リリカルに龍があらわる   作:ヒキニックニク

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弐拾玖

 

 テーマパークから帰ってきた俺たちは、家の前に立っていた。

理由はジェイルが来るからだ。

プレシアに「変人だけど利用価値があるから仲間にしときなさい」なんて言われたから仲間にした。

外で待つこと10分、ジェイルたちがやってきた。

うん、来たのはいいんだけどさぁ何で白衣のまま来たんだよ!!

夜遅いから近所の人に見られなくて済んだけど!!

 

「やあやあ!お出迎えありがとう!」

 

夜中なのにテンション高いなこいつ。

 

「静かにしてくれないかしら?アリシアたちが起きちゃうじゃない!!」

 

「すっすいません!」

 

プレシアの気迫にビビるジェイル。

 

「よく来たな。歓迎するぜ」

 

俺がそう言うとジェイルは真剣な顔をして頭を下げた。

 

「この度は我々を傘下に入れていただき誠にありがとうございます。我々一同ハクリュウ様のお役に立てるよう日々精進していきますのでよろしくお願いいたします」

 

「「「よろしくお願いいたします」」」

 

なんか聞いていたのと違うんだけど?

プレシアを見ると誰だコイツ?みたいな顔してるし、イナホはうんうんと頷いてるしでどうして良いか解んないんだけど!!

まぁとりあえず俺に害はなさそうなのはわかったからいいか。

 

「期待知るぜ?」

 

「はい!」

 

「早速で悪いがちょっとした問題があるんだが、お前の力を借りたい」

 

「何かあったので?」

 

「まぁな。とりあえずお前と分析が得意なやつを連れて中に入れ。イナホは他の奴らを例の場所に連れて行ってくれ」

 

「かしこまりました。」

 

イナホに言った例の場所とは月村姉に用意させた倉庫だ。

俺の家ができるまではそこにいてもらい家ができたら家の地下に住んでもらう予定でいる。

 

「ウーノ、一緒に来てくれ。クワットロは皆と荷解きを頼んだよ」

 

「はいドクター」

 

「は〜いドクター」

 

人選が決まったのでイナホが転移魔法で倉庫に送る。

 

ジェイルを連れて家に入り例の件について説明をする。

 

「なるほど、闇の書に似た何かが結晶体として現れたと」

 

「なにか思い当たることはないか?」

 

「ふむ、確か持ってきた資料の中に夜天の魔導書に関する物があったはずだ。ウーノ」

 

「かしこまりました」

 

ウーノはモニターに資料を映し出す。

 

「私は疑問に思ったのだよ。夜天の魔導書は本来魔法を記録するために作り出されたとある」

 

「そうね。そう資料にあったわね」

 

「では何故魔法を記録するためだけの物に守護騎士プログラムがあるのか」

 

「ッ!?確かに」

 

2人が何の話をしてるのかさっぱりわかりません!

 

「記録するだけならそんな物はいらない。まぁ記録した魔法で戦場で戦うになら守りのために必要になるが、夜天の魔導書が作られたのは古代ベルカが平和だった時だ。何故そんな時に守護騎士が必要になる?守護騎士が守っているのは本当に主なのか?そんな疑問が湧いてしまい調べたんだ」

 

「結果はどうだったの?」

 

「結果は予想通り!守護騎士が守っていたのは主ではなく夜天の魔導書の更に奥に隠された『永遠結晶エグザミア』だったよ」

 

「そんな!?あれは架空のしろもろではなかったというの!?」

 

エグザミア?なんだそれ?

 

「実在していたのだよ!それを夜天の魔導書を作り上げたものは自身の娘に移植して夜天の魔導書の奥深くに隠したのさ!守護騎士たちは娘を守るための表の護衛を、娘が寂しくないように3体のプログラムをそばに置いた。そうしてできたのが夜天の魔導書なのさ」

 

「じゃあ、あの赤い結晶体はっ!?」

 

「防衛プログラムと一緒に切り離されたエグザミアだろうね。あれが暴走したらこの星は終わるだろう」

 

なんかえらい話になってきたなぁ。

 

「とりあえずそのえぐなんとかを壊せば良いんだろ?」

 

「壊したらエグザミアに含まれた魔力が核爆発のようになるから壊してもこの星が終わってしまうよ?」

 

「ま?」

 

「うん、マジで」

 

「じゃぁどうするよ?」

 

「今は完全には目覚めてないから問題はない。目覚めさせるとしたら夜天の魔導書が必要になる」

 

「じゃあはやてちゃんたちはあの結晶体には近づかないほうが良いわね」

 

「はやてちゃん?ああ!今代の夜天の主か!そうだね、後守護騎士たちも近づかないほうがいい」

 

とりあえずは何もしないほうが良いと結論がでたからひとまず解散しようとしたらフェイトが慌ただしくリビングに入ってきた。

 

「母さん!ハクリュウ!!」

 

「どうしたの?フェイト、怖い夢でも見たの?それならお母さんと一緒に寝ましょう!!」

 

「はやてが!!」

 

「八神がどうした?」

 

「はやてが何者かに襲われて夜天の魔導書が奪われたって!!!」

 

「「「ッ!!?」」」

 

「おいジェイル、これって」

 

「うっうん、狙いはエグザミアの覚醒だろうね」

 

「なんでこんなにも早く厄介事が訪れてくるんだ!!」

 

「そんなウキウキした顔で言わないで頂戴!!」

 

仕方ないじゃん!最近暴れてないからこのウキウキは抑えられないんだ!!

 

「ジェイルは例の場所に隠して、それから俺は結晶体の下に行く!イナホ!」

 

「準備万端ですご主人様!!」

 

流石パーフェクトメイドであるイナホだ!

俺の行動をよく理解してる!そこに痺れる!憧れる!!

ジェイルとウーノを例の場所に送り、イナホとプレシアを連れて結晶体の下に来た俺たちが見たものは、夜天の魔導書を持ったピンク色の髪をした女と赤い髪をした女が結晶体の前で何かをしようとしているところだった。

 

「よお、お前たちか?八神を襲ったって奴らは?」

 

「あらぁ、この本の持ち主の知り合いかしらぁ?用が済んだら返してあげるから安心してね」

 

「どうでもいいんだよそんな本は」

 

「えっ?」

 

「お前らが俺の身内に手を出したことが問題なんだよ!!」

 

俺はそう言いながら覇王色を放つ。

 

「「ッ!!?」」

 

「落とし前はつけてもらうぜ?」

 

金棒を構えて一気に近づく。

 

「雷鳴八卦!!」

 

「きゃああああっ!!」

 

ピンク色は吹っ飛んでいったが仕留めた感じがしなかった。

結界が壊れないように手加減したのがいけなかったか?

 

「イッタイわねぇ!!女の子には優しくしろって習わなかったのかしら?」

 

「女だろうと敵には容赦するなと習ったもんでなぁ」

 

「最悪な教えね!ちょっとイリス!まだなの?」

 

「そんなこと言ったってこのメイドとオバさん厄介なんだもん!!」

 

あっヤバい!あの赤髪禁句を言ってしまった!!

 

「フフッフハハハッアッハハハハハ!!」

 

「プップレシアさん?」

 

「イナホ!今すぐこっち来い!!」

 

「はっはい!」

 

「誰がオバさんよ小娘がああああっ!!!!」

 

プレシア怒りのサンダーレイジフルバースト!!

結界はっといてよかったねぇ。水族館半壊したよ。

あの2人はどうなったか見聞色で気配を探る。

生きてはいるみたいだが無傷とはいかなかったみたいだ。

 

「イタタッ!キリエ大丈夫?」

 

「右腕が痺れてるけどなんとか」

 

「なら30秒稼いでくれる?そうすれば目的が達成できるの」

 

「あの3人相手に30秒はキツイけどなんとかするわ」

 

ピンク色が俺たちに突っ込んでくる。

 

「イナホ、あの赤髪を仕留めろ」

 

「かしこまりました。<剃>」

 

イナホが<剃>で赤髪の背後に回り込み刀で切りつけようとしたが、高速移動で現れたピンク色に防がれた。

 

「やらせないんだから!!」

 

「邪魔です」

 

「キャアッ!」

 

イナホはピンク色を蹴り飛ばしてどけると赤髪を切ろうとしだが結晶体が強く光りだした。

 

「アハハハッ!成功よ!!」

 

光り輝く結晶体から現れたのは金髪の少女と高町、フェイト、八神に似た少女だった。

 

「これがエグザミア!」

 

「そうよ。この子がエグザミアをその身に宿したユーリ・エーベルヴァイン、通称システムU-D」

 

『永遠結晶エグザミアの損傷を確認。制御システムに異常アリ。修復作業に移行するためエグザミアの機動を停止します。』

 

「「えっ?」」

 

 

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