アークエンジェルはザフトの歌姫「ラクス・クライン」を保護し、マリアとラクスは再開を果たせた。
そんな中、フレイはラクスと接触してコーディネーターに対する不満を爆発させ、キラとシルヴァに精神的にダメージをおわせてしまった。
そしてブリッジでは第8艦隊の先遣隊「モントゴメリィ」の艦長が発した通信を広い、安堵の声をあげていた。
だが、彼らに迫るクルーゼ隊の影がすぐそこまでせまっていた。
そして、そのうらでも第8艦隊のアークエンジェルに接触するべく、アーサーを乗せたナイトメアが近づきつつあった。
それではお楽しみくださいませ。
-アークエンジェルside-
やっとの思いで、ハルバートン准将率いる第8艦隊の先遣隊「モントゴメリ」と通信をとるとこができ、ブリッジでは安堵の声をあげていた。だがしかし、その影からザフトのナスカ級ヴェサリウス率いるクルーゼ隊が近づいていることに誰もが予想をしていなかった。ただ一人を除いては。
それは「シルヴァ・ファウスト」である。彼はザフトに所属している友人「ジョニー・ライデン」と同じ転生者であるため、おおよその展開をつかめていた。
だが、自分達が介入したことにより「正史」とは違う展開になりつつも、生き抜く選択を見いだしていた。
モビルスーツ格納庫では、シルヴァがいつも通り整備していた。だが今回は装備が違っていた。今度は遠距離戦使用のストライカーパック「アーモリーストライカー」を装備していた。全体的にダークグリーンの機体色になっており、ゴーグルは格納されツインアイは青色から黄色に変更されている。PSマントは廃止され、代わりに左腕には二連ビームライフル付き小型対ビームシールドが付けられた。
右腕部には大出力ボックスビームサーベル、背中にはストライクと同じ超高インパルス砲「アグニ」が配備されているが、名称が「ロンゴミニアド」となっており、出力はアグニより上ではあるが、連射してしまえばすぐにエネルギーが減ってしまう。
そこでマガジン方式にし、銃身下部に取り付けれる方式にした。
総段数は6発なので、状況に応じて使うしかないデメリットを請け負っている。リアスカートにはマガジンを二個取り付けられた。
最後の武装として、左肩に対ビームコーティングが施されたアーマーシュナイダー、両脚部にミサイルランチャーが設置された。手持ちとして試作型ガトリングを持つことにした。
その見た目はまるで宇宙正規で例えると「フルアーマーガンダム」に近い武装類となっているが、ミサイルランチャーは弾数が尽きるとパージし、機体が少しでも軽くなるように変更されている。
とこのように機体改造を終えたシルヴァは、マードック軍曹達を驚かせるほどであった。マードックさんは笑いながらシルヴァの肩を叩くと、フィアースを見上げてシルヴァにこういった。
「兄ちゃんのアイデアはスゴいもんだ!このまま軍に入ってもいいんだぜ?」
「もし、入るとしてもパイロットかメカニックとして頑張りますよ、俺は。」
「そりゃ頼もしいな!もう一人の坊主にもそうやって言ってくれよ。」
「アイツには、なんとか言いますけど無理やりはしませんからね?」
「あたぼうよ、まぁ第8艦隊にたどり着くまでこの船を守ってやってくれ。」
「そうしますよ、マードックさん」
二人は笑うと、拳と拳を交わした。シルヴァはメカニックとしても才能があり、自分の機体やキラのストライクの整備出来るほどの腕前で、時間があればメカニックのメンバーと話をして、アドバイスやアイデアの意見を交換するなど友好的になっていた。
それからシルヴァはお腹が空いたので食堂へ向かうのであった。
ミリアリアとマリアは替えの下着をバックにつめてアークエンジェルのシャワールームへと向かっていた。ユニウスセブンで得た水でやっと使用宣言が解除されたからである。その道中では民間人の人々がやっとこの船からもおさらばできることに歓喜していた。そうしてシャワールームへと着くと、パックをつけたフレイが洗面台の上に立っていた。
「わ!びっくりした!」
「なによ、そこまで驚く必要ある?」
「洗顔パックなんて、よく持ってたわね」
「あ、マリアさん。先遣隊にパパがいるからその娘の私が綺麗じゃないと失礼しちゃうから」
「あ、まぁ、そうね。好きになさい」
マリアとミリアリアは呆れながら対応して、服を着替えてシャワーを浴びる。そして浴び終わりタオルで吹いてるとミリアリアがマリアの胸をみていた。そこにはシルヴァからもらったネックレスがあったからである。
「マリアさんそのネックレス綺麗だね、誰からもらったの?」
「これ?シルヴァから貰ったのよ。気に入った人に自分の同じ瞳の色をしたネックレスをあげるって」
「それってマリアさんのこと気になってると思うよ!今日あたっくしたら?」
「ふぇ!?え、えーとどうやって?」
「マリアさん、女の武器をつかうのよ....」
「え、な、ミリィ!?」
着替え終わった二人はそうやって会話し、シルヴァを落とす作戦を企てていた。ミリアリアはマリアがそういう耐性がないことを知ると、にやにやとしていた。
そんな、穏やかな時間はすぐに消えていくことになる
アークエンジェルのブリッジでは、クルーが画面にて先遣隊「ロウ、バーナード、モントゴメリィ」の確認をすると、歓喜の声をあげていた。だがすぐにジャマーが干渉しているのがすぐにわかった。
ザフトのヴェサリウスから、ジン五機とイージスが出撃していった。モントゴメリィの艦長「コープマン」はすぐに指示を出し、
メビウス隊を出撃させ、アークエンジェルに「反転離脱」の打電を行った。
アークエンジェルのマリュー艦長は「反転離脱」を指示されるも援護に向かうことにした。
「総員第一種戦闘配備!繰り返す第一種戦闘配備!」
「な、ザフトが攻めてきたのか!いくしかないだろうな!」
「あ、シルヴァさん!僕も行きます!」
「おう、急ぐぞキラ!」
二人は走って向かうと、部屋からラクスが顔を出した。そこにマリアも走ってきた。
「あ、ラクス様!」
「どうなさいましたの?すごく賑やかになって」
「ラクスさん、これから戦闘になるんです。今はこの部屋で待機しててください。」
「キラ様とシルヴァ様、マリアお姉さまも戦われるのですね」
「ええ、今しばらくの辛抱です。待ってください」
「分かりましたわ、三人ともどうかお気をつけて」
「ありがとう、よし二人とも行くぞ!先遣隊を落とさせるわけにはいかない!」
『ハロハロ!ハロハロ!」
「ハロ、私達は部屋にもどって歌を歌いましょう。」
シルヴァ達三人はラクスと別れると、彼女はハロと共に部屋に戻った。三人は急いで向かっていると、フレイ・アルスターがこちらに気づいて声をかける。マリアは先に行きシルヴァとキラはフレイに気づく。
「キラ、戦闘配備ってどういうこと!パパと先遣隊は?」
「分からないよ、僕達もこれから行くところだから」
「パパはしなないよね?ねぇ」
「それは....」
「残念だがフレイ、それは無理な話だ。助かるかどうかは分からない」
「え....?」
「ちょっと、シルヴァさん!?」
「今は戦争中なんだ、悪く言わせてもらうと誰が死のうが俺達は必死で戦ってるんだからな。出来る限り、君のお父さんの船は守ってみるよ」
「あ、は、はい....」
「いくぞ、キラ。遅れるとマードックさんにどやされる」
「あ、はい!ごめんね、フレイ。僕達も戦うから大丈夫だからさ」
「うん....」
シルヴァの冷たい一言を聞いたフレイとキラは言葉が出なかった。だが、シルヴァの言うことは間違いない。戦争中にいちいち他人の事を気にすることなんて出来ない。だが、やれるだけはやるとキラはそう感じた。だがそれがいかに苦渋な考えになるのか。キラはそう思いつつシルヴァの背中を見つめていた。
モビルスーツ格納庫では、マリアがパイロットスーツに着替え終わっており、ガンダムルアルに登場していた。
「お嬢ちゃん、シルヴァ達はどした?」
「もうすぐ来ると思いますよ、先に私が出ます!ラミアス艦長、お願いします!」
「分かりました、マリアさん出撃お願いしますわ」
「了解、フラガ大尉もいきますよ!」
「OK!任せろ!」
「マリア・ピースクラフト、ルアル出ます!」
「ムウ・ラ・ブラガ、メビウス出るぞ!」
アークエンジェルの両リニアカタパルトから、天使とモビルアーマーが出撃していった。ルアルのPS装甲が展開されると、背中に生えてる四本のウイングを羽ばたかせ、高速で近づいていった。
それから、大きな翼から折りたたまれた「サテライトライフル」を二丁構え、モントゴメリィに近づいていたジンを狙撃し撃破した。
そして、連結させて左手に持ちかえるとバックパックからビームサーベルを引き抜いて、もう一機のジンの片腕を切り裂き、サテライトライフルで胴体を貫いた。
「くっ!仲間を撃つのは心苦しいけれど、やるしかないわ」
「邪魔をするな、そこの熾天使!」
「イージス!もうこんな所まで!」
「え、その声はマリアさん!」
「アスラン、アスランなの!」
「生きてたんですね、マリアさん。なぜ地球軍に!?」
「それは言えないわ、アスラン」
「マリアさん、離れて!イージスは僕が!」
「キラ君!?お願いね」
イージスとルアルは鍔迫り合いをしていたが、ルアルのパワーで吹き飛ばし、ストライクに任せてモントゴメリィに向かった。一方のムウさんはバズーカの直撃を受け、アークエンジェルに撤退していた。
「くっそー!これじゃ守れないじゃないの!」
「ムウさん、引いてくれ!後は俺が引き付けますよ!」
「頼んだ、シルヴァ!護衛艦のバーナードも墜ちた!なんとかアイツらを追い払ってくれ!」
「任せてくれ!」
シルヴァはアーモリーストライカーで、モントゴメリィにジンを近づけさせないように一斉射撃を開始した。ジンを一機撃破して、モントゴメリィのブリッジ前にたった。そしてサイに言われたことを思い出した。
(シルヴァさん、先遣隊のモントゴメリィにフレイのお父さんが乗ってるんです。どうか頼みます)
(ああ、分かった。やってみるさ)
その事を思い出し、レバーを握り直してジンを見つめる。
「こちら、アークエンジェル所属フィアース。これより貴艦を援護する!」
「な、なんだと。フィアースか!?アークエンジェルが来てくれたのだな」
「ば、バカな」
モントゴメリィの艦長は、アークエンジェルの予想だにしない行動に怒りを表していた。ナスカ級ヴェサリウスも主砲を放ち、戦場も激化していった。
だが、シルヴァもミサイルランチャーを発砲し、「ロンゴミニアド」で牽制するも、護衛艦ローもヴェサリウスによって落とされてしまう。
「くそ!これ以上はやらせてたまるかよ!」
「シルヴァ!ここは引かないと不味いわ!」
「チッ!だけど」
その瞬間、ヴェサリウスの主砲がモントゴメリィを貫通し、フレイの父「ジョージ・アルスター」、「コープマン艦長」は、巨大な火の玉に飲み込まれ、暗黒の宇宙に消えていった。
アークエンジェルでは、フレイが父親の死を目の辺りにし泣き叫んだ。シルヴァはサイから聞いていたにも関わらず、守れなかった事にヘルメットを脱ぎ、投げ捨てた。
すると、アークエンジェルからヴェサリウスに向けてオープン回線を行い、両軍の動きが止まった。
「何でラクスを人質に取る選択をしたんだ!」
「シルヴァ、それなんだけどフレイがラクス様をアークエンジェルのブリッジに連れてきたらしいのよ」
「くそ!なんとも格好の悪いもんだな。あの娘はトラブルしか起こさないのか!一度戻ろう」
「ええ。キラ君、撤退するわよ!」
「は、はい!」
アークエンジェルのモビルスーツ格納庫に戻り、三人はモビルスーツから降り、軍服に着替えるとシルヴァとキラはフレイのところにいった。どうやら、ショックで気絶したらしく医務室で休んでいた。マリアはというと、ラクスの部屋に足を運び彼女と話をしていた。
医務室にはサイもおり、ミリアリア達が合流するとフレイが目を覚ました。そして父親がいないことを嘆くと、シルヴァに憎悪の視線を向けていた。
「どうしてなの....、なんでパパが死んじゃったのよ....」
「すまない、フレイ。俺もキラも必死に戦ったんだ。」
「この嘘つき!大丈夫って言ったじゃない!なんでアイツらをやっつけてくれなかったのよ!」
「ちょっと、フレイ!シルヴァさんとキラも必死で....」
「あなたもコーディネーターだから、本気でたたかってないんじゃ....」
ビターン!
フレイが最後まで言おうとしたとき、ラクスの部屋にいたマリアが喉が乾いて食堂に丁度寄っていた所に、フレイの怒鳴り声が聞こえてきたのでビンタをお見舞いしたのだ。彼女自身、凄く怒りに満ちて怒鳴った。
「自分は何もせずこの船にいたのに、そうやってシルヴァとキラに八つ当たりするのは間違いよ!私も頑張って三人で戦っていたの!」
「あんたも同じコーディネーターならどうして!」
「今は戦争中よ!貴女だけが全て失ったわけではないわ!自分だけが悲劇のヒロインとは思わないで!」
「ッ!う、ううう....」
「もういいんだ、マリア」
「フレイもマリアさんも落ち着いてください!」
口論が激化する前に、サイとシルヴァは両者を落ち着かせると、シルヴァは医務室から退室していた。だが皆は彼の両拳から血が滲み出ていたことに驚きを隠せなかった。その様子を見たマリアはすぐに後を追い、キラは何かを決意したのか同じように退室した。
シルヴァは暗い自室に戻ると、両手に滲んでいた血を見て立ち尽くしていた。そこにマリアが入室して振り返る。すぐに彼の両手を治療し、二人ともベッドに座る。
「マリア、俺は守れなかったよ」
「でも、それはあなたのせいではないでしょう?だからそんなに落ち込まないで」
「だけど、俺は!」
マリアは錯乱したシルヴァの右手をとり、自分の胸に当てた。当然、突然の出来事にシルヴァはもっと混乱したが、マリアの鼓動を感じ取り落ち着き始めた。そして、マリアは彼の目を見つめると、シルヴァは顔を赤らめつつ見つめ返した。
そしてマリアが口を開く。
「聞こえる、シルヴァ?私の命の鼓動が」
「う、うん。聞こえるよ『トクン、トクン』とそれと柔らかい....」
「何言ってるのよ、初めて?シルヴァ」
「あ、ああ。初め....『チュッ』ん!?」
シルヴァは右手にその余韻を感じつつ、マリアのキスに驚いたがすぐに対応した。マリアの手はとても柔らかく、シルヴァの傷ついた両手を撫でていた。
「こうでもしないと伝わらないわね、シルヴァ」
「な、何を『ごめんなさい、こんな時にここで進まないと手に入らないから』へ?」
「貴方は私にネックレスをくれたでしょ?」
「俺は!俺は....君のことが『好き』だ、え」
「やっと気づいてくれたわね、シルヴァ。嬉しいわ」
「マ、マリア。」
「私達は今を生きてるわ。辛いことだらけでしょうけど貴方も無理しないでほしい....」
「ありがとう、マリア....」
二人はお互いの気持ちに整理がつき、自室からでるとラクスの部屋に向かっていった。おそらくキラがラクスを人質にとることに嫌気がさして、ザフトにいるアスランに返すだろうと思っているうちにキラとバッタリあってしまった。その後ろにいるラクスは微笑んで手を振っていた。
「キラ、お前ラクスさんをザフトに返すのか?」
「そうです、僕は嫌なんですよ!民間人の彼女を人質にとるなんて!」
「どうしても邪魔をするなら力ずくで『止めないさ』え?」
「キラの気持ちはよく分かるよ。俺もマリアも手伝うさ。」
「シルヴァさん....」
「とりあえず、ラクスさん。スーツに着替えた方がいい。俺達は見張っておくからさ。」
キラはシルヴァの言葉を聞くと、ラクスの手をとり宇宙服があるロッカーまで行って着替えさせることにした。シルヴァはマリアの手を繋ぎながら歩いてるとサイとミリアリアに出くわしてしまった。だが事情を話すと二人も承諾して手伝ってもらえた。
ロッカーから出た二人は、サイとミリアリアに驚きつつもモビルスーツ格納庫へと歩み始めた。そして人がいないことを確認して、ストライクにキラとラクスが搭乗する。
「また皆さんと会える事を祈ってますわ」
「ええ、ラクス様。今しばらくのお別れですがまた会えますよ」
「キラ、ちゃんと届けてこいよ。」
「任せてください、シルヴァさん」
「キラ、ちゃんも帰ってくるよな!?おれたち信じてるからな!」
「うん、ちゃんと帰ってくるよ」
「こら、お前ら何やってる!」
「やば、マードック軍曹だ。みんな避難するぞ!」
「ラクスさん、また会いましょう」
「はい、シルヴァ様。マリアお姉さまも」
シルヴァ達四人は、すぐさま避難するとラクスをのせたストライクは、アークエンジェルのカタパルトからエールに換装し、出撃していった。当然アークエンジェルのブリッジでも、騒然としておりムウさんがメビウス・ゼロに乗ったの言うまでもない。そして、キラはザフトのアスランを指名して、両者が向かい合う。それからアスランにラクスを預けると、キラは説得された。
「キラ、お前も来い!お前が地球軍にいる必要はないだろ!」
「アスラン....。でも、あの船にはシルヴァさんやマリアさん。僕の友達が乗っているんだ!」
「そうか....ならば仕方ない。次に会うときは俺はお前を討つ」
「僕もだアスラン」
かつての親友がお互いに討つと宣言し、アスランはラクスをつれてヴェサリウスに戻ると、クルーゼがシグーに搭乗して出撃したが、ラクスがすぐさま通信を行い、戦闘が行われることはなく撤退していった。キラもコクピットで涙を浮かべながらもアークエンジェルに戻っていった。ラミアス艦長とナタル副艦長が待ち構えていており、シルヴァ達はマードック軍曹に叱られたのは言うまでもない。
-アークエンジェルside....end-
-連合軍side-
そんなアークエンジェルの後を追っていた一機のモビルスーツとそのパイロットは、友軍艦で補給を受けてドリンクを飲んでいた。すると一人のパイロットが近づいていた。彼は「アーカード・ワイズマン」。彼はナチュラルではあるが、コーディネーターにも匹敵する戦闘能力を持っており、空間認識能力も持っていた。
そんな彼を乗せている戦艦、「アガメムノン級特殊戦艦タナトス」は多くの試作型モビルスーツが搭載されている。連合軍の間では「モルモット部隊」と呼ばれている。
「おい、アーサー。来るならさっさと通信でも寄越しやがれ」
「すまないな、アーカード。俺は急いでるんだ」
「フン、だとしても追い払うがな。なんで死神がここに来たのか皆びっくりしてるぜ」
「だろうな、俺は匿名で動いているからな。」
「そうかよ。俺の部隊『タクスフォース・デルタ』のメンバーなんかお前が来たことで、心を弾ませてる」
「後でサインでも書いてやろうか?」
「うちのメンバーをナンパしに行ったら、ぶん殴る」
「お前くらいだよ、俺に普通に話しかけてくるのは」
「お前のバックに誰がいようが、お前は俺のライバルなんだからな。まぁ少しは気にするさ。」
アーカードは笑うと、アーサーも釣られて笑みをこぼした。だが、それを見たメカニックもメンバーは一同は肝を冷やしていた。それはそのはず、アーサーのバックにはあのブルーコスモスの盟主「ムルタ・アズラエル」がいることを。そんな彼に普通に話しかけるアーカード隊長を見ると「馬鹿」なのかと、少なからず思うものもいたが、副隊長がアーカードを呼ぶ。
「もう、アーカード隊長。アーサーさんは大尉ですよ?貴方は少尉ですから、立場を弁えてくださいよ」
「ああ?別にいいんだよこいつは、アカデミーの頃からの友人だからな」
「アーカード、この人は?」
「うん?こいつは俺の部隊の副隊長「アルトリア・ヒギンズ」だ。一応言っとくが、女だからな?」
「酷いです!隊長、一回死んでください」
「ごふぁあ!!!」
「おいおい、二人とも....」
アーカードはアルトリアにそういわれると、顔に思いっきりビンタされ一回転した。その威力を目の辺りにしたアーサーは苦笑いするのであった。そして、アーサーの搭乗機「ナイトメア」の補給が終わると。アーサーは艦長に例を言い、モビルスーツ格納庫にいきナイトメアを見上げていた。すると、まだ起きていたのな左顔に手形が残ったままのアーカードがやってきて、隣にたった。
「まだ、治らないんだなその跡は」
「まぁな。その後謝られたがたっぷりと『お仕置き』したがな」
「お前らしいな。所でどうなんだそっちのモビルスーツは」
「あん?見てみろよ、俺のモビルスーツ」
「うん?こ、これは」
アーサーはアーカードが指を差した方向を見るとそこには「105ダガー」がたたずんでいたが、若干全体のシルエットは違ってどこかストライクに近いものだった。そして顔はダガー系統の顔ではなく「ツインアイ」があるガンダムフェイスに変更されていた。そのあまりの姿に息を飲んでしまった
「まぁ、あれは105ダガー見たいに見えるがあれは「ランサー」だ」
「なんだって「ランサー」だと?」
「ああ、俺がそう名付けた。こいつからデータを取って今後のモビルスーツに発展させるのさ。無論、あのストライクと同じストライカーパックを搭載することが出来る。」
「流石だな、アーカード。モルモット部隊は伊達じゃないな。」
「それを言われると癪だが、まぁ事実だしな。お前はアークエンジェルを追ってるんだろ?さっさと行ってこい」
「ああ、少しの間だが話せてよかったよアーカード。メンバーのみんなによろしくと伝えてくれ。」
「はいはい、伝えておくよ。後お前」
「何だ?アーカード」
「過去は遡っても何も変わりはしないからな。前を進まなけりゃ囚われるぞ」
「分かってるよ。そのために俺はこの機体に乗ったんだからな」
「そうかい、そんじゃまたな。アーサー、道中気を付けてな」
「ありがとう。アーカード。」
アーカードの鋭い観察眼に諭されてしまったが、アーサーは怒ることはなく受け入れた。そして二人は固く握手するとアーサーはナイトメアに乗り込んで、赤目のツインアイを光らせカタパルトに運ばれる。そして、試作型のザブフライトシステムにナイトメアを乗せた。
アーカードはすぐにモビルスーツ格納庫から退避してタナトスのブリッジに移動し、アーサーの出撃を見届けた。
「まるで、流星だな。死神というよりは」
「確かにそうですね、アーカード隊長」
「よし、俺たちタクスフォース・デルタも動くとするか。噂のアークエンジェルの面でも拝みたいしな。」
「なら、我々は合流をあえて遅らせて戦闘に介入すると?」
「そう言うことだな。俺は少し仮眠してくるよ。艦長も交代で休みな」
「ありがとうございます、隊長。私もそうしますね。」
「おう、そんじゃまたな」
艦長に軽く敬礼を終えたアーカードは専用の自室に入っていった。ベッドには「お仕置き」を受けていたアルトリアが眠っていた。アーカードは小さいライトをつけてPCを開くと、アーサーから聞かされた「フィアース計画」の画面を開いていた。
「皮肉なもんだな。戦争を終わらせるためにモビルスーツ開発者になったって話が、生体ユニットになるなんてな。」
「残酷なもんだな。だからブルーコスモスの奴らは大嫌いだ。」
アーカードはそう吐き捨てると、アルトリアが眠っているベッドに入り抱き締めて仮眠をとるのであった。
いかがでしょうか。今回もやっとマリアが活躍する場面がかけれてよかったです。しかし、シルヴァは兄貴らしく振る舞ってるものの、自分が無理してるのをマリアに気づかれて、優しくされてしまいましたね。
さて、またまた新キャラの「アーカード・ワイズマン」と副隊長の「アルトリア・ヒギンズ」が登場しました。この二人も今後どのように、ストーリーに介入するのかお楽しみくださいませ!
また新しくでた、オリジナル戦艦「アガメムノン級特殊戦艦タナトス」は次回解説させていただきます!戦艦のシルエットのモチーフはガンダムAGEに登場する「ディーヴァ」が元になっており、変形も出来てアークエンジェル並みの推力を誇ります。
「ランサー」は105ダガーをモチーフにしてますが、機体シルエットはストライクに近いものの、顔はダガー系統ではなくガンダムフェイスになっており、ツインアンテナはありません。
それではまた、読んでくださると嬉しいです。
更新もどんどんあげていきますので応援をよろしくお願いいたします!それではチャオ!