リリカルに龍があらわる   作:ヒキニックニク

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弐拾伍

 

 リインフォースの転移で勝治がいる館の近くまでき俺達。

メンツは俺、ゼスト、メガーヌ、プレシア、リインフォース、月村姉、恭也、ノエル、ファリン、である。

クイントも行きたがっていたがまだ月村妹が完全に安全とはいかないので護衛としてゲンヤと残してきた。

 

「リインフォースとプレシアはここから結界を張ってくれ」

 

「わかったわ」

 

「了解した。張り終わったらそちらに合流する」

 

「いや、リインフォースはここでプレシアと待機でたのむ」

 

「何故だ?」

 

「うまく隠蔽してるからお前たちじゃわかんないだろうが、あの館に魔導師が5人いる」

 

「「「ッ!?」」」

 

そう、何故かわからないが勝治の仲間に魔導師がいるのだ。

俺が気がついた理由は此処に着いた時に見聞色で探ったからだ。

いくら隠蔽しようが俺の見聞色は欺けないのだ!!

 

「万が一魔導師が逃げだした時のためにここでプレシアと待機してくれ」

 

「そういうことなら了解した」

 

「どうせ管理局に追われてる奴らだろうから、引っ捉えてグレアムに渡せばいいだろう」

 

殺しはダメってプレシアに言われてるから手足へし折ってグレアムに管理局に持っていってもらえばグレアムの株も上がるし、面倒なことも無くなるから一石二鳥だな!!。

プレシアとリインフォースが結界を張ったのを確認して俺たちは屋敷に入る。

中に入るとガラの悪い連中がたくさんおりその中心に勝治が縛られた月村妹に化けたイナホといた。

 

「やあ忍、こうして合うのはいつぶりかな?」

 

「5年ぶりくらいかしら叔父様」

 

「何やら招かれざる客もいるみたいだがまあいいだろう。約束の物は持ってきたかい?」

 

「ここにあるわ」

 

月村姉はポケットからUSBを取り出し見せる。

 

「では、それをノエルにもたせてファリンと共にこちらに渡してもらおうか?」

 

「すずかが先よ!!」

 

「そちらが先だ!何だったら君たちを狙撃してから奪ってもいいんだよ?」

 

勝治がそう言って右手を上げるとカチャッと銃を構える音が屋敷に響く。

 

「くっ!」

 

悔しそうな顔をする月村姉。

 

「さあ!どうするんだい?忍!別の私は撃ってもいいんだ「もういいか?月村姉」なに?」

 

「いつまでこんな茶番に付き合わなけりゃならんのだ。腹減ったしもういいだろう?」

 

「なっ何を言ってるんだ!この数が見えないのか!!」

 

「だってもう飽きたし、お腹減ったしもういいかなって」

 

全く興味がない感じで勝治に言う。

 

「ガキが!!大人の怖さを教えてやる!!おい!忍とメイド2人以外は殺して構わん!殺れ!!」

 

ガラの悪い連中が武器を構えてこっちに向かってくる。

金棒でぶっ飛ばしてもいいけど殺しちゃいそうだからやめて覇王色の覇気を強めに放つ。

 

 

ブオォォォォォォンッ!!

 

 

覇王色の覇気にあてられてガラの悪い連中が泡を吹きながら倒れていく。

 

「なっなにがおきたと言うんだ!!?」

 

何がおきたのか全くわからない勝治。

そんな勝治に俺はゆっくりと近づいていく。

 

「くっくるな!!すずかがどうなってもいいのか!!」

 

勝治は月村妹の頭に拳銃を突きつける。

 

「あっそう言えば」

 

そう言って俺が足を止めた。

それを勝治は手が出せないと勘違いをしたのか高笑いし始めた。

 

「ハハハハハハッ!私が有利ということは変わりないのだよ!!それにこいつ等はただの数合わせに過ぎない!ホントの私の戦力はこいつ等だ!!」

 

勝治がそう言うと奥の部屋から5人の魔導師が出てきた。

 

「こいつ等は魔法が使えるんだよ!!こいつ等がいる限り私に勝つことはできないのだよフハハハハッ!」

 

自分が強いわけでもないのに勝ち誇る勝治がすげぇムカつく!!

 

「この私に逆らった罰としてすずかを痛めつけるとしよう!おい、ヤれ!」

 

勝治が魔導師の一人に命令すると魔導師はバレットを展開する。

 

「悪く思うなよ嬢ちゃん、これも仕事だ」

 

そう言って魔導師はバレットを月村妹に撃ち込んだ。

服は破れて入るが月村妹にはノーダメージであった。

だってそれイナホだもん!イナホがその程度で怪我するわけ無いじゃん!!

そのことに気が付かない勝治はニヤニヤ笑っている。

 

「さあ!早く私にデータとその2体を渡さないとすずかがもっと痛い目にあ「イナホ、もういいよ」は?」

 

「かしこまりましたご主人様!」

 

勝治が月村妹と思っていたイナホが縛られていた縄を引きちぎり、こちらに歩いてくる。

俺に隣に来たら変身魔法を解いていつものイナホに戻ったのだ。

うん、やっぱりイナホが近くにいると安心するなぁ。

 

「なっなんだ今のは!!そいつ等も魔法使いなのか!?」

 

「魔法使い?そんなちゃちなもんと一緒にすんじゃねぇよ」

 

そう言って俺は腕輪を外す。

この腕輪はプレシアが作ってくれたのもで幻術魔法がプログラムされており、俺の頭にある角を隠しているのだ。

腕輪を外したことにより隠されていた角が現れる。

 

「何だその角は!!お前は人ではないのか!!」

 

「そういやぁ自己紹介がまだだったなぁ。俺はハクリュウ、偉大なる古龍(エンシェントドラゴン)であるカイドウさんの息子だ!!」

 

「私はハクリュウ様専属メイドであるイナホです」

 

「ドッドラゴンなんているわけないだろう!!お前たち!早くあいつ等を殺せえぇぇ!!」

 

勝治が魔導師たちにそう言うが魔導師たちは震えており一歩も動かない。

 

「どうしたお前たち!早くしろ!!」

 

「無茶言うな!!」

 

魔導師の一人が声を荒げる。

 

「あんたは知らないだろうがあの二人は敵にしちゃいけねぇんだよ!!」

 

「リーダー、あいつ等まさか」

 

「ああそうだ!虐殺鬼と刺突メイドだよ!畜生が!なんでこんなとこにいんだよ!!」

 

久しぶりに聞いたなその通り名

 

「俺は鬼じゃなくて龍なんだかなぁ」

 

俺たちの正体がわかった途端に魔導師たちは戦意喪失状態になってしまった。

なんかつまんない。

 

「鬼だか龍だかなんか知らんがさっさとあのクソガキを殺せ!」

 

なんとも無茶な事を言い出す勝治。

魔導師たちは今すぐにでも逃げだしたいだろうに。

そんな事を考えていたら俺の隣から物凄い殺気を感じた。

あっ!これイナホさんオコだ、とんでもないくらいにオコだ

落ち着けと言おうとしたがいつの間にか勝治の目の前にいるイナホさん。

人差し指で指銃を勝治に叩きこもうとしております!

とりあえず死人が出るとプレシアに怒られるので「殺すな!」と言っておきます

 

「ご主人様を散々貶した報いを受けなさい!<指銃・斑>!!」

 

ドドドドドドドドドドドッ!!

 

「ギャアアアアアァァァァァッ!!」

 

両手で指銃を高速連打!

まるでマシンガンに撃たれたみたいになった勝治。

流石イナホ、急所は外してるから死ぬことはないが物凄く痛いだろう。

 

「さて、あんた等はどうする?大人しく捕まるか?それと抗うか?」

 

俺は金棒を構えながら魔道士たちに問う。

 

「あんた等には敵いそうにない。よく見たら管理局のゼスト隊までいるじゃねぇか!ってことで逃げさせてもらうわ!!」

 

魔道士の一人が転移魔法を発動させる。

 

「おい!あいつ等転移で逃げるぞ!!」

 

慌てているゼストをまあまあとなだめる。

 

「安心しろ。ここにはプレシアとリインフォースが張った結界があるんだ。いくら転移しても屋敷の外にしか転移できないよ」

 

魔道士たちが転移で消えてから少しして屋敷の外から「ギャアアアアアッ!!」って叫び声が聞こえてきた。

満身創痍の勝治を引きずりながら外に出ると、魔道士たちがプレシアのサンダーレイジにより倒されていたのだ。

それを指さしてゼストに「ほらね?」っと言ってみるとゼストは、なんとも言えない顔をしていた。

さてと、そろそろ仕上げをしないといけないな。

イナホに勝治を回復させる。

その間に俺は月村姉と話し合う。

 

「俺が目の前で龍になってあの屋敷を破壊してもう月村家に関わるなって脅す予定だけどそれでいいか?」

 

「あの屋敷を壊されるのは勘弁してほしいわ。あそこには結婚したら恭也と住もうと思っているの」

 

「ああ、大丈夫。結界内で壊れたものは結界解いたら元に戻るから」

 

そう言ってプレシアとリインフォースを見ると二人とも頷いていた。

 

「ハクリュウの言う通りよ。でも結界ごと壊されたら治らないわよ?」

 

プレシアの言葉で皆が俺を見る。

大丈夫よね?ホントに大丈夫なんだよね?っと目で訴えてくる。

目は口ほどに物を言うとは言うがここまでわかりやすいとは思わなかった。

 

「安心しろ。その辺の加減はできる……多分

 

「今小さく多分って言わなかった!!?」

 

「言ってない!大丈夫だ!俺に任せろ!!」

 

「ものすごく不安なのだけど」

 

プレシアうるさい!!

俺はヤればできる子なんだよ!!

 

 

 

 

「うっ!ここは?」

 

「よう、お目覚めかい?」

 

「おっおまえは!!?」

 

怯えながら後退る勝治。

 

「残念ながらお前さんの仲間は全滅しちまったよ」

 

そう言いながら縛り上げた連中を勝治に見せる。

それを見た勝治は絶望していた。

 

「さて、次はあんたの番だな」

 

「まっまてくれ!!お前たちは忍に金で雇われてるのだろ?だったら私が5倍!いや10倍出そう!!だから私につかないか?」

 

勝治が必死に命乞いをする。

それを聞いて俺はいいことを思いついた。

 

《おい皆、従うふりしてくれないか?》

 

《何を企んでるのかしら?》

 

《あいつから搾り取る!》

 

《なるほど、わかったわ》

 

念話で魔道士たちに言うと皆納得してくれた。

 

「いいわ、あなたに付いてあげるわ。私達は手を出さないわ」

 

「プレシアさん!!」

 

月村姉が驚いているのを無視してプレシアたちは離れていく。

 

「ハハハハッ!形勢逆転だな忍!!さあ!お前たちあいつを殺せ!!」

 

勝治がプレシアたちに命令するがプレシアたちは動かない。

 

「おい!どうしたお前たち!さっさと動け!!金を払うと言ってるだろう!!」

 

「お金なら生きてるあなたから貰っても死んだ後あなたの資産を売り払ってお金にしてもかわらないでしょ?どっちもお金なんだから」

 

「なん、だと!?」

 

流石プレシアさん鬼畜っす!!

絶望している勝治をよそに俺は龍になる。

龍になった俺を見て勝治はこの世の終わりみたいな顔をしていた。

俺は超弱めに<熱息>を屋敷に放つ。

屋敷は跡形もなく吹きお飛んでしまった。

 

「これでわかったろう?お前はもう終わりなんだよ!もしまた月村家に手を出すならばそのときは容赦なくお前を喰い殺してやるからな!!」

 

「ヒイィィィィィィィッ!!」

 

勝治は失禁しながら後退る。

 

「わかったらさっさと失せろ!!!」

 

「はっはいぃぃぃぃぃぃぃっ!!」

 

勝治は走って逃げ出そうとしたがプレシアのバインドに捕まった。

 

「どこに行くのかしら?」

 

「ふぇ?」

 

「まだお金貰ってないのだけど?」

 

「あっあの後日振り込まさせていただきます!」

 

一刻も早くこの場から逃げたくて仕方がない勝治。

しかしプレシアがそれを許さない。

 

「信じられるわけないでしょう?今から一緒に行って払ってもらうわよ。いいわね?」

 

「はっはい!?」

 

「言っとくけど私になにかしたらあそこの龍が黙っちゃいないから変なことはしないほうがいいわよ?」

 

プレシアが俺を指さしながら勝治に言う。

 

「ひゃいっ!!」

 

「そういうことだから少し帰りが遅くなるってアリシアたちにいっとてくれるかしら?」

 

「おっおう」

 

今のプレシアには逆らってはいけない気がする。

 

「さっ行くわよ」

 

「ゼスト、悪いが着いてってくれるか?」

 

「わかった」

 

プレシアは勝治とゼストを連れて何処かへと転移していった。

こうして月村家も問題は解決したのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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