極悪少女は縛れない   作:どるふべるぐ

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ついに始まる初デート。
童貞がテンパり不思議系電波が悪ノリする異常事態に、ついにここ最近の扱いがやたらとぞんざいだったメインヒロインが本気を出す。

果て無き攻防と規制的にギリギリな激闘の果てに――R‐17タグが降臨した。


シーン11『虚ろな彼と惑える彼女の決闘《デート》~激闘試着室編~』

 御伽騎士(おとぎきし)

 わたしが見つけた、最高の玩具。

 怒りで、苦悶で、動揺で、その全てでわたしを楽しませる愛玩具。

『悪意』(わたし)が求め、望んだ者。

 

 そして――死にゆく命を燃やし捜し続けた、■を証明できる道具と成りえる存在。

 

 それだけが、わたしにとってのナイトだ。

 そう。それだけ、なのに……。

 

「……じゃあ、私がないとと付き合ってもいいよね?」

 

 ――その言葉を聞いた時、何故わたしの胸はざわめいたのだろう。

 

「なに、これ……?」

 

 その呟きは、どちらに対してのものだったか。這い寄り、吐息のかかる距離からわたしを覗き込む万馬殿安美(ばんまでんやすみ)に対してか。あるいは、ぞくりと震え、ざわめいたこの胸に対してか。

 答え無き困惑をよそに、彼女が更にその美貌を近づけ、わたしは堪らず上体を少し退いた。

 

「……私がないとの彼女になってもいいよね?」

 

 その淡い唇から紡がれるのは、小さくも身の内を乱す囁き。

 

「……ないとと一緒に笑い合って、語り合って、触れ合って、そして愛し合いたいの。一緒に登校したい。買い物がしたい。映画を見たい。デートをしたい。抱きつきたい。抱きしめられたい。愛して、愛されたいの……」

 

 囁き、近づく。慄き、後ずさる。

 

「……あなたは今まで通りないとを玩具にしていいし、あなたがないとといる時間は好きにしていいよ」

 

 紡がれるその言葉の一つ一つに、胸のどこかがざわつき出すも、わたしはそれを止める事が出来ない。不可解にして不条理。冷たい痛みすら伴うそれが、止まらず収まらず、全身にまで広がっていく。そして抑揚のほとんど無い、だが不思議な熱のある声がそれを加速させる。

 

「……わたしはあなたを邪魔しないし、あなたの玩具を盗ろうとも思わない。だから……」

 

 ぼふっと、逸らし続けた背中がシーツに沈んだ。そうして仰向けになったわたしの上に、まるで組み敷くように彼女が覆いかぶさる。

 逃がさないと。答えぬ事は許さないと。その瞳で告げて、その唇が強張るわたしに問いかけた。

 

「……あなたのいらない、ないとの『男』の部分を私にちょうだい」

 

 息を、呑む。

 その言葉に込められた力に。想いに。その瞳に輝く、私たちでは持ちえない確かな意志の輝きに。

 ああ。たとえわたしが欺こうとしても、この瞳の前に、誤魔化しなどきかないし、どんな嘘も暴かれるのだろう。

 

「……え?」

 

 と、そこで己が思考に感じた違和感に、思わず声を洩らした。

 

 誤魔化す?何を?

 

 言えばいいではないか。『男』の部分はいらなくとも大事な玩具だから他人にはあげられないと。私一人で遊びたいのだと。そこに嘘など何もない。ナイトは玩具。わたしにとってはそれだけに過ぎないのだから。そうわたしはそういうものだから……そのはずなのに。

 

 そしてわたしは、違和感の正体に気付いた。

 

 わたしはさっきまで信じていた自分の答えが、信じられなくなってきているのだと。

 玩具?本当に?ならなぜ彼女の言葉に胸がざわつく。戦慄する?

 

「……ねえ。酷い顔だよ」

 

 彼女の白く、細い手が伸ばされ、柔らかに頬を撫でられた。

 

「……まるで暗闇の中の子供みたい」

 

 添えられた指が、つぅ……と下がり、顎を這い、喉を撫でて、私の胸で、止まった。

 

「……ねえ」

 

 口づけるような距離にある唇から紡がれた言葉と共に、その指が、柔らかな乳房に僅かに沈む。そのざわめきを感じるように。その内に在る何かを確かめるように。

 

「んぅっ……ぁっ」

 

 それは強くも、荒々しくも無いのに、触れられた場所から痺れるような何かが生じ、全身を駆け抜ける。

 ゾクゾクとしたこれは、恐れだ。信じていた物が壊され、目を逸らしていた物を見せられ、覆い隠していた物を暴かれることへの恐怖だ。

 

 ――ああ。

 

「……あなたにとってのないとって、何なの?」

 

 ――わたしは、誰を欺こうとしていたの?

 

 分からない。分からないワカラナイわからない分からない分からない。

 

 視界が震える。鼓動が狂う。小さなざわめきは嵐となって胸の内で荒れ狂う。

 

 怖いコワイこわい怖い怖いよわたしはわたしなのにわたしはわたしが――。

 

「……ごめんね」

 

 小さな呟きと共に、すっ……と、彼女が覆いかぶさっていた体を起こした。

 そして、恐怖に震え自問に慄くわたしを見下ろし、告げた。

 

「……嘘だよ」

 

 そうして言われたその言葉に、思考が凍りつき、視界が――白く染まった。

 

「……ふえ?」

 

 思わず出たその声に、安美が小さく答える。

 

「……嘘。全部嘘だよ」

 

 そう言って彼女はわたしの上から退き、ベッドの上に散乱した菓子類や空き缶をそそくさとまとめ始めた。集めたそれらを持参したゴミ袋に入れ、ベッドからひょいと降りて、呆然とするわたしに言った。

 

「……お茶会、楽しかったよ」

 

 彼女の表情は、その長い髪に隠れて見えない。

 そうして彼女は、最後に小さくおじぎをし

 

「……じゃあね」

 

 部屋から、出ていった。

 

 そうして一人になったわたしは、ただ呆然と、虚空を見つめる。

 そこには、何も無い。何も。虚ろな大気と、惑うわたしの視線があるだけ。

 

「わたしは、なに……?」

 

 虚ろに呟き、ゆらりと身を起こして、備え付けられていた姿見へと歩き出す。床を踏みしめているはずなのに、何故か形の無い霧の上を歩いているかのような感覚の中で、姿見の鏡面の前に立つ。

 

 そこに映るのは、鈍く輝き流れ落ちる紫がかった銀髪。屍蝋めいた白い柔肌。優美な線を描く華奢な手足。幼さを残しつつも妖婦の様な艶やかさを宿す美貌。

 それはこの世ならざる魔道によって、狂的な造形美のもとに造り出された――――美しくも虚ろなお人形。

 

 どれほど覗いても、鏡に『(わたし)』は映らない。

 

「…………」

 

 そしてわたしは、拳を振り上げ

 

 

 

 何も映さない鏡を、割った。

 

 

 

「……ねえ、ナイト……」

 

 分からない、もうなにも。

 あれ程はっきりとしていた自己像(わたし)は、もうぼやけていて。

 カチカチガチリと、壊れた心臓は余命が尽きつつあることを告げる。

 終幕が迫りもう目の前まで来ているというのに、何も分からずに終わるなんて――いやだ。

 

 ――だから、確かめよう。わたしの存在を。あなたの存在を。わたしは■を証明できるのかを。ねえ、だから……。

 

「デート、しましょう……」

 

 ◇◇◇

 

 デート。

 それは太古の昔より男と女が繰り広げてきた決闘の名である。

 決闘。然り、決闘である。

 デートにおいて男と女は互いに剣を交わすように言葉を交わし、殴り合うように触れ合い、殺し合うように愛し合う。

 命を奪うか心を奪うかの違いはあれど、同じく互いに相手の全てを奪い尽くさんと魂をぶつけ合うそれは、まさしく己が存在全てをかけた決闘に他ならない。

 故に。

 

 

「ひ、ひいいいいい何だあの目は!?」

「視線だけで人を殺せるぞアイツ!!」

「私目が合っちゃったよどうしよう殺される!!」

「怖いよおおおおお!!」

 

 御伽騎士が、鬼をも殺す不動明王の様な顔でいるのも、まあ仕方がないのかもしれない。

 神原駅前広場のシンボルである仕掛け時計の下。人気の待ち合わせスポットとして愛されるここは、突如現れた一人のキレやすい10代によって阿鼻叫喚の絶叫スポットとなった。

 

「こ、怖いよ伊藤君!!」

「だっ大丈夫だ佐藤。お前は俺が守る!!」

 

 カップル達が怯え、たまにどさくさで好感度を上げ、

 

「こわいよパパあああああ!!」

「どれお兄さんが助けてあげよう。さあ二人でトイレに隠れようか(ハァハァ)」

 

 怯える幼女を社会に認められぬ愛に生きる孤高の戦士が優しくトイレに連れ込もうとして、駆けつけた父親にドロップキックを喰らい、

 

「大丈夫ですか!な、おまえは田中!?」

「ってお前は伊藤!?なんで俺の彼女と一緒にいるんだよ!」

「お前のじゃない俺のだ!」

「てめえ畜生寝盗りやがったな!」

「お前には吉田がいるだろ。俺から奪った吉田がな!」

「……く、くけけけ。ああそうさ。いつも思ってた。遠くから眺めてるだけで手を出そうともしないお前はヘタレだってなあ。だから俺が手を出してやったんだよ……くけけけけいい味だったぜえ(ゲス顔)」

「て、めえッ……」

「どうだあ佐藤。今ならたっぷり可愛がってやるから俺と来いよ……」

「わ、私は……」

 

 助けに入ったカップルと何やら修羅場を繰り広げていたが、騎士にはとくに関係無いので無視しよう。

 どのみち、直立不動で佇む騎士はそんな周囲の喧騒など一切頭に入ってこなかった。

 その心を満たすはただ一つ。

 

「デートやばいデートきたこれデートとかもうシンドすぎだろデート……ッ」

 

 これより始まる決闘(デート)への緊張とプレッシャーのみだった。

 膨れ上がる緊張のあまりブツブツと内心が口から駄々漏れし、重さで圧死寸前のプレッシャーに手足が小刻みに震え胃がキリキリと痛みだし、ただでさえ目つきの悪い顔を更に強張らせる。

 結果、キレやすい10代はキレやすい不動明王となってここに降臨したのである。

 

「し、知らなかったぜッ……」

 

 待ち合わせがこれほどまでに精神を削るモノだとはッ!

 

 ……無論普通はそんなこと無いのだが、騎士は彼女いない歴イコール年齢の童貞である。そして何故かは知らないが昔から恋愛そのものに対して何故か途轍もない苦手感を覚えていた。故にそれらに関する事は意図的に避けてきたため、彼に恋愛方面に対する知識も経験もあろうはず無く、今の心境を例るならば何故かラスボスから呼び出しを受けてラストダンジョンに乗り込むレベル1の勇者。正直今すぐ帰りたい。

 

「いや駄目だ落ち着け頑張れ俺ッ。決めたろ俺は誓ったろジャンヌにッ……」

 

 あいつの虚ろな心を埋めてやると。あいつを救ってみせると。

 

 夕暮れに笑う黄金の少女と、夜闇に佇む美しくも虚ろな紫銀の少女の姿を思い出し、恐れと緊張を歯を食いしばって押し殺す。そして、自らを鼓舞すべく叫んだ。

 

「来るなら来いやってやるああああああああ!!」

 

 その声に、周囲にいた人々はついに全員が悲鳴を上げて逃げ出すか気絶あるいは失禁したが、騎士の中の緊張やプレッシャーも僅かなりとも吹き飛んだ。

 おかげで少し気分も楽になり、軽く吹っ切れたような心地で思わず笑みを洩らすと、

 

「へえ。朝からヤる気満々じゃない?頼もしいわねナイト」

 

 澄んだフルートの様な、だが何とも悪戯っぽく笑う声がかけられた。

 その声のもとに騎士は目を向け、言葉を失った。

 そこにいたのは、日の光を浴びて鈍く輝く紫がかった銀髪を揺らし、幼くも艶やかな美貌を悪戯げに微笑ませる少女。その装いは普段のドレス姿ではなく、清楚ながらも大人びた色気を感じさせる黒のワンピース。歯車の形をあしらった髪飾りに、細い首を飾るゼンマイの付いたチョーカー。所々を銀と紫の螺子や歯車をモチーフにしたアクセサリーが飾るスタイルは、彼女の個性をよく表していた。

 幼さを残す肢体を包む、大人びた彩りに騎士は思わず見惚れ

 

「ふふ。似合うかしら?」

 

 楽しげな声に、我に返った。

 

「あ、ああ。凄く似合う……っ」

 

 思わず頷いてそう言うと、少女はくすりと微笑む。

 

「よかった。あなたのために選んだ甲斐があったわ」

 

 艶やかなその笑顔に、胸が高鳴った。

 

「ナイトも随分とお洒落してきたじゃない。ふふ。似合ってるわよぷふうっ」

 

 赤い瞳を細めて騎士の姿を眺めた少女が、不意に噴き出した。

 

「なっ、おいどうしたなんかおかしかったか!?」

「い、いえ別に。とっても似合ってるわよぷほあっ」

 

 手を口元に添えて横を向いて小刻みに震える少女を前に、騎士は愕然と自問する。

 何故だ。一体何が悪かったというのか。もしや俺の恰好はおかしいのか。いやいやそんなはずは無い。ちゃんとデートの服装を決めるにあたって、今どきの女子の意見を聞くべく万馬殿安美に相談しアドバイスをもらったのだ。『……ふうん。デートの服装、ね……。じゃあ『ちょい悪系』とかいいんじゃない』それってちょっと前の流行じゃないかと言うと『……個性の無い無難な服装でキメるよりは、むしろないとの目つきの悪い強面な個性を活かした服装にするといいよ』なるほどマイナスをむしろプラスに変えるわけか。それは考えてなかったが中々いいかもしれないな。意外と頼れる女友達の的確な意見に感心しきりの俺に安美は『……じゃあ私も選んであげるから。早速着替えて』と言って服まで貸してくれた。そして安美の指導の下、厳正なるファッションチェックを経てようやく決まったちょい悪ファッションでデートに挑んだのだ……が、おかしい。

 

「ぷぷぷ……っ」

 

 何か間違っていたと言うのか、俺のちょい悪ファッションは。

 慌てて自分の服装を見る。

 風にはためく漆黒のロングコートを羽織り、手には黒革の指貫グローブ。足下は何かベルトがやたらと付いたゴツいブーツ。十字架やら魔法陣をあしらったシルバーアクセをジャラジャラと付け、怪我もしていないのに左手は一面汚れた包帯で巻かれている。

 ……うんまったく意味が分からない格好だが、これがいわゆるちょい悪ファッションなんだよな安美も『……うんとっても似合ってるよ。完璧なチョイ悪ファッションだね……ぷぷーっ』と亡霊じみた笑顔で太鼓判を押してくれたし大丈夫だよなそうと言ってくれ!!

 

「え、ええ安心してナイト全く問題なぷあはははははははっ!!」

「図ったな安美いいいいいいいいいいいい!!」

 

 裏切りの友に絶叫し、少女は更に爆笑した。

 怒りと羞恥に心が荒れ狂うも、その笑顔に騎士は僅かに安堵する。昨晩に見た虚ろな人形の表情に比べれば、笑い物にされているとはいえ笑顔を浮かべてくれるなら、まあこの格好も完全に失敗と言うわけではないか。

 騎士はやれやれと苦笑し、気を取り直して疑問に思っていた事を聞いた。

 

「……なあ、ところでなんで同じ家に住んでるのに、わざわざ別々に出て待ち合わせにしたんだ?」

 

 問われた少女は、込み上げる笑いを何とか抑え、目じりに浮かんだ涙を指で拭いながら悪戯っぽく答えた。

 

「だってデートは待ち合わせから始めるものでしょ?ドキドキしながら待っている彼をとびきりのお洒落で驚かせるが楽しいんじゃない。だからナイト……わたしは今とっても楽しいわよ」

 

 笑い、踊るようなステップで騎士の傍らに立ち、その右腕に抱きつく。

 

「ぅおっ!?」

 

 腕に絡む細い指と柔らかな少女の感触に思わず声を上げ、少女はそんな騎士を楽しげに見つめた。

 

「あら、こんなので慌ててたら身が持たないわよ。デートはまだ始まったばかりなんだから」

 

 言われ、思わず振りほどこうとした腕を止める。そしてしばらく黙った後、諦めたように苦笑した。

 

「……ああ、そうだな。これはデートなんだからこれくらい当たり前か……カッコ悪いとこ見せちまったなカラク――」

「その名前で呼ばないで」

 

 名前を呼ぼうとした彼を、絶対零度の声が止めた。

 傍らの気配が一変する。華やかな夏から極寒の冬へと変わったかのようなそれは、凄まじい悪寒となって騎士を襲った。

 そして告げられるは、冷気すら感じる少女の宣言。

 

「――それは、『わたし』の名前じゃない」

 

 その言葉に込められた想いはどれほどのものか。ひたすらに重く冷たいそれは、騎士に彼女の抱える闇の凄まじさを改めて知らしめた。

 故に思う。

 

「ああ、悪かったよ」

 

 必ずその闇を払ってやろうと、虚ろな心を埋めてやろうと。そのために今日は

 

「じゃあ行こうぜ。嫌な事なんか全部忘れるくらいに――楽しませてやるからよ」

 

 笑って、彼女と自分を繋ぐ手を引いた。

 

「…………へえ」

 

 少女は、一瞬きょとんとした表情を浮かべるも、すぐにそれは面白げな笑みへと変わる。

 

「それは楽しみね。――じゃあしっかりエスコートしてちょうだい。わたしのナイト様」

 

 そして、彼の腕に更に深く腕を絡め、共に歩き出す。

 うららかな日差しを浴びて、澄み渡る夏空の下、

 

 ――こうして、虚ろな彼と惑える彼女の決闘(デート)が始まった。

 

 

 

 

 なお。

 

「な、何でナイトさんと愚妹がデートなんか……ッ」

 二人の背後から何やらコソコソと尾行する黄金の某がいたが、騎士は全く気付かなかった。

 

 ◇◇◇

 

 神原市(かみばらし)

 美しい海と雄大な山に囲まれ、昔から諸外国との貿易で栄えてきた地方都市。ゆえに現在も日本にしては外国人や帰国子女が多く、様々な人種が暮らすちょっとした国際都市である。市政側もそれを特色とした都市計画を進めているため、ビルの立ち並ぶ駅周辺の中心街を離れれば、ヨーロッパ風の外観の建物やデザイン性を意識した公共施設が立ち並ぶ街並みが広がっている。そのどこかパリやロンドンを思わせる異国情緒漂う風景は県内はもとより県外でも評判で、毎年多くの観光客が訪れる特色性豊かな街だ。

 その中を現在、二人は並んで歩いていた……のだが。

 

「うむむ……」

「あらどうしたのナイト?そんなに顔をしかめて」

「いや、まあなんつーか……やっぱ皆からジロジロ見られてるよな、俺」

 

 と騎士が言う通り、道行く人皆がもれなく彼に痛々しい物を見る視線を送っていた。まあ恰好が恰好であるのだから仕方ないのだろうが、かと言って開き直れるほど彼は図太くも無い。結果、その顔は苦虫をかみつぶしたようなものとなっている。

 

「どこかで着替えないとデートにすら集中できんぞ……」

「あら、わたしはその格好は好きよ」

「え、マジか?」

 

 思わず聞き返すと、極悪の少女はニッコリ笑って、

 

「だってその格好で周りの視線にビクビクしてるナイトって超面白いもの♪」

「よし今すぐ着替えようまずはショッピングだ!」

 

 かくして、デート最初のイベントは商店街での服選びとなったのである。

 とにかく一刻も早く着替えたい騎士は、場所的に近かったキラキラ商店街の洋服店に二人で飛び込んだ。個人経営の店舗ではあるが、洒落た店内に置かれた服の数々はリーズナブルな価格ながら質の良い物が多く、騎士はそれほど金をかけること無く自分好みの服装に着替える事ができた。

 

「さて、と……」

 

 着替え終えた騎士は、どうせなら自分も服を選びたいと言って別れた少女を捜し店内を見回すも、その姿は見つからない。はてどこかと首を傾げたところで、背後から澄んではいるのに何故かそこはかとなく嫌な予感がする声が掛けられた。

 

「あらナイト、中々似合ってるじゃない。ねえわたしも着替えたんだけど似合うかしら?」

「へえどんな格好なん…だ……」

 

 その声に振り返った騎士は、その姿に絶句した。

 

「ふふ。言葉を失うくらい見惚れちゃったぁ?」

 

 確かに、言葉を失うほどの美しさであり、それはもうとてつもなく似合う格好ではあったのだが、騎士が絶句したのはそれよりもまずなによりも

 

「なんで下着なんだよッ!?」

 

 それが見るもいやらしい下着姿だったからである。

 幻想的に流れる紫銀の髪に妖しく揺れる赤の瞳。甘く柔らかな唇は魔性めいた美貌の中で楽しげに微笑み。幼さの残る可憐ながらも艶やかな曲線を描く肢体は惜しげもなく晒され、穢れ無き白の柔肌から漂う色香が見る者を蕩けさせる。そしてその身を包むのは小さな下着のみ。だがそれも、気品がありながらも妖艶な美しさを放つ、レースとフリルに飾られた深い黒紫の下着が肌の白と相まって、むしろその禁断めいた美しさを際立たせている。

 

「ねえどう?見惚れちゃう?震えちゃう?蕩けちゃう?そ・れ・と・もぉ・勃っちゃ――」

「どわああああああああああああ!?」

 

 少女が最後まで言い切る前に、騎士は彼女を抱えて近くの試着室に飛び込んだ。

 

「まさかヤっちゃうとは思わなかったわ……」

「違うわ痴女!」

 

 顔を真っ赤にしながら興奮に息も荒く叫ぶ騎士は、ちょっとびっくりした様子の少女に問いかけた。

 

「なぜに下着でありますかテメエはッ」

 

 すると少女はしなを作り、いかにも彼氏のために尽くす彼女といったあざとい上目づかいで色っぽく言った。

 

「勝負下着はあなたの好みに合わせようと思って……❤」

「意味分からんわ!」

「だってあなた朝から『ヤッてやるあああ』ってヤる気満々だったじゃない。だったらそんな男の子の(つと)めに応えてあげるのが女の子の(つと)めでしょう?」

「いや違うからなそんな意味じゃないからあれはというか字が違うだろ!」

「またまた照れなくてもいいのにぃ。無理しなくていいのよ童貞くん❤」

「いやだから違――」

 

 と、騎士が否定しようとした時、動いた拍子に捲れ上がった服のポケットから二つの物体が落ちた。

 

「ってヤバッ!?」

「あら?なにかし…ら……」

 

 騎士が青ざめ、一体何かと思った少女がそれに目を向けて――凍りついた。

 試着室の床に転がった二つの物体。それは小さな箱と液体の入った瓶だった。ちなみにそのパッケージに書かれていた商品名は、

 

『お徳用コンドーム』

『精力全快!激おこビンビン丸』

 

 だった。

 それを見た極悪さんは、

 

「……うわぁ」

 

 おもいっきりドン引きしておられた。

 

「いや違うんだぞこれわッ」

「あー……うんいいのよナイト大丈夫。男の子だものね……」

「やめてそんな優しい目で俺を見ないで!じゃなくてこれは別に俺が買った訳ではなくてだな――」

「うんもういいいのよ気にしないであげるから……」

「安美に押し付けられたもんなんだよ!」

 

 そう言った瞬間、少女の肩が小さく震えその表情が僅かに強張ったが、動揺する騎士はそれに気付けなかった。

 

「……へえ、あの娘に」

「ああ。今朝アパートを出る時にエントランスで何故か俺を待ってたあいつから渡されたんだ」

「…………」

「後でつき返そうと思って持ってたんだが……おい聞いてるか?」

 

 突然黙り込んだ少女に問いかけると、少女は低い声で小さく呟いていた。

 

「……なんなのよ…いったい……」

「ん、なんだって?」

 

 よく聞き取れなかった騎士が聞くと、少女は何でもないと頭を振る。

 

「なあ大丈夫か。気分でも悪くなったか?」

「……いいえ。なんでもないわ気にしないで」

 

 だが、その声は僅かに硬い。それに気付いた騎士がなおも問いかけようとした時、

 

「お客様。いかがしました?」

 

 と、外から訝しげな女性店主の声と、こちらに向かってくる足音が聞こえた。

 どうやら叫び声を聞いて不審に思った店主が声をかけてきた様だが、騎士は内心で絶叫した。

 ヤバい。このままでは店主に見つかり試着室に女を連れ込んだ男として非常にマズいことになる。ヘタしたら最悪この商店街を出禁になって高いデパートで食材その他を買うはめになり我が家の財政事情は破綻するかもしれん。いやそれは絶対マズい断固断る!

 

「頼むしばらく声を出すな!」

 

 鋭く少女に言って、試着室の外に出していた少女の靴を素早く中に入れる。よしこれで一安心と思いきやこの試着室は足下の隙間で外からも中が見えるタイプだったあああああああ!?

 

「お客様~?」

 

 来る。店主が来る!

 このままでは足下の隙間から見えた二人の足で確実に気付かれるって、あああああもういいぜやってやるよ!

 そして騎士は少女の華奢な身体に手を伸ばし

 

「きゃっ!?」

「ふんぬああ!」

 

 勢い良くお姫様抱っこした。

 そしてまさにその一秒後に店主がやってきた。

 

「お客様。何かトラブルでもありましたか?」

「い、いや。なんでもないですよ~……」

 

 間一髪、隙間より上に少女を抱え上げたおかげでその足が隠れ、どうやら気付かれずに済んだようだ。騎士は盛大に安堵の息を吐きたいのをぐっと堪えて店主に何でもない風に答えた。

 

「心配させちゃってすいませんでした。どうぞお構いな――くうっ!?」

 

 瞬間、突如として彼の首筋に下から何かに撫でられるゾクリとした刺激が襲いかかった。

 仰天し、何事かと下を向いた騎士の目に飛び込んできたのは、悪戯猫のような笑みを浮かべた妖艶な下着姿の美少女で、その細く滑らかな指先が騎士の首筋を艶めいた手つきで撫でていた。

 

「っておい何してやがりますかお前様わ!?」

 

 小声で怒鳴るという器用な芸当で聞く騎士に、少女もまた小声で返す。

 

「いきなり女の子を無理やりお姫様抱っこだなんて酷いじゃない。おかげでびっくりしちゃったわ……だからおしおきよ」

「いやこれは仕方なくだな――」

「……あとマーキング」

「え、なんだって?」

「なんでもないわよっ」

「いやなんか不機嫌じゃないか――って痛っ!」

 

 なんか抓られました。

 

「お客様?」

「き、気にしないでくださいホント何でもありませんか――るぁ!?」

 

 そして更に撫でられました。

 すりすりさわさわと、時に激しく時にもどかしく撫でまわす指先がもたらすゾクゾクとした刺激に声が上ずるも、それを必死に押し殺そうとする騎士。だがそんな努力を文字通り嘲笑う少女が更にその指を踊らせる。

 

「~~~~~ッッ!!!!」

 

 凄まじき悪寒とも快感ともつかぬ刺激が遂に我慢の限界まで達しようとした時、

 

「ひゃんっ!?」

 

 小さな声と共に、それが唐突に止んだ。そして何故か、騎士は右手に小さくも物凄く心地良い柔らかさを感じたのだった。

 

「んやぁっ!」

 

 何だこれはと思わず右手に力を込めると、指が柔らかい物に沈み悲鳴とも嬌声ともつかぬ声が再び上がる。

 

「…………」

 

 なぜだろう。物凄く気持ちいいのに物凄く嫌な予感がする。そしてワタクシこの感触は大きさこそ比べ物にならなくとも見覚えならぬ揉み覚えがあるのですがいかがしましょうか?……うんとりあえず覚悟を決めようか。

 冷や汗がダラダラと流れ血の気が引くのを感じながら、騎士は恐る恐る視線を下に向け、

 

「…っ…やぁ……っ」

 

 ささやかな右の膨らみをブラの上から鷲掴みされた涙目の銀髪少女と目が合った。

 

「うんこれはあれだな首筋の刺激に耐えきれず胴を支えてた右手が思わず動いてしまったことによる不幸な事故だなうん」

 

 これにて一件Q.E.D(証明終了)……とは問屋ならぬ極悪少女がおろさなかった。とりあえず胸の手をどかした彼を、少女は真っ赤に染まった美貌でキッと睨みつける。

 

「あーいや待てだから今のは不幸な事故でして――ってうお!?」

 

 なまじ美少女である分実に迫力のある睨み顔に恐れをなして必死に弁明する騎士の首に、抱きつくように少女の細腕が回され、ぐいっと引き寄せられる感覚と共に怒れる美貌がその首筋に襲いかかった。

 

 ――んちゅっ……ッ

 

 そして感じる、どこまでも柔らかく仄かに濡れた唇の感触。

 

「~~~~~~~~!?」

 

 あまりの衝撃に絶句する騎士の首に、少女は更に口づける。

 

「……ちゅぅっ…んっ…はぁっ…ちゅっ……」

 

 極上のマシュマロのように柔らかで、蜂蜜のように甘く濡れたそれが押し付けられる度に、そこから先ほどとは比べ物にならない程の刺激がゾクゾクゥッと広がる。それだけでも脳髄を痺れさせるというのに、少女は時折小さな舌を出して彼の肌をちろちろと舐りだした。

 

「……れろっ…ちゅっ…ちゅうぅぅッ……」

 

 そして強烈な吸い上げ。降り注ぎむしゃぶりつく唇は、彼の汗と少女の唾液を混じり合わせてその首を艶やかに濡らしてゆく。

 その刺激に全身が震え声が漏れそうになるのを必死に抑える騎士だが、そんな彼の鼻に更なる脅威が流れ込む。それは揺れる銀髪から香る仄かに甘い少女の香り。花のように甘いそれが彼の嗅覚を美酒のごとく酔わせる。

 

「……ちゅくっ…んっ…ちゅうう…」

 

 そして追撃のごとく降り注ぐ刺激に堪らず、我知らず力が入り、再びその手が胸に触れ指が柔肌に沈み込むが、少女はもう声を上げない。びくりと震え白い頬を更に赤く染めて目を見開くも、すぐにそれをキッと引き締め対抗するように攻め立てる。

 

 ――ふにゅんっ

 

 そして不意に生じた唇とはまた違った柔らかな感触は、少女が更にその身を引き寄せた事で押し付けられた、ささやかな膨らみの感触。少女が動くたびにふにゅふにゅと形を変えるそれは極上の刺激を彼にもたらした。

 

「……んちゅっちゅ……れろっ……ちゅ、ちゅうぅッ……」

 

 押し付け舐り吸い上げる唇の感触と、弾み踊る乳房の感触。どこまでも柔らかな少女の肢体がもたらす甘く痺れる刺激に、限界を迎えた騎士の脳髄は蕩け思考は霞み、視界が白く染まっていく。

 

「―――――――ッッッ!!!!」

 

 そして――――。

 

 ◇◇◇

 

 ――そして騎士は、

 

「や、ヤバかったぁ~……」

 

 洋服店から出た後、それはもう深々と安堵の息を吐いたのだった。

 その顔は冷や汗とその他に濡れ、足取りも心なしかふらふらとしているが、その心は人生最大級のピンチを乗り越えた事の安堵に満ちていた。

 

「あのままだったら冗談抜きで人生終了するとこだったぜ……」

 

 試着室の中、少女の責めに騎士の中の色々な物が崩壊するまさにその時『あーー何て可愛い服でしょうかそこの店主さーーんこれくださーーい!』と何やら聞き覚えのあるような澄んだ声が響き、呼ばれた店主は『はい今行きますねー』と去って行った。その突如降ってわいた好機に騎士はすかさずお姫様抱っこしていた紫銀の少女を降ろし、速攻で服を着させて事なきを得た。……ちなみに、かの下着はなんか色々穢してしまったような気がするので騎士が自腹で買いました。高かったです。

 そしてその際、レジで受けた女性店主の訝しげな眼が非常にキツかった。というか今でも周囲の人々から同じような視線が降り注いでいるので非常に辛い。……なぜならば、

 

「ねえあの子の首に付いてるのってキスマークよね?」

「まあホント。しかもあんなにくっきりたくさん……」

 

 その首には無数のキスマークが見るもエロく刻まれていたのである。

 

「なにあれどんだけしたのよ!?」

「しかもあんな美人の彼女とぐぎぎぎぎッ」

「羨ま死ね死ね死ね死ね死ねエェェ……」

「くけけけ俺らも負けてられねえなあ佐藤?」

「やっ、だめだよ田中君こんな所でっ……」

 

 きつい。これはマジできつすぎる。

 突き刺さる驚きと呆れと嫉妬と憎悪の視線に、ダラダラと冷や汗を流し顔を強張らせる騎士に、傍らを歩く紫銀の少女が実にいい笑顔を浮かべた。

 

「あらあらナイトとってもいい顔ねえ。女の子の胸を無理やり鷲掴みする下衆童貞野郎にはとってもお似合いの表情だわ」

「……いやもともとはお前がくすぐるから――」

「何 か 言 っ た ?」

「いえ何でもありません全て俺が悪かったです!」

 

 怖ッ!?今のは確実に人を殺せる笑顔だった!

 

「畜生。復讐は何も生まないんだぞ……」

「何かを生むために復讐する馬鹿はいないわよ」

 

 恨めしげな呟きさえもバッサリ切り捨てられて騎士は完全フルボッコ。涙を誘う消沈ぶりで、先ほどとは成分の異なる二度目の溜息を吐きうなだれる彼の腕を、恨みを晴らした清々しい笑顔の少女が急かすように引っ張った。

 

「さあうなだれてないでデートを続けましょう。まだまだわたし達のデートはこれからなんだから」

 

 と、笑って腕を引く彼女の足が――ガクンと崩れた。

 

「――え?」

 

 腕を掴んでいた手から――いや、その全身から力が抜ける。膝が崩れ、腕が垂れ下がり、華奢なその身体が力無く崩れ落ちるその様は――まるで糸の切れたマリオネットのようだった。

 そしてその身体が路面に激突する寸前――力強い腕が少女を掴み、その身体が抱き寄せられるように腕の中に支えられた。

 

「おい大丈夫か!?」

 

 崩れる少女の体を咄嗟に両手を胸に回して支えた騎士が、強い口調で問いかける。少女はそれに気だるげな声で答えた。

 

「ええ、大丈夫よ……ちょっと疲れたのかしらね……」

 

 何でもないと微笑むが、その笑みも少し力が無いように思えた。

 

「なあ本当に大丈夫なのか?」

「しつこいわよ。それにもう大丈夫。ほらちゃんと一人で立つことだって――」

 

 なおも気遣わしげに問う騎士に、それを振り払うかのように言って腕の中から出ようとした少女が、不意にその動きを止めた。

 そして騎士はあることに気付く。あれ今度は両手にプニプニを感じるぞ?一体何かしらと見てみれば――その両掌が少女の両胸をガッツリ鷲掴みにしておりました。

 

「きゃぅっ!?」

「これは俺が悪かったあああああ!!」

 

 赤面して両胸を押さえる少女に、もはや恒例となった土下座をかます騎士。

 そんな彼を、紫銀の少女は頬を染めてキッと見下ろし――はあっと苦笑交じりの息をついた。

 

「ほら立ちなさいナイト。いつまでもそこで土下座してるつもり?」

「許してくれるのか!?」

 

 おもわず顔を上げた騎士に少女はニッコリ笑顔で。

 

「ええ。今日一日わたしの奴隷として、身も心も金も惜しまずデートを楽しませてくれるならね❤」

「……了解しましたですはい」

 

 さよなら諭吉と一葉と英世。渋い表情で財布の中身全てとの別れを覚悟した騎士に、少女は明るく言った。

 

「で、次はどこに行くのかしらわたしの奴隷さん?デートはまだ始まったばかりなんだからしっかりわたしを楽しませてよね」

 

 その、大好きな玩具で遊ぶ子供の様な笑顔に、騎士の胸は小さく高鳴り、そして笑った。

 

「ああ、たっぷり楽しませてやるよ。俺のデートテクでな」

「童貞のデートテクとかwww」

「うるせ!これでも何度か暇を持て余した安美に付き合わされて街をぶらぶらした経験から、女を楽しませるテクは身についてんだよ!」

「……ふんっ!」

「なぜ脇腹を抓る!?」

 

 二人は寄り添い時に罵り合いながらも、それでも楽しそうに歩きだした。

 騎士は想う。このデートで少しでも少女の虚ろな心を埋めてやろうと。自らの虚無に怯える彼女を救ってやろうと。

 

 

 

 

 ――――その想いがどうしようもなく間違っている事に気付かぬまま、噛み合わぬ歯車のような二人の決闘(デート)は続く。

 

 

 

 

「……ねえ、ナイト」

「ん、なんだ?」

「……さっきは、ありがと」

 




『うちのヒロインが暴走してR‐17タグが降臨した件について』

すべてアイツが悪いのです。Q.E.D(証明終了☆)

……ごめんなさいハイそうですその暴走を止められなかった無力なワタクシめが悪いのです。

ていうか大丈夫だよねこれセーフだよね?いったいR‐17と18の境界線ってどこまでなんでしょうね?ぶっちゃけギリギリのラインをちょっと超えちゃったかもとビクビクしておりますので、アウトだと思われたならお子様仕様に書き直しますので教えて下さい。

このデート編が第一話のクライマックスなので次回もガンガン長くなります。なので次の投稿は少し間が開くと思いますのでゆるりとお待ちください。でわ
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