら、何でそこの二人、いや、二体の説明をしてねぇんだ?」

 

「ッ!!?」

 

俺が月村姉の後ろに控えているメイドたちを指さしながら言うと月村姉は驚いた。

 

「気づかないとでも思ったか?言ったはずだぞ、龍をなめるなと」

 

 

「どういうことだ?ハクリュウ」

 

「ゼスト、このメイドたちから生き物の気配が全くしねぇんだよ。それどころか呼吸音も心音すら聞こえない。こいつらから聞こえるのは機械音だけだ」

 

 

「「「ッ!?」」」

 

「それって!!」

 

「戦闘機人!!」

 

ゼストたち元管理局員たちは警戒モードに入る。

それを見て観念したのか月村姉は、はあぁっとため息をつきながら両手を上にあげて「降参」と呟いた。

 

「やっぱりハクリュウ君は敵に回したくないわねぇ」

 

「まわしたっていいんだぜ?命の保証はいないけどな」

 

「ハクリュウ君の言う通りノエルとファリンは人間ではないわ。彼女たちは月村家が作り出した超高性能型の自立型人形(オートマトン)なの。」

 

月村姉が詳しく説明してくれているが俺は全く分からなかった。

要はあれだろ?パシフィスタみたいなもんだろ?

 

「それでは、月村勝治が持ってこいと言っていたデータとは」

 

「自立型人形の製造方法とプログラムのデータよ。これが叔父に渡れば軍事利用するでしょうね」

 

「最強の部隊を作れちまうわけか」

 

「最強の部隊ってどゆこと?」

 

よくわからないのでゲンヤに聞く

 

「おめぇさんは強いから戦争がおきてもすぐに終わらせちまうが、俺たちはそうはいかねぇ。何年、何十年も続くこともある。そん時に一番必要なものは何だと思う?」

 

「人と水、食料だな」

 

俺が答える前にゼストが答えた。

 

「そうだ。人は飲み食いしなきゃ生きていけねぇ。だが兵士が人形であるなら食料はいらねぇし疲れ知らず、おまけに裏切りなんてものもなけりゃ補充も直ぐにできるときたまさに理想の兵隊ができるってわけだ」

 

なるほどねぇ

 

「なんとしてもこのデータを守らないといけないの!色々と貴方達に秘密にして利用しようとしていた事は大変申し訳なく思っています!ですが!私たちに力を貸してください!お願いします!!」

 

月村姉が土下座しながら頼んできた。

ゼストたちは俺を見る。

どうやら俺の判断に任せるみたいだ。

 

「いいだろう!力を貸してやる」

 

「ありがと「ただし対価はもらうぞ」う、何がのぞみ?私はもう身の心も恭也に捧げているのだけど」

 

「お前なんかイナホの足元にも及ばないからいらねぇよ!」

 

「辛辣!!じゃぁすずかは?」

 

「興味ない」

 

「じゃあ何が欲しいの?」

 

「自立型人形のデータをプレシアにわたせ」

 

「えっ!!」

 

「安心しろ、プレシアは戦争なんかに興味ないし悪用なんかしない」

 

そう言いながらプレシアを見る。

 

「当り前じゃない!アリシアとフェイトに誓ってもいいわ!!」

 

「なら何の問題もない。この要求を飲めば助けるがどうする?」

 

「わかりました。その条件でいいです」

 

「よし!交渉成立だな」

 

「ハクリュウよ、お前さん何に使うんだ?」

 

ゲンヤがそう訪ねてきた。

月村姉も興味津々と言った顔でこちらを見てくる。

 

「俺は何も考えてねぇよ。ただ、世話になってるプレシアが好きそうだったから頼んだ。それだけだ」

 

俺がそう言うとプレシアは嬉しそうにしており、他の面々はなるほどなぁと納得していた。

うん、機械音痴の俺がそんなデータを持っていても宝の持ち腐れだもん。

だったらこういったものが好きそうなプレシアに渡したほうがなんか面白そうというのが本音です!

 

「お嬢様、勝治から連絡が来ました」

 

ノエルがそう言ってパソコンに届いたメールを見る。

 

「場所は!?」

 

月村姉が驚いている。

指定された場所を衛星写真で見てみると、海鳴市も山奥にある大きな館が映し出された。

 

「この場所知ってんのか?」

 

「ここは昔祖父母が住んでいた月村家の別邸よ。まさか叔父が住んでいたとは思ってもなかったわ」

 

「サーチャーの位置もここだわ」

 

プレシアがサーチャーの位置を確認する。

どうやらイナホを連れてアジトに戻ったらしい。

 

「さてと、こっからは俺たちの仕事だ!」

 

そう言って気合を入れる。

 

「何度も言うけど殺してはダメよ?」

 

プレシアが釘を刺してくる。

 

「わかってるよ。あいつ等に一生消えないトラウマを植えつければいいんだろ?」

 

きっと俺は今悪い顔をしているだろう。

周りの皆が引いてるし、なんか「死んだほうがマシなんじゃないかしら」とか言ってる。

 

「リインフォース、近くまで転移よろしく」

 

「わかった。」

 

リインフォースが転移の準備をする。

さあて、どんなトラウマを刻んでやろうかなぁ!!

 

 

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