ホラーとRPGと異能が混ざったような世界に転生した\(^o^)/オワタ 作:異界山
「もしもし、私メリーさん。今、、、、あなたの家の前にいるの。」
不気味な声が携帯電話から響く。
ただの悪戯と断言するにはその声は、真に迫っていた。
最初は最寄りの駅から始まった。
何度も電話がかかってくるにつれ、メリーさんを名乗る存在がいる場所はどんどん近づいてきた。
最初の電話に出た後、急に周囲に妖気が立ち込め、異様で、おどろおどろしく世界が一変した。
その瞬間から、何をやっても部屋から出ることができなくなった。
面倒ごとを避ける為に、一定間隔でかかってくる電話に出ないでいたら、周囲の妖気が高まりとてつもなく嫌な予感がしたため、おそらく電話に出ないと酷い目に遭うのだろう。
仕方なく電話に出るようにしたが、
有効な対策ができないまま、ついに家の前まで、奴がやってきた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
鼓動が高まり、過呼吸気味になり、背中に冷や汗が流れる。
(怖い、怖い、怖い、、
こんな化け物と戦ったら死ぬ。死んじゃう。
僕が異能と呼ぶべき力を持っているとはいえ、この禍々しいオーラの持ち主と戦ったら、、、間違いなく死ぬ。)
人間であるなら、決して逃れられない恐怖という感情が湧き上がる。
家の前から、僕の鋭い第六感のせいでバリバリ感じる嫌な予感がこれがただの悪戯ではないことを示していた。
そして、ついにその反応が消え、もう一度電話の着信音が響く。
もう既に家の前まで来てしまった。
(あの有名な噂によると残りは、、、僕の後ろに来るのみ。)
(どうして、どうして、、、こんな目に。)
こんな出来事に巻き込まれるようなことは何もしていない。持っている異能は誰にも見せていないし、最近は使ってすらいない。
理由がなく、ただ運が悪いだけで、こんな化け物と遭遇したのなら、
ふざけるな!そう言いたくなる。
転生し再び生を受けたのに、また、死んでたまるか!
(どちらにしても、戦うしかない。メリーさんと出会ったものがどうなるのかは詳しくは知らないが、どうせ悲惨なことにしかならないだろう。)
かつてないほどの、悪寒を感じながら、僕は、自分のことを守るために、この世界に転生した時から持っていた異能を発動させる。
「光剣起動」
利き手である右手にピカピカと光る鋭利な光の剣が現れる。
初めての命の危機にアドレナリンがドバドバ出る。
覚悟を決め、携帯電話をとる。
こいよ、化物。ぶっ殺してやる。
「もしもし、、私、メリーさん。今、、、、、あなたの後ろにいるの!!!」
その声が響いたと同時に、後ろに、人型の何かが転移し、突き刺そうと凄まじいスピードで腕を僕に向け差し出す。
速い!!
しかし、僕は奇跡的な反射神経で、メリーさんの貫手を間一髪で避け、うっすらと確認できた血まみれのドレスを着た禍々しいオーラを纏った少女を、真っ二つにするべく剣を振り抜く。
自身のエネルギーが集中した光剣を振り抜くと、それは僅かな抵抗感と共に、少女の姿をした怪異を上下二つに分割した。
不気味な、今にも動き出しそうな作り物の顔。本当の血よりも、深く、眩暈がしそうな血のシミのついたドレス。異様なほど伸び、鋭利にとがった血に染まった爪。青白い肌に、ところどころ付いたまだ乾いていない液状の滴る血液。
見るだけで、正気度が削られそうな怪物が、上半身と下半身に分かれて、動かなくなった。
真っ二つになったというのに、血が流れないことが、人間ではないことを表していた。
姿をはっきり見てしまったことで、化け物と対峙したことを実感する。
しかし、奴はもう死んだ。
(はっ、、はははははは!
化学で解明できない化け物ですら、僕のチート能力には敵わなかい。
僕の異能には誰も勝てない!!!)
(大したことなかったな。)
ぐぐぎぐぎぎg、バギ、バギ、
、、え、、?
突然、二等分された肉塊が、ブルブル動き出し、無理やり、肉を動かしているかのような音が響く。
「おいおい。再生するの、か、よ。」
分割した両端から、瞬時に赤黒い触手が生え、互いにくっつこうとグネグネと動きだす。まるで、心臓が動いているかのようにびくんびくん震え出し、一つになろうと動き出す2つの体。無数の触手が絡み合い、溶けて一体化し始める。
あっ、あっ、っ
その悍ましい光景に恐怖が湧きあがる。
このままでは一秒も経たずに完全に元に戻るだろう。
再生を止めるには、焼き切るしかない。
右手の光剣の熱量を最大限に増幅し、まるで小さな太陽のような光球が現れる。
サッカーボールほどの大きさしかないその球体は、確かに”熱”があった。
「光剣再現”天照”」
(これで、死んでくれ。
これで死ななかったら、、、
考えたくないな。)
再生中の化け物に向かって打ち出された光の球体は、接触した途端に破裂し、急速に光と熱が広がっていく。
子供の部屋と思えば大きい、8畳間の部屋に光が溢れる。
はあはあはあ、、
(込めれるだけのエネルギーを込めた。
体がだるい。力を使いすぎるとこうなるのか)
数秒後、光が晴れた後にはかつて存在していた容器は消え去り、化け物は消えていた。
代わりに、化け物がいた場所には、透明のビー玉サイズの結晶が置いてあった。
(やった。やったぞ!
僕が勝った。勝ったんだ。)
未だ覚めない興奮と、達成感に浸っていると、メリーさんらしき怪異のいた場所に置かれていた結晶に気づいた。
(ん?なんだこの結晶は?
無色の魔力の塊?いや違う。なんだこれは?
大きなエネルギー、、それも魔力とも妖気とも違う未知のエネルギーが込められている。)
指でつまみあげ、全体を見回すが、全くわからない。
うーん?この僕がわからないとは
わからないし、疲れたし、もう寝ようかな。
そうして、僕の意識は深い眠りについた。
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これは、僕が小学3年の夏、転生した僕が転生先の世界で、初めて怪異と呼ばれる化け物と出会った時の記憶だ。
怪異が落とした結晶を食べることで、保有魔力が増加したり、異能が成長するような世界です。
個人個人の才能によって、成長速度、成長限界などが決められていたりして、そこは結構シビアです。
主人公は魂の格が高く、最上位クラスの才能を持っていますが、その分人間の魂を取り込もうとする怪異によく狙われます。